「………………えーと、こ、ここに入れる……んだよな、明星」  
「わっわらわにそんなこと聞かないでほしいでおじゃる!恥ずかしくて死んでしまいそうでおじゃるうううう」  
「うわわ、ごめんっ! でもおれ、はっ初めてだからわかんないんだよおおおお」  
「ご、ごめんでおじゃるアリババどの。だから泣かないでほしいでおじゃる……」  
「……なら、教えてくれる?」  
「あ、う、え、その……た、多分それでいいと思うでおじゃる。前に如面と見た雑誌にそう書いていたでおじゃるし」  
「……みょ、明星たちってそういう本読むんだね。おれ、ちょっと驚いちゃったよ。あはははははは」  
「かっ勘違いしてもらっては困るでおじゃる! 決していやらしい気持ちで見たのではないでおじゃる!  
 にょ、如面がその、『明星クィーンもそろそろアリババとこういうことするかもしれないから、この機会に勉強するといいわよー』と言って  
 見せられただけでおじゃる! わらわは恥ずかしくて途中で逃げ出したので、全部読んでいないでおじゃるし……って、わらわは何を  
 いっているでおじゃるかあああああ」  
「みょ、明星おちついて! 暴れたら痛いよ〜」  
「し、失礼したでおじゃる……でもアリババどのに変に誤解されるのはどーしても嫌でごじゃるから……」  
「明星クィーン……」  
「アリババどの……そんなに見つめられると照れるでおじゃる」  
「だって、可愛いんだから仕方ないよ」  
「それはアリババどのの方でおじゃるよ」  
「そうかなー」  
「そうでおじゃるー」  
 
 ひとしきりくすくす笑いあったのち。  
 
「……続き、していい?」  
「はいでおじゃる!」  
 
 
 

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