「坂本の女だな?」  
そう問われて龍は何も答えずただ、視線を土方へ向けているだけだ。  
紅を引いただけで、切れ長の目を、冷たく土方に向ける龍は美しく、気高かった。  
「壬生までご招待申し上げようか?」  
土方は龍の肩に手を置いて引く。  
肩は細く力をいれれば砕けそうなほど華奢だった。  
龍は無言のまま、わずかに抵抗の素振りを見せたが、無駄なことだと一瞬で悟った。  
気丈な態度で、土方をにらむ龍に、土方は珍しく憐憫の情を見せた。  
しかし、職務は職務だ。  
しかし、職務といいながら、女、しかもこんな若くていい女への拷問は  
土方の最大の愉悦だ。  
彼女の瞳に宿る意志の強さに、自白しないことを見て取り、  
土方は、内心の興奮を舌なめずりすることで抑えていた。  
 
 
「土佐っぽは太く強い、そう聞いたが本当か?」  
そう耳元で囁かれて、龍はうつむいて赤面したまま黙り込んだ。  
「土州の人間はな、ゲロ吐くほど酒を飲む。  
そのうち酒がなくなると、その場にいる女の小水を飲むんだ・・。」  
「や、やめっ・・・!」  
そう叫ぶなり、龍は絶句した。  
耳まで真っ赤で、恥ずかしさで震えて耳をふさぐ。  
土方は龍の手を、引き剥がしてなおも続ける。  
「坂本など、寺田屋の豚ババアに体売ってるんだぜ?  
捨てちまえ、坂本なんて。」  
悔し涙がすーっと龍から流れてきた。  
「男が好きなら、オレがいくらでも紹介してやるぞ?  
太いのがいいなら、武田や永倉はどうだ?  
しつこいのがいいなら、局長だな。  
それともケツの穴か?ならば斎藤。」  
「もっ!もうやめておくれやすっ!」  
気丈ににらみ付ける龍の手を土方は握り上げる。  
「舌の使い手なら、藤堂。  
そしてオレだ。  
お相手して差し上げよう。」  
絡みつく土方の手は、龍の首筋から侵入していく。  
 
「おふざけもいい加減にしてやっ!」  
龍は土方を突き飛ばす。  
ややよろめいたが、土方は冷静に続ける。  
「ハハハ、気が強いな  
・・・・お前、小高って商人、しっとるか?」  
龍は知っている。  
尊攘派で有名な人物だ。  
突如行方不明となっている。  
「あの男は俺たちがさらった。  
爪をはがしてな、」  
龍が顔を歪ませる。  
「蝋をたらして、五寸釘を打ち込むんだ・・。  
獣の咆哮のような叫び声をあげて、殺してくれと泣き叫んでいたよ・・。  
でも、オレは許さなかった。  
手足全ての指に、それをおこなった。  
お前もそうなる。」  
「ひっ!」  
歯の根の噛み合わぬほど龍は震えて後ずさりした。  
たんたんと語る土方の顔をまともに見ることができない。  
「もっとも、お前の態度次第では、それを免除してやってもいいが・・?  
ここまで言えばわかるかな・・?」  
そのときにきび面の青年が入ってきた。  
「遅いぞ、周平。」  
「ごめんよ、副長、オヤジの説教が長くて。」  
「今日の講義内容は、女の責め方だ。」  
 
「脱げ。」冷徹な声で土方は龍に命令する。  
龍がためらっていると、すかさず土方は周平に命令を下す。  
「おい、二代目、五寸釘と蝋をもってこい。」  
龍は叫ぶ。  
「脱ぐっ!、脱ぐ脱ぐ、脱ぎますっ!」  
「女子は優しく扱う、これがメリケンの作法だそうだ。」  
土方はそういって周平に笑いかけた。  
裸身は、匂いたつように美しく、はりのある乳首が逆立ち、茂みは薄いが  
形良く整えられている。  
「はぁーっ・・・。」  
周平は見とれる。  
 
その部屋にはのぞき穴があり、その向こうには井上がいる。  
女と交わるより、人のを見るのがすきなのだ。  
早くも股間をまさぐっている。  
井上はふと、いたずら心を起こした。  
手元にある水鉄砲を取り上げて、水を満たす。  
 

PC用眼鏡【管理人も使ってますがマジで疲れません】 解約手数料0円【あしたでんき】 Yahoo 楽天 NTT-X Store

無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 ふるさと納税 海外旅行保険が無料! 海外ホテル