ノア「えー、(サラサラ)『ワンダーマリアへ…元気にやっていますか? まだロココさんに愛を告白できないようですね。  
   もう自分の指で慰めるのも限界でしょう? でも母はお前が脱ぐとすごいことを知っています。  
   ああ、ロココさんの方からアプローチしてくれたらこんな苦労はないのに…』」  
マリア「なにをしている」  
ノア「『追伸:等身大ヘッドロココ人形と特大バイブ『ロココ様のマグナム?』を送ります。  
   今度は激しく使って壊したりしないようにね。  ノアフォームより』」  
マリア「なにをしている」  
ノア「…っと。ああ、そこのバクテ裏闇。この手紙を誤送のフリをしてヘッドロココさんに…」  
マリア「六聖球ソォォォォォォォォ――ド!!!!」  
ノア「ギャァァァァァァァァァァァァッ!?」  
 
ノア「ううっ…娘の恋路を助けてやろうという、この母心をわかってくれないのかえ…」  
マリア「そんなスパムメールみたいな母心はいらんっっ!! ええい、こいつ心臓串刺しでも死なないとは…」  
ノア「助けたいのじゃー! 助けたいのじゃー!」  
マリア「地団駄踏むなと言っとろーがっ!! どうせ助けるならヘッドロココに戦いで勝てる方法を教えろ!」  
ノア「前に加勢したときは怒ったくせに」  
マリア「必死で妥協しているんだあぁぁぁっ!!」  
ノア「また怒るー…うーんそうじゃなあ…実際のところ今の状態ではお前とヘッドロココはほぼ5分と5分。  
   勝負がつかないのは当然だわね…ということはパワーアップが一番」  
マリア「パワーアップだと? どうするというのだ」  
ノア「六聖球みたいなアイテムが簡単だえ」  
マリア「なるほど……例えば神帝たちの聖剣などか…いやあれを奪うのは至難の業か…となると…」  
 
ノア「そんなこともあろうかと、母はアイテムを用意しておきました」  
マリア「おおっ、なんて準備の良い! 見直したぞ!!」  
ノア「わーい♪ マリアに褒められたー♪ マリアに褒められたー♪」  
マリア「はしゃぐな。子供かお前は」  
ノア「マリアや」  
マリア「なんだ」  
ノア「あたま撫でて」  
 
グーリグーリグーリ。  
 
ノア「…ううっゲンコ痛いよう痛いよう」  
マリア「 で ? 」  
ノア「えーと……まずこの剣。」  
マリア「…六聖球ソードそっくりに見えるが。」  
ノア「これは『 六 性 球 ソ ー ド 』といって」  
マリア「ちょっと待て」  
ノア「これをひとたび手に取るとあら不思議、6つの性球、艶・悶・嬌・乱・喘・妖の力であっという間に超パワーアップ!」  
マリア「………ま、まあパワーアップできるなら四の五の言わんが…どれ」  
ノア「同時に全身に強烈な熱と痛痒を伴いながら欲情しはじめ、以後、男を見かける度にやくたいもなくいろいろおねだりしてしまうように。」  
マリア「………あぶなぁぁぁっ!? 触るところだったぁぁっ!! いらん! こんなのいらぁんっ!」  
 
ノア「えー。じゃあ他の物は、  
   ムーディな音楽が常時周囲に響き渡るピンクキャッチ、喘ぎ声がよりこぼれやすくなるプロトアァンイャリング、  
   やたら理性が弱くなるムショウニ乱理性メダル、首筋を突如なめて新しい快感を引き出すダメベロンブスター…」  
マリア「い、いくら強くなれても…どいつもこいつもいらぁぁぁぁん!!」  
ノア「馬鹿なことを言うでない!(キリッ!)」  
マリア「…な、なに?」  
ノア「強くなれるのは六性球ソードだけで、後はただのエロアイテムです!」  
マリア「プロト般若リングひき逃げアタァァァ――――ック!!!」  
ノア「アンギャァァァァァッ!!?」  
 
マリア「ええい! もうお前などに頼まん! 私一人の力でヘッドロココを倒してみせる!! それが私の宿命だ!!」  
ノア「……その目は…本気のようですね…」  
マリア「当たり前だ!!」  
ノア「わかりました…ならば母ももう止めはしません…はい、六せい球ソード。」  
マリア「おう!  
 
 
    ……ってひらがなで小細工して『性』の方を持たせようとするなぁぁぁっ!!」  
ノア「ちっ。」  
マリア「舌打ちするなぁぁぁぁぁっ!! 」  
ノア「せっかく丹誠込めて作ったんだから使って欲しいのじゃー! 使って欲しいのじゃー!」  
マリア「うるさぁぁぁ―――――い!!」  
 
 
ヤマト神帝「最近ワンダーマリアが襲ってこなくて旅が楽ですね、ヘッドロココ様」  
ヘッドロココ「そうですね。さあ! 旅を急ぎましょう!」  
【終わり?】  
 

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