「俺って男も女々しい奴だね。チクショウ」  
 
 パソン達に見送られてルビコンエリアを出たその夜、ワープスライダーPの中でコッキーはただ呆然とした顔を浮かべて寝転んでいた。  
普段なら隣のマルコの酷いイビキも気にならずにすぐに眠りにつけるはずの自分がこうも眠れない理由はただ一つである分かっていた。  
自分が片思いしていたパソンの事である。本来ならおデジんに言ったように新しい恋を探すべきだろうがコッキー自身も未だその踏ん切りがつかなかったのである。  
「これじゃあいつと同じじゃねえか。」  
コッキーはルビコンエリアでパソンを妃にしようとしたおデジんに言ったこととおデジんの姿を思い出して急に嫌悪感を感じた。  
たとえ手段は間違いであったにしろおデジんはパソンに対して自分の思いを素直にぶつけていた。  
もし悪魔としての本分を全うするならばおデジんのしたようにパソンを捕まえた上で洗脳でパソンを無理やり自分のものにするべきである。  
しかし、コッキーにはそうする気にはとてもなれなかった。男としてのプライドがそれを許さなかったのだ。  
「恋ってのはな、お互いが好きあわなくっちゃ成立しねぇんだ!!」  
だからこそ、自分はパソンへの気持ちを隠した上であんなことを口走ってしまったとコッキーは考えていた。  
「あいつは正直に思いを告げた上で振られたんだよな・・・。」  
それでも、そのプライドのせいで今自分が苦しんでいることを考えると自分なりに思いを伝える手段があったのではないかとも思ってしまう自分の心がコッキーにはとてつもなく情けなく思えた。  
「俺もあのときパソンに好きだと言っておいたほうがよかったのかよ。」  
コッキーはふとおデジんのことを肯定しそうなった自分を否定するように首を左右に振ると素早く体を横にした。  
「もうパソンにはニューロビンっていう立派な恋人がいるんだよ。」  
自分に言い聞かせるようにコッキーは呟いた。  
パソンに対する棄てきれぬ未練とそのパソンに結ばれたニューロビンに対する嫉妬とおデジんに対するある意味の尊敬。  
人の心というのはいつも必死になって追いかけているお宝とは明らかに違うものであることをコッキーは身をもって思い知っていた。  
「パソン・・・言えなかったけど俺も好きだったんだぜ・・・今更こんなこと言っても聞こえねぇだろうがさ。」  
一回フッと自傷じみた息をついて、コッキーは明日のお宝に備えて眠るべく再び瞳を閉じた。  
 
「コッキー・・・。」  
 
 コッキーはもう二度と聞くことがないと思っていた声を耳にしてハッと目を覚ますとのっそりと立ち上った。  
周りには異様に深い霧が立ちこめ、太陽こそあるもののその光は霧に遮られているせいでとても弱く、自分が今どこにさえいるのか分からなかった。  
深い霧に囲まれた中で自分独りだけでいる。これでもし敵に襲われたら一溜りも無い。  
コッキーはこの状況を打破すべく試しに仲間達の名前を大声で呼んでみたが、何一つ返事は返ってこなかった。  
自分が考えていた以上に悪い状況はコッキーの心を嫌でも不安にさせた。  
「チッ、誰もいねえのか・・・みんなもうやられちまったんじゃねえだろうな。」  
焦りに駆られてコッキーが再び仲間の名前を呼ぶべく両手を口に当てたその時である。  
コッキーの目の前にぼんやりとではあるが霧の中に人影が現れたのである。  
「誰だ!!」  
コッキーは戦闘に備えて身構えこそしたものの、すぐに無駄な気苦労に終わった。霧の中から現れたのはなんともう二度と見ることの無いと思っていたパソンであった。  
「なんでこんなところにいるんだよ!?」  
思わぬ再開に動揺しているコッキーの耳にパソンの口から意外な言葉が届いた。  
「コッキーもボクのこと好きだったんだね。」  
「そ、そんな訳ねえよ。」  
コッキーは驚きを隠せないながらもプィッと顔を背けた。  
「聞こえたんだ。コッキーがボクのこと好きだって。」  
「好きじゃねえって言ってるだろ!!」  
コッキーは顔を真っ赤にしながらもたまらず声を荒げた。  
「さっき!!言ったじゃないか!!ボクのこと好きだって!!」  
ムッとした表情を浮かべたパソンはコッキーの前に顔を突きつけた。  
「もしかして・・・お前聞いてたのかよ。」  
パソンが恥ずかしそうに頷いた。  
 
「そうか、なら仕方ねえな。お前の聞いたとおりだよ。」  
コッキーは先ほどの自分の発言に恥ずかしさと後悔で頭がいっぱいになったものの、自分の思いがパソンに伝えることが出来たことでどこかすっきりした気分になっていた。  
「コッキー・・・。」  
パソンは嬉しそうな表情を浮かべ、突然コッキーの唇を奪うや否やコッキーに押し倒し、二人は地面に倒れこんでしまった。  
「いきなり人を押し倒すなんざ何考えてやがんでい!!」  
背中に痛みを感じながらもコッキーはパソンの唇の甘さに自分が抑えようとしていた感情が疼き始めているのを感じた。  
「あの時は助けてくれてありがとう。だからその御礼をしに来たの。」  
「礼だぁ?お宝ならいつでも歓迎だぜ?」  
コッキーはパソンを持ち上げるべくパソンの両肩に手を置くと、パソンはそれを拒否するかのようにそのままコッキーの胸に顔を寄せて両腕を背中に回していた。  
「お宝はボクの初めてじゃ駄目?」  
すっと胸から顔を上げたパソンから放たれた言葉にコッキーは耳を疑った。パソンの発言は自分の処女を自分に捧げると言う事である。確かに、状況こそまさに「据え膳食わぬは男の恥」という言葉そのものであった。  
しかし、ここでパソンを抱いてしまえば自分もあのおデジんと同じではないのだろうか。コッキーの心にはまだ少しわだかまりが残っていたのである。  
「ううん・・・ボクあのときのコッキーの言葉すごく嬉しかった。だから・・・。」  
「ニューロビンがいるだろうが。初めては普通恋人に捧げるもんだぜ。俺みたいな奴には勿体ねえよ。」  
コッキーが諭すようにパソンに語りかけると両肩に力を入れた瞬間にコッキーの頬に激痛が走り、コッキーはそれがパソンが自分の頬を張ったからだとすぐに理解した。  
「ボクはそんな軽い女じゃない!!コッキーだから言ってるんだ!!どうして分かってくれないの!!」  
そう叫んだパソンの目にはうっすらとではあるが涙さえ浮かんでいた。コッキーは頬を走る痛みとそのパソンの顔に唖然としていた。  
考えてみると自分がパソンのことでこんなに苦しんでいるのは自分がそもそもあの時パソンに思いを伝えることが出来なかったからである。  
おデジんのように自分の気持ちを伝え、振られる勇気が無かったからではないのだろうか。  
結局自分はパソンの為とは言いながらも結局自分が傷つくのが怖いだけなのではないか。  
コッキーはついに自分の考えは正しかったのか分からなくなってきてしまった。  
ただ一ついえることは目の前にいるパソンに自分が恥をかかせているということである。  
「すまねえ・・・俺は自分のことばっか考えててお前のことなんか頭に無かった。」  
コッキーは両腕を両肩から背中にまわしてパソンを優しく抱き寄せ、自分からパソンの唇にキスをした。  
「ううん・・・ボクの方も突然こんなこと言い出してごめんね。」  
コッキーにキスをされて嬉しそうにコッキーを抱きしめ返していたパソンはコッキーの唇に自分の唇を重ねるとコッキーの口の中に舌を入れた。  
二人の絡み合う舌から出るお互いの唾液が混じりあうことでまるで潤滑油のように二人の口付けを加速させた。  
 
「・・・あんまりジロジロ見ないで・・・。」  
 
 コッキーに受け入れられたパソンはどこか恥ずかしそうに目の前で服を脱ぎ始めた。  
最初こそ鎧から放たれる金属音こそ耳障りだったもののやがてそれは布の擦れる心地よい音へと変わった。  
「すまねえ、お前の体があんまりにもきれいなもんでよ。ついつい見入っちまった。」  
コッキーは初めてのパソンが戸惑わないように自分も服を脱ぎ、仰向けで上半身を上げてパソンのストリップを楽しんでいた。  
「ボク実は自分の体にあんまり自信なかったんだ・・・コッキーがそう言ってくれると嬉しいよ。」  
パソンは最後の一枚である下着まで脱ぎ終えるとコッキーのほうを振り向いた。  
胸を手で押さえながら一歩一歩近づいてくるパソンの姿はコッキーの肉棒を膨らませるには十二分に魅力的であった。  
パソンはさりげなく開かれたコッキーの股間の膨らんだ部分に目をつけた。  
「すごい・・・これが・・・。」  
パソンは足の間に体を置くと膨らんだ部分を珍しそうに見つめながら細い指でふくらみの先端に触れた。  
「そこは男の一番大事な部分だ。大切に扱ってくれよ?」  
「うん、わかってる。」  
パソンは緊張を隠せない手つきで褌をずらして肉棒を直に露出させるとおそるおそるその先端を咥えた。  
パソンの口内は暖かく、かつパソンの舌は自分を感じさせようと必死になって絡み付いていた。  
それだけで天にも昇るような心地になることが出来たコッキーをさらに嬉しくさせたのはパソンが少しずつではあるが奥まで咥えようとしていたことである。  
「気持ちいい?コッキー。」  
コッキーには懸命に自分の肉棒を頬張る初々しいパソンの目がそう言っている様に見えた。  
コッキーは自分が感じていることをパソンに伝えるべく一方の手でパソンの頭を軽くなでた。  
すると、パソンは肉棒を口に咥えたままコッキーの顔を見上げて来たのである。  
上目遣いで自分を見つめているパソンの顔は普段の活発な彼女とは違う淫靡さを出していた。  
「今のお前エッチな顔してるぜ。」  
コッキーは急に顔を真っ赤にして顔を下に向けてしまったパソンの様子を見て意地悪く笑った。  
しばらくフェラを続けているうちにだんだんとパソンもコツをつかんできたのか肉棒の根元近くまで愛撫の範囲は広がっていた。  
そして、これからが本番というところでふいにパソンは口元から銀色の糸を引きつつも肉棒から口を離しか細い声を出した。  
「今度はボクを気持ちよくして・・・。」  
コッキーはパソンの上体を少し持ち上げることで形のいい二つの乳房が姿を現すとコッキーはすかさず両腕で鷲掴みにした。  
「男の人ってオッパイが好きっていうけど本当だったんだね。」  
「どうせ俺達男はオッパイのことしか考えてませんよっと。」  
コッキーはパソンの乳首を人差し指と中指で摘んでみるとパソンは乳首に与えられる刺激に仰け反った。  
「ははん。パソンの弱点は乳首か・・・。」  
コッキーは自分の口が届く距離にパソンの乳房を寄せ、右の乳首を甘噛みし、左の乳首を捏ね繰り回すとパソンは面白いように嬌声を上げ、両腕でコッキーの頭を自分の乳房に押さえつけていた。  
「コッキー!!!いい!!もっとぉもっとしてぇ!!!」  
おねだりに気を良くしたコッキーが少し強めに乳房を愛撫するとパソンは一瞬動きを止めたようになり、コッキーの上に被さってしまったのである。  
「・・・もうイっちまったのか。でも、初めてにしては上出来だぜ。」  
コッキーはパソンの顔を見ようと体を少し下げるとパソンはだらしなく涎をたらし、目の焦点は何処にも合っていなかった。  
コッキーはそのパソンの姿を始めて見たのが自分かと思うと自慢したい気分になり、たまらずぎゅうとパソンの体をきつく抱き締めていた。  
 
「コッキー、そろそろ・・・いいよね。」  
 
パソンが意識が落ち着くと二人は抱き締めあったまま互いの温もりを感じあっていたが、パソンが腰をモジモジさせていることに気づいた。  
コッキーはさりげなくパソンの下腹部に手を伸ばした。パソンの秘所はもう下着越しからでも濡れている事が分かった。  
割れ目に沿って指を這わせてみるとパソンはよほど気持ちいいのか声にもならない声を上げた。  
「そうだな・・・体の方も準備は満タンみたいだし。」  
コッキーは下腹部に伸ばしていた手を顔の目の前に持ってくるとパソンの愛液で濡れた指先をまじまじと見つめた。  
コッキーはパソンが女性であると実感しつつも重い責任が自分の背中に背負っていたことにも気づいた。  
「無理するんじゃねえぞ。」  
コッキーは秘所を覆う下着をそっとずらすと、処女喪失という女性にとっての一大イベントを迎えつつあるパソンを慰めるようと軽くキスをした。  
「ありがとう。」  
パソンは自分の足を開いてコッキーの上に跨るとゆっくりと自分の秘所をコッキーの肉棒にあてがうと、コッキーはパソンが不安がらないように意識して微笑んでいることにした。  
やがて、コッキーの肉棒の先端が熱く湿った感触に包まれたかと思うとパソンの顔が苦痛に歪んだ。  
「痛いよ・・・コッキー。」  
パソンはあまりの痛さに目に涙を浮かべ、助けを求めるような顔をして挿入を止めてしまっていた。  
「焦るんじゃねえ。自分のペースで入れていけばいいんだ。」  
コッキーはパソンを安心させる為に強く抱きしめた。  
「うん・・・。」  
自分を支えてくれるコッキーの存在にパソンは安心したのか再び挿入を開始し、ついに根元まで挿入することが出来た。  
しかし、パソンから少しはまだ苦痛の表情が消えることは無かった。  
「まだ、痛ぇのか?」  
「うん・・・・。でも、最初のころよりは痛みは小さくなったから今度は動いてみるね。」  
「あ、ああ。」  
コッキーはパソンの積極性に驚きながらもパソンの動きをサポートすべく両手をパソンの脇腹に添えるとパソンは少しずつではあるが腰を動かし始めた。  
パソンの中は暖かいうえに処女特有の締め付けもありコッキーの肉棒にしつこいぐらい絡み付いており、コッキーは思わず声を上げてしまった。  
「気持ちいいんだね・・コッキー。ボク初めてだからコッキーのこと気持ちよく出来るか不安だったんだ。」  
パソンは破瓜の痛みから解放されたのか笑みを浮かべた。  
「動きながらお喋りたぁ随分と余裕じゃねえか。ついさっきまで痛がってたのが嘘みてぇだぜ。」  
処女喪失を終えて満足げなパソンの表情にコッキーは釣られて笑ってしまった。  
「動かしてるうちにだんだんと気持ちよくなってきたから・・・。」  
「でも安心したぜ。もし最後まで痛そうにしてたら俺は一生後悔することになっちまう。そんな思いはもうゴメンだからよ。」  
「ボク、もっとコッキーと気持ち良くなりたい。」  
思いがけず放たれたパソンの甘い言葉にコッキーは喜びで心が震え上ると同時にコッキーはふとパソンの相手になるであろうニューロビンのことが頭によぎったが、とっくにそんな奴のことはどうでもよくなっていた。  
 
「そらよ。こいつでどうだ。」  
コッキーが両腕を少し上に上げてパソンの上半身を持ち上げると、パソンの形のいい乳房がコッキーの再び目の前に現れた。  
「いいぜ。動いてみな。」  
コッキーに言われるがままパソンが動いた瞬間、パソンは喘ぎ声を上げて乳房を大きく揺らした。  
コッキーはそのパソンの変化を面白そうに見つめながらパソンの中を味わっていた。  
「コッキーの・・・・凄く・・・大きくて・・・・気持ちいい。」  
「そうだろうな。さっきから俺のをキュウキュウ締め付けて放そうとしないくらいだからよ。」  
パソンは自分達と行動を共にしていたルビコンエリアの王女ではなく、一人の大人の女性の顔を見せていた。  
パソンが再び動き始めることで生まれる金管楽器のような喘ぎ声は互いの肉がぶつかり合って出る破裂音と二つの性器から放たれる水音と一緒に混ざることでまるでアンサンブルのようにコッキーには聞こえた。  
ニヤリと笑ったコッキーは時折自分から動くことでパソンの喘ぎ声に変化をつけることでアンサンブルをより深いものに仕上げて行った。  
しかし、パソンの動きと自らの肉棒の脈動が以前より激しくなっていることに気づいたコッキーは、このアンサンブルの終わりが近いことを感じとった。  
「パソン、もう駄目だ。抜いてくれ。」  
コッキーがパソンの体を持ち上げようとしたその時、パソンの両腕がコッキーの両腕の動きを押さえた。  
「お願い・・・コッキー・・・・ボクの中で出して・・・。」  
息も絶え絶えにパソンはコッキーに懇願した。  
「そういうわけには・・・・行かねえよ・・・。」  
最後の理性を振り絞ってコッキーは無理にでもパソンの腕に振りほどこうとしたがもうすでに絶頂に達しようとしていた体は全神経を肉棒に向けているかのようにコッキーの言うことを従おうとはしなかった。  
「もう遅ぇってことか・・・うっ!!」  
コッキーが自分の体に毒づきながらもパソンの中に精を放つとパソンも時を同じくして二度目の絶頂を迎え、コッキーに再びもたれ掛かった。  
 
「ねえ、コッキー。ボクのこと好き?」  
 
 行為のあとコッキーはパソンの体から肉棒を引き抜き、パソンの体を自分の体の上に乗せて行為の余韻に浸っていた。  
「ああ、好きだぜ。」  
コッキーの目には最初の重々しいものからいつの間にか晴れやかになっている空を見つめていた。  
「嬉しい・・・ボク、コッキーが初めてで良かった。体はまだ穴が開いてるみたいだけど心の中にはコッキーがいっぱいなんだもの。」  
「お前の初めては今までゲットしてきた宝の中でも最高のお宝だぜ。」  
コッキーがパソンに目をやるとパソンは初めての行為に相当疲れてしまったのかすでに眠ってしまっていた。  
「パソン・・・。」  
パソンのあまりにも安らかな寝顔を目にしたコッキーは自分も眠ることにした。  
「んん・・・どうしたパソン。」  
眩しさと同時に急に下半身に涼しさを感じたコッキーがぼんやりと目を覚ますとワープスライダーPの中であった。  
周りを見てみるとどうやら起きているのは自分だけらしい。マルコは眠りにつく前と同様に凄まじい鼾をあげており、オズはオズでマルコの鼾を苦にもせずに眠っていた。  
コッキーは下半身の涼しさの原因を突き止めるべく下半身に目をやると萎え切った肉棒がだらしなく倒れこんでいた。  
「おいおい・・・俺は何時から露出魔になったんだ。」  
コッキーが褌を締めなおそうと立ち上ると肉棒に白いものと赤いものがくっついており、少し触ってみるとそれはなんと血液と精液であった。  
「なんで俺様の大事なお宝に血なんかついてるんだ・・・あ!!」  
思い当たる節が無いか考えてみたコッキーはついさっきまでのパソンとの行為を思い出した。  
「パソン・・・大事なお宝ありがとうよ。」  
褌を締めなおしたコッキーの目に映ったのはエリア間を跨る宇宙の闇の間に光る星であった。そしてコッキーの頬にはなぜか涙が流れていた。  
 
 

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