唐突に警告ブザーが鳴り始めたわ。私たちは驚いて立ち上がる。  
そして少しするとゲートが上がって行く。神様・・・・・・先へ、  
この先へ進みなさいって事なのね? 私たちはゲートの先へと歩いて行く。  
ヨーコは急に無口になったみたい。かわいそうに、疲れたのね・・・・。  
え? 何!? 銃声? あ、危ない・・・・・! 銃を向ける女性───モニカは  
ヨーコと知り合いみたいだけど、私たちと仲良く協力し合う気は無いみたい。  
ヨーコのIDカードをひったくると行ってしまった。私たちは気を取り直し  
長い階段を上り、ダクトに入って先へと進む。ダクトの中が暗いせいか、  
何人かと逸れてしまったわ。わたしはジョージと一緒に行動して行く。  
 
とにかく! 異常な育ち方をしてしまったこの哀れな植物をどうにかしないと。  
私たちは合流できたアリッサの持つ薬品と、薬品保管庫で手に入れた物を混ぜ、  
植物を枯らせる薬品を完成させた。それを植物の根元に掛けると・・・・!  
植物はあっという間に枯れて、先へと進めるようになった。梯子を伸ばす。  
シ「凍えちゃう・・・・・」  
ハ「ああ・・・・・エコでは無いな・・・・・」  
どんどん上に行くと、ターンテーブルの所に機関車があるのを見付けたわ。  
これで脱出できるかもしれない! それにはまず、霜を取らないとね。  
 
デビットがハンドバーナーを使って、凍って固まったレバーを動かしてくれた。  
これで溶けるはず。私たちはターンテーブルに集まり設備の解凍を待った。  
無事溶けると機関車に乗り込み上へ。やっと外に出られるわ! でも・・・・・  
そうは問屋が卸さなかったの。私たちの前にグロテスクな怪物が立ちはだかった。  
ア「お決まりのパターンね。いいわ、相手してあげるッ!!」  
アリッサが怪物に向かって行きショットガンを連射し、弾が切れると薬液を投げる。  
頼もしいわ! でも・・・後で叱られるのよね・・・・あんたも撃ちなさい! って。  
 
何と言う醜い怪物だ・・・・! あるべき所に無い大きな目玉が瞬きし、  
私たちを見ている・・・・・・・。デビットは東洋の武器庫と化した  
ヨーコから武器弾薬を受け取り、黙々と撃ち続ける。そして怪物が怯み、  
よろけて倒れた所をアリッサが体当たりをする。彼女は非常に好戦的だ。  
ヘルプ! と叫んではいるが、勇ましく敵に向かって行く。頼もしい限りだ。  
シ「ジョージこれは・・・!」  
私たちは機関車の操作盤を発見した。これを動かし当てる事が出来れば!  
ハ「みんな! 機関車を動かす! 離れてくれ、今だ!」  
シンディがレバーを動かす。よしやった! 怪物に大ダメージを与えたぞ!  
ア「何やってんの手加減してんじゃないわ! 死ぬまでやんなさいよッ!!」  
ハ「Give me just a little more time! まだすぐには動かせないんだ!」  
ア「役立たずッ! いいわ、あたしが殺るッ! かかって来なさい化物ッ!!」  
シ「アリッサが怖いわ・・・・!」  
デビットのクリティカルで怯んだ怪物を、アリッサが思い切り踏みつける!  
敵が哀れな位に悲痛な叫びを上げ、背中から小さな怪物を飛び散らした。  
アリッサはそれらを追いかけ遠慮無く踏み潰す。燕脂のスーツに鮮血の赤。  
シ「ジョージ、行けそうよ!」  
ハ「よし! みんな、もう一度行くぞ! 今だ!」  
2度目の機関車の発車によって、怪物は終わりを遂げた。短いながらも  
充実していたであろう一生は、燕脂色のスーツの女性ばかりの走馬灯だったろう。  
 
ヨーコとアリッサは機関車に乗り込んだ。私とシンディは顔を見合わせる。  
ア「何? 乗らないの? 置いて行くわよ」  
ハ「ああ・・・・・行ってくれ。私たちはこの先の動物園に行く事にした」  
デ「俺もそこへ行く。少なくとも街なかよりはいいかもしれん」  
アリッサ達は行った。きっと機関車はラクーン署近くの車庫まで行くだろう。  
 

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