それはある日の午後、あと1時間ほどで終業という時間に
ミネルンバは警備の報告書を持ってヤマトウォーリアの執務室に来ていた。
デスクワーク専用に作られた書類棚に囲まれた部屋はどこか薄暗い。
通いなれた部屋だったがどこか落ち着かず、ミネルンバはそわそわしていた。
そんな彼女の様子には気にも留めないまま、ヤマトウォーリアは報告書を読み終えた。
「うむ、今のところ問題ないようだな」
満足気な様子に安心して、ミネルンバは一礼して退室しようとしたが、「待て」と制止される。
「鍵を閉めてからこちらへ来なさい」
どきんと、心臓が高鳴った。
呪文めいたその言葉に、逆らうことも出来ず言われたとおりにするミネルンバ。
「次はどうするか分かっているな?」
「は・・・はい・・・」
ミネルンバはヤマトウォーリアの足元に跪き、股間に手を伸ばした。
上着をめくり、慣れた手つきで、硬度を持ち始めた彼自身を取り出し、
少し逡巡した後、ぺろりと舌を這わせる。
“鍵を閉めてこちらへ来い”という言葉はこういう行為を始める合言葉なのだ。
「ん…む・・・」
とまどいは、一度始めてしまったらどこかに消え去ってしまった。
最初は舐めるだけだったその行為は次第にエスカレートしていき、
いつしか熱い昂ぶりを口内いっぱいに頬張っていた。
ヤマトウォーリア自身の形状を舌で確かめるように、
くちゅ、ぴちゃと水音を立てながら丁寧に味わう。
「うむ・・・ずいぶんと上手くなったな」
「本当でございますか?」
褒められて、笑顔になるミネルンバ。
そのためか一層熱のこもる口技のあまりの快さに思わず腰を引く。
「ああ・・・もう、そろそろいいぞ。今度はお前の番だ。」
ミネルンバの華奢な体が執務机の上に腰かけさせられ、
ヤマトウォーリアの手によって大きく足を広げられた。
制服は着たままだが、下半身を覆う邪魔な下着は命令によって既に取り払われている。
その為、慎ましやかに閉じられていた秘密の扉はぱっくりと開いてしまっていた。
柔らかな若草のような淡い茂みの奥でそこはしっとりと濡れ、
男を受け入れるかたちにほころんでいる。
ヤマトウォーリアはなんの宣言もなく、中指でそこに触れた。
「んっ・・・」
無骨な指は赤く充血した肉芽とその下の柔らかな襞を往復する。
敏感な部分に触れられて、ミネルンバは身を捩じらせながら
噛みしめた唇の奥でくぐもった声を漏らした。
「ああっ!」
不意にミネルンバの体が電流に撃たれたかのようにとびはねる。
指が、肉襞の奥に侵入してきたのだ。
「濡れているからすんなり入ってしまったぞ?」
わざと呆れたような口調で、耳元で囁きかけるヤマトウォーリア。
そのまま巧みな指使いで体内の粘膜を刺激する。
ミネルンバは羞恥に顔を背けるが、与えられる快感には逆らえず
ただ、荒い呼吸を繰り返すだけだった。
「・・・どうだ?」
「は・・・あ、き、気持ち、いい・・・でございます・・・」
「そうか、ではこのままイクか?」
「えっ・・・」
意地悪い言葉に弾かれたように顔を上げるミネルンバ。
指も充分気持ちいい、でも、もっと別の熱いものが欲しい、
すみれ色の大きな瞳がそう切なげに懇願していた。
「仕方のない奴だな。」
無論、指だけで終わらせるつもりなどなかったが、予想外の反応に苦笑する。
初めはほんの出来心で、処女だった彼女の身体を開いた。
以来「花嫁修業の一環」と言い含めて秘密の関係を持っているが
まさかここまで見事に成長するとは思ってもみなかった。
ヤマトウォーリアはミネルンバをそのまま執務机の上に仰向けに押し倒し、
先程から熱く張り詰め続けている己自身を柔らかく濡れた秘裂にあてがい、
慣らすように先端を数回こすり付けてからぐっと腰を進めた。
指とは違う圧迫感に、はぁ・・・と息を呑むミネルンバ。
膣全体に押し込まれてくる熱が与える快感に体が震えた。
「あ・・・ふ・・・は、あ、あ、あ・・・」
ゆっくりと抽送を開始すると一度開かれた身体は正直に反応する。
神帝隊一の美貌の持ち主、聖Rピーターの因子を持つ彼女は
美少女揃いのベイギャルズの中でもひときわ美しい娘だった。
そんな彼女が自分の欲望をくわえ込んで喜悦の声を上げている・・・
ヤマトウォーリアは煽られる感情に流されぬようにさらに強く腰を打ち付けた。
ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ、と結合部が激しく粘り気のある淫靡な水音を出す。
「どうだ?ミネルンバ、指よりいいか?」
温かく湿った隘路の感触に意識を手放しそうになりながらも、
自分の動きに合わせてはねる身体を見下ろし、冷静さを装って問う。
すると陶然とした表情でミネルンバは幾度も幾度も首を縦に振った。
「ヤマト・・・ウォーリア様のお・・ち・・んぽ、気持ちいいでございますっ・・・」
快感の波に身悶えながら、たどたどしく以前教えた隠語を口走るミネルンバ。
その従順さに敬意を表し、もっと強い快感を与えるべく、ヤマトウォーリアは
少女の両脚を抱え上げ、自らも身体を倒し、覆いかぶさるようにさらに深く結合する。
「きゃっ…あ、あ、あ、いやぁ・・・っおく・・・奥にっ・・・ああっ!」
深く、そして膣内の一番良いところを攻められて、ミネルンバの声が高くなる。
頬を上気させ、瞳を潤ませたその表情はあまりに妖艶で
普段の清楚な雰囲気は既にどこかに消え去ってしまっていた。
「ヤマトウォーリア様っ・・わたくし、もう・・・もうっ・・」
「イクのか?」
「は・・・い、イキ、ます、イッちゃうでございますっ・・・」
そう涙目で答える表情がひどく愛おしく、ヤマトウォーリアはミネルンバの唇を貪った。
呼吸ごと奪うような強引なキスと止まらない律動に膣内は激しく収縮を繰り返し、
ヤマトウォーリアのたくましい肉根をきゅ、きゅ、きゅと締め上げる。
「私ももうイキそうだ・・・中に、出すぞ?」
次第に激しくなっていく律動がお互いの絶頂が近いことを物語っていた。
登りつめていく快感にヤマトウォーリアにすがる手に力が込められる。
何もかもがもう、白くなっていく。
「あ・・ああ・・・あぁあああ!!!」
「・・・くっ・・・」
ひときわ高い声を上げ、身体をのけぞらせながらミネルンバが先に絶頂を迎え、
ヤマトウォーリアが一拍おいて膣内で達した。
つながり続けるその場所から、とくん、とくんと熱い液体が注ぎ込まれるのを
身体の奥深くで感じながら、ミネルンバの意識は次第に遠のいていった。
その後意識を取り戻したミネルンバに、ヤマトウォーリアがかけたのは
甘い睦言ではなく、「報告書再提出」のキビシイ一言だった。
「えええー、何ででございますかー?!」
「ほら、これを見てみろ」
不満たらたらのミネルンバにヤマトウォーリアは先程の報告書を突き出した。
何故か報告書はよれよれのうえ、びしょびしょに濡れていた。
「お前が書類の上で暴れたうえ、潮なんか吹くからこうなったんだ。
責任持って作り直して来い」
はっと先程の自分の痴態を思い出し、顔を赤くしてうつむくミネルンバ。
我どころか、せっかく作った報告書の存在も忘れてセックスに耽ってしまった上
あまりの気持ちよさに何か放出してしまっていたらしい。反省。
それでもなんだか納得いかず、「机の上に乗れって言ったのは
ヤマトウォーリア様でございます・・・」と小声で反論してみた。
「なんだ?聞こえてるぞ」
とギロっと睨まれて身をすくめる。ああ、これから作り始めたら完全に残業確定だ。
はあ、とため息をつくと、ヤマトウォーリアの大きな手がミネルンバの頭を撫でた。
「ふくれるな、終わったら食事に連れて行ってやるから」
「本当でございますか?!」
「ああ、だから早くやり直して来い」
「はい!」
飛び跳ねるように執務室を出てゆく部下の後姿を微笑みながら見送る
ヤマトウォーリアだったが、ふと、目の端に白いものが見えた。
振り返り、拾ってみると、それは先程脱がせたミネルンバの下着であった。
「お、おい、ミネルンバ!!」
こうして、終業近い夕暮れの時の塔の中をおぱんつ片手に
ミネルンバを追いかけるハメになったヤマトウォーリアなのでした。
おしまい