それはちょっと前のこと。
ノア「マーイーメーロディー♪ ウーマークいーえーるーかな〜♪ あ〜、やっぱり、はクロミ様は最高だの〜〜♪」
マリア「こたつでゴロゴロしながらなに見ているんだお前は…」
ノア「あや、マリア。こっちに来て母と一緒にみかんを食わんか?」
マリア「いらん。ちょっと立ち寄っただけだ。」
ノア「完熟温州みかんなのに〜もぐもぐ」
マリア「うるさいな。私はヘッドロココを倒す策を考えるのに忙しいんだ」
ノア「おお、そういえば。それなんですけどな〜」
マリア「うん? 何か策があるのか?」
ノア「”魔洗礼”というのじゃ。」
マリア「”魔洗礼”?」
ノア「うむ、天使を悪魔に洗脳する儀式なのだー」
マリア「なにいぃっ!?」
ノア「ここにやり方を書いた本があって」
マリア「それはいい! くれ! その本をくれ!!」
しばらく後。
マリア「ククク……ついにアリババ神帝を捕らえたぞ! ようし、ここで魔洗礼だ!!」
アリババ「…ううっ…こ、ここは…?」
マリア「ふふふ気がついたかアリババ神帝」
アリババ「くっ…お、俺をこんな台に縛ってどうするつもりだ!?」
マリア「知りたいか…? フハハハハ! お前は魔洗礼を受けて悪魔になるのだ!!」
アリババ「なにい!? く! 離せ…っ! 離せぇぇっ!!」
マリア「フハハハハハハ!! 抵抗しても無駄だ! …どれ、(パラパラ)魔洗礼とやらはどうやる……のか…な……
……………………………………………………………………」
アリババ「離せぇ! はな………………………………? …おい、どうしたんだ?」
マリア「いや……この本に書かれている内容が…」
アリババ「見せてみろよ。…えー、まず魔洗礼の球体で天使を包んだ後、その天使の…○○を××して、さらに△×。
□×のうえに全身をくまなく〜〜して(中略)そうして快感でむき出しになった天使の××△を
さらに止めとばかりに一気に○○○○○○○○○○○すべし! ……ってなんだこれはぁぁっ!!」
マリア「か、母さんの馬鹿…っ!」
アリババ「く、くそぉぉぉぉぉっ!! そんな淫らなことで悪魔に落とされてたまるかぁぁっっ!!」
マリア「(…………はっ!)…ふ、フハハ!! そ、そうだ! 悪魔とはこういう甘言で天使を堕落させる物なのだ!!
ククク! 今からお前の○○を××して思う存分よが…ら…せ……
…………………………(///ボッ!)」
アリババ「お前…顔真っ赤だぞ?」
マリア「う、うるさいっ!! 私は最強の悪魔ヘッドだ! お前の全身をくまなく〜〜するくらい雑作も…な…い…
…………………………(///ボボッ!!)」
アリババ「もしかして…中学くらいの頃、ませた友達にさんざんからかわれたクチ…かい?」
マリア「…………(///コックン)」
アリババ「そのくせに他の人よりやたら発育が良くて、身体検査のときは病欠が基本だったり」
マリア「……………………(///コックン)」
アリババ「大変だったんだな………」
マリア「いたわるような目をするなぁぁぁっ!!」
アリババ「…まあ大人になったら笑い話ですむことだから…」
マリア「やかましいいいいいっ! お前みたいな奴に心配されるいわれはないわぁぁぁっ!!
こうなったらなにが何でもやってやるぅっ!!」
アリババ「無理するなよ! 涙目じゃないか!?」
マリア「うわぁぁぁん!! 魔洗れぇぇぇいい!!」
ギャゥゥゥン!!
アリババ「くぅっ!! 馬鹿な子だ…マリア…う…部屋中に紫色の球体が…」
マリア「………」
アリババ「ワ、ワンダーマリア!? おい、大丈夫か…?」
マリア「………………クスクスクス」
アリババ「………え?」
マリア「あら……………カ ワ イ イ コ ?」
アリババ「(ゾゾゾゾゾ!!)っ!? ちょ…なんでいきなり…あう!? 指で優しく首元をなぞるなあっ!!」
マリア「んふふふふ…」
アリババ「な、なんだこの豹変ぶりは!? あ。あそこに魔洗礼の本…うん? 本の隅っこになにやら小さく一文が…
『補足:魔洗礼は天使を悪魔にひっくり返すだけに、儀式の際悪魔側も性格がひっくり返るので充分注意するよう。』
………
…………………………………
もっと大きな文字で書いておけええええぇぇっ!!!」
マリア「さあ…坊や…? かわいがってあげる……」
アリババ「超奥手のワンダーマリアの正反対って…いやちょっと……ぅあ! 正気に…あぁぁぁぁぁんっ!?」
中略
アリババ「いや…そんなところに指をっ! なにこのテクニック…!? …あう…くりくりしないでぇぇっ!」
中略
ぺろぺろぺろ! さわさわ! くにくに!!
アリババ「ワンダーマリア…様…もっとぉぉ…はっ!? 違うぅぅぅっ! 俺は悪魔なんかじゃ…ら、らめぇぇぇっ!!?」
中略
くちゅくちゅ!! じゅばじゅば!!
アリババ「ああっ、サタンマリアとこんな格好をしているだなんて…もう頭がフットーしそうだよぉぉぉっ!」
中略
メキメキメキ…
ゴーストアリババ「ぐ、ぐぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
マリア「うふふふふふふふふ(ペロ…)………魔洗礼完了……」
マリア「………
…………
あれ? …………私は裸で一体なにを………………
………………え? …………ちょっとまって………いや記憶はあるけど………記憶はあるけど……
私………うそだなんであんな恥ずかしいことできて………………………………………(カァァァッ!!)」
ゴーストアリババ「ぐぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
ノア「おや、マリアや。魔洗礼はできたかえ? 良い悪魔が生まれ……」
マリア「六聖球ソォォォォォォ――ド!!」
ノア「ウギャァァァァッ!!? い、いきなりなん……」
マリア「六聖球ソォド! 六聖球ソォド! 六聖球ソォド! 六聖球ソォド!!」
ノア「痛いのじゃー! 痛いのじゃー! うえーん! ノアはなんにも悪いことしてないのじゃーっ!」
マリア「泣くなぁっっ! …な、泣きたいのはこっち…六聖球ソォド! ろく……うっ、うああああんっ!!」
バクテ裏闇「あーあ…叩かれながら泣いて、泣きながら叩いてるよ……似た者親子だねえ」
ゴーストアリババ「まったくだ。」
バクテ裏闇「お前さんもワンダーマリア様の初めての男とはなかなかの役得ではないか」
ゴーストアリババ「……とりあえずだな。」
バクテ裏闇「うむ」
ゴーストアリババ「本番前に『堕ちた』のでワンダーマリア様はまだ処女です。」
バクテ裏闇「……よくやった。」
ノア「ひどいのじゃーウエエエエン!!」
マリア「ひどいのはお前だウアアアアアアアン!!」
【終わり】