ここは洋館。1人での探索に疲れが見えはじめたレベッカ。身体の異変に気づき、それがT-ウイルスの作用で男はゾンビ化、女は性欲、特に排泄欲が高まる事をレポートから知ったのは今しがた。早くワクチンを打たなければ…。  
捜索をしていると、女性のうめき声、聞いた事がある。ゆっくりとドアを開ける…ドクン、ドクン、ドクン……。見るとそこには、半裸状態で身悶えている女…、ジルだ!  
「ジルさん!大丈夫ですか!」  
「んん、あ、あなたは、レベッカ!生きていたのね…良かった…くうう…、お願い、ワクチンを、探して来て…早く打たないと…あなたも大変な事になるわ…。」  
「はい、私もワクチンを探しているのですが見つからなくて…。」  
「うう…確か1階の最西に解毒剤と一緒にあったはず…んん、お願い、早く…、それとグリセリンも……お願い…。」  
(グリセリン?そうか、ジルさんもう排泄欲が…急がなきゃ)  
「ラジャー!任せて下さい、急いで行ってきますから、ジルさん頑張ってください!」  
 
はたしてレベッカは間に合うのか…。ジルの運命は。  
荒れ狂うゾンビにハンターもいるぞ!君のベレッタには弾が16発だ!(多分)  
がんばれレベッカ!  
 
 
軍靴の音が絶たれてから、その位が経っただろう。  
寂れた洋館の片隅で、暗がりよりなお黒い影が蠢いている。  
見れば、それは巨大な植物の触手に絡め取られた若い女性だった。  
軍服は半ば粘液で溶かされ、形は保っているものの乳房と局所という肝心な場所だけは剥き出しになっている。女体を弄りやすいように故意に取り去られた風にも見えた。  
 
若い女性が絡め取られているとなれば、まず姦淫を疑うのが人の常だろう。  
そして事実、その女性――レベッカは植物の蠢かす触手に貫かれていた。  
ただし女性器をではない。触手の潜り込む先は尻肉の間に息づくあえやかな蕾だった。  
「うーっ、う、うあぁーーっ……!!」  
触手が肛門内で蠢くたび、レベッカは柳眉をしかめて喘いだ。  
 
まだ多少苦痛の色も残っている。  
ヒトの指より一回り太い触手が、確認できるだけでも5本は潜り込んでいるのだから当然だろう。  
触手の先はイソギンチャクの口のように微細に分かれており、強烈な吸引や攪拌を想起させる。  
そのような物に腸内を侵されるなどにわかには耐えがたかろう。  
しかしすでにレベッカはそれを受け入れてからかなりの時を経ており、彼女の体内がどうなっているか、もはや外面からは知る由もない。  
 
彼女の目はもう何度も地上を彷徨っていた。深い深い後悔の色を込めて。  
地上には愛用のベレッタ。  
撃てば大したダメージを与える事は叶わずとも隙を作ることぐらいは可能だろう。  
しかしそれはあまりに遠く、腕があと2掻き分伸びたとしても手にする事は不可能だ。  
 
目線をベレッタの脇に移せば、ほんの僅かな排泄物が目に映る。  
思えば、それが絶望の始まりだった。  
排泄欲に負け、ゾンビを掃討したばかりの場所で排泄を試みたあの時が。  
 
焦る余り注視することもなかった傍らの植物は、バイオハザードの影響を受けていた。  
変異した植物はゾンビと違い、能動的にヒトを襲う事はあまりない。  
だが食欲が覚醒している点は同じだ。彼の食物とは、例えば人糞。  
レベッカのそれを受け、植物は猛った。  
その食物を食らい尽くそうとレベッカの肛門に押し入り、そして今に至る。  
 
植物は絡め取ったレベッカを祀り上げるように高く掲げていた。  
それは地上を徘徊するゾンビの群れから隔離するためであったが、そのこと故にレベッカは空中で満足な抵抗ができずにいた。  
今の彼女にできる事といえば、排泄の穴を穿たれ細い脚をばたつかせる事だけだ。  
 
ジルの助けという、洋館に差し込む光よりかすかな希望を胸に。  
 
 
もがけばもがく程両手両足の触手が絡まる。あらがう力もなくなると、触手の強さも弱まってきた…。  
「今だ!」  
レベッカは腰に刺してあるコンバットナイフを抜き、両足、左手の触手を切断、ターザンみたいに2階廊下へ、肛門の触手が抜けながら着地。  
左手の触手も切り、あとはゾンビだけ…。小柄な身体を利用してゾンビをよけ、ベレッタを拾い、薬品庫へ。  
「うう…危なかった。…ワクチンはどこ…。あった!…あとはグリセリン…よし、…待っててジルさん…くうう…」  
妖しげな足取りでジルの居る部屋へ急ぎドアを開くと…。  
 
「あおう…はおお…ああ…、肛門…ああ、気持ちいい…肛門があああ…」  
見ると、左手で手淫しながら右手を肛門に潜りこませている。  
「あああ……あ、レベッカ……私…もう……おおお…して…お願い…肛門があああ…疼く…中が…かゆいい…肛門してぇーお願いー」「ジ、ジルさん…、ごめんなさい…間に合わなかった…でもまだわからない…ワクチン打ちます!」  
小瓶から注射器でワクチンを抜いているとジルに抱きつかれ、小瓶もろとも飛ばしてしまう。  
「あああ…レベッカぁ…してぇ…肛門してぇ…お願いーお願いー」  
いつものジルの力ではない。覆いかぶされ、身動き出来ない。  
「ジルさんやめて、ワクチンを打たないと…それに私もまだ打ってないんです…ジルさん…ジル…うむむ」  
レベッカの身体をまさぐりながら濃厚なキスを…。  
「うむむ…うぐぅ…く、ジルさん…ワクチンを、ワクチンを……はうぅ…ああ、なに?お尻が…ああ…肛門が…熱い、熱いい」  
恐れていた事がレベッカにも……。  
この後の2人の運命は。グリセリンはたっぷりあるぞ。  
 
 

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