リ「Let me go!」
厳ついヘリ、研究員風の女、聞こえて来た会話、押し黙り様子のおかしいヨーコ。
・・・・・またか・・・・・・・。どのみち研究員が戻らなければヘリは
飛び立たないようだ。俺達はクスリ屋の社内に入った。すると、中にはあの
フザけた駅員が尻餅をついたまま逃げ、ゾンビに喰い付かれそうになっている。
さっさと立ち上がって逃げろクソが。俺は鉄パイプを振り上げソンビを沈ませる。
ジ「あ・・・・・ありがとう、助かったよデビット。にしてもあんたの鉄パイプ、
何で曲がんないの? あれだけ殴ってて。俺のなんかさあ、ほら。すぐこれだ」
デ「同じ所でばかり殴るな、回しながら使え」
ジ「んなヨユーねーよッ!」
うるさい奴を連れて4人で行動する。迷路のような通路にトカゲの出来損ない、
火事にレーザー・・・・・なんだこのクスリ屋は。そこへタイラントとか言う
フザけきったバケモノ。なぜこうも世の中バカばかりなのか。先の事を考えろ。
こんなものを起動してもコントロールできる訳が無い。さっさとずらかるぞ。
ジ「あ! リンダァッ!!」
マ「ジム! 行くな!! デイヴ、逃げるぞ!」
それ見た事か。案の定暴走だ。俺はリンダの落としたカードを拾い、落下した
リンダを、身を乗り出して見るジムを引きずりその場を離れる。カードを使い、
漂流したゴミ溜に横たわるリンダを目指す。上から降って来たでかい雨には
脇目も振らず、ひたすら進む。そうするうち、床に大穴の開いた部屋に出た。
デ「飛び降りるぞ!」
最後に恐る恐る落ちて来たヨーコを抱き留めると、荒い息を鎮める。ん、声?
ア「これでどうッ!? どうなのよッ!」
アリッサだ。大蜘蛛を踏み潰している。のたうつ蜘蛛を殺し終わると声を交す。
俺は事のあらましを説明すると、アリッサの怒りの琴線に触れたようだった。
へえ? 生意気ねそいつ。それであんた達逃げて来たって言うの? 腰抜けッ!
ア「あたしがカタ着けて来るわ!」
デ「アリッサ! 待て!!」
あたしは木箱に体当たりし壊すと、梯子を登って大穴の部屋に戻って化物を待つ。
デカブツがノコノコやって来ると、すかさず近寄り起爆スイッチ長押し。
初対面だけどあんたの弱点ぐらい知ってんのよ。デカブツは体から煙をあげ倒れた。
慌ててついて来たデビットに仕留めた獲物を見せ付けてやったわ。どう? 見て。
デ「ジーザス・・・・! あまり無茶をするな・・・・!!」
ア「フフ。やあね、誉めてよ」
手抜き工事の床から飛び降り先へ進んだ。下水、梯子、トンネル、蜘蛛、リンダ。
意識を取り戻したリンダと話してるうちに、下水の洪水が来て遠くまで流される。
あたしは生きてるわ。みんなは? 見回すとマークとジムが起き上がる。あたしは
デビットを探して駆けた。梯子から上へ出ればホテルの通り。あれは! リンダ !!
リンダは誰かに狙撃された!? あたしは急いでアップルインに駆け込む。中には
リンダと、地下で移動中逸れてしまったシンディジョージのワンセットがいたわ。
シ「アリッサ!」
そこへデビットとヨーコ、マーク、ジムの到着。みな無事を確認し合い、医者達の
応急処置でリンダを止血する。で、即席HQで作戦会議開始。まともに歩けなくなった
リンダはマークが支える、デビットはその護衛、ヨーコは移動式武器弾薬倉庫、
ジョージ、シンディはデビットの両サイドに控えて護衛補助。え? ジム? は戦力g
あたしは前線を突破する、これで行くわ。通りに出ると銃声!・・・・!・・・・!
どうやら高みから狙われているようね。それを見たジムがマンホールに戻って行く。
あたしはシンディの持つスコープ付きの得物に目を付け、残弾を確かめる。残り1。
ア「デビット。これどうやるの、教えて」
あたしは通りへ出て構え、教わった通りに邪魔な奴を撃つ。当たった? かすった?
スコープから目を離すと嫌な奴は居なくなっていた。これでいいわ、行きましょ。
大吊り橋を駆け抜ける時に、白衣の緑ゾンビとすれ違った。脳天に花だ。ハ!
ふっと香るその花の匂い・・・・・・どこかで嗅いだ事がある・・・・・
甘くて噎せ返るような・・・・・やたらと妖艶な・・・・・・・そうだ。
車の芳香剤の匂いだ。アンブレラ社製のだったな確か。あれに良く似てる。
あの芳香剤、長い事嗅いでると淫靡な気分になって来るんだよな・・・・。
自分が自分じゃなくなるみたいだった。人を狂わせる媚薬でも入ってたのか?
まあ、何にしても謎の多い企業だぜ薬屋ってのは。薬屋が芳香剤? 変だな。
無事森から出られた。少し進んで行くとまた街なかに戻る。俺は辺りを見回す。
何の事は無い、振り出しだ。スタートと違うのは、大量ゾンビの代わりに
でけぇヘリがあるって事だけだ。俺はヘリに乗り込み、パイロットと話をする。
グラサンのモミアゲが言うには、傘社内へ大事な物を取りに行ったという
女を待っているらしい。俺は仲間を捜すついでにその女の事も捜す事にした。
派手に爆破した方へ行ってみるとマンホールがあった。登って来る足音と、
裏返った声の独り言が聞こえる。声の調子から察するに、元気そうだな。
ジ「・・・・kしいよ全く・・・あの顔あの声あの臭いあの動き! ゾンビって
悪魔なんだよ絶対! 白目剥いちゃってさ! 誰かエクソシスト呼べってマジ!」
ケ「ファックしてるか三振総統」
ジ「んゲエエエエェェェェェェェェーーーーーーーーーッッッッッ!!!」
ケ「当てて行こうぜ」
奴は顔を半分出したまま口をあんぐり開ける。その死に装束、良く似合うよな。
ジ「まあぁっ・・・・・・・・・・たかよッ! またあんたなのかよッ!!
しかも特進なのかよッ! エラくなっちゃってんのかよッ! オレッ!?」
ケ「こいつでホームラン狙え。おっとこれもだ」
俺は出て来たジムに鉄パイプとデッキブラシを渡した。かっとばせよジム。
神様このケルビンとの腐れ縁を断ち切って下さい。オレ様色々と誓います。
もう職場のトイレでオナニーしない、階下からスカート覗かない、乗客を
脳内で犯さない、キセルしない、OLのロッカー漁らない、ダクトん中入ん
ケ「他の奴らに会ったか?」
ケビンは摘んで来た薬草をオレに差し出しながら言った。オレそれを喰う。苦。
ジ「ああ会ったよ、みんな無事。怪我人に肩貸してるから下からじゃないけど」
ケ「どっちだ」
その時向こうから女の悲鳴が響いた。・・・・シンディ? オレ達駆けて行く。
ジ「むッギュウウウウウゥゥゥゥゥゥンン!?」
もう言葉になんない。何アレ!? ももももしかして傘内で倒したあいつ??
ケ「Fucking Durian!!」
そう叫んで変なのの方へ向かってくケビン、逃げるかダイブするか迷うオレ。
リンダに肩貸すマークをタラップへ行かせ、グレランで藤壺を怯ませるデビット、
その後ろでロケランを重そうに抱きかかえるヨーコ、アリッサがそれをぶん取る。
ア「あたしの出番ね」
アリッサが片膝ついてロケランを肩に構えるとみんなトゲとアリッサから離れた。
ア「Hasta la vista,Baby!!!!!」
ドォッグオオオオオォォォォォォンン!! という爆音、衝撃、トゲの咆号!!
やった・・・・・・! かと思われた、でも! でもッ! あいつまだ生きてるゥッ!?
すっげー怒ってるッ! アリッサに鋭い手を突き出す、後ろに飛び退くアリッサ!
ア「フ! 骨あんじゃないのよ!」
ケビンとジョージ、デビットはトゲの気を引き付け女達を必死で逃がそうとする!
カラのロケランがガンガンッと転がった。ヨーコがバッグからロケランの弾を出す。
だがアリッサは拾えない、ロケランは転がって行きシンディの足元で止まった。
ヨーコがシンディに弾を投げる! って実況中継するオレッ! こえェんだようッ!
シ「Me!!? No! Noooooooooo!!!」
ア「気合入れなさいッ!!」
デ「さっさと弾を込めろシンディ! Right now!!!!」
ガタガタ震えながら弾を装填、アリッサの見様見真似で跪き、構える。
シ「I don't know wanna I shoot do!!」
ハ「落ち着きが肝心だ!」
ヤヴァイッ! トゲがシンディに気が付いてそっちにゆらりと振り向く!
ジ「Shoot! Shoot!! 味噌! 味噌!!」
何がヤヴァイって、そこでファッケビンのTallyhoが聞こえちまったって事!
ケ「ジ────────────────────────ッム!!!!」
ケ「FOX4! FOX4! F O X 4!!(ミサイルになれ! 行けッ! 玉砕だッ!!)」
ジ「Wilcoooooooooooo!!!!(おっしゃああああ!!!)」
オレ様もうッ! いつの間にか走っててトゲの目の前にダイブ! 死んだ振り!
上目遣いでトゲを見るとオレの事突き刺そうとしてるッ! 腕振り上げたッ!
ジ「キイイイイイィィィィィィィィーーーーッ!!」
ハ「ハーーーーーーーーーーーーーイッ!!!」
シ「It's・・・・・over・・・・・・・!」
そこでシンディのバズーカ発射アアアァァァァーーーッ!! オレ様助かったア!
駆け寄ったマークがオレを起こしトゲから離す。腰抜けたオレ足引きずったまま!
トゲは倒れる訳でも無く、その場で仁王立ちしたままゆらゆらしてる・・・。で!
そのトイメンにケビン仁王立ち! 銃を引き抜き、構えてまた二度構え! 念入りッ!
ケ「どうした? 笑えよasshole」
ケビンがトゲの眉間に糞をブチ込みトゲをFuuuuuuck!! 引導を渡した! 倒れる棘!
って待て! ヘリ! オレも乗せろって! ヤヴェ! 腰砕け! リンダに腰砕けってアハ!
ケ「みんな乗れッッ! Go!!」
ハ「ダメだッ! もう間に合わない、危険だ! 皆離れるんだ!」
てかあのプレスリーくずれ甘さ捨て杉! ちょっとぐらい待てって!!
リ「だ・・・・誰かこれを・・・!!」
リンダの声だ! オレ様途端にシャンとする。ダッシュしてタラップに向かうと
リンダが上着のチャックを下げてるッあひぃッ! 懐から書類の束を取り出した。
リ「ジムッ・・・・・・!」
ジ「キュンンッ」
オレ様リンダの投げた書類をキャッチ! きっとオレへのラブレターッ!!
ケ「ジム! ナニを渡せ!」
そうだ! オレ急いでキャリーバッグからDaylight2本取り出し、彼女に投げる!
ジ「一本はキミが使って! もう一本は・・・・・任せたよ!!」
デ「ジム! 離れろ!」
デビットがオレの後ろから腕を回し、オレをヘリの風圧から遠ざける。
ヘリは何か重そうな箱を吊り下げて行った・・・・ああ・・・脱出・・・・・。
ア「ジーム。あんた漢じゃないの」
ジ「あんたがだよッ!」
オレはみんなにアンプル配ってウィルス消させた。一先ずは、ほっと一息だね。
ですぐミーティング開始。高速へ行って、軍の乗り捨てた車で出ようってなった。
───ビルの屋上、お決まりの跳び移り。えぇ〜? もう疲れた〜・・・・跳べネ。
って思ってたらケビンがひょいと跳び移って羽目板で橋渡しを作ってくれた。
ふうやれやれ・・・・・・ってもう§ΘΠΦΛΣπ※!?ヾ〆□▲∠◇◎〜☆ミ。
(・∀・)(´Д`)(゚д゚)(゚ε゚)(´−`)( ´,_ゝ`)( ゚,_ゝ゚)( ,_`ゝ′)
オレら高速の怪獣見てみな一様にFreeze。ジョージがプルプルと震え出した。
ハ「りッ・・・・・りふッ・・・・・・理不尽にもッ・・・程がある・・・・ッ」
握り締めた拳も怒りに打ち震え、肩まで小刻みに震える。やば? やばああああ!
ジョージが壊れた! ふぉぉおおおっ! てシューター片手に怪獣に突進して行く!!
シ「ジョ・・・・・?」
シンディ唖然、もちオレらも唖然。やば・・・・ジョージきれちゃったよ!?
怪獣の左肩に取り込まれたトゲを、カプセル連投でいわす! まるで鬼神!
ハ「投薬! 投薬! 投薬! 除菌殺菌滅菌抗体免疫白血球LKJふぉSぢうあ」
そのあとドイツ語でわかんね! そんなジョージにあてられてケビンも駆ける!
ケ「やれ! やっちまえ!! ブッ込めーッ!!!」
オレらも勝手について行く・・・・行きたくねぇ! 行きたくねぇよオイ足!
ケビンがトラックの荷台からロケラン持って降りて来た! デビはナイフで
怪獣を切り刻む! アリッサは怪獣に頭突き! シンディはアサルトをぶっ放す!
オレらのファックに頭来た怪獣は、背中から何かムリムリッと発射した!
ケ「ジーム! 肉団子だッ! ハッハーッ!」
ジ「腹減ってねーからッ! 毒団子だしッ!」
ケ「やっぱ俺はコレだッ!」
ケビンがマークにロケランを放り投げ、45オートを抜いて走って行く!
マ「みんな離れろ!」
マークが大砲をぶっ放した! ヒット! 怪獣跪いて青息吐息! そのチャンスに
ヨーコがジョージのとこへ駆けて行き、黄ハーブを幾つかジョージに渡した。
ケビンが怪獣を牽制してる間に、ジョージは調合してカプセルを作る!
ア「今よ! 鬼畜医師! 殺りなさいッ!」
ハ「君は・・・・安楽死をどう思う・・・・?」
ジョージは白カプセルをセットしながら、ハアハアな怪獣に語り掛ける。
ハ「今楽にしてあげよう・・・・・・」
ジョージ、カプセルを撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ!! もうやめてやれって!
ハ「血圧低下ッ! 心拍停止ッ!」
ケ「医療事故だッ! デイヴィッ! Stunrodやれ! 電気ショックだッ!」
ジ「蘇生させんのかYo! 逝かせてやれYo!!」
オレらもう、恐怖のタガが外れてフツーにキティちゃん。むしろ楽しんださ。