「フラレたって、気にすんなよ! 元気だせよなっ!」
ボルカンヌは、そう言いながら、俺の背中をバシバシとぶっ叩いてきやがった。
痛てえ! 痛えっての!! そうでなくても、てめえは馬鹿力なんだからよ。
今日、パソンに失恋した。
告白する前だったから、ダメージは俺だけだったけど、つれえもんはつらかった。
誰も知らなねえはずなのに、どういう訳か、こいつだけはちゃんと見抜いてやがった。
それで、今、こうして慰めてもらってるらしい。
だけど、そんなんで慰めになるかよ。俺はやさぐれながら呟いた。
「慰めんならさ… 言葉じゃなくて、スルことがあんだろ?」
「はあ?」
「例えば、ぎゅーっと抱きしめてくれるとかさ」
「…………」
ボルカンヌのヤツは、俺の顔を見ていた。
こりゃ、ぶたれるか? って、身構えてたら、ボルカンヌは本当にぎゅーっとしてくれた。
うひょおーーー! やっぱ、柔らけえ! 窒息するー!
俺は、どさくさにまぎれて、こいつの胸の谷間に顔を埋めた。
あったかくって、たぷたぷしてて、水の入ったゴム風船みてえだ。
しかも、いい匂いがするよな。
なんか甘ったるくて…乳の匂いがするから、乳臭えヤツってか? それは違うだろ!
……なんて、一人ボケツッコミをしながら、胸の柔らかさを堪能してた。
「なあ…… もういいかよ?」
どれくらい、そうしてたんだろうか。ボルカンヌが小さな声で聞いてきやがった。
ちっ、もう放せってか? そうすんのが、いいんだろうけどな。
なーんか、放したくねえんだよな。
俺は、あいつの胸に左手を乗せた。そのまま、揉んでみる。うん。柔らけえ。
「おいっ! もう気がすんだだろっ?!」
ボルカンヌが慌てて、俺を引き剥がそうとした。
だが、俺は剥がされねえように、右腕をヤツの腰に回し、逃げられないようにした。
お前、意外と腰細いんだな?ちょっと驚き。
完全に身体が密着して、腰と腿が妙にふわふわで、温かくなってきた。
今まで、か細い女が好みだったが、こういうのも、悪かねえな。
いや…むしろ、すっげえ、いいじゃねえか。気持ちイイゾー!
「んにゃ。済んでねえよ…っていうか、もっと人恋しくなっちまった」
「人恋しいって… 似合わねえ!」
ボルカンヌがゲラゲラと笑い出した。
俺はがくっと肩を落とす。おいおい…
人がせっかく、盛り上げようかって時に、そういうこと言うかよ?
だが、言葉と態度とは、逆に、やつは俺から逃げようとしなくなった。
力がいい感じに抜けてる。
…するてえっと… 俺は、にたーっと笑う。
「じゃあ、したくなった。ヤってもいいか?」
「ムードなさすぎっ!!」
ズバッと言うと、こいつは耳まで赤くなってた。
さっきは爆笑して、今度は怒鳴るって、お前、どっちがいいんだよ?
これ以上、言いあいすると、萎えちまいそうだから、
そうなる前に、俺はボルカンヌの唇を、自分ので塞いでやった。
ボルカンヌの胸を揉みながら、ツンと立っている乳首を舐めた。
舌先に、ころころと豆粒が当たってるみてえだ。
ちっちゃくて、ぷくっとしてて、このまま、舐め転がしたら、ぼろってとれたりして。
「ん…あっ…あっ、んん!」
こいつの身体がビクビクと痙攣を起こしてる。
こんだけ、でけえと鈍いっていうけど、全然じゃねえか。
俺は、面白がって、さらに舐め回してみた。勿論、片方は指で転がしてやる。
「ああっ!…はぁっ!」
ボルカンヌが背中を逸らす。
俺の頭を抱えて、わしゃわしゃと俺の髪をかき回してきやがった。
ん。なんだ? もっといぢれってか?
俺は、唇だけで乳首を咥え、そこをこすり付けてやった。
ボルカンヌの喘ぎ声が、もっとでかくなる。
「コッキ…」
「ん…なんら?」
俺は胸に吸い付いたまま、答えた。
「てめえ、さっきから…胸ばっか、だな……」
ボルカンヌがとぎれとぎれに言ってきた。
おおっ! しまった。こりゃ、飽きてきたかな?
指摘されるまで、気づかなかったぜ。それくらい、お前の胸に夢中になってた。
「ん? 胸ばっかで、悪りいかよ?」
「…悪くねえけど……」
「けどって、なんだよ。何か言いてえこと、あんじゃねえのか?」
ボルカンヌが涙目になりながら、俺を上目遣いに睨みつけている。
「俺は胸が気に入ったんでな…もっと楽しませてもらうわ」
てめえの言いてえことはわかってるって。
だが、もうちっとだけ、楽しませてくれよ。俺は、そのまま、乳首をくわえようとした。
「コッキーッ!」
「あんだよ」
いきなり、髪を引っ張ってきやがった。痛てえじゃねえか!
俺は顔を上げて、ボルカンヌの顔をやぶ睨みする。
すると、こいつは目をそらして、身体をもじもじさせながら言った。
「違うとこも、触ってくれよ…」
「違うとこって、どこだよ?」
「ここ…」
ボルカンヌは消えそうな声で言うと、俺の手をとって、一番触って欲しいところに押し付けた。
やつのお強請りに、俺はヒューと口笛を吹いた。
パンツの上からだが、湿ってるのがわかる。
布越しに溝の終わりかなってとこまで這わせて、パンツの上から、強く押し付けた。
そことちょいと下あたりをこすりつける。
「ああっ!」
さっきよりも、さらに、甘ったるい声が聞こえた。湿り気がだんだん強くなっている。
俺は、パンツの中に手をつっこみ、さっき指が当たってた場所を探しだした。
中はすっかり、熱く湿ってる。いや、湿ってるどころじゃねえな。完璧に濡れてる。
おまけに、膨らんでるクリは、コリコリに硬くなってる。
ちょっと擦りつけたら、ちゅくちゅくと音がしてきやがった。
「んっ…ふぁっ!……あっあっああっ!」
気持ちいいんだよな? ものすごいのた打ち回ってる。
ええい! じれってえ! 俺はボルカンヌのパンツをはぎとった。
ノーパンになったボルカンヌの股をおっぴろげて、中指をつっこむ。
胸とは違うが、ここも、あったかくって、柔らけえ。
どんくれえ柔らかいか、試しに、中で浅く指を曲げ伸ばしをしてみた。
「いっ……! はっ!やぁ………んっ」
すぐに抜いて、今度は人差し指も一緒に入れる。
今度は、指を曲げたまま引き抜いたり、ちょっと手首を回してやると、
ボルカンヌの甘ったるい喘ぎ声と水音と、なんとも言えねえ甘酸っぱい匂いが、
俺を酔っ払ったような気分にさせた。
「なあ…もういいだろ?」
「うっ、うんっ! うんっ!」
ボルカンヌが、喘いでいるのか、頷いてくれたのかわかんねえけど、首をがくがくと縦にふってた。
俺はそれをOKとみなして、準備万端してたナニを入れた。
やっぱいいねえ!このきゅうってくる感じはよ。ぞくぞくってきやがる。
ボルカンヌの腰を掴んで、思いっきり、揺さぶりをかけてやった。
すると、こいつの乳も一緒に揺れている。
かーっ! うまそーっ!!
繋がったまま、やつの乳にむしゃぶりついた。
だけど、この体勢じゃ、腰をゆすりにくいな。しゃあねえ。手で我慢するか。
諦めて、一回だけ強く吸って、また、動きを再開させた。
無論、手は乳をこねくり回している。
こすってやると、俺のナニを締めてきやがって、それがまたイイ!
「あっ、やっ! いいっ!! いっ…ん……っ!」
「オレも……くっ…」
普段は、おそろしい形相で追っかけてきてるが、今は別人かってくらい違う。
半泣きで、甘えたで、こいつこんなに可愛かったのかよ?
なんか、もっと無茶苦茶にしてやりてえ。
ナニを中でこすりつけてやると、あいつの腰が俺と一緒に動いてた。
なんだ? ここがイイとこか? もっと欲しいのか?
ほらっ! ちゃんとやるから、もうちっと我慢しろよ……
「ああっ、あっああああ……」
「んんん……おおっ!」
ボルカンヌが思いっきり高く啼いているのが、どっか遠くの方で聞こえた。
ボルカンヌの身体がくたっとなってる。ひょっとして、イッちまったか?
俺も必死に腰を動かし、すぐ、こいつの後を追いかけた。
すっきりして、俺はボルカンヌの胸の中に顔をうずめた。
うーん、気持ちいい。膝枕ならぬ、乳枕で寝てやろうか。
「おまえって、本当に乳ばっかだな…そんなに好きか?」
「そりゃ、あったりめえよ!」
右乳に頬擦りし、左乳をぺちぺちと叩く。うーん、音もいい。
「乳さえありゃ、顔なんてどうでもいいだろ…」
ボルカンヌが俺の頭を抱えながら、ぼそっと低い声で呟いた。
オネエサン、きついねえ…
ボルカンヌは大きくため息をついた。
「いいけどさ。どうせ、俺じゃ、代わりにもならねえだろうし…」
ちょっと待った! なんなんだよ! その『代わり』って?
確かに、俺は失恋して… この状態は棚ボタで…
だが、違うぞ。これは、断じて、違うぞ!
おめえが来てから、どういうわけか、パソンのことは消えちまったんだからな。
「ばあか。違げえよ」
俺はボルカンヌの額を軽くデコピンをしてやった。
「コッキィーーー!」
痛かったのか、ボルカンヌがしかめっ面で俺を睨む。そんなに膨れんなよ。
デコピンした場所を撫でてやった。
「眺めてるだけのお宝は、俺の趣味じゃねえっつーの。やっぱ、お宝は触ってみて、なんぼだろ?」
俺は、そう言うと、こいつの胸に顔を埋めなおした。
指をくわえて見てるのは、俺の性分じゃねえ。
欲しいものは手に入れるのが俺の流儀だ。
今から、それをじっくり教えてやるからよ。覚悟してろよ?
おしまい