マークの運転、女共は座席、残りは荷台でハイウェイを突っ切る。逃走。  
俺は気を抜かない。このまま逃げ切れる訳が無い、人生とはそう言うものだ。  
ジョージは一点を凝視し瞬きもしない、目が開いている。ジムは横たわる。  
ケビンは手を頭の後ろで組み、ニヤケづらで目を閉じている。オレは槍を作る。  
───それ見ろ、車が止まった。マークが降りて来て、親指で後ろを指す。  
俺は荷台から降りて辺りを見回した。これからトンネルに入るという所で、  
・・・・・・崖崩れだ。トンネル入り口が見事に塞がれてる、進退谷まった。  
ケ「あそこ見ろよ」  
ケビンが指差す山を見ると、何かで爆破したかのように不自然にえぐれている。  
そのえぐれが落下し、トンネルを塞いだようだ。これは生きた人間の仕業だ。  
ケ「やられたな。マイトか爆撃か」  
デ「何れにせよ別ルートを切り拓くしかない」  
 
ア「少し歩くようになるけど、モールのある通りに抜けられるわ」  
目のいいアリッサの見る方向へみなで歩く事になった。安全な獣道を下る。  
途中いつの間にか8人は逸れる。フン、何かあれば狼煙でもあげるだろう。  
 
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流れ着いたショッピングモールで、引力が作用するように俺達は再結集した。  
結局は四ヶ月あまりもほぼ篭城を決め込み、無事生還を遂げ今に至る訳だが、  
俺はあの時の生き残り戦が懐かしく思われて仕方が無い。毎日が必死だった。  
あの時程生きている事を身近に感じた事も無かった。神経が研ぎ澄まされ、  
敵がどこに潜んでいるのか、どの動きで来るのか、弾は幾つ必要か・・・・・  
瞬時に見抜く事ができた。その能力は平和な今では滅多に目を覚まさないが、  
いつでも呼び覚ます事ができる。かかって来いバケモノども・・・・・!!  
片っ端から沈めてやる・・・・・やってやる・・・・ブッ潰してやる!!!!  
 

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