タケルの心臓の鼓動はますます増していくばかりだった。  
「ポ、ポーチ・・・」  
目の前にある愛しい目、愛しい顔、愛しい体、  
それらすべてを自分のものにしたい。  
理性は振り切られ、ただただ本能だけでポーチを抱きしめる。  
「ちょっと、タケル・・・」  
だが、ポーチはそれ以上言葉が続かない。ポーチは自分でわかっていたのだ。  
タケルに対する自分の想い。それは、絶対にかなえられないと思っていた。  
タケルが恋愛に敏感だとは思えなかったからだ。  
次界卵が見つかってしまえば、タケルとも別れることになる。  
旅を続けるポーチは、自分が犯している矛盾にいつも悩んでいた。  
 
しかし、今目の前に、自分を抱きしめるタケルがいる。  
「ポーチ・・・おまえが好きだ!」  
二人の鼓動はいやがおうにも高鳴る。  
ポーチは声にならない声を出す。  
「わたしを・・・好きなの?」  
側から見れば変な質問なんだろうな、と思う。  
返答の前にもう一度タケルにつぶやく。  
「わたしを・・・女として愛してくれる・・・?」  
タケルはもちろん、と力いっぱい叫ぶ。  
ポーチもタケルを強く抱きしめ返し、二人はその場に倒れこむ。  
タケルはポーチの唇に自分のそれを近付ける。  
だが、照れくさいのか・・・なかなかその距離は埋まらない。  
 
ポーチはそんなタケルの姿を見て微笑む。  
やっぱり、タケルもまだウブね。  
ポーチは自分からタケルにキスをする。  
タケルはいきなりポーチがキスをしてきたことに驚くが、  
すぐに自分の思いが届いたことを実感する。  
「ポーチ、俺はおまえと一緒にいたい。いつまでも、いつまでも」  
「私もよ、タケル・・・私を、抱いて」  
「い・・・いいの?」  
「うん」  
タケルはまた驚きながらも苦笑いする・・・  
全部ポーチ主導だな・・・と。  
 
タケルはポーチの上の服を脱がす。  
まだブラジャーをつけるような年齢でもなく・・・  
ポーチの可愛い乳房があらわになる。  
「は、恥ずかしいわ・・・」  
「何を言ってるんだ、凄くかわいいよ」  
可愛いという言葉に、ポーチはちょっとムッとする。  
「なによそれ、あたしがお子ちゃまだって言いたいの?」  
「お子ちゃまどうか、試してみる?」  
「えっ・・・」  
タケルはポーチの乳首を優しく触る。  
「あっ!・・・」  
「感じてるみたいだね」  
ポーチの息遣いがだんだん荒くなる。  
タケルはポーチの股間に手を伸ばす。  
 
「あっ!そこは・・・」  
さらにタケルはポーチの乳首を吸う。  
「・・・・!」  
次第にポーチの体は震え、股間が満ちてくる・・・  
「本当だ、お子ちゃまじゃなかったね。こんなに濡れてるよ」  
「意地悪っ!」  
「お前に意地悪と言われる日が来るとは思わなかったよ」  
先ほどまでのポーチは何処へやら、今は完全にタケルが主導権を握っている。  
「ねえ、ポーチ・・・初めてなの?」  
「・・・当たり前じゃない」  
「そう・・・」  
タケルはポーチのスカート、パンツも脱がしていく・・・  
ポーチは全裸になり、タケルも服を脱ぐ。  
「ポーチ・・・綺麗だよ」  
そう言うなりタケルはポーチの股間を優しく撫で始める。  
「あああっ!く、くぅ・・・」  
 
タケルはポーチの乳首にキスをする・・・ 
「な、なめてもいい?」 
ポーチはうなずく。 
「やわらかい・・・」 
そう言うタケルのブツは既にたくましくなっている。 
それがポーチの右足に触れている。 
「ねぇ・・・それ、触らせて」 
ポーチはタケルのブツを握る。「か、固い・・・」 
何しろ男の固くなったブツを握るのは初めてのこと、興味津々なのだ。 
「口にくわえてみる?」 
「口に?」 
ポーチは一瞬ためらうが、それを一気に口にくわえる。 
なんか、変な気分。 
「それを、舌でなめるんだ」 
戸惑いながらも、ポーチは舌でタケルのブツをなめ始める。 
とにかく経験が無いので、ただひたすら優しく舌でブツを愛撫する。 
それが返ってタケルに快感を与える。 
「うっ、よ、よすぎる・・・!」  
 
なおもポーチは舌でタケルのブツを攻めつづける。 
「うっ、もうだめだ、出る!」 
・・・・・・ 
ポーチの口の中はたちまち白い液で満たされる。 
凄い・・・これがイったってことなんだ・・・ 
あたしが、タケルをイカせたんだ・・・ 
タケルの息遣いはまだ荒い。 
ポーチは、初めて男を絶頂に導いたことの意味をまだ知りかねている。 
「ポーチ、凄かったよ・・・」 
そう言われてもまだよくわからない。 
「じゃ、今度はお前の番だよな」 
「え!?」 
「大丈夫だ、痛くない様にするから」 
そう言うとタケルは、射したばかりのブツを再びたくましくさせ・・・ 
ポーチの股間へと近付ける。 
不安のせいか、ポーチの表情は一瞬曇る。 
しかし、タケルも初めての経験、すんなりとは入れられない。 
「えっ・・・と、ここでいいのかな・・・」 
タケル、もうちょっと下だ。 
やっとの思いで探し当てる。 
「・・・いくよ」 
「・・・うん」  
 
タケルは自分のブツをポーチの中へとゆっくり押し入れる。 
「ゆっくり・・・ゆっくりね」 
処女が男性のブツをはじめて受け入れると、処女膜が破れて血が出るなどと 
いうのは栄養情況が悪かった昔の話。今は血の出ない女性も少なくない。 
「あっ、痛・・・」 
「我慢して、我慢して」 
ゆっくりゆっくり中へ挿入していく・・・。 
「ん、んん・・・」 
ポーチもこらえる。やはり痛いようだ。 
「ふう・・・これで全部入ったよ。どう?」 
「なんとか・・・大丈夫」 
もちろん、タケルは腰を動かすことはしない。 
「あたし・・・タケルと一つになれたのよね?嬉しいっ」 
「俺もだよ、ポーチ」 
二人は抱きしめあう。 
 
処女喪失編、完。  
 

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