―――天聖界、天地球、源層界、曼聖羅、そしてエズフィト、源層大魔テーション、天魔界も……
全ての世界が集結した新しい次界「新河系」
それを創造したのは『新河王』と呼ばれるようになった英雄「アレキサンマルコ」―――
その新河系が誕生し全ての者が平和に暮らせるようになった数日後、
アレキサンマルコやオリン姫達は、新河系誕生までの過程で彼らを支え、世話になった者達に対し、
多大な感謝の意味を込めて有志で屋外パーティーを執り行なっていた。
そして中には新河系の英雄となったマルコやその仲間達の功績を讃えようとする有志もいた。
(まあマルコの場合「美味い物が食える」という思案もあるのだが)
皆が和気あいあいとパーティーを楽しんでいる最中、マルコとオリン姫は2人きりでとある場所にいた。
そこは「時の塔」……彼らの冒険の始まりの場所であり、聖コアポイントの中心地でもある。
2人は塔の一角から新しい世界の澄み切った空の下の風景を眺めていた。
「……誰も、いないよね?」
マルコが周りを見渡し、オリン姫にそう尋ねると互いに見つめ合い、2人の唇が重なった。
そして2人は強く抱きしめ合いながら互いの舌を絡ませ、角度を変えながら熱いキスを続けていた。
2人の唇が離れると、2人は手をつなぎ仲間達の所に戻っていった。
パーティーに参加した有志らは、新河系誕生以前の自分の地の状況について語る者、
適当にダベっている者、恋人同士でおしゃべりする者、どんちゃん騒ぎをする者、
ただ飲み食いをしている者etc…皆相当楽しんでいるようだ。
マルコは自分は別にいいのだが、オリン姫とくっついてばかりいて「お熱いね〜!」等と
過剰に冷やかされた時の彼女の気持ちを考慮して敢えて彼女と少し離れた場所で適当に過ごす事にした。
マルコはお腹が空いたので御馳走をつまんでいたら数メートル先でオリン姫が
ベイギャルズと会話をしているのを目撃した。マルコはオズ達と話し込んでいた。
次にマルコがまた御馳走をつまもうとして移動していると
ドンッ!
何者かがマルコにぶつかった。すかさずマルコが「すみません!」の「す…」と言いかけた瞬間
ぶつかった相手はオリン姫である事に気付く。しかも様子が少しおかしい。
「マルコ…私…何だか眠くなってきちゃった……」
欠伸をし目を擦るオリン姫はそのままマルコに凭れ掛かった。
「どうしたの!プッチー?」マルコは彼女の身体を揺らした。すると
「……マールーコー…私眠いの〜〜…」
マルコはオリン姫のその甘えたような口調に少し驚く。
加えて彼女の雪のように白い肌の顔はほんのり上気しており瞳は眠気の所為でとろんとしている。
さらにマルコの腕の中でぐったりと倒れるように凭れ掛かった。
するとふんわりと甘い香りがマルコの鼻をかすめた。
「いい匂い……これはプッチーの匂い…?」
甘い香りと服越しにほわっと感じた温かさとあいまって、オリン姫のほんのり上気した肌、長い睫毛、
先程の甘ったるい声にマルコの背中にゾクッと感じるものが襲った。いや、色艶さを感じてしまったのだ。
(うわ…何かドキドキして変な感じ……オイラどうしよう……)
でも、何でこんな風になってしまったのか…?
(……あれか…!)
オリン姫がベイギャルズと話し込んだ後、彼女が飲み残したテーブルの上の飲み物。
彼女がただのジュースかと思って飲んでいたものは実はお酒だったのではないかと察した。
マルコはオリン姫が飲み残した物を一気に飲み干すと、誰にも気付かれぬよう
彼女を連れてある場所へと向かった。
「ごめんねプッチー…でも今のオイラ…実は……」
マルコは眠っているオリン姫をお姫様だっこし、足早にその場所へと向かった。
「…う、…ん……」
「気がついた?」
「ここ、どこ…?」
「オイラの家だよ」
「マルコの、家…?」
そこはやや古びた感じだが小綺麗な部屋だった。ピア時代に黎元老守に育てられたマルコにとって
「黎元老守のじっちゃん」の自宅でもありマルコの育った家で、その部屋はマルコの自室だった。
2人はベッドに腰掛けていた。日当たりの良い窓からは夕日が差し込んでいた。
「黎元老守のじっちゃんはまだ当分帰りそうにないから、ここでちょっと2人だけでいようよ?」
「いいけど、何で…?」
オリン姫の頭に?のマークが巡ったその時、着物越しからマルコの手が自分の胸の膨らみに触れた。
オリン姫が驚く暇もなくマルコはオリン姫の首筋から耳の裏までツツッ…と舐め上げ、胸を軽く撫で回した。
(…っっ…なに…?!?!)
オリン姫が何が起こったのか解らない位に驚くと沈黙が走った。
……しばらくして、マルコが沈黙を破り、オリン姫の耳元でこう囁いたのであった。
「…ねぇ、……『H』しない?」
アレキサンマルコからのこの一言でオリン姫の頭の中は真っ白になっていた。
(……私…どうしたら…)
ただただ呆然とするオリン姫を尻目に、マルコはオリン姫の豪奢な着物の帯をゆっくり解き始めた。
前をはだけさせ、オリン姫は素肌に着物を羽織っただけの状態になった。
「とっても綺麗だね……」
マルコはオリン姫の露になった雪のような全身の白肌をまじまじと見つめる。
(……やだ…ぁ…)オリン姫は思わず顔を赤らめる。
マルコはオリン姫の大きくはないが形の良い胸に視線を落とすと、胸を優しく撫で回す。
オリン姫の乳房にキスをすると、珊瑚色の乳首をちろちろと舐めてみる。
そして赤子のようにちゅう…と強く吸い上げ、時には舌先で転がし、時には甘噛みしてゆく。
執拗にしゃぶり、あまった片方の手で彼女のもう片方の乳首を指で弄び、刺激を与えていく。
「あっ、あぁ…っ」身体をビクッと震わせながらも、オリン姫は必死に声を抑えていた。
(プッチー…可愛い…)マルコは愛撫しながら恍惚とオリン姫を見つめていた。
たっぷり胸の感触を堪能したマルコは、右手をお腹や腰から下腹部へ滑らせ、
するりと下着の中へ侵入させた。
「ああっ……」
指先は小さく突起した芽を捉えると軽く擦った後、まだ誰も触れた事の無い秘部へ下りていく。
「……いやぁっ…マルコ…そんなとこ…恥ずかしい……」
「恥ずかしくなんかないよ」
そう言ってマルコは、中指を挿入させ、ゆっくり出し入れしてみる。
クチュ、クチュ、という音を立てながら愛液が溢れ出す。
指を徐々に増やし3本入ると、関節を曲げ、出し入れの速度を速めた。
「んっ、は…っ、ぁあ…っ」
さらにマルコは突然思いついたかのように、再び乳房まで愛撫を始めた。
乳首をちゅうちゅうと吸い上げながら、右手は出し入れしてみたり、指先で秘部のすぐ上部の芽を
時には強く、また時には掠めるような軽い愛撫でオリン姫を翻弄していく。
「あぁっ、はぁぁっ、ぁあ…やぁぁっ!!アレキサンマルコ……私…壊れちゃう……!」
オリン姫の身体はまるで電撃が走ったような感覚に襲われ、ビクッ、ビクッと腰を跳ねさせた。
「いや……っ!……ひゃあぁぁ……ん…っっ!」
乳房から下から両方攻められ、オリン姫はたまらず達してしまった。
そして秘部からは温かい愛液が止め処なく溢れ出した。
マルコはそれを指で絡め取ると、糸を引かせわざとオリン姫の目の前に見せつけた。
「こんなに感じちゃったんだ。色っぽくてすごく可愛い……」マルコが耳元でつぶやいた。
(はぁっ…はぁ…マルコの……いじわる…)
彼女は耳まで赤くしながら肩で息をしていた。
しばらくしてマルコはオリン姫の手をとり、その手をある場所に覆わせた。
(ここ…どうなってると思う?)
彼女は何か張っているものを感じた。それは熱を帯びすっかり固くなって勃ち上がった
アレキサンマルコ自身のものであった。脈を打ち先端からは先走りの液で濡れ始めている。
(や、やだ…マルコまで……こんなに感じてるなんて…)
脳裏にそんな考えが走った途端、彼女の理性がぷつっと切れてしまった。
さっき達したばかりなのに再び快楽の波が押し寄せてくる。彼女の芯が何かが欲しくて疼き始めた。
「……ね、これからどうして欲しい?」とマルコが聞く。
するとオリン姫は瞳を潤ませ、顔を林檎のように紅潮させながら上目遣いでマルコの胸にすがって懇願した。
「…しい……アレキサンマルコ……が…欲しいの…私のナカを……満たして…欲しい……」
「……よくできました」
マルコはオリン姫を押し倒し彼女の足をMの字状にそっと開かせた。
質量を増した自身の雄を取り出すと、オリン姫の秘部にあてがい腰を落とし
ゆっくりと、そして確実にオリン姫の中に入っていく。
「……っ!」
オリン姫に鋭い痛みが走った。いくら指で慣らしたとはいえその中は狭く、
マルコのものをすごい勢いで締め付けていく。
「力抜いて…恐くないから…」マルコが優しく声を掛ける。
途中、オリン姫の中で何かが裂けたのを感じた。
それでもオリン姫は必死に痛みに耐える。
「入ったよ。…動いていい?」
マルコは小さくオリン姫が頷いたのを確認すると、少しずつ動き始める。
「ああっ…!」
腰を前後に動かす度に、小さな声を上げオリン姫が喘ぐ。
抜き差しを繰り返すたびに、律動もだんだんスムーズになってくる。
「んあぁぁ……っ!」
(マルコが…私の中に…入っているなんて……)
そのとき一瞬、オリン姫の理性に灯が灯った。マルコの目の前で乱れてゆく自分の姿を思うと…
「ひゃあぁぁ……いやぁ…っ…!マルコ……やめて…っ…私……」
「おねだりしたのはプッチーの方だよ。……お願い……可愛く…もっと……鳴いて……」
マルコが耳元で甘くそうささやくと、オリン姫の瞳から涙が浮かんだ。
そしてオリン姫の腰を両腕でがっちり固定すると、腰を浮かせ、中をかき回すように突き上げてきた。
「んっ、は…っ、ぁあ…っ」
「凄い…プッチーの中、凄く気持ちいい……とってもあったかくて、強く締めつけてきて……」
2人の結合部からはぐちゅ、ぐちゅ、と卑猥な水音が部屋中に響き渡る。
ふと、マルコの頬にオリン姫の手がそっと触れる。
「……アレキサンマルコ……私…本当はとっても嬉しいの……こうしてマルコに抱かれてひとつになれて……」
吐息混じりにオリン姫がつぶやき、そのうっとりした表情には一筋の涙が溢れていた。
「プッチー……」
「だから、もっとマルコを感じていたい……アレキサンマルコ…あなたの事、もっと教えて…?」
オリン姫はマルコの首に両手を回し、マルコの身体を自分の身体にぐっと引き寄せる。
マルコはオリン姫の口をキスで塞ぐ。舌を絡ませ、お互いの舌全体を這わせ
そして舌を噛み合うような激しいキスを続けながら、動きを再開した。
「ああっ……ぁぁあんっ!……ふぁぁぁ……!」マルコが唇を離すと銀の糸が引いていた。
マルコの腰の動きも段々と激しくなり、次第にその快楽に浸っていく。
マルコがオリン姫の両足を抱え込み、さらに腰を浮かせると、オリン姫の一番気持ちいいとこに当たったらしく
「ひゃあぁぁんっっ……!!んっっ……すご……っ…来てっ…
アレキサンマルコ……も…っと…来てっ……!」
「ココがいいの?」
オリン姫の懇願にマルコは動きをさらに早めて執拗に突き攻める。
オリン姫もさらに深い挿入感を求めて、身体をマルコに密着させるようにしがみつく。
もう2人とも絶頂はすぐそこまでという所に上り詰めていた。
「ん……あぁっ!!深…っ……激し……んあっ…あっ……!!
アレキサンマルコ…私もう………イッちゃう…っっ…!」
「オイラ……も…っ…限界……一緒にイこう?……プッチー…」
出口ぎりぎりまで抜き出し、もう一度奥まで一気に貫く。
その最奥を先端で擦り付けるように何度も攻めてゆく。
その時、オリン姫の身体が急に弓なりにのけ反り、マルコの雄を今まで以上に一層激しく締め付け、自らの限界を告げた。
「(…っ…もう…だめだ……っ…出……!!)…プッチー…プッチーっ!!……くっ…っっ!」
マルコがオリン姫の名前を叫ぶと
…ドクッ…ドク……ン……
マルコも絶頂を迎え、オリン姫の胎内に大量の生温かく白い「命の精」を注ぎ込んでいった。
「ふぁ……ぁぁぁぁぁんっっっ………!!」
オリン姫は気が遠くなる中、自分の胎内でのその生温かいものが打ち付けられた感触と、
自分の中でまだ脈を打つマルコの雄を感じていた。
マルコは肩で息をしながら自分のものをゆっくり引き抜くと、自ら放った白い液体が
オリン姫の秘部から太腿へと伝わっていた。
その中にはうっすらと赤いものが混じっていた。
(……あったかくて、まるで土の中にいるみたい…私の中に…マルコが…いっぱい……)
(オイラが勝手に連れ出したんだ……後始末しとかなきゃ…)
マルコはハンカチを取り出すと、自ら放った白いものを拭い去ってゆく。
そして乱れた着物を優しく元通りに着せ調えた。
(マルコ……優しいのね…)遠のく意識の中で、オリン姫はそう感じていた。
マルコはオリン姫を抱き寄せた。ずっとこうしていたい……2人はお互い寄り添っていた。
一方、辺りが暗くなり始めたパーティー会場。
オズ「全く、アレキサンマルコときたら何処へ行ったんだ!」
セレンス「そういえばオリン姫も見当たらないだわさ」
ヤマトウォーリア「これから次界功労賞授賞式だぞ?一体どうしろと言うんだ!?」
ミネルンバ「これ…オリン姫が飲んでいた飲み物でございます」
ベスタニャ「その飲み残しをアレキサンマルコが飲み干してたのを見かけたでちゅぴー…」
メルクリン「その瓶見せて…?これ、お酒じゃん!」
ボルカンヌ「誰だよお酒なんか持ち込みやがったの…!ここには小さい子供も来てるんだぜ!?」
コッキー「(ギクッ……!!)」
ボルカンヌ「さてはコッキー…?お前何か知ってんのか?」
コッキー「それは、その〜…つまりマルコとお姫様は酔った勢いで
今頃ムフフなムードに浸ってんじゃねぇの…?」
オズ「……コッキー!お前のそう言う考え方が美しくなーいっ!!(怒)」
……コッキーはオズにぶん殴られ頭に大きなたんこぶを作ってしまったのであった。
マルコとオリン姫はその後どうなったのか……それは、ヒ・ミ・ツ☆
〜FIN〜