ピノコはおやつを食べながら婦人雑誌の"実録・私のセックスライフ"  
特集を食い入るように読んでいた。  
『彼の太い肉棒がぐしょ濡れのアソコにズブリと強引に入ってくると  
私はあまりの気持良さに自分から腰を激しく振り…』  
『私の秘部を掻き回しながら彼は"お前のマン●で今何がどうなってるか詳しく言ってみろ"  
と言葉責めをし、私はいやらしいセリフを夢中で…』  
さながら大衆ポルノ小説のような読者からの投稿で、その特集は構成されていた。  
ピノコはため息をつき呟く。  
「…たいしたことないわのね。先週の不倫体験特集の方がよっぽど刺激的だったわのよ」  
 
ピノコは姉の身体の中にいる時からセックスに関する一通りの知識は持っており、  
強い興味と憧れを抱いていた。  
その後BJの神業的オペによってこの世に生まれることができたが、  
与えられたのは年齢不相応の小さな人工の体である。  
年頃の女性が味わえる性の悦びは仕方なく諦めるほかなかったが、  
BJのあまりのいい男っぷりと、巷に氾濫するエロ情報に  
(BJは最近の婦人雑誌の内容がそこまで過激だとは知らない)  
叶えられぬ欲求は日ごと膨らみピノコは苦しみ悶えていた。  
(ピノコも一度で良いからめくるめくような官能的なセックスがしてみたいわのよ。  
死んじゃうくらいのエクスタシーを感じてみたいわ)  
しかしそんなことをBJに言えるわけがない。  
もし言ったらBJは卒倒して、しばらく自室で苦悩の日々だろう。  
大好きなBJにどん退きされるくらいなら胸に秘めたままでいよう。でも…。  
(ピノコは先生とセックスしたくてたまらないの!)  
 
いきなりだがピノコはサイキック能力を持っている。  
嚢腫状態の時は自分を排除し生命を奪おうとするものに対して能力をフルに駆使できたのだが、  
この世に肉体が具現化されたことで生への凄まじい執念が産んだ精神エネルギーが弱まったのか  
その力はいつしか封印されてしまった。  
しかし性は生のエネルギーでもある。  
小さな体に閉じ込められた嵐のような性的願望によってついに再びサイキック能力が発動し  
無意識に次元移動をするというとんでもない奇跡をピノコに起こした。  
そこはまさにピノコがくるおしいほどに渇望した、  
自分とBJとの間に何の障壁もない別次元、どこまでもピノコにとって都合のよい異世界であった。  
 
ピノコは自分の名前を呼ぶBJの声に眼が覚めた。  
「…?」  
薄明かりの中、隣のベッドサイドにBJが腰掛けピノコを見下ろしている。  
まだ外は真っ暗で、時計を見ると午前2時の表示。  
急患でもない様子だし、こんな深夜に一体何であろうか。  
「どうしたの?先生」  
ピノコは上体を起こし想い詰めたような表情のBJに尋ねた。  
そこで気付いた。体が何だか重いのだ、特に胸の辺りが。  
不審に思い自分の上半身を見下ろしてみて、ピノコはびっくりたまげた。  
「っなにこれ!?」  
やけに薄いシフォンのネグリジェの下から盛り上がる形の良い乳房が2つ。  
驚きのあまりベッドから飛び起きて姿見を覗きこむ。  
そして映った姿はまさに奇跡体験、アンビリーバボーであった。  
「ピノコ、大人になってるのよさーっ!」  
着ても脱いでも同じのスケスケネグリジェに包まれた、  
すらりとしなやかな曲線が美しい、バランスの良い6.5頭身ボディ。  
豊かな乳房をかざる蕾はしずくを垂らさんばかりに紅く色付きなまめかしい。  
ショーツは何故かつけておらず、柔らかそうな栗毛色のヘアが境界線くっきりと淫靡に密生している。  
ピノコは夢にまで見た大人の体の一つ一つを震える指でなぞりその存在を確認していく。  
顔はピノコが"大人になれるならこうなりたい"と想い描いていた通りのキュートさであった。  
大きなひとみは驚きのあまり瞳孔が拡大しきらきらと輝いている。  
歓喜と困惑で鼓動が高なり頬が上気して、それがまた色っぽくてうれしくなってしまう。  
肌は白く滑らかでみずみずしく、ほのかにシトラスの香りが漂っている。  
どこから見ても人工ではない、成熟した大人の体、  
そしてスケスケネグリジェを纏ったそれはどこから見ても男を挑発するエロボディだった。  
「先生、ピノコどうしちゃったの?ピノコ大人になっちゃってる」  
「変な奴だな。おまえはずっと大人じゃないか」  
BJがいつの間にかすぐ後に来て、鏡の中のピノコを見ている。  
ピノコはどきんとした。先生の眼が怖いっ、ていうかこんな眼は初めて見る。  
深い情念が宿った熱をおびた眼差し。  
BJはピノコを振り向かせ、かすれたような声で言う。  
「いつも自分からベッドに潜り込んでくるのに、今夜は一体どうしたんだ」  
「え?」  
「起こして悪いが、俺はもう我慢できない」  
 
言うが早いかBJはピノコを抱き締め、熱い唇で強く口付けた。  
(え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっ!?)  
いきなり唇を激しく吸われ、ピノコはまたまた仰天した。  
しかしおかまいなしに、唇を舐められ甘噛みされ、歯列を強引に割って舌を入れられる。  
「ふ…ぅっ」  
熱く弾力のあるBJの舌はピノコの口内で生き物のようにうねり舌を絡め取る。  
(あ…熱い…先生のキス…すごいっ…)  
ピノコは悟った。これは夢で、神様がいつも良いコ?なピノコにくれたご褒美だ。  
夢だって何だってかまわない。先生とセックスできるチャンスには変わりない。  
この夢では先生と自分はきっととってもエッチな関係なのだ。  
今まで蓄えた知識を活かし、この瞬間をめいっぱい楽しまなきゃ!そう思った。  
BJはピノコの様子に唇を離し、不思議そうに聞く。  
「どうした…まるで初めての時みたいにされるがままじゃないか」  
「何でもないの…ね、先生、もう一度して?」  
「それはそれで燃えるがね」  
BJは囁き、ピノコに再び口付けた。  
今度はピノコから強く吸い舌を入れ絡めていく。  
BJは少し笑い、ピノコのそれを味わうように自分の舌を絡み合わせる。  
「んっ…」  
そしてピノコの舌を押し戻し先程のキスよりも一層激しくピノコの口内を制圧しようとする。  
「んっんんっ」  
奪い奪われ溶けてしまいそうな濃厚なキスにピノコは我を忘れて夢中になった。  
(…先生のキスすっごい…気持ちいい…ディープキスって…こんなに気持ちいいんだ)  
ネチャネチャと卑猥な音を立てつつ、BJはピノコのネグリジェをするりと脱がせる。  
ベッドに押し倒されたピノコは婦人雑誌の体験談の投稿者になりきって  
BJのがっしりした体に手足を巻き付けてしがみつく。  
BJは唇を離し、今度は耳の裏から首筋、鎖骨にかけてねっとりと舌を這わせていく。  
「ああっ…!」  
(自然に声が出ちゃうわのよ〜)  
両手はピノコの両乳房を包み、やがてしぼるように揉み始めた。  
「っあん先生っっ」  
揉み方のバリエーション、揉む力の強弱とリズムがこれまた多彩で、  
ピノコは初めての快感に高揚したまらずに身をよじらせる。  
「あぁっ…やあっ…ぁあんっ…んふっ…気持ちい…」  
呼吸があがり体が火照って頭の中がぼーっとしびれてくる。  
あそこも熱くジンジンして、何だかとってもやるせなくてもどかしい気分。  
本に書いてあった通りで、もうピノコうれしいったら。  
 
「おまえの肌はいつも吸い付くように触り心地がいいね」  
ピノコの柔らかな乳房の感触を隈無く楽しみながらBJが微笑む。  
(こんなセクシーな先生、ピノコ知らないわのさ…すっごく素敵…)  
「先生だからよ…先生をいっぱい感じたいからよ…」  
ピノコはえっちっぽい言葉を言った自分に不思議な興奮を覚えた。  
BJはピノコの乳首を口に含み、舌で遊ぶように転がし、これ以上ないと言うほど吸引する。  
「あああーーーっっっ」  
電流のような快感がピノコを襲う。何度も何度もしつこく吸われて  
切ないような愛しいような切迫した感覚にピノコは髪を振り乱して苦しげに喘ぐ。  
「いい表情だ…」  
BJはピノコのしっとりと汗ばんだ肌を大きな手で丁寧に愛撫し、  
ありとあらゆる性感帯を長い指で的確に刺激していく。  
「ふっああっああぁっ」  
ピノコは押し寄せる熱波にうかされながら僅かな思考力で想う。  
(うちの先生…ぜったいテクニシャンだと思ってたわのさ…)  
 
「おまえいつもよりひどく濡れてるぞ」  
ピノコは遠くで聞こえるようなBJの声に甘く痺れた頭をやっと上げて見ると、  
BJがピノコの足を大きく開き、ピノコの大事な所を凝視している。  
(やだいつの間にっ…)  
ピノコは羞恥のあまり顔を真っ赤にし、慌てて足を閉じた。  
閉じた時に愛液が秘裂からぬるりと溢れ、さらに太股を濡らしていく。  
しかしすぐにピノコはこれは夢だと思い出した。  
なんの制約もないこの状況にふつふつとエロティックな気持ちが沸き上がる。  
大胆にもピノコは自ら先ほどよりも大開脚し、腰を浮かせ秘裂を細い指でくいっと押し広げた。  
そして妖しく囁く。  
「先生…舐めて」  
 
「ピノコ…」  
非常にセンセーショナルなその眺めに、BJは即座にピノコの両足を高く抱え込む。  
そしてたっぷりと蜜を含んで愛されようと誘う淫らな花に唇を押し付け、  
紅く充血しぬらぬらと艶めく花弁の内部を舌で深く味わう。  
「ひゃあああぁぁぁっ」  
今この時神経が剥き出しと言って良い程に敏感に張り詰めている部分を  
恥ずかしい格好でじっくりと責められ、ピノコは強烈な快感に逃げ腰になる。  
BJは蜜を全て掬い取るがごとく、強くえぐるように秘裂の奥へ奥へと侵入していく。  
「はあぅっ…ぃやあああぁっ」  
舌が狭い膣内に押し入ってくるえもいわれぬ感触にピノコはぞくぞくと粟立つ。  
自分でも触れたことのない部分を愛する男の舌で奥深くまで愛撫されることの凄まじい悦び。  
「せ…先生っ…んあぁっ…せんせええぇ〜〜っ」  
ピノコは股間に密着するBJの頭をのけようとしつつも彼の背中に両足を強くからませていく。  
そして無意識の内にBJの舌のうねりに合わせ腰をくねらせて激しく喘ぐのであった。  
BJは舌を繊細に動かしながら右の親指でピノコの陰核を…左のそれでアナルをいじっている。  
陰核を親指の腹で優しく押し上げグリグリとこねられピノコは切なく悲鳴をあげる。  
「ひいいぃっ…ぅぁあ〜〜っ」  
舌で掬った愛液をやはり舌で陰核にまぶされ、舐め溶かすように翻弄され、  
優しく、時に敏感なそれを乱暴に吸われる。  
「くうぅっ…はあああああぁぁっ」  
アナルの回りにも蜜をたっぷりと塗りつけられ、親指をゆっくりと押し入れられる。  
「んふうぅぅっ」  
(…も…ピノコ変になるうっ…!)  
BJの舌と秘裂の接合部からは蜜がとめどもなく滴ってシーツを汚していく。  
ピノコは岸に打ち上げられたばかりの若魚のように身を弾かせくねらせて、  
内側から激しく押し寄せる灼熱の快楽に破裂寸前な自分の逃げ場を必死で探す。  
 
「あああ〜〜〜っせんせい熱いっ…熱いよぉ…うぅ〜っ」  
BJはピノコの体内の変化を察知し、舌と指の動きを一段と早める。  
「っいやっいやああ〜〜〜ピノコ…っあああピノコもう破裂するうっ爆発しちゃうわのよおおぉっ」  
BJは舌を抜き、よくほぐれた膣内に右手の人差し指と中指を素早く差し込む。  
そして、人体の急所を知り尽した絶妙なテクニックで膣内のある一点に刺激を与えた。  
「いきな」  
その瞬間、ピノコは弾けた。  
「あーーーーーーー―ーー……………っ」  
やるせなくも激しく体積を増す灼熱の溶岩が身体中を駆け巡りピノコの全感覚をさらって  
濁流へと変化し…膨張し…体内で噴火した。  
そして…全身に甘く重い痺れを残し、ゆっくりと熱がひいていく…。  
 
(あ…これが…これがイクっ…てこと…なんだわ)  
ピノコは絶頂の余韻にどっぷりと浸り、指一本動かせずにいた。  
「お前今日はえらく感じやすいな…」  
ぐったりと横たわるピノコの髪を撫でながらBJが囁く。頬に触れるBJの指がひどく熱い。  
(っ…先生はまだ…イってないからよのね…)  
ピノコはふと、BJがまだパジャマを着たままでいることに気付いた。  
先生にも気持ちよくなって欲しい…初めての悦びを与えてくれたBJに感激を伝えたい…。  
(もっともこの異次元ではとっくにどっぷりと深い仲のようだが)  
そして何よりも愛するBJのすべてが欲しい。  
ピノコはゆっくりと起き上がり、BJの頬にキスし、自分の意思を伝えた。  
「ピノコも…先生の舐めたい」  
 
「おまえ…」  
BJはピノコの言葉に少し驚いた様子。  
「フェラチオは嫌いじゃなかったっけ」  
「あら」  
ピノコは夢の中の自分(実際は異次元の存在である大人ピノコ)に立腹した。  
(こんなに気持よくしてもらっといてお返ししてあげてないなんて、感謝が足りないわのよっ)  
ピノコはううん、と否定し愛らしい笑顔で答えた。  
「今日は気分が盛り上がってんのよさ、してみたい気分なの…ね、だめぇ?」  
うるんだ瞳の上目使い&甘えた声でお願いされて、否定できるはずがない。  
「是非頼むよ」  
BJはピノコの柔らかな、汗で湿った髪の上から額に口付けた。  
優しいキスの感触にピノコは嬉しくて胸がいっぱいになる。  
「先生愛してるっ」  
BJに抱きつきパジャマのボタンに手をかける。  
「自分で脱ぐから」  
「いやっ!ピノコが脱がせたい」  
一つずつ順番に、ゆっくりボタンを外していくピノコの手を制止し、BJは切なげに苦笑した。  
「…正直、そろそろキツいんだ」  
BJは押さえているピノコの手を掴み、自分の股間に持っていく。  
「あ…」  
ズボンの下から隆起するゴツゴツした塊に触れ、ピノコは赤面し手を引っ込めた。  
痛そうに張り詰めているBJ自身…ずっと辛かったのかとピノコはいたたまれなくなる。  
「先生…そんなになっちゃってて…ごめんなさい」  
「良いんだよ」  
BJはさっさとパジャマと下着を脱ぎ捨てた。  
ピノコは薄明かりに浮かび上がるBJの裸体を見つめる。  
厳しいリハビリに耐え長時間に及ぶ過酷なオペを幾度もこなしてきた肉体。  
どんなに傷だらけでも、30半ばで贅肉とは一切無縁の体つきはカッコいいわのさ♪と  
BJの着替えを見る度にピノコは思っていた。  
しかし今…BJの反り勃つ彼自身を初めて目の当たりにし、その視覚的衝撃に息を呑む。  
「…!」  
赤黒く怒張したそれはピノコの想像以上にグロテスクで大きいものだった。  
(や…すご…)  
「おいで」  
BJはピノコを引き寄せ、二人は裸体で改めて抱き合い口づけを交わした。  
合成繊維であれば感じ得ない、密着した胸や腹から直に伝わる彼の肌の熱さと  
ディープキスにうっとりしながらもピノコは、BJの苦しそうな表情と荒い呼吸に焦りを感じる。  
二人の体重で、少し動いただけでもキィキィと軋む安ベッドの上で、  
BJは上体を起こした姿勢で、ピノコを自分の足の間に入れてやる。  
 
(えっと…えっと…)  
ピノコは去年あたりの婦人雑誌に掲載されていた"悶絶!ラブ・テクニック特集"の  
初心者向けフェラチオ講座の手順を何とか思い出そうとしていたが、  
BJの勃起したペニスの生々しさがあまりに強烈で軽くパニクっていた。  
(本で見たのとだいぶ違うわのよっ!?※本は簡略化されたイラストだし)  
そんな様子を見てBJは、ピノコの髪に指をくぐらせ愛撫しながら言った。  
「難しく考えずに…おまえのしたいようにすればいいよ」  
「先生…」  
現実世界では見たことがない、深い情熱と優しさを湛えたBJの眼差しに、ピノコはキュンとなる。  
同時にこれが夢だということも認識させられ少し悲しくなるが…  
…でもだからこそ、一夜限りのこの素晴らしい恋人を精一杯愛したい。  
ピノコはBJの唇に軽く口付けし、ロマンティックな形とは決して言えないけど  
紛れもなく愛する彼の一部である熱いペニスを両手でそっと握る。  
これがいずれ自分の体内に埋め込まれることを想像すると少し怖いけど、  
憧れに憧れ続けた大好きなBJとの"セックス"がどんなものであるかという期待の方が大きい。  
つい先程に体験したオーガズムの素晴らしさを思い出し、  
甘い感覚のフラッシュバックにピノコは身をよじる。  
体の中が熱くなり、秘裂が新たな蜜を含むのを感じる…。  
「先生…愛してあげる」  
痛そうに粘液がにじむペニスの亀頭を唇で軽く包んでチュッと吸う。  
「んっ…」  
口の中にカウパー腺液独特の味が広がり、ピノコは少し眉をしかめた。  
「無理するなよ」  
BJが労ってくれたが、ピノコにとっては耳年増知識で想定内のこと。  
かまわずしなやかな指でペニスの根本をこすり、歯を立てないように口内に亀頭を包んでいく。  
BJはやや不安げだが、与えられる刺激に口から細くゆっくりと息を吐き呼吸を整える。  
ピノコは柔らかい舌で亀頭部分を包むようにまったりと愛撫し、  
より深く頭を静めて再びチュウッ…と吸った。  
「っ…」  
(…!)  
BJが体を小さく震わせ、低いうめきを漏らしたのをピノコは聞き逃さなかった。  
(感じてくれてる…!)  
ピノコはペニスから口を離し、顔を上げてBJの表情を確かめる。  
愛しの彼は眉間に皺を寄せ、切迫する感覚に辛そうに耐えている。  
ピノコと目が合い、決まり悪そうに瞳を伏せた時の睫毛が色っぽいんだこれがまた。  
(先生ってやっぱりせくしー…)  
ピノコは俄然燃えてきた。  
 
「んん…」  
より深く彼自身を口内に押し進め、舌で唾液をねっとり絡めながら再び亀頭まで舐め上げる。  
チュ…と唇を離し、今度は舌を尖らせ根本まで裏筋をじっくりと舐めていく。  
左手で陰嚢をソフトに包みヤワヤワと刺激しながら、右手でペニスを愛撫し  
逞しいそれを顎が痛いほどに口をいっぱいに広げて、がんばって喉近くまで入れてみる。  
「んっ…んっ…んっ」  
燃えたぎる彼自身が口の中で硬度を増していき、BJの押し殺したように震える吐息がもれる度  
ピノコは必死になりながらもBJを感じさせている事実に興奮してしまう。  
(…確か喉の奥まで入れると…男の人は悦ぶって…上級者向けに書いてあったわのよ…)  
開口が限界に近くかなり辛かったが、ピノコは無理をして喉深くまでペニスを侵入させる。  
「んっ…んん〜っ」  
(先生もっと…もっと感じて……ぐっ)  
次の瞬間、ピノコは口から彼自身を抜き激しくむせた。  
「ピノコ!大丈夫か」  
「…う…ごめんなさ…」  
「ディープスロートはまだ無理だ」  
「…ごめんなさい先生…ムードぶちこわしよのね」  
「いや…ありがとう」  
BJはピノコの頬を大きな手で包み心から感謝のキスをした。  
「せんせえ…」  
ピノコは感動のあまり泣きそうになるのをこらえ、続きをやるわのさ、と屈む。  
「じゃあこうしよう」  
「え…」  
BJはよいしょとピノコを抱きかかえ、後ろ向きに自分の体を跨ぐよう誘導する。  
「?…こう…?」  
指示に従い腰のあたりを跨いだピノコの太股をぐいと持ち上げ、  
BJは仰向けになった自分の顔に彼女の股間を密接させる。  
「やっ…先生っ」  
BJの熱い吐息が秘部に直にかかる。さっきは自分からえっちに"舐めて"とは言ったが、  
いきなり恥ずかしい所をモロ見えにさせられてピノコの体は紅潮する。  
そして目前にそびえるBJのペニスを目にし、彼の意図を悟った。  
(こ…これって…)  
BJは、まだ快感の余韻が残るピノコの露になった秘部をツ…と舌でなぞる。  
「あぁっ!」  
新たな蜜で濡れているそこは舌の刺激に敏感に反応しキュッとひくつく。  
ピノコも意図を汲み、顎の疲れをものともせず彼自身を口に含む。  
「んんっ」  
(これって…まぎれもなく…いわゆる…しっくすないんよのさ…!)  
「んう…んっ…」  
憧れのエッチな体位を今実践していることに高揚し、ピノコは夢中でBJを愛撫する。  
左手でBJの太股の内側をゆっくり撫で、ペニスをねっとり口内に抱き頭を上下に動かす。  
 
「んんっ…んんっ…んんっ」  
もう手順などは遠く彼方、ピノコは恍惚として高ぶる気持ちのままにピストン運動を繰り返す。  
大胆な体勢で、愛らしい唇で、無我夢中に無意識に唾液のからむ淫靡な音を響かせる姿は  
非常に可憐でエロティックで、男の本能を著しく刺激していた。  
BJは迫りくる射精感を自制しながらピノコの秘部より溢れ出る甘い蜜を吸い、  
突起したクリトリスを舌でつつき転がす。  
「んっ…んんぅ〜っ」  
甘いうずきがじわじわと沸き上がってきて、ピノコは腰をよじり浮かせる。  
BJは逃げるピノコの尻を抱えこみ、強引に引き戻し再び舌で秘部への愛撫を続ける。  
「んんん〜〜〜っっ!」  
強まる快感に腰がガクガクと震え、ピノコはBJの下半身にしがみつく。  
花びらの隅々まで十分に味わい、BJは膣の入り口を縁取るように舌を這わせる。  
「んんうぅっ…」  
やるせない快楽の波が押し寄せ体が浮かされるような感覚の中、  
それでもピノコはがんばって何とかピストン運動を続けた。  
BJに…愛する彼に早くイって欲しい…気持ち良くなって欲しい…しかし次の瞬間。  
「…ふああぁっ!」  
下腹部に電流が流れたような感覚に、ピノコは彼自身を手放さざるを得なくなった。  
BJが彼女の膣内の一点を…先程イく寸前に触れた箇所を指で強く刺激したからだ。  
「い…いや」  
「いやなのか?」  
BJはクスッと笑い、膣内に挿入している二本の指で再びその箇所を妙なる力加減で擦る。  
「うわあああぁっ」  
甘いと言うにはあまりに強烈で鋭い快感が体内に走り、ピノコはわななく。  
(なぜ…?なぜこんなに感じちゃうのっ…?)  
それは異次元ピノコがBJにGスポットをすでに開発され済みだからですええ。  
「おまえはこうされるのが好きだろ」  
電流の発生原である箇所への摩擦をBJはピノコの反応を楽しむように強くし、早めていく。  
「あぁぁぁぁぁぁぁぁ」  
感電したように凄い勢いで這上がってくる快感にたまらずビクンと反り返り、  
まるで歌うようにソプラノであえぐピノコ。  
目前の淫らで愛しい花弁からとめどなく蜜を滴らせ、  
なめらかな背をそらしぶるぶると震えて鳴く彼女の姿は、BJの征服欲を募らせる。  
「ピノコ、続けて」  
フェラチオの続行を示唆する割には指での刺激を辞めないBJに、サド…と頭の片隅で思いながら  
ピノコは尚も送り続けられる激烈な快感に体を強ばらせつつも、  
やっとのことでペニスをくわえた。  
 
「んふ…ううっ…」  
ピノコも負けじと口内への抽送を開始しリズミカルに、どんどん動きを激しくしていく。  
そして。  
「んんんーーーっ………っ」  
耐えられないほど激しい快楽の波が来る度に反射的にペニスを強く吸い、ふるふるとうち震えた。  
「う…っ」  
当然BJの呼吸も荒くなっていき、ピノコに吸われる度に強い射精感が突き上げる。  
BJは箇所への刺激を、ピノコを二度目の絶頂に誘うための激しく、巧妙なものに変化させる。  
そしてひくつく秘部を前方にずらし、蜜にまみれたクリトリスをもう一方の手で  
クチュクチュとわざと音をたてて愛撫する。  
「んーーーっんーーーっんんぅーーーーーっ」  
(も…もう…だめえぇぇぇっ)  
一際強く箇所とクリトリスを擦られ、ピノコは可哀想なほど四肢を震わせつっぱらせる。  
そしてすすり泣くような声をあげ、二度目の絶頂を迎えた…。  
…しかしピノコはがんばった。  
愛するBJのために、快楽に痺れ脱力しながらも、再び彼自身をフェラチオし始める。  
余韻の甘い感覚に酔っているのか、抽送が徐々に、激しく淫らになっていく。  
「ん…ん…んっ…んっ…んんっ」  
「ピノコ…!」  
体ごと大きく揺らして行われる抽送に、ベッドが耳障りな音をたてて軋む。  
ピノコの奮闘でギリギリの切迫感が押し寄せ、そろそろ限界が近いBJはかすれた声で告げる。  
「ピノコ…離れて」  
しかしピノコは離れずに激しく行為を続ける。  
「…ピノコ!」  
(ずっとこうしたかったの…ずっと先生が欲しかった…だから先生…!)  
ピノコは心から望み続けた愛する人への奉仕への哀願を、行動で示す。  
「…つらかったらすぐに吐き出すんだ」  
ピノコは口の中いっぱいに硬く張り詰めたペニスがビクッと震えたのを感じ  
本能のおもむくまま、今までにないくらいにそれをバキュームした。  
「くっ…」  
BJの切なげなうめきと同時にピノコは待ち望んだ熱いほとばしりを口内に受けとめる。  
ビクビクと送り出される断じて美味ではない、しかし彼の自分への情熱の証を  
ピノコは顔をしかめながらも喜びと共にすべて飲み下していった…。  
 
やがて鎮まった彼自身から糸を引かせて唇を離し、ピノコは体の向きを変えBJに微笑む。  
口許から垂れるほとばしりの名残を拭ってやり、BJはピノコを引き寄せる。  
そして腕にすっぽり収まるピノコのぐったりした体を優しく抱き締めた。  
 
「先生…ピノコぜんぶ飲めたわのよ…」  
汗に濡れた額、まぶた、頬に甘いキスをくれるBJにピノコはうっとりと呟く。  
「無理させたな」  
「…ピノコがしたかったのよさ」  
どちらからともなく唇を重ね、舌を深く絡ませて絶頂後の甘い余韻を分かち合う。  
BJはピノコの髪を撫で、首筋、肩、背中へとしっとりした肌の感触を楽しむように愛撫していく。  
「う…」  
絶頂後の刺激に敏感な肌をなぞられ、ピノコは白い喉をややのけぞらせる。  
BJはその喉に口づけし、舌を這わせ、少し強めに吸う。  
「んうっ…」  
そして髪にキスしながら形の良い胸を優しく愛撫し、先端の蕾を指の腹で擦る。  
「あっ…せんせ…」  
ピノコはBJを見上げ、その熱っぽい眼差しで彼の意思を悟った。  
BJは微笑み、ピノコに告げる。  
 
「さあ…これからが本番だ」  
 
 
 

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