残暑の厳しい日だった。俺はハリーとパトロール中、  
ほんの気まぐれで路駐車を取り締まった。いつもなら  
ほっとくような事だが、路地裏の細い道を図体のでかい  
キャンピングカーが占領していて、運転のヘタくそなハリーが  
立ち往生したからだ。その日は俺もさっさと帰りたかったから、  
クラクションいくらを鳴らしても店から出てこない持ち主に  
少し苛ついて、やってやろうと思った訳だ。パトカーから  
降りてナンバーをチェックしたりといろいろやらせていると、  
持ち主の男が店主と談笑しながら店から出て来た。  
 
「気を付けて帰れよ」  
マ「ああ。奥さんによろしくな」  
男は俺達を見て一瞬立ち止まった。それからハリーに  
一分止まってただけだとか車通りが少ないとか何とか  
難癖を付けていたが、俺は強引に押し切ろうとした。  
どうにも鼻に付くおっさんだったからだ、私情が入った。  
そんな折、街灯の後ろで俺達を見ている学生風の女がいた。  
俺はおっさんをハリーに押し付けギャルに歩み寄る。  
ケ「おまわりさんに何か用かい」  
 
女は道に迷ったと言う。俺は気が変わって、路駐の取締りをやめた。  
ハリーには他のPCに迎えに来させる事にして、俺は車を出した。  
ケ「乗りな、そこは帰り道だ。寄ってくぜ」  
ヨ「あの・・・・・・でも・・・・・」  
ケ「乗れよ」  
ヨ「は・・はい・・・・」  
 
俺達のやり取りを休憩中の配管工が一部始終見ていたが、  
そんな事はどうでもいい、今は女だ!土地カンの無い所に  
買い物に来たはいいが、道に迷って帰れなくなったなんて  
困ってる市民をほっとける訳無いだろ?率先して市民の  
為に働くってとこか。で、彼氏いんのか?  
ヨ「え?・・・・・・あ、あの・・・」  
ケ「ただのボーイフレンドだ、男友達ぐらいいるだろ?」  
ヨ「・・院の・・・知人なら・・・(どうしてそんな事を・・?)」  
ケ「じゃあその中の1人でいいから俺も入れてくれ」  
ヨ「(ええっ!?)・・・・・・・あの・・・」  
ケ「その他大勢の中の1人でいいから俺の事もあんたの  
男友達にしてくれよ」  
ヨ「そんな・・・・・急に・・・・そんな事・・・」  
結果的には職権濫用して、ギャルから電話番号を聞きだした。  
 
次の日から俺はしつこく電話を掛ける。ヨーコはオクテらしく、  
いくら誘おうが会ってもくれない。こういうタイプは俺も  
初めてだったんで、非常に新鮮で興味深い。ああいう  
大人しくて従順なのは意外と俺には合ってるのかもな・・・。  
時間をかけて仲良くなって行こうと思う。  
ケ「近くまで来てるんだ、ちょっとだけ出て来てくれよ」  
ヨ「・・・・・ちょっとだけ・・・?」  
ケ「そうだ。すぐ帰る」  
俺はマメに誠意を見せて徐々に信頼を得ていった。やっぱ  
人間関係は信頼の上に成り立つもんだよな。俺は信用のおける  
男だぜヨーコ、もっと心を開いてくれ。  
 
今日は苦労して何とかドライブに漕ぎ着けた。軽くハイウェイを  
流すだけと言う約束でだ。たったの一時間・・・・。いつも  
用がある用がある用がある用がある、俺との用は二の次かよ。  
でもまあ、嫌われちゃあ元も子もねえ。俺は大人しく  
ヨーコペースに合わせた。昼間会って昼間帰る・・・これだけだ。  
そんな身持ちの固いヨーコがある日連絡してきた。  
ヨ「・・・ケビン・・・?ヨーコです・・・・」  
どんな用事であれ電話くれるのは嬉しいぜ?例えそれが番犬役でもな。  
 
学校の奴らに無理矢理飲み会をセッティングされたらしい。  
ヨ「断るに断れないの・・・・・お願い・・・・」  
ヨーコに少し気がある奴とくっ付けようとしてるのが見え見えだと言う。  
俺は合コン場所の近くでカーステを聴きながら待つ。十一時を  
回った頃ヨーコからケータイがあり、急いで向かった。  
着くとちょうど店からわらわら出て来た所で、女もいるがヤローも多い。  
奴ら店の前で二次会の相談を始める。おいおいそんなに固まっちゃ  
ヨーコが見えねーぜ。  
男1「いいじゃん行こうよ、たまにはオールもさあ。みんなも来るから・・」  
ヨ「私・・・もう帰らなくちゃ・・・・」  
男1「明日休みじゃん、大丈夫だよ〜」  
ヨ「あの・・・・お迎えがきてるの・・・」  
男1「迎え?いいよいいよ、二次会行くって電話しちゃえよ」  
ヨ「でも・・・・・」  
人の輪の中からヨーコが出て来た。ヤローに腕を捕まれてグイグイ  
引っ張られてる。あれが件の奴か。マヌケな面してやがる。  
おいヨーコ、そんなの突き飛ばして早いとこ来いよ。帰ろうぜ。  
 
ヨ「あ・・・!」  
ヨーコが俺に気付き来ようとする。ヤローは酔ってるせいか  
なかなか放さなかったが、何とか振り払う。  
ヨ「みんなごめんね・・・・おやすみなさい」  
唖然とするヤローを背に、ヨーコがかけて来る。千鳥足だな。  
女1「あれ?ヨーコ行かないの?」  
男8「ん・・・?あ・・・・ああ?」  
女7「え?何?誰あれ・・・カレシ??え!いたのお!?」  
男3「うそだろー?男いたのか!?」  
ヨーコが助手席に飛び乗る。  
ヨ「ケビン早く出して・・」  
ケ「何なら自己紹介して行くぜ?」  
ヨ「いいの、早く・・・早く行って、お願いケビン・・」  
しょうがねえなぁ。まったく照れ屋さんでまいるぜ!  
 
ヨーコは何度か振り返って奴らを見ていた。  
ケ「俺はもう彼氏に昇格か?」  
ヨ「・・・・・・・・・・」  
ヨーコは窓の外ばかり見てる。  
ケ「酔ってんだろ」  
ヨ「・・・・・・・・ううん」  
ケ「飲まされたな?」  
ヨ「・・・・・・・・・・これぐらい平気」  
そう言ってシャックリを始める。  
ケ「どこがだよ」  
俺は近道の工業地帯を突っ切り、並木道の路肩に車を停めた。  
 
ヨ「・・・・・・・ダメ・・・・・・目が回る・・・・・」  
ケ「イス倒して楽にしろよ。ちょっとまってろ」  
俺は近くの販売機でジュースを買ってきた。  
ケ「これで薄めとくか?」  
横になったヨーコの額に軽く置いてみる。ヨーコはそれを持ち、  
ほてった頬に付けて冷やす。夜のデートも悪かないな!  
時々出てたシャックリがようやく止まり、落ち着いてきた。  
ケ「帰るか。そろそろ」  
俺は紳士だからな、何もしねえよ。本性はグッと抑えとく。  
 
ヨーコの家の駐車場に着いた。  
ヨ「ケビン、今日は本当に助かったわ・・・・どうもありがとう」  
ケ「ああ、いいぜ。いつでも使ってくれ」  
ヨーコは鍵を開けて出ようとする。  
ヨ「・・・?・・あら・・?開かないわ・・・ケビンこれ・・・  
・・どうしたのかしら・・・・・どうやって開けるの・・?」  
ケ「ヨーコ、忘れ物があるな」  
ヨ「?・・・・・なあに?」  
ケ「俺にはご褒美ないのか?おやすみのチューぐらいしてくれよ」  
ヨ「え・・・・・・・だ・・・だめ・・・だめ・・・なの・・・」  
ケ「じゃあこのままうちに帰るとするか。さあ!行こう」  
ヨ「待って、・・・・待って・・・・・・・・・・ケビンだめ、  
私・・・できない・・・・・・困らせないで・・・・・・」  
しまった!酔ってる時におねだりしておくべきだったか?  
俺はシートの隅に隅に行くヨーコの顔を向かせ、キスした。  
それからロックを解除すると、ヨーコは何も言わずにかけていった。  
 
・・・・・やれやれ、これでもう会ってくれないかもな。  
だがそこが俺のしつこい所だ。徹底してしつこい、  
興味の向く所にはな。帰ったら寝酒でもして寝るさ。  
 
それからは電話もメールも相手にして貰えなかったんで、  
学校帰りを待ち伏せた。  
ヨ「・・・!」  
ケ「元気か」  
ヨーコはそっぽ向いてスタスタ歩いてく。  
ケ「乗ってかないか、送ってくぜ」  
ヨ「・・・・・・・・・」  
ケ「なあヨーコ、怒ってんのか?(キスは挨拶だろ?)」  
ヨ「・・・・・・・・・」  
ケ「まあ待てよ」  
俺はヨーコの前に立ち塞がる。ヨーコは回れ右して歩いて行く。  
ケ「待てって謝るよ、悪かった」  
俺はまた前に回り込む。ヨーコはため息をついて、やっと  
目を合わせてくれた。  
ヨ「・・・・・・どうしてそんなに強引なの・・・・・・」  
ケ「相手して欲しいからさ」  
ヨ「・・・・・どうして・・・・・・」  
ケ「乗るだろ?さ、どうぞ。お姫様」  
俺はドアを開けてヨーコを促す。今日はちょっと気分を変えて、  
車用の芳香剤を買ってきた。アンブレラ社製のだ。今さっき  
開けてみたが、やたらと妖艶な香りがするな・・・・・・。  
これで少しでもリラックスしてくれたらこれ幸い、てとこか。  
 
それからまた俺は、ヨーコの信頼を取り戻していった。  
今日は久しぶりに部屋を掃除して、だいぶ片付いたんで  
ヨーコをうちに呼んだ。こんな感じで、俺達はお互いの家に頻繁に  
行き来するようになった。そして取り留めの無い世間話を  
延々とする。その頃になるとヨーコは自分のプライベートな事も  
俺に話すようになっていた。記憶が飛んでる事とかな、信頼の賜物だ。  
ヨ「・・・・そう言うの。みんな私に何でも話すわ、でも私は  
みんなが持ってるような悩みは無いもの・・・・・何て  
答えたらいいのか・・・・・・・わからない・・・・・・何だか  
私だけ置いてけぼりになってしまったみたい・・・・・それに・・・・」  
ケ「それに?」  
ヨーコは言葉を飲む。  
ヨ「・・・・・・」  
ケ「何だよ?話せって」  
ヨ「・・・・・・最近ね?こんな事が・・・・」  
ヨーコは頬を赤らめながらポツポツと話す。学校の奴に付き合って欲しいと  
告白されたんで、付き合おうかどうか迷ってると言う。  
ケ「どうして迷うんだ?馬には乗ってみろ、ってな」  
ヨ「・・・・・でも・・・・・」  
ヨーコは何か言いかけたがやめた。俺はとりあえず喋らせようと思い、  
缶ビールを空けて渡す。  
ケ「まあ飲めよ」  
こうすると胸に閉まってる事も堰を切ったように話し出すからだ。  
ヨ「あ・・・・あのね・・・。ねえケビン!」  
ヨーコはあっという間に酔っ払う。  
ケ「笑わないって約束して・・・・・」  
 
ケ「笑わない」  
ヨ「本当?」  
ケ「ああ」  
ヨ「あのね私・・・・・彼とは付き合えないの・・・・・・だって  
・・・・私まだ・・・・・恋愛経験が無いの・・・だから・・・・」  
・・・・・・・・・マジでたまげた!お堅いわけだ・・・・!  
ヨ「ねえ私遅いの?・・・みんなもっと早くに・・・経験して・・・・  
・・・いろいろ・・・・ケビンみたいに・・・・」  
俺みたいに?何言うんだ、俺みたいな聖人君子ほかにいないぜ。  
ケ「遅いか早いかは自分でどう思ってるかだな、早いと思えば早い。  
それよりも、付き合うのは経験が無くったっていいだろ」  
ヨ「だって!」  
ヨーコは俺に真剣に訴える。  
ヨ「・・・どう振舞ったらいいのか・・・わからないから・・・・  
・・・キスだって・・・した事無かったのに・・・・」  
なるほど、そういう事か。そういう事なら話は早い。  
ケ「それなら俺で練習しろよ」  
ヨ「・・・・え?」  
ケ「俺を練習台にして本命に備えとくんだ、いい考えだろ?」  
ヨ「ケビン・・・・・・冗談・・・・?」  
ケ「いや」  
ヨ「ど・・・・・どう・・・・するの・・・?」  
ケ「その辺の恋人同士みたいにするのさ」  
ヨ「待って・・・・・!乱暴・・・するの・・・・?」  
ケ「するかよ!オリャ警官だぜ?パクられちまう」  
ヨ「私・・・・どうしたら・・・」  
 
ケ「とりあえずその男と何がしたいんだ?」  
ヨ「・・・・・・」  
ケ「周りのコ達みたいに男の事で悩んでみたいのか?」  
ヨーコはコクコクと頷く。  
ケ「それにはまず男慣れしないとな、来いよ」  
ヨ「・・・・・」  
ケ「こっち来いって。でなきゃ俺からいくぞ」  
ヨ「だ・・・・ダメ!待って・・・!」  
ケ「肩抱くくらいだ、何て事無いだろ」  
ヨ「だめ・・・・なの・・・・ケ・・・」  
俺はヨーコの隣に座り、グッと肩を引き寄せる。  
ケ「大体なヨーコ、あるもんは使わないと劣化するもんだ」  
ヨ「・・・・・」  
ヨーコはうつむく。  
ケ「使える時に使わないで何の為の体だ。とりあえず、  
次が来るまで俺で埋めとけ」  
ヨ「・・・・・これって・・・・・・・・悪い事・・・?」  
ケ「なわけねぇだろ、体が必要としてる事だ。それを抑え付けて  
使わなかったとしたら、どこかに歪みが出るぞ。俺を見ろ!  
俺から女を取ったらLife is beautifulじゃなくなるだろ・・・・」  
ヨ「ケビン・・・・・ほかの女の人にも・・・・・・・・  
・・・・・・・こういう事・・・・するの・・・・・・?」  
ケ「野暮な事言いなさんな。細かい事考えないで目の前にいるやつにだけ  
集中すればいいんだヨーコ。俺だって長い事チェリーだ」  
ヨ「・・・・・・何日くらい・・・?」  
ケ「それはまあいい。今はもうやるしかねえ!」  
 
ヨ「ケ、ケビン!・・・・・痛いのはイヤよ・・・?」  
ケ「痛いもんじゃねぇんだ。まったく一体、学校の奴らに  
どんな話を聞かされてたんだ」  
ヨ「・・・・私・・・・・耳年増なの・・・?」  
ヨーコが顔を上げて聞いて来たついでにキスした。  
ヨ「!・・・・ケ・・!」  
時間はたっぷりある。  
ケ「イチャイチャしてて、ムラムラきたらやろうぜ」  
その気になんないのにやるつもりは無いからな。初体験が  
あまりいい思い出じゃないなんてイヤだろ?お互いに  
納得して向き合いたいもんだ。合意の上でってやつだな。  
ヨ「・・・・・こんな・・・昼間からなの・・・・?」  
まあ言われてみればメシ食ったばっかだな。  
確かに薄暗い方が集中出来るというのはある。  
ケ「Guns'n cars, In my life・・・」  
俺はさっそく窓の全シャッターを閉めた。  
ヨ「ケビン私・・・まだ心構えが・・・!」  
ケ「そんなものはいらねぇ」  
いいかヨーコ、「きまり」ってのは無いんだ。体に聴く、それだけだ。  
ヨ「・・・・・みんなどんな事してるの・・・・・」  
ケ「こんな事だ」  
ヨ「!」  
俺はオロオロするヨーコを肩にしょってベッドに連れて行く。  
ヨ「電気を消して・・・・・・・」  
俺はヨーコの靴を脱がしてから電気を消した。  
ヨ「ケビン、・・・・・だめ・・・・やっぱり怖い・・」  
 
俺はベッドに乗りヨーコを軽く抱き寄せる。  
ヨ「はッ・・・・!」  
それだけでヨーコは戸惑った。なあ、こっちに来て長いんだろ、  
何でhug慣れもしてないんだ。これがナデシコってやつか・・・?  
まあ、ヘタに開発されてクセが付いてるよりよっぽどいいか。  
俺は思わず口元が緩む。こいつぁ楽しくなってきたぜ!  
ケ「Lesson1、やつらアベックは所かまわずやたらとキスをする」  
ヨ「待って!・・・動かないで・・・・」  
俺はヨーコにフレンチキスをしようとしたが避けられた為、  
真っ黒い髪をかき上げて頬にキスする。  
ヨ「動かないでいてケビン・・・・これで充分・・・これで・・・」  
そりゃ無理だ。俺はちょっとだけヨーコを引き寄せる。また随分と  
華奢だな、力を入れたらポッキリと折れちまいそうだ。  
俺はヨーコの背中をゆっくり触って体の線をなぞってみる。  
ヨ「・・・・・ごか・いで・・・」  
丸い動きがよく、オヤジみた〜いなんて言われるがオヤジだからな。  
ヨ「・・・・め・・・・・・ビ・・・・・・・・で・・・・」  
ヨーコは内緒話するみたいに声にならない声で何か言ってるが、  
長い時間しつこくキスしてたらため息だけになった。唇が震えてる。  
今は暑くも寒くもない過ごしやすい季節だが、  
ケ「さすがに閉め切ると蒸すな、脱がないか」  
ヨーコは目を閉じたまま小さく頭を振るが、それはyesと解釈した。  
ケ「肌合わせたほうが楽しいよな、have a fun?」  
俺はさっさとパンツ一丁になり、ヨーコのジーンズとシャツも脱がす。  
ヨ「見ないで・・・!」  
ケ「暗すぎてなんも見えねぇよ」  
 
ケ「Lesson2」  
ヨ「もうレッスンは終わりにしてケビン・・・・」  
俺はヨーコの上に乗り、改めて体を抱き締めてみる。細い、細すぎる。  
こりゃヨーコの言う所のトーフだな、トーフを扱うようにってやつだ。  
トーフはスシショップでジャム付けて食うぐらいだな、ありゃ  
女好きするデザートだ。オリエンタルの人達は豆の抽出液で食うらしいが。  
ヨ「・・・・・〜〜〜っ」  
ヨーコの鼓動がものすごく早い。あまりにも肌がきめ細かくて  
気持ちいいんで、ちょっと触りすぎたかもな。Slowlyがモットーだった、  
Slow down,slow down,slow down Kevin やっぱいいよな若いコは!  
 
どれぐらいベタベタしてたんだ、時間も忘れて夢中になっちまった。  
もうヨーコはすっかり大汗でいい塩加減になってる、うまい。  
ケ「俺の触ってみるか?」  
ヨ「・・・・・」  
ヨーコは俺の胸に顔を埋める。何でも経験だぞヨーコ、Hahahaha。  
にしてもこの恥じらいって奴は厄介だぜ、どうしようもなく勃つな。  
ケ「息を吐いて、力を抜くんだ・・・・そう」  
ヨ「・・・・・・ッァ!」  
思ったよりスルッと入るだろ?まあ半分だけどな。  
ケ「All right,all right慣れるまで無茶しない、ゆっくりでいいんだ」  
ヨーコはハアァ〜・・・・と息をつく。  
ヨ「ケビン・・・(思っていたより痛くない・・・?)」  
あーあー、深く入っちまった。  
ヨ「はあぁッ・・・・・だめ・・・・め・・・・」  
ヨーコの体はもうくったくったに柔らかくなってる。  
 
体の緊張も解きほぐれれば感覚もアップする。ヨーコ、  
これからだぜメインディッシュは!ウォーミングアップは終わりだ。  
俺はもう少し待って、ヨーコの中が俺に馴染んで絡み付くようになると  
ゆっっっ・・・くり体を動かし始めた。  
ヨ「動・ちゃ・・・ダ・・・・・・」  
ああ・・・・髪や肌の香りにクラクラする、女の匂いはたまんねえな。  
俺の肩を力なく押し返そうとしていた腕も俺の首に回し、息を合わせる。  
動かしながらキスしてもちゃんと答えてくれる。そうだ、じっくり  
味わってくれ。男嫌いにはなるなよ。一度二度寝たぐらいじゃ  
わからない世界が待ってるぜヨーコ、お前はこれからだ。  
 
ちょっとするとヨーコの原子炉が制御を失ってMelt downしかけた。  
ヨ「ああっ・・!!ダメ・・・!私・・・・私・・もう・・・!」  
ケ「Keep cool,Yoko・・・」  
ヨ「No・・・!」  
ケ「Cool down baby,cool down・・・」  
ヨ「融けそう・・・・!ケビ〜・・・・ン・・・」  
デンジャってるヨーコはもういつでもイッちまいそうだ。  
俺は少しペースを落として息の荒いヨーコを落ち着かせる。  
初回でそんだけ楽しめりゃ上等だ、文字通り目覚めたってとこか。  
さあいくぜ、未知の世界へようこそ。Go ahead!!  
 
ケ「相性なんてわかんないもんだぞヨーコ、何度も肌を合わせないとな。  
そのうちもっと馴染んでくる、そうなってからが楽しいんだ」  
ヨーコは晩メシも食わないで寝ちまった。結局ヨーコは翌朝  
うちから学校へ通った。遅刻しそうだったらしい、俺みたいに。  
 
始めはすごく強引な人だという印象を受けました。  
 
学校が休みのある昼下がり、私は生物学の専門書を買いに、  
来た事の無い通りまで足を伸ばして専門店めぐりをしていました。  
ヨ「どうしよう・・・迷っちゃったみたい・・・・」  
辺りを見回すと、下水管工事の手前にパトカーが止まっているのが  
見えました。私はホッとして近寄り、お巡りさんを捜しました。  
お巡りさんはキャンピングカーの陰に2人いましたが、  
車の持ち主らしき人と口論しているようでした。  
マ「Get out here!.......Fucking cop」  
ケ「What!?」  
「Ke.....Kevin...!」  
ケ「Pardon?ass hole」  
「Kevin!!」  
ケ「Kiss my ass!!Son of a bitch!」  
激昂しているお巡りさんをメガネをかけたお巡りさんが  
羽交い絞めしていました。私は街灯の柱の後ろでcross fireが  
収まるのを待つ事にしました。そんな折、血気盛んなお巡りさんが  
私に気が付きました。そして・・・・・・・・結局私は  
パトカーで家まで送って貰う事になってしまいました。  
マンホールの横に座っていた配管工が、私たちのやり取りを  
鼻で笑っているのがひどく印象的でした。  
 
車が動き出すとお巡りさんはさっきとは打って変わって、  
鼻歌を歌いながらハンドルを両手で軽く叩いてご機嫌です。  
ケ「彼氏はどんなやつなんだ?」  
 
私の家の駐車場まで着くと電話番号を聞かれましたが、  
何の為に必要なのかと思って躊躇しているとお巡りさんは  
パトカーに乗った人の身元は記録しておかないといけないと  
言ってききません。私は不信に思いましたがお巡りさんの  
押しに負けて電話を教えてしまいました・・・・。  
 
思っていた通り、翌日からはメールと電話がよくかかってきて、  
何日も続きました。私は無視しきれず電話を取ってしまい、  
なんだかんだと丸め込まれてケビンと会うようになっていきました。  
でも、乗り気ではない私を会っていてわかるのか、あまり  
長い事連れ回さないやさしい所があるようです。そんなケビンに  
甘えて、私はどんどん会う時間を短くしていきました。  
 
そんなある日、ケビンの助けが必要な事件が襲ってきてしまったのです。  
私は飲み会を早く抜ける為の口実に、ケビンを利用してしまいました。  
でも家の駐車場まで送って貰うと、ケビンの罠にはまり  
ファーストキスを奪われてしまいました・・・・・。ケビンは  
私の体だけが目当てで近づいてきたのです。こんな事をされてしまっては  
もう会いたくありません。ずっと友達でいようって決めてたのに・・・。  
 
ほとぼりが冷めた頃、学校帰りの私の前にケビンが現われました。  
私は口も利きたくありません、でもケビンは相変わらず強引でした。  
この間の事は謝ってくれたので結局仲直りしてしまい、  
また頻繁に会うようになっていきました。ケビンは一度しないでと  
言った事は二度としないので、私はだんだん信頼を置いていき、  
私という人間も徐々に打ち明けていきました。・・これが手なの・・・?  
 
私は最近心境に変化がありました。学校の人に告白されたからです。  
周りのこ達はみんな彼氏がいて幸せそうにしてるのに、私だけ・・・。  
内気で内気で、せっかく声をかけてくれた人の好意も怖くて  
踏み出せないでいる・・・・。みんなみたいにどんどん大人の世界に  
入って行きたい気持ちもあるのに、変わるのが怖い・・・・・・。  
いつもそんな悩みを抱えていました。そうやって優柔不断でいると、  
私を好きと言ってくれた人は、もう諦めムードになってしまいました。  
そんな心境をうっかりケビンに話してしまい・・・・私は・・・・私は  
ケビンと男女の交わりをする事になってしまいました・・・・あぁ・・。  
 
私はケビンに肩を抱かれただけで心臓が破裂しそうになってしまい、  
うつむきました。すごく恥ずかしい・・・・・。こんなに近くに・・・。  
私はこれからみだらな事をする、という事に罪悪感を感じていましたが、  
そんな思いをケビンが取り去ってくれました。でも不安はそれだけでは  
ありません。学校でいろいろな痛くて怖い話を聞いていたので、セックス  
には悪いイメージしかありません。どうしても通らなければいけない  
道なの・・・・・?怖い・・・・・。でもケビンは、体験もしてないのに  
人の話を鵜呑みにするなと言います。確かにその通りかもしれない・・・。  
 
ケビンがシャッターを閉めながら呟きます。  
ケ「わが人生のナニとアレ・・・・」  
どうしてそんなに卑猥なの・・・・・・。真っ暗になった部屋を  
慎重に歩き、ケビンが電気を点けます・・・・・それじゃ意味が無いわ。  
私は軽々持ち上げられ、ベッドに座らされました。私が何も出来ないで  
いるとケビンは私の靴を脱がしました。何だか私、子供みたい・・・・。  
でも電気を消してくれたのでほっとしました。不安は残るけど・・・・。  
 
ケビンが私を抱き締めます・・・・あぁ・・・男の人にこんな事されるの  
初めて・・・・・ケビンの体、がっしりしてるのね・・・たくましい・・。  
学校のみんなが男の人の胸元がいいとか肩がいいとか何とか、言っていた  
のが今になってなんとなくわかるような気がする・・・・・。確かに、  
何だか頼もしくて・・・・イヤでも私が女だって、意識してしまう・・・。  
ああ私、きっとこんな事を望んでいた・・・・・、今までの私を壊して  
塗り替えて欲しかった・・・・!ケビンにそれを求めてもいい・・・・?  
 
でも・・!でも・・・動かないで・・・!お願い、もうダメ、  
その腕に抱き締められているだけでもう・・・変な気持ち・・・。  
ああ・・・・太い腕・・・・・!私、男好きなのね?いやらしい・・!  
ダメ・・!こんな事・・・、ダメよ・・・・・!ケビンが私に  
キスしようとしたのをついさけてしまいました・・・・・・・・・・。  
違うの嫌いじゃないの・・・わかって・・・まだ私・・・・・・。  
頬にキスされて、私ももう大人になる時が来た事を自覚しました。  
 
ケビンが私の体をゆっくりとなぞります・・・。私はだんだん力が  
抜けていき、不本意ながらも息が上がってしまいます・・・・・。  
ケビンが私の唇を奪って・・・・・・体の自由がきかなくなる程  
感じてしまい・・・・・・・・もう私が何を言っても聞いてくれません。  
ケ「楽しんでるか?」  
なんて嬉しそうに聞かれても何も答えられない・・・・・・・・。  
私はあっという間に脱がされてしまいました。それからはもう・・・・  
されるがままで・・・・・・私目を閉じているせいか、必要以上に  
自分の体の感覚に集中して敏感になってしまう・・・・・・・・・。  
首筋を軽くなぞられただけで心臓がバクハツしそう・・・・・・!  
 
男の人って重いのね・・・・でもこの重さが心地良い・・・・。  
私の意識の中の何かがどんどん浸食されて行く感じ・・・・。  
私、知らずにシーツを引っ張っていたみたい。いつの間にか  
ベッドのあちこちに皺が寄って、乱れてしまっている・・・・。  
私はサウナに入ったみたいに汗ばんでしまいました。もう  
私の中は恥ずかしいぐらいに洪水になってしまって・・・・・・  
どうにもならない、止められない・・・こんなになるものなの・・?  
ケビンが私の手を引いて自分のに触らせようとしたのですが、  
恥ずかしすぎてどうしても出来ませんでした・・・・・。  
 
ケビンの言う通り息を吐いていたら、ケビンが入ってきてしまいました。  
私は驚いて息を飲みましたが、じっとしていてくれたので  
初めての感覚に思わずため息がでました。痛いといっても  
がまんできるぐらいの痛さ・・・・やさしくしてくれたらできそう・・。  
気を抜いたらケビンがもっと奥まで入ってきました。ああダメッ・・!  
私の下腹部から全身に波が広がって行くような・・・何この感覚・・・。  
 
ケビンがゆっくりと動きはじめました・・・・まだダメ・・・・!  
私の細胞の一つ一つが騒ぎ出して、どうにかなりそう・・・・!  
お願い動かないで・・・・変になっちゃう・・・・・・ダメダメ!  
ケビン止めてくれないの・・・?ケビン・・・私おかしくなっちゃう・・!  
ああ・・!そんなにしちゃダメ・・!とめてとめて・・・・!  
ダメ・・・体が言う事をきかない・・・・勝手に・・・収縮して・・・。  
ケビンは私の頬に手で触れて、親指で私の唇をなぞって  
取り乱した私を落ち着かせます。心臓が早鐘を打って、体が燃えそう・・。  
自分を失ってしまう、中の何かが勝手に起動し始める・・・・・。  
 
ケ「体の相性なんて徐々に合わせて行くもry」  
私はケビンの肩に腕を回し鼻を擦り合わせました。  
これが男の人の体?これがセックス?これなら怖くない、私きっと  
誰とも気後れしないで付き合っていける。もう平気。  
これで私もおませさんの仲間入り。まだはたちにもなってないのに、  
いけない事知っちゃった・・・!みんなの言っていた話とはちょっと  
違っていたけれど、やっと会話について行ける・・・・!  
でも。・・・・・・・・・・・・・誰にも教えてあげないの。  
 
私は自信が持てるようになって、胸を張って生活するようになりました。  
おしゃれしたり、行った事の無い店にもどんどん行くようになって、  
新たに告白してくれた人と付き合いはじめました。ケビンとは  
何度も仲良くしたのだけれど、私を独占する事も無く自由に  
させてくれてるので、良く彼氏の相談もします。  
 
学校が休みの日にケビンから電話がありました。  
ケ「今日うち来ないか」  
ヨ「今日は・・・・ダメ・・・なの」  
ケ「何だよデートかよ。モテモテだなヨーコ、あやかりたいぜ」  
ヨ「違うの」  
私は電話を切ると、彼氏との待ち合わせのラクーン動物園に出掛けました。  
一日中デートして夜になると、レストランで食事しました。  
もしかして今夜初の・・・・・・・!になるかもしれないと思い、  
私は少し身構えていました。食事を済ますと2人で公園のベンチに座り、  
学校の事などを話しました。彼は顔を赤らめながら私とモーテルへ  
行きたいと言って、キスをしながら胸を触ってきました。  
 
私は彼の事が嫌いじゃないのにものすごく不快になってしまい、  
ヨ「ごめんなさい、用事があるの・・・!」  
と言って駆け出してしまいました。こんなはずじゃないのに・・・。  
どうしよう・・・・嫌われちゃう・・・こんなんじゃ私・・・。  
私は帰りの電車の中で訳も判らず無性に腹が立ってきてしまい、  
ケビンの家へ向かいました。貸していた東洋の武術の呼吸法の  
本を、返して貰いに行くという口実を持って・・・・・。  
 
ブザーを鳴らすとケビンが出てきました。  
ケ「こりゃ驚いた!姫の帰還、か」  
ヨ「もうっ!もうっ・・!もう・・・・どうしてくれるの!」  
私は自分の手を固く握り締めて、地団駄踏んで悔しがりました。  
ケ「What's up?どうした」  
何だ何だじゃないわ、何笑ってるの・・・・!  
ヨ「本返して!」  
ケ「まああれだ、中はいれよ」  
ヨ「イヤッ」  
ケ「あれな、無くしちまった」  
ヨ「ええっ!?困るわ・・」  
ケ「多分有る、一緒に探してくれよ」  
ケビンは私の手を取り指を絡めて来ました・・・・・ひどい人・・!  
大人の男の人って嫌いよ・・・!ずるいわ・・・・。ケビンは  
私の手を引き家に入れました。  
ヨ「見つけたらすぐ帰るんだから!」  
ケ「ああそうだな」  
私はつかつかと入り、部屋を見回しました。  
 
ケ「ヨーコ、飲むか?お前んとこのポン酒ってのがあるんだ。  
こいつぁやたらと回るな、何だこりゃ」  
ヨ「いらないわ」  
あ、あれは・・・!本はテーブルの上に乗っていました。  
私は本を取ろうと手を伸ばすと、ケビンに横取りされてしまいました。  
ケ「まー・・ったく、ヨーコがよそでナニしてんだろうと思うと  
気が気じゃなかったぜ」  
うそばっかり!  
ヨ「思ってもいないくせに・・・・」  
ケビンは私に本を差し出したので受け取ろうとしたら、引っ込めました。  
ヨ「返して・・・」  
ケ「取ったらな」  
私は下唇を噛んでケビンを睨みました。にやにやしてるのを見ると  
余計に腹が立ちます。私は「あっ」と言って後ろを指差して  
ケビンが後ろを向くと本を取ろうとしました。でもそんな事は  
お見通しだったみたいで、私は捕獲されてしまいました・・・・・・。  
 
ケ「どうだったんだデートは?ん?」  
ヨ「・・・・・Leaave me alone」  
ほっといて。  
ケ「楽しんだか?」  
ヨ「・・・・いいの、関係無いで・・」  
私はケビンに最後まで言わせて貰えませんでした・・・・・・・。  
私はいつの間にかケビンの術中にはまっていて、あれよあれよと  
いう間にベッドの上で脱がされていました。きたないわ・・・・!  
体ばっかりなのよ・・・・・・・・・・どうせ・・・・・・!  
 
私は腹立たしい気持ちとはうらはらに・・・・・・ひどく  
感じてしまいました。このキスじゃなきゃイヤ・・・・・!  
どうしよう・・・・誰とも付き合えなくなっちゃう・・・・。  
ケ「Oops!!危ねぇ危ねぇ、人の女に手ぇ出すとこだったぜ!」  
ケビンは私から離れようとします。  
ヨ「待って・・・!ひどい・・・こんなにしておいて・・・」  
笑ってないで抱き締めてキスして・・・・。  
ヨ「最後まで・・・・・」  
ケ「最後まで何だ?言ってみな」  
ヨ「もう・・・・・いじわるしないで・・・・」  
ケビンがいきなり入って来ました。私は体を反らして声が漏れて  
しまいます・・・・・・・あぁ・・・この瞬間が・・・・・。  
ケ「お前の男に言ってやりたいぜ!おいお前の女、こんな  
オッサンと浮気してんぞ、ってな。あっち行ってこっち来て、  
ヨーコも隅に置けねぇな」  
ヨ「言わないで・・・・・私が・・・悪かったの・・・・」  
ケ「(ヨーコも俺みたいなどスケベに捕まって大変だな!)」  
その晩のケビンは今までに無いくらい激しくて大変でした・・・。  
壊れちゃう・・・・・!私は我を失って揺さぶられました。  
 
授業が終わって休憩中に、私はついつい大あくびをしてしまいました。  
女6「なあにヨーコ、寝かせて貰えなかったみたいな顔しちゃって!」  
ヨ「昨日は・・・ものすごくいじわるされたの・・・・・」  
女5「え〜〜!?浮いた話?あたしも混ぜて〜」  
あっいけない!  
ヨ「違うの、長電話しちゃっただけ・・・・」  
 
女6「なーんーだぁ。男4君とはどうなってるのよ、  
何か彼、ヨーコの事捜してたわよ」  
ヨ「彼は友達・・・・」  
女5「ねえねえヨーコの彼って警官なんでしょ?いいなー」  
ヨ「警官じゃないわ」  
泥棒よ!  
 

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