ブラックキャット  

イヴのおしりは冷たく湿っていた。獣のように後ろから突き上げる度に、  
ぱんっぱんっ、  
と音をたて、下腹部とそのひんやりとした柔尻がぶつかりあう。  
「…ぁ、っ、…っん」  
朝の開架図書室には人の気配なく、白い日光が林立した本棚の隙間に溢れ満ちていた。  
ゆえにイヴの肌は余計白く目に焼きつく。俺は腰の動きを円運動に変え、白いうなじをゆっくりと舌で味わい始めた。きゅっ、と膣肉締めつけが強くなる。「本達に見られながらするのもいいだろ?」  
「…うん」  
小さくうなづくイヴの胸を服の上からまさぐり揉む。衣擦れの音が響き鳴る。  

服の上からでもわかるコリコリした乳首を、親指の腹で小刻みに刺激する。  
焦らすようなその愛撫に、イヴは体全体をねじり震わせて、呼吸を乱す。  
しばらくいじめて楽しんだ後、俺はイヴの細いウエストを両手で掴み、欲望のまま前後に揺すった。少女をただの肉人形のように扱い、  
乱暴に俺の下腹部に打ちつける。  
イヴの髪が乱れ舞い、膣から溢れ出る愛液が俺の太腿にこびりついた。  
腰を深く突き進めて子宮口に触れると動きを止め、右手の中指を可愛らしいアナルにゆっくりと挿入していく。  
「……あぅ」  

イヴが儚く鳴いた。  

ぎぃ……。  
誰かが入ってきた。イヴの体がピクリと震え、許しを乞うような悲しげな瞳で俺を振り返る。薄肌色の小さく開いた口元から、透明な糸がゆっくりと垂れ落ちた。  
俺とイヴは繋がったまま、侵入者の足音に耳を澄ます。  
二人とも服を着ているから、もしもの時は簡単にごまかせる。俺の剛直以外は。  

…足音は明らかに近づいてきている。  

イヴと目があった。  
「…ん」  
おしりを突き出し、イヴはうなずく。俺はアナルから指を抜き、腰でイヴを押し返す。  
膣肉上面をえぐるように突く形になり、イヴは切なそうにため息をついた。  

そして……、  
ぱんっ、ぱんっ、ぱんぱんぱんぱん、ぱんっぱんっ。  
タイムリミットまで、おそらく、10秒。俺は獣以上に獣じみた激しさでイヴを求めた。  
目に映るもの耳に聞こえるもの鼻に満ちた匂い、体中で感じる確かな存在感と質量を持った、愛しいイヴ。  
心がイヴを欲し、体がイヴと繋がっている。手の甲を口に当て、声を抑えるイヴを後ろから突きたて、互いを極みに無理やり連れていく。  
「イヴ! イヴっ!」  
「っ! …っっ!」  
「イヴ!」  
イヴの最も深いところで精を射する。びゅうびゅうと音が聞こえるくらい、勢いよく、大量に。  

 

図書館の職員が見たのは、顔を真っ赤にして本を選んでいる少女と、彼女の頭のてっぺんをくりくりといじっている少年の姿だった。  
…  

「…職員さん、帰っちゃったね」  
「うん」  
「…もっと、したいよ」  
服の上から俺に手を這わせるイヴ。俺はイヴの頬に手を添え、軽くキスし、耳元で囁く。  
「イヴはいやらしい子なんだな」  
「ムカっ」  
恨めしそうに上目遣いで俺をにらみつつ、スカ−トの裾をたぐり上げ、その一端を口に含む。  
イヴの下半身は汗と愛汁でぬらぬらと濡れ光っていて、割れ目からは俺の白濁液が垂れぬめっていた。  

幼さを色濃く感じさせる華奢な体のライン。  
顔は幼い中にも知性を見せているが、体はどうにもこうにも幼い。  
イヴの背後にそびえ立つ重厚な本達が、この行為に非現実の色を添えた。  
日が上がり、本棚の間に影が差し始める。陰影のはっきりした接合部分がいやらしくも愛しい。  
肉体の繋がりをまじまじと二人で見ては顔を合わせてキスをした。  
そしてどちらからともなく、腰を振って互いを悦ばせる。湿った音を響き鳴らし合う。  
はにかむようなイヴの顔。濡れた瞳を見つめると、照れて目を逸らす幼い少女。下では繋がっているのに照れている。  

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