「あの女……やってくれるわね」
エイダは自分を庇って負傷したレオンを見捨てでも、やっと見つけた新型ウィルスの手掛かりを逃す訳にはいかなかった。
「エイダッ」
レオンの叫び声を背中に聞きながら、エイダは白衣の女を追って下水路へと走った。
通路は薄暗かったが、水を蹴散らせて走る足音のお陰で、エイダは女の逃げた方向を見失わずに済んだ。
エイダは女の消えた辺りを捜索し、直ぐにコンクリート製の壁面に簡易ハシゴを見つけた。
エイダは躊躇することなく、女を追ってハシゴをよじ登り始めた。
ハシゴの頂上に、ファンの停止した大型の換気口が目に入る。
待ち伏せ攻撃に用心しながら、一気に換気口の中に突入したエイダはとんでも無い光景を目の当たりにした。
「あはぁぁぁ〜」
鼻に掛かった甘ったるい声を上げて、四つん這いになっているのは先程の白衣の女である。
その女の剥き出しになった尻に巨大な虫がのし掛かり、産卵管をアヌスに突き入れていた。
「はぁぁぁ〜……うくっ……くぅぅぅむぅ……」
余程気持ちが良いのか、女は恍惚の表情を浮かべ、半開きになった口元からは喘ぎ声と共に一筋の涎が垂れていた。
「こっ、こんな……」
想像を絶する異常な光景に、特殊訓練を積んだ腕利きの女スパイも呆然となる。
虫は一匹や二匹ではなく、何十匹もの群れが彼女の体の上で蠢きながら、自分の番が来るのを待っている。
それらが次々に女の尻にのし掛かっては、彼女の肛門に産卵管を潜らせ、直腸に卵鞘を産み付けている。
虫にアヌスを犯されて、高々と上げた尻をよじって快感に浸る女科学者を見ているうちに、エイダのスパッツの中が湿り気を帯びてくる。
つい我を忘れてスパッツをおろし、剥き出しの股間をさすりだしたエイダは、天井に逆さに貼り付いて忍び寄ってくる虫に気が付いていない。
「しまった」
と思った瞬間には、もう手遅れであった。
背中に貼り付いた虫を振り解こうと暴れたエイダのヒールが、床のヌメリに滑ってバランスを大きく崩す。
「あぁっ。いやっ、いやぁぁぁーっ」
チューブ状の通風口にエイダの悲鳴がこだました。
女科学者同様に四つん這いになったエイダの尻を、トゲまみれの脚がガッチリと捕らえて放さない。
虫はエイダのアヌスを求めて産卵管を蠢かせていたが、やがて菊の中心を探り当てると一気に貫いた。
「ギャアァァァーッ」
魂の凍り付くような悲鳴を迸らせて、エイダの背筋が反り返る。
アナルセックスなど日常茶飯事のエイダであったが、前戯も無しに泣き所を責められては一溜まりもない。
「来るっ、来るわっ……あひぃぃぃーっ」
産卵管を通って卵のギッシリ詰まった卵鞘が送り込まれてくるのが、肛門の敏感な触覚を通じてハッキリと感じられる。
「いやっ、いやぁぁぁ〜っ」
悲鳴混じりの抗議などが虫に通じる訳もなく、エイダは入れ替わり立ち替わりのし掛かってくる虫に責められ続ける。
そのうち肛門括約筋が解れてくると、エイダは襲い掛かってきた快感と勝負する事になる。
「むっ、虫なんかにぃ……くぅぅぅ……うはぁぁぁっ」
やがて全てのメスの産卵が終わりを告げたが、まだ2人が解放されることはなかった。
今度は虫のオスが、巨大な生殖器官を剥き出しにして、襲い掛かってきたのである。
「いやぁぁぁっ。虫に……虫に犯されるぅぅぅっ」
エイダの膣道に収まりきれない程の太さを誇るペニスが、膣壁をゴリゴリと擦りながら前後に抜き差しされる。
「ふうぐぅっ……うぐぅぅぅむぅぅっ」
頭部に貼り付いたオスのモノを、無理矢理に含まされたエイダの口からは、声にならない声が漏れてくる。
「こっ、これで……新型ウィルスを持ち帰るという……所期の目的だけは……果たしたわ……私の体内に……だけど……」
快感に溺れ薄れ行く意識の中で、エイダはミッションの完了を確信していた。