「今だから言うけどさぁ」 
タケルが照れくさそうに切り出す。 
「俺、お前のことが好きだったんだよ」 
「またまたぁ」 
「本当だって」 
「もう10年も前の話じゃない。懐かしいわ、あの頃が」 
世界を救うという次界卵を捜し求め、旅を続けていた彼ら。 
月日は流れ・・・彼らも大人になった。 
そして明日、タケルとチップは結婚式を迎えるのである。 
今夜は結婚式前夜・・・タケルはポーチを公園に呼び出し、 
思い出話にふけっていたのだ。 
これが、最後のチャンスだという思いを胸に秘めながら・・・。  
 
「まさか、あんたがチップちゃんと結婚するとは思わなかったわ」 
「まあ、そうかもな」 
「今夜は独身最後の夜ってことねぇ。チップちゃんはどうしたの?」 
「今夜は久々にバカラとの親子水入らずですごすんだってさ」 
「あの家族も結構苦労したもんね」 
今夜の風は心地よい。夏はもう終わろうとしていたが、相変わらず 
昼は30度を越えていた。ここ数日で、やっと夜の風が涼しくなり始めたのだ。 
「それでさ〜・・・さっきの話なんだけど」 
「うん」 
「俺の初恋って、考えてみたらお前なんだよね」 
ポーチはどう返していいのかわからない。別に嫌気が差したわけではないが、 
なぜ結婚式前夜にいきなり自分を呼び出した上にそんなことを言い出すのか。  
 
だが、考えてみればタケルとの腐れ縁も確かにもう長かったし、 
自分が初恋の相手だと言ってくれたのは正直、嬉しかった。 
「初恋って、そんなもんよ」 
「なぁポーチ、お前は?」 
「あたし?」 
「そう。お前の初恋って誰?」 
運命の天使様という架空の相手・・・つまり恋に恋していた少女時代。 
そう言えば自分の初恋の相手って誰なんだろう。 
勘違いでもない、本当に思いを寄せていた相手って・・・ 
「ふふん、アンタかもね」 
「俺?俺か!?」 
「なんだかんだ言って、結構タケルのこと頼りにしてたし」 
「そーかぁ・・・」 
二人の間にしばし沈黙が流れる。  
 
「こんなこと言うのも照れくさいんだけどさ」 
「うん」 
「その、あの・・・俺も明日でフリーじゃなくなるわけだし」 
「・・・」 
「こ、今夜だけさ、俺と・・・俺と付き合ってくれないかな」 
「明日結婚式を迎えるっていう男が言うセリフかぁ〜?」 
「そりゃそうだけどさ、やっぱり自分の想いっていうのは伝えたかったし」 
「もう・・・まぁいいわ、今夜は付き合ってあげる」 
「ほんと!?やった〜」 
いつまでも変わらないのね、タケル・・・チップが羨ましいわ。  
 
二人は公園内を歩き始める。 
昔から知っているだけに、付き合うといっても照れくさい。 
いつもと同じ態度でいいのに。 
ふと、タケルが立ち止まる。 
「今まで色んな人と出会ってきたけど・・・」 
「そうね」 
「お前との想い出は、いつまでも忘れたくない」 
「どぉしたのよ、急に」 
タケルはいきなりポーチを抱きしめる。 
「ちょっと・・・タケル?」 
タケルの目にうっすらと涙が浮かぶ。 
「だから・・・今はただ、こうさせてくれ」 
ポーチはタケルが確実に成長したことを知る。 
「いいわ、あたしも忘れたくないもん」 
「ごめん」 
「謝ることなんてないわ、そんなもんよ」 
タケルは体をポーチからそっと離し・・・まじまじと見つめる。 
「お前、綺麗になったな」 
「あーら、そんなの昔からよぉ?」 
「なーに言ってるんだよっ」 
昔の関係がひとときだけ復活する・・・  
 
 
時計は午後10時を回ろうとしていた。と、その時、タケルの携帯が鳴る。 
「ちょっとごめん・・・あれ、チップからだ。もしもし・・・」 
・・・えーっ。そうか・・・わかった。じゃあ明日だな、了解!おやすみ・・・」 
「どうしたの?」 
「バカラの奴、最後の夜くらい久し振りに3人で川の字になって寝たいって 
だだこねたらしくて、今夜はバカラの家でお泊まりだってさ」 
「はははは!相変わらず、親バカなのね」 
「明日どうするんだろう・・・まあ、間に合うか・・・」 
タケルの顔から表情が一瞬だけ消える。 
「どっか、行きたいとこあるか?」 
「行きたいとこ?うーん・・・そうだ、昔よく3人で行った、 
星がよく見える原っぱがあったでしょ。久し振りに行きたいわ」 
「今夜は晴れてるし・・・星も見えるかもね。行こうか」  
 
その原っぱは郊外にあった。天城京ではここ数年、首都機能強化のために 
大幅な都市改造が行なわれ、ますます近代化していった反面 
星はますます見えなくなっていった。そのため、星が見える場所といえば 
郊外しかもはや残されていなかったし、そういう場所は人気があった。 
今夜は人はいないようだ。二人は原っぱに座り込む。 
「うわー、凄い星の数。やっぱり、都会じゃもう見えないわねぇ」 
「久し振りに来たけど、ここは相変わらずだな」 
また、昔話に花が咲く。あいつは今こんなことをやっている。 
あいつは今どこにいる、などの会話。同窓会と変わらない。 
「考えてみれば、お前と二人っきりになるって、これが初めてか」 
「あっ!そういえばそうね。不思議なもんね、あんなに長い間旅をしてたのに」 
「あん時はカンジーにゼウスのじっちゃん、それにコーラルもいたからなぁ」  
 
タケルは原っぱに寝そべる。ポーチは横に座って星を眺めている。 
「もう、昔には戻れなくなるな」 
「昔に?」ポーチはタケルの顔を見る。 
「家庭持っちゃうとさ、やっぱり大変だろうからさ」 
「そうだよね・・・」 
しばし沈黙・・・今夜の星空は本当に美しい。 
「今夜が独身最後の夜だから・・・これを言えるのも今日までだと思うんだけど」 
「なによ?」 
「ずーっと好きだったんだよ、お前のこと・・・」 
ポーチはドキっとする。 
「だから、最後の思い出に・・・」 
タケルは突然起きあがり、ポーチの口にキスをする。  
 
「んー!」 
「へっへー、ついにポーチとキスしたぞ」 
「ちょっとー!チップに言いつけるわよ!」 
「あははっ、独身最後の思い出だよ〜」 
「んもー!照れくさいじゃない、今さら・・・」 
「んじゃ、もう1回やろうか」 
「こーいうのはね、1回きりだから思い出に残るのよ!」 
「さっき公園で約束したろ、今夜は俺と付き合ってくれるって」 
「しょーがないわねぇ・・・」 
タケルとポーチはもう1度キスを交わす。今度は一方的なものではなく、 
お互いがお互いを思い合う・・・子供の頃に知り合い、 
お互いに初恋の相手として恋焦がれていたあの頃に戻る。 
キスが長引く。むしろ終わらせたくない。  
 
ポーチの目から涙が出てくる・・・ 
「本当はね・・・あんたがチップと結婚するって知った時、 
すっごい悔しかった。タケルを取られちゃったって・・・」 
「ポーチ」タケルはポーチを慰めるためにささやく。 
「俺なんかを好きでいてくれて、ありがとう」 
「タケル・・・」 
ポーチは泣き出す。「今夜は・・・ずっとこのままでいたい」 
「俺もだ」 
二人はキスをしあったまま抱きしめあい、原っぱに倒れる・・・ 
「俺はお前をこんなに好きになったことは無い」 
「あたしも」 
タケルはポーチの服を脱がしていく。 
初めて見るポーチの裸体・・・乳房はいい形をしている。 
いい女になった。本当に、いい女になった。 
タケルも着ていた洋服を脱ぎ捨てる。  
 
「確かに、今さらって感じがするな」 
「本当。今さら、よねぇ」 
二人は恥じらいながらもお互いを愛撫しあう。 
タケルはポーチの乳房に吸い付く。 
「あん・・・」 
ポーチのつんと立った乳首を優しく舌の先でなめてやる。 
「ん・・・んん・・・」 
乳房を口にくわえたまま、右手でポーチの股間を触る。濡れ始めているようだ。 
「あっ・・・あぁぁん・・・」 
「ここが気持ちいいの?ここ?」 
タケルはポーチのクリトリスを優しく愛撫してやる。 
「ああっ!いいよぉ・・・ああんそこっ、そこっ」 
「じゃあ、なめてあげる」 
すかさずタケルはポーチの股間をなめ始める。  
 
「ああっ、うまい・・・舌だけでいっちゃいそう・・・あ〜、いいよぉ・・・」 
なおもクリトリスをなめつづける。 
「いいっ!いいっ!気持ち・・・気持ちいいよぉ・・・」 
「そんなにいい?じゃ、俺のも頼むよ」 
二人はシックスナインの体位に移り、それぞれの性器をなめ合う。 
「んぐっ、んぐっ」 
「うっ、うまい」 
タケルはポーチのクリトリスをなめるのをやめ、 
そのかわり指先でコロコロ撫で始める。 
「うっ、俺イキそうだ」 
タケルはポーチの中に男をぶちまける・・・ 
と同時に、ポーチも昇天する。 
二入の息遣いは荒い・・・だが、これはまだ序章。 
許されない恋だからこそ燃え上がる・・・  
 
タケルのブツはまだ射(だ)したばかりだったが、 
若さですぐにまた復活する。 
「本番の前に、まずは・・・と」 
タケルはポーチのオ××コを再びなめ始める。 
「すごい出てるね」 
「あんたにこんなことされる日が来るなんて・・・夢にも思わなかったわ」 
「ははっ、俺もだ」 
ぴちゅ・・・くちゅ・・・ 
わざと音を大きく立ててなめ続ける。 
「じゃあ、そろそろ・・・」 
タケルは自分のブツをポーチの中に挿入する。 
「んあ・・・」 
すかさず腰を振り始める。 
「ああっ!あっ!いい、あん、あっ、ああん、あん・・・」 
「ううっ、ポーチのオ××コ、よすぎる」 
「いいっ、タケルのチ×チ×、凄いよぉ・・・いやっ、あっ!」 
快楽が次々と押し寄せながらも、どこか悲しいセックス・・・  
 
タケルはいったんピストン運動を止める。 
「今度はお前が上になれよ」 
「え〜・・・」 
「いいからさ」 
ポーチはタケルの上にまたがる。 
「ほら、自分で腰を動かさないと」 
「恥ずかしい・・・」 
そう言いながらも、ポーチは自分で腰を上下させる。 
「あっ、いい、あん、あん」 
タケルはポーチの乳房を下から持ち上げ、 
さらに自分も腰を動かして突いてやる。 
「ポーチ、今いやらしい格好だよ」 
「言わないで、ああん、気持ちいい」 
しまいにポーチは我を完全に忘れて腰を上下させる。 
「よし、今度は後ろからだ」  
 
ポーチを四つんばいにさせ、バックで攻める。 
「いい、もっと、もっと突いて、タケル」 
「ポーチ、愛してるぞ」 
「あたしも、タケル」 
「うっ、もうそろそろイキそうだっ」 
「待って、あたしも一緒にイク」 
「ううぐっ!」 
「あああっ!タケル素敵っ!」 
タケルはポーチの中に再び男をぶちまける・・・ 
「ごめん・・・中に出しちゃった」 
「ううん、いいの・・・あたし、幸せ」 
そう言うポーチの目には涙が浮かんでいた・・・ 
さようなら、愛しい運命の天使様。  
 
(おわり) 

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