エイダ・ウォンは、孤島の直中、とある施設で男と対峙していた。  
男の名は、サドラー。教団のカリスマである。  
遡る事数分前、アシュリーとレオンは爆炎の渦巻く部屋から脱出していった。サドラーは炎に飲まれ、その姿が  
見えなくなっていた。エイダはヘリポートへと急いだが、その途中で現れたのは死亡したと思われたサドラーの姿  
であった。サドラーは走るエイダの前に突如現れると、そのまま彼女の首を掴み、壁に体を叩き付けたのである。  
エイダは苦痛を訴え、綺麗に整えられた眉を顰めた。叩きつけられた衝撃で、所持していた銃が地を転がっていく。  
ぎりぎりと締め上げるその手に彼女は指を食い込ませると、脚をばたつかせた。圧倒的な力で締め上げるサドラー  
は口端を歪めると、エイダの表情をじっくりと睨め回した。  
 
その美しい顔立ちが、苦痛によって歪められる光景にサドラーは哄笑した。エイダはそんなサドラーの顔目掛け唾を  
吐きかけた。  
サドラーは静かに顔を拭い、より一層の力を込めてエイダを締め上げた。エイダの目が見開かれ、  
声なのか呼吸なのかもわからぬ音が喉元から発せられる。脚をしきりに振っていたエイダが壁に踵を押し付けると、  
履いていたヒールの爪先から刃が飛び出す。エイダはサドラーの胸に、深々とその刃を突き刺した。  
途端、サドラーの力がするりと抜け、エイダはそのままどさりと地に倒れた。激しく咳き込むエイダは横目でサドラー  
の様子を伺った。サドラーは刺された胸元をじっと凝視していたが、やがて顔を上げると、何事も無かったかのように  
エイダに哂いかけて見せたのだ。  
 
エイダは息を呑んだ。すぐさま体勢を立て直し、転げた銃を拾おうと身を翻したが、その脚に何かが絡みついた。  
サドラーの袖口から伸ばされたその触手は更にもう片方の足を絡め取り、エイダの体を引っ張り上げる。  
同時に何本も触手を伸ばすと、それらを両腕、腰、首、全身至る所に巻きつけていく。エイダは必死に  
空中でもがくが、その姿を見たサドラーは高らかに笑い声を響かせたのだった。  
 
ゆっくりとエイダの体が、サドラーの眼前に近づけられる。まずサドラーは、刃の突き出たそのヒールをゆっくりと  
脱がせた。更に太腿を撫で回すように伝い、ドレスをはだけさせると、括りつけてあるナイフを静かに抜き取る。  
そのナイフを手に取り、彼女の胸元に突きつけると、ゆっくり楽しむかのようにナイフを下に下ろしていく。  
ぴり、ぴりと徐々にドレスが引き裂かれ、まず胸元が露になる。感嘆の溜息を漏らすサドラーを見て、エイダは  
反吐が出る思いだった。徐々に臍、そして黒い下着が曝け出され、ドレスは真っ二つになり、はらりと身から  
落ちる。サドラーは腹部から臍、そして下腹部までを指でなぞると、下着越しに陰部を撫で擦った。  
 
エイダは表情一つ変えず、サドラーを睨め付けている。その表情にサドラーは顔を接近させると、大きく口を開いた。  
その中から不意に、もう一本の触手が飛び出してきた。その瞬間現れたエイダの一瞬の隙を突き、触手を彼女の  
口内に滑り込ませる。いきなりの出来事に彼女は目を丸くさせた。侵入してくる触手に歯を立て、噛み付くが  
その触手はゴムのように弾力性に富み、侵入を阻止する事は適わず、彼女の喉元を突いた。さすがのエイダ  
もこれには堪らず、口の端から声を漏らした。触手表面に生えた細かい襞(ひだ)のようなものが伸び、彼女の口内を  
蹂躙して蠢く。唾液を絡め取り、舌の裏を這い回る。そして触手の先端から、何かの液が吐き出された。  
 
喉元深くまで到達したその液体を、彼女は飲み込まざるを得なかった。何度も吐き出されるそれを静かに飲み込むのを  
確認すると、サドラーは下着にナイフを掛け、切り裂いた。  
一糸纏わぬ彼女の裸体が曝け出され、サドラーは満足げに微笑を漏らすと、いよいよ乳房に手をかけ  
念入りに揉み始めるのである。  
エイダは触手を振り解こうと体を振らせたが、更に彼女の体をぎりぎりと締め上げる。苦しそうにエイダは顎をあげ、唸った。  
サドラーは乳房に見える桃色の突起に舌を伸ばした。じっくりと、味わうように嘗め、口腔に含むと吸い上げる。  
手は彼女の陰部に添えられている。そこに位置するもう一つの蕾を、節くれだった指で丹念に擦り上げた。  
 
やがてエイダの体に徐々に変化が見られ始める。埋め尽くされた口の隙間から漏れる吐息は熱く、  
体が徐々に火照り始めていた。こんな愛撫に屈する気など毛頭ない彼女は、その変化に戸惑いの色を  
隠せなかった。全身の感覚が研ぎ澄まされ、四肢でぞろりと蠢く触手の動きにさえ、敏感になってしまっている。  
それが何故なのか気付いた頃には、既に彼女はサドラーの手の内にあった。  
ずぶ、ずぶと口内の触手が蠢くと、彼女は全身を振るわせた。股間では、サドラーが彼女の蕾に吸い付いている  
ところだった。舌で何度も大きくなった蕾を転がし、吸い付き、更に下方の割れ目を舌でなぞると、じっくり  
味わうように舌を内部に侵入させてきた。少しずつあふれ出す藍液を啜り、口内で転がす。その甘美な味わい  
にサドラーは更に欲望を募らせていった。侵入を果たした舌で蜜壷をかき回す。彼女は知らず知らずの内に  
甲高く喘いでしまっていた。  
 
頬を赤らめて目を閉じた彼女の口は大きく開かれ、全身をくねくねと振らせ、舌から逃れようと  
悶える。が、サドラーは尻に両腕を食い込ませ、先程までの陰湿な愛撫とは違い、貪りつくように顔を  
押し付けてきたのだ。彼女は一際甲高い悲鳴を口の端から漏らすと、全身を痙攣させて秘部から愛液を放出した。  
その愛液はサドラーの顔面にぱたぱたと降り注いだ。両の足の指がわなわなと曲がり、全身を縮める。  
やがて力が抜けると、彼女はがっくりと四肢を垂れ、表情を地に落とした。  
 
サドラーは顔の愛液を嘗めとりながら、肩で息をするエイダの姿をじっと観察した。太腿を愛しそうに撫で、  
彼女の顎を持ち上げる。視線を固定させた上でゆっくりと彼女の太腿を持ち上げ、舌を這わせた。  
柔らかな太腿に、唾液の線が引かれていく。彼女はその光景を目にしながら、ぞくぞくと体を震わせ、恍惚とした  
表情を浮べるようになっていった。  
しばらく執拗に愛撫した後、サドラーはようやく舌を離し、彼女と体を密着させた。エイダにはもう抵抗する気は無く、  
顔を横に向けたまま動かなかった。サドラーは口内の触手を抜き取り、軽く唇を合わせると、更に触手の量を増やした。  
それらは彼女の乳房に吸い付き、さらに股間をまさぐった。やがて、十分に濡れたそこを押し広げると、  
ゆっくりと侵入し始める。エイダは嬌声をあげていた。  
 
臀部にもその触手が触れ始める。一方で、侵入をあっさりと果たした触手が徐々に動きを早めていった。  
エイダの口から、溜息が漏れる。どんどん奥深くへと侵入していく触手は、彼女の膣口を何度も叩いていく。  
腹部が隆起し、蠢く様子がはっきりと見て取れた。更に菊門からもう一本の触手が彼女を貫くと、交互に動き始めるのだ。  
彼女からは想像もつかぬ様な甲高い声をあげ、その快楽に喘いでいた。周りを見れば、サドラーの配下達が  
わらわらと彼女の周りを取り囲んでいた。恥辱に塗れ、彼女の目にはとうとう涙が溢れてきていた。  
 
サドラーは笑いを押し殺し、情けなくよがるエイダの醜態をじっくりと眺めていた。陰部からは愛液が吹き零れ、  
口からは涎が垂れている。さらに触手の動きを早めればエイダはあっさりと陥落し、悲鳴をあげて愛液を噴出させた。  
サドラーは震えるエイダの体を地に放った。どさりと倒れたその表情には、先程の表情とは想像もつかぬ程  
艶色に満ち、弱りきっていた。  
サドラーは配下達に一言告げ、その場を去った。途端、固唾を呑んで一部始終を守っていた男達の目つきが  
変わり、ぐるりとエイダを取り囲んだのだ。  
エイダは腰の砕けた体を懸命に起こし、その男達の表情に絶望した。首を振って何度も哀願するが、男達は  
構わず卑下た笑みを浮べながら徐々にエイダに近付いていった。  
エイダの後ろから、一人の男がエイダを引き倒した。それが合図のように、エイダの体目掛けて一斉に  
男たちが飛び掛っていく。  
 
 
 
エイダは弱弱しく絶叫しながら、男達の体に覆い尽くされ、そして見えなくなっていった。  
 
 
 

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