「はぁっ・・・ああんっ・・・。」  
 
ここは次界より遠く離れた天地球にある、聖天妃・愛然かぐやの自室。  
先ほどから艶かしい声が部屋中に響いていた。この部屋の主かぐやのものであろう。  
 
「はあっ・・・ロココ・・・さま・・・。んふっ・・・。」  
 
かぐやは甘いと息を漏らしながら、肩を震わせ何やら手を動かしている。  
普段の聖天妃の姿とは似ても似つかぬ格好で、かぐやはわなないていた。  
 
そう、次界を目指して旅をしている神帝達のリーダー・ヘッドロココを思って行っている行為である。  
とてもお供のお守り達に見せられるものではない。気分が悪いので休むと言って、自室に鍵をかけていた。  
 
「はあぁん! あはぁっ・・・・! ロココさまっ・・・!」  
 
かぐやの指の動きが早くなり、もう秘所からはトロリとした天地水が溢れかえっていた。  
と、指での自慰に飽きてしまったのかかぐやは秘所から手を離した。  
 
(ダメだわ、全然感じませんわ・・・。最近指ばかりだったし、今日は別のものにしようかしら・・・。)  
 
ふと自分の淫らな姿が映っている、大きな鏡を覗いてみた。  
自分の頭からは守緑の蔓がこれでもかという程茂っている。その一本を手にとってみた。  
 
(んっ・・・。この位の大きさなら・・・やってみましょう。)  
 
「伸びなさい、守緑!」  
 
かぐやが叫ぶと、頭の守緑の蔓がうねうねと動きかぐやの腰の辺りまで伸びだした。  
かぐやは蔓の一本を秘所にあてがうと、奥まで差し込んだ。  
 
ズプッ・・・。  
 
「ああっ・・・! いいわぁ・・・ふうんっ!」  
 
蔓はそのまま生き物のようにうねうねと、かぐやの中で動き回る。  
それに答えるかのように、かぐやの秘所から再び天地水がとめどなく溢れてくる。  
 
「はあっ・・・ロココさま・・・。いっちゃう・・・ダメえ!」  
まるでロココに貫かれている気分になり、かぐやの頬は上気し赤らんでいた。  
 
ちゅくっ ちゅぷっ  
 
泡立つ天地水は、又の間から流れ出し足の付け根のほうまで溢れていた。  
普段から守水守緑を充満させて魔除けにしているかぐやだったが、ここから水が溢れるとは思わなかった。  
 
「はあっ・・・もういいですわ・・・。守緑、元に戻りなさい。」  
 
シュルルッ  
 
かぐやの頭に、蔓が戻っていく。あまりに刺激が強かったので、一旦蔓での自慰を止めることにした。  
 
(やだわ・・・。こんなこと、お守り達やロココさまに見せられるものではないですわね・・・。)  
 
ハンカチで自分の股からあふれた水を拭うと、着物の乱れを直した。  
そこへ、トントンと部屋のドアをノックする音が聞こえた。  
 
「かぐや様、お水をお持ちしましたが?」  
「どうぞ、入りなさい・・・。」  
 
鍵を開けると、お守り・芸助が天地水をお盆に載せて立っていた。  
気分が悪いと言っていた、かぐやを気遣ってのことであろう。  
 
「あら?かぐや様、なんだかお顔が真っ赤ですわ。まだご気分が優れないのですか?」  
「だ、大丈夫です。あなたはもう下がりなさい・・・。」  
 
まさか、さっきまで自慰をしていたなんて言える訳が無い。かぐやはお盆を受け取ると天地水を飲み干した。  
 
「そうですか、失礼いたします。」  
 
芸助は何か釈然としないまま、かぐやの自室から退出した。その後、芸助は同僚のお守り達にこう話したという。  
 
「何だかね、かぐや様の部屋にいっぱい雫が落ちてたみたいなの。私が天地水を持っていく前なのに・・・。  
あの雫は何だったのかしら?」  
 
芸助の疑問は一生解けることはなく、女神の雫の正体は永久に封印されたのであった。  
 
END  
 

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