「ヨーコ遅くなってすまねえな。ビール持ってきたんだ、飲もうぜ」
「待って、・・私、メール送ったのよ・・」
「わりいわりい、見てなかった。まあ詳しい話は中で」
ケビンは強引に家の中に入った。
「やっぱりヨーコんちは落ち着くな、片付いてるからか?」
ケビンはごきげんでザパタビールを開けて、ヨーコに差し出した。
「まあ飲めよ、どうなんだ?最近の調子は」
「それより、エンジンはすぐに切って欲しいの・・言われるのよ」
「悪いな、あいつはターボでな。すぐには切れねえのさ」
「・・・よくわからないわ」
「あれから何か思い出したのか?」
「何も・・・・」
「まあとにかくだ、気持ちがクサクサした時は俺を呼べばいい」
「でもケビン・・ケビンはそのぅ・・・強引で・・・私・・」
「何も考えずに楽しむ方がトクだぜ、ビバ!快楽だ」
「ビバ・・?何・・」
「まあいい、グッと飲み干すんだ。てらいも取れるだろう」
「・・・」
(何だかいつもこのペースに乗せられてしまう)
ヨーコはビールを半分程飲み干すと、早くも酔いが回ってきた。
相変わらずケビンは嬉しそうにしている。
「ちっとも酔わないのね、ケビンは・・」
「さあもっと楽にするといい、向こうに行こう」
ケビンはヨーコをひょいと担ぐと寝室へ連れて行った。
(ああ私・・また今日もケビンの好きにされるのね・・)
ケビンはヨーコをベッドに寝かせると服を脱ぎ始めた。
「ケビン・・今日はあまり強いのはイヤなの・・ゆっくり・・」
(何か思い出しそうなのかも)
「了解だ」
ケビンのズシリとした重みがのしかかるとヨーコは目を瞑って身をまかせた。
(何も考えられなくなる・・力じゃ敵わないし・・)
月の無い夜で、アロマの火も消えてしまい何も見えなくなった。
(なんだかんだ言っても私、夢中になってしまって朝に恥ずかしくなる・・
いっつもそのパターン・・・だって私のなかに・・あんな、あんな大きさ
ありえない・・・)
その晩ケビンは若い肌をたっぷりと楽しんだ。
「ヨーコ、ビバ快楽だ・・・」