クソったれた戦争を起こしてばかりいるダメ大人たちに・・復讐を誓う・・・・。  
 
世界をこの手で変える力を手に入れるために・・・。  
 
俺は星の使徒の革命に参加する・・・。  
 
タオとの契約により、空気を操る力を授かったリオン=エリオット。まだ若干10歳そこそこであったが、星の使徒に参加し、この世界を革命するという大いなる野望を胸に抱いていた。  
 
これは、そんなリオンが星の使徒に参入して間もない頃の話である・・。  
 
 
「(星の使徒に入ったはいいけど・・不気味な奴ばかりだな・・)」  
その部屋には今、初期の星の使徒のメンバーが集結していた。リオンが周りを見回す・・・。  
奇妙な民族衣装を着た太った奴・・、顔を布でぐるぐる巻きにしているちっちゃいやつ・・、シルクハットにサングラスの怪しさオーラ全開の奴・・・。  
個々が特殊なタオの力を持っている一騎当千的な組織ということはクリードから聞いていたリオンであったが、あまりに薄気味悪いメンバーばかりだったので内心少しとまどっていた・・。  
「(・・・・・んっ?)」  
リオンはふとメンバーの中に普通の女子高生がいることに気づいた・・。  
「(・・・なんで・・あんな奴がいるんだ?)」  
 
ふと、その女子高生と目が合うと、その娘は自分のほうに駆け寄ってきた。  
「(・・なんだ?)」  
「おっは〜!(古!)君は・・え〜と、リオン君ですねぇ?」  
「・・あ、ああ」  
「私はキリサキ=キョーコ。君みたいな小さい子供までメンバーになったんですねぇ」  
「!! こ、子供で悪いかよ!・・・・って、あんたもまだ子供じゃねえか・・」  
「あ〜、失礼ですねえ、君よりは全然大人ですよ!」  
「・・・・」  
馴染めない環境になりそうだとリオンは半分あきらめていたが、キョーコの存在を知り、いくらか気が楽になっていた。  
 
唐突にキョーコは言い出した。  
「ねえ、リオン君。しばらく活動もないことだし、今日一緒にお買い物にいきませんかぁ?」  
「・・は・はあ?」  
「はあ?じゃなくてお買い物ですよ!今日は天気をいいし、一緒にいきましょうよ〜」  
「・・え・・あ・・」  
「よぅし!それじゃあいきましょ〜!」  
リオンは半ば強引に買い物へと連れ出された。  
 
リーバシティの繁華街・・。そこは年中にぎわっている若者の集う場所であった。  
数十分かけてこの繁華街にやってきた二人・・。リオンは内戦ばかりの国で生きてきたために、こういった賑わった街中を歩くのは初めてだった。  
「・・・・」  
「リオン君、何キョロキョロしてるんですか?田舎ものみたいですよ」  
「う、うっせー・・」  
「あっ、あそこにクレープ屋さんが出てますよ!食べましょうか!」  
そう言ってキョーコはリオンの手を持って走っていく。  
リオンが誰かと手をつなぐのはもう5年ぶりのことだった。その手の感触に、リオンはふっとくすぐったいような感覚を感じる・・。  
「・・・・・」  
「? リオン君どうしたですか?」  
「い、いや。・・ところでクレープってなんだ?」  
「ええっ?クレープ知らないんですかぁ?本当に田舎ものなんですねえ。・・・まあ食べてみればわかりますよ!」  
一番オーソドックスなカスタードクリームクレープを渡される。  
「・・・・(・・・ぶにょぶにょしてる)」  
「おいしいですよ!」  
「・・・パクッ・・・・・う・・(うまい・・)」  
「ん〜おいし!この店のは特においしいですね〜、はむはむ・・」  
二人はクレープを食べながらロブソン通りを歩く。キョーコは好みの店があるごとに入っていっては商品を物色する。リオンはそれを後ろで眺めている。  
「・・・・・こんな世界もあったのか・・」  
「? 何か言いましたか?」  
「いや・・」  
「あっ、ちょっとお手洗いに行ってくるねー、ここで待っててくださいね」  
キョーコがトイレを探しにいく・・。  
 
リオンはふと、街頭にテレビが置いてあることに気づいた。そのテレビのところまで歩いていく・・。  
「え〜、ブザン戦争の民間死傷者は200人を超え・・・」  
「・・・・」  
ニュースが伝えられている・・。それはリオンの国も関わっている割合規模の大きな戦争であった・・。  
戦争という言葉を聞くために、内に秘められた巨大な憎悪がリオンの中に湧き上がる・・。  
「(・・・・・俺の手でこの世界を・・・・)」  
 
「お〜い、リオンく〜ん!」  
リオンがハッとして、声のするほうに向く。  
「もう〜、待っててって言ったのに、どうしてこんなところにいるんですかぁ!」  
ぷんぷん怒りながらキョーコキリサキがリオンの元に駆け寄ってくる。  
「別に・・」  
「ところでもうお昼ですから、ご飯食べましょう!」  
「ああ・・・」  
「ところで、何を食べたいですか?リオン君」  
「・・・なんでもいいよ・・」  
「遠慮しないで言ってくださいよ〜」  
「・・・・・・・・・・・・・・・は、はんばーがー・・」  
「ハンバーガーですか?」  
「・・・・」  
リオンはハンバーガーという食べ物を未だかつて食べたことがなく、ずっと食べてみたいと思っていた。  
「じゃあですね、そこのハンバーガー屋さんに入りましょうか」  
 
店の中に入ると、そこは肉やポテトの匂いが充満していた。リオンは適当な席に座って、キョーコがカウンターから戻ってくるのを待つ。  
リオンはふと周りを見回してみる・・。カップル、同姓の友達、家族・・それぞれだが、皆笑顔で笑っていた・・。  
自分の住んでいた場所では考えられないそんな風景を見て、リオンは自分の中の憎悪の念に少し疑問を抱いた・・  
「(なんで・・だ?俺の国だけがなんで・・・ダメ大人って・・・俺は一体具体的に誰を憎んでるんだ・・・?)」  
「ほらほら〜、何をぼっとしてるんですか?ハンバーガーとコーラとポテトですよ」  
「あっ、ああ」  
「いただきま〜す!」  
キョーコはハンバーガーを包んでいる紙を開いておもむろにパクついた。  
「・・・・」  
「んっ〜、おいしいですねぇ・・・・どうしたんですか?リオン君?」  
「・・・こ、この黒い液体はなんだ?」  
「・・へっ?・・ああ、それはですねぇ、コーラっていう炭酸飲料ですよ。」  
リオンは危険物に触れるかのような慎重な手つきでそのコーラを手にし、カップを口にした。  
「・・・ゴクゴクッ・・・・・グッ!!う、うわ!なんだこれ!?口の中で爆発したぞ!?」  
「・・・・え・・・・・・あはははははははははは!リオン君、今すごい顔してたですよ〜」  
「・・わ、笑うなよ」  
「うふふふ〜、そんな顔もするんですねぇ、リオン君は」  
「・・・っち。(・・・・・・・)」  
リオンは目の前で笑っている女を見て、ふと何かが脳裏によぎった。それは彼の姉の存在であった。決してキョーコのような軽い性格ではなかったが、生きていれば彼女と同じくらいの年頃であった。懐かしさと新鮮さが混じったような温かい感覚が、ふと心の中に沸き起こった。  
 
ハンバーガーショップを出た二人は、その町で遊び呆けた。  
 
ゲームセンターに行ってレーシングゲームをしたり、プリクラを取ったり・・・。  
 
映画館に入って、アクション映画を見て笑ったり叫んだり・・・。  
 
ブディックに入って、色んな服を物色してみたり・・・。  
 
そんな時間が過ぎていく中で、次第に、リオンの乾いていた心が少しずつ満たされていった。表情ではあまり出さない少年であったが、心の中ではずっと忘れていた、楽しい気持ちが続いていた・・。  
 
「あ、あれかわいい〜!」  
キョーコが店頭に出ているウサギのバッグを見に行く。  
リオンはそんなキョーコの後ろ姿を見ながら、ふと思った。  
「(あいつも星の使徒に参加するくらいだから、それ相応の理由があるんだよな・・。けど、あんなに明るく生きてる・・。)」  
リオンの中で何かが変わり始めていた・・。  
「(確かに、戦争を起こし家族を奪った馬鹿大人たちを許すことはできない・・。けど、こうした楽しくて平和な世界をつくったのも大人なんだよな・・・)」  
今まで負の心に染まっていた自分の心・・。憎悪の念は消えることはないが、それでも今日こうしてキョーコと二人で過ごしたことによって、何かが自分の中で解放されようとしているのを感じていた・・。  
 
そのとき、後ろのほうの屋台から、男二人の声がリオンの耳に入ってきた。  
「へへへっ、それにしても兄貴はホントに女をイかせるのがうまいっすよねぇ」  
「俺様のテクにかかればどんな女でもイチコロよ!昨日の女だって胸をいじくってやっただけでもうビクビクもんだったからなぁ」  
「女に関しちゃあ兄貴の右にでるもんはいませんぜ・・・」  
「げへへへ、だからな・・・・」  
男達の会話は続く・・。それをリオンは耳を澄まして聞き入っていた。  
「へっへっへ・・何か聞いてるだけでたまらないっすよ」  
「まあよ、結局のところはそうなのよ。女ってやつは口では拒否していても体ではそれを求めてやがる。だから男はその辺を考えて強引に持っていってやる、それが一流のプレイヤーってもんさ」  
 
「ふうん・・、女って無理やりにでも体を触ってやると喜ぶものなのか・・」  
かなり屈曲した知識を学んでしまったリオン・・。  
 
「リオンく〜ん!」  
「・・・何?」  
「もう暗くなっちゃったし、アジトに戻ろっか?」  
「・・・ああ」  
二人は並んで、アジトへと戻っていった。  
 
アジトに着くと、キョーコは自分の部屋にリオンを招きいれた。  
「一人でいても暇だし、一緒に何かして遊びましょうよ〜」  
「・・・・」  
リオンはそのキョーコの部屋を見渡す。いかにも女の子の部屋というようにピンクを基調にぬいぐるみや、キャラクターグッズなどが置いてある。アジトとは思えないほどに・・。  
「んっ〜。今日は楽しかったですね〜!」  
「・・・・」  
キョーコが背伸びをして、そのままベッドに倒れこむ。  
「・・・・あ〜、疲れた〜・・・・」  
「お、俺・・ちょっと買ってきた荷物だけ部屋に置いてくるわ・・」  
「・・・はいにゃ〜・・・」  
 
薄暗い廊下を歩いて、リオンは自分の部屋に向かう。手に持っている紙袋にはブティックで買った服が何着が入っていた。  
リオンは部屋へ行ってそれらを置き、トイレをすませて再びキョーコの部屋へと戻った。  
 
ガチャッ。ドアを開ける・・。すると静かな寝息が聞こえてきた・・。  
「遊ぼうって誘っておいて寝るなよ・・」  
無防備な格好で眠っているキョーコ・・。リオンはその姿を立ち尽くしながら眺めていた。  
 
キョーコの仰向けに寝る姿を見ながら、リオンは思った・・。  
「そういえば昔・・姉さんと一緒によく寝てたっけな・・」  
ふと懐かしさを感じる・・。  
「・・・・」  
リオンはキョーコの寝ているベッドに腰を下ろした。  
「・・・・」  
そして、ゆっくりとキョーコの隣に並ぶように、身を横にした。  
 
隣で寝ているキョーコの寝顔を見つめるリオン・・。  
「(こいつ・・普段はああだけど、こうしてみてみると結構綺麗な顔してるんだな・・)」  
その可愛い寝顔を観察し続けるリオン・・。キョーコの良い香りがリオンの鼻をなでる・・。  
そしてリオンの中に、次第にムズムズとした欲求が高まってきた・・。今まで他人が磁石の対極であるかのように、決して深く交わらずに生きてきたために、リオンはこうしてすぐ傍にいるキョーコに対して人の温もりを求める気持ちが芽生えたのであった・・。  
「(なんだろう・・、何か胸がドキドキしてきた・・)」  
リオンは、キョーコと過ごした今日一日の中で、人と関わることの楽しさを思い出すことができた・・・。そして今度は肉体的な、肌と肌とがふれあう温かさへの欲求が沸き起こっていた・・・。  
「・・・・ゴクッ・・」  
リオン君は仰向けになっているキョーコの体に目をやった・・。  
「・・・・」  
リオンはキョーコの盛り上がっている胸や、むき出しになっている太ももなどを見た・・。そして次第に自分の中の欲求に気がついた・・。  
「(抱きしめたい・・触りたい・・)」  
 
リオンは無意識のままに右手が動き、寝ているキョーコの胸の上に右手をのせた・・。  
「(や、やわっこい・・)」  
「んんっ・・・んん・・」  
キョーコが目覚めそうになる・・・。しかし、またそのまま寝入ってしまった。  
「(・・・・・)」  
 
リオンは少しずつキョーコに体を寄せていき、体に密着した・・。白く温かい優しさが肌をつたってくる・・。リオンはキョーコに甘えるようにさらに深く寄り添った・・。  
姉と二人で寝ていた頃の守られているような、そんな安心感がリオンの中を満たす・・・。  
リオンの心が満たされるほどに、今度はもっともっとキョーコの体を欲しがる衝動に変わっていく・・。豊かに膨らんだ胸・・、きれいなふともも・・、柔らかなお尻・・、リオンのキョーコに求める衝動は次第に安堵からエロスの類へと変わっていく・・。  
 
リオンはキョーコのはいているスカートの裾を持って、ゆっくりとそれをめくりあげた・・。ピンクのショーツがあらわになる・・。そしてリオンはさらにキョーコの裸に対する欲求が高まる・・。それはただ大人が性欲を満たしたいからという単純なものではなく、もっともっと心の奥底から満たされたいという、少年の切実な思いからであった・・。  
 
リオンはキョーコの着ている上の制服のボタンを一つ一つ丁寧にはずし始めた。はずし終わると横にシャツを広げてピンクのブラに包まれた胸をあらわにさせた・・。  
「・・・・」  
ふわっとよい香りが漂った・・。リオンはふと、幼いころ母親にだかれていたかすかな記憶がよぎった・・。  
そしてリオンは、ブラのホックを丁寧にはずして、ゆっくりと胸をあらわにさせる・・。  
「・・・・」  
きれいなピンク色の突起に、十分な大きさに実った二つの柔丘・・。  
リオンはその胸にゆっくりと両手を置き、優しくゆったりと揉み始めた。  
「・・・・」  
「んっ・・ん・・」  
そしてその頂を、赤ん坊が母乳を求めるかのように、無心でしゃぶり始めた・・。  
「ちゅく・・くちゅ・・くちゅ・・・」  
「んっ・・ん・・ん・・」  
「くちゅ・・・」  
「んっ・・んっ!んん・・・・・リ、リオン君・・?」  
キョーコがその刺激に目を覚ます・・。  
「・あっ・・・」  
キョーコは自分の胸をいじくっているリオンを見て、少し思考が停止した・・。  
「えっ・・・えっ・・・ダ、ダメだよ、リオン君・・」  
「・・・・・」  
キョーコは今の状況を何となく把握した・・。  
「女の子に・・勝手にこんなこと・・・・・・リオン君・・ダメです・・よ!」  
キョーコはリオンの手を自分の胸から離し、シャツで胸を隠す。  
「・・あっ・・と」  
「こ、こんなこと・・・やってはいけないですよ!」  
キョーコの口調が次第に強くなる・・。  
「・・・・」  
その時、リオンはふっと思い出した・・。あの時、男たちが言っていたことを・・・。  
 
「リオン君?」  
「お、女は表面で拒否していても体は求めている・・だっけか・・」  
「えっ?」  
「じゃあ・・」  
リオンはキョーコに覆いかぶさった。  
「リ、リオン君!ダメですったら!!なにするんですか!?」  
「・・・・」  
リオンは、右手でショーツ越しに局部をさすり始める・・。  
「ぁん!リ、リオン君・・!」  
「・・俺は・・今、無性にアンタが欲しい・・・」  
「だ、だからってですねぇ・・、こ、こんな!」  
リオンはキョーコの胸に顔をうずめ、左手でキョーコをギュッと抱きしめながら、なおも右手で陰部を刺激する・・。  
キョーコはまだ起きたばかりで、しかも性感帯を触られてすでに体が官能的になっているため、抵抗よりもただ耐える方向に意識がいっていた・・。  
「はあ・・・・・はあ・・・・・」  
「ふぇ・・ふぁ・・んんっ・・リ、リオン君・・!やめ、やめ・・て」  
「・・・・・・・・」  
リオンは半裸のキョーコに抱きついて体を触っていることに、今まで感じたことのない癒しを感じた・・。  
そして・・ずっと抑制して膨れ上がっていた何かが、一気にしぼんでいくのを感じていた・・。  
「リ、リオン君・・・」  
リオンの目からぽたぽたと涙が落ちた・・。  
「・う・・ううっ・・・・」  
「・・・どうしたんですか?」  
「う・・うう・・」  
 
リオンはこみ上げてくるそれをこらえることはできなかった・・。辛かったものが開放されたときに起こるもの・・  
その安堵の涙がとめどなくリオンから流れ落ちるのを、キョーコは見ていた。  
リオンのキョーコの陰部を触っていた手が止まる・・。  
「リオン君・・・大丈夫ですか?」  
「・・・・・・」  
リオンは涙をぬぐう・・。  
「・・そっか・・・・・ずっと・・ずぅっと・・・色んなものを我慢してきたんですねぇ・・・・」  
「・・・・・・」  
キョーコは自分と同じく、辛い環境で生きてきたからこそ、このような場所にいるリオンの気持ちを察した・・。  
「リオン君・・いいですよ、リオン君の気のすむまで・・」  
リオンはキョーコの胸の柔らかな感触に顔をうずめながら聞く・・。  
「・・・・・・」  
「Hな気持ちでこういうことをしたんじゃないって・・わかりますから・・、リオン君の気がすむまで・・私を好きにしていいですよ・・」  
「・・ぅ・・ぅぅ・・・」  
リオンは再び静かな声で泣き出した・・。  
 
リオンは涙を流すと、突発的な欲求が和らいでいた・・。今はただ、彼女の胸に顔をまかせながら、彼女に抱きついていたかった・・。  
リオンは結局、そのまま眠ってしまった・・。キョーコはリオンの髪をなで、その寝顔を眺めながら、同じく深い眠りへと入っていった・・。  
 
次の日―、まだ夜も明けきらぬうちにリオンが目を覚ます。  
ずっとキョーコに抱きついたまま眠っていたことに気づくリオン・・。リオンが動き出すと同時に、キョーコも目を覚ます。  
「おはようです・・リオン君」  
「・・・あ、ああ・・・・・・・き、昨日はその・・・ゴメン」  
「・・いいんですよ。気にしないでください・・」  
「・・・・」  
「あっ、けどね、リオン君。こういうことは、もう二度とダメですからね」  
「えっ・・」  
「こういうことは、好きな人とじゃないとしちゃいけないことなんですよ」  
「す、好きな人・・・」  
「そうです、昨日リオン君が私にしたことは、好きな人にしてあげると幸せになれることだけど、それ以外の人には決してしてはいけないことなんです」  
「し、してはいけない・・?」  
「はい。こんなことをいきなりされても、女の子は喜んだりなんかしません。むしろ傷つけてしまうんですよ」  
「・・えっ・・あ・・・そ、それじゃ・・お、俺は・・・」  
「・・・・昨日は・・特別だから・・・・いいんですよ」  
「・・・け、けど・・俺・・・・・」  
「・・・・・」  
キョーコはリオンの額に軽くキスをする・・。  
「・・・・えっ?」  
「辛いときは、誰かに甘えてもいいんですよ・・。私に甘えてもいいんです。昨日みたいに体までは貸してあげられませんが、ぎゅって抱きしめてあげることくらいはできますから・・」  
「・・・・・」  
「それに・・」  
「・・・・?」  
「私・・ずっとリオン君みたいなかわいい弟が欲しかったんです・・」                       (FINISH!!)  
 

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