いやぁ、びっくりしましたよ。酔っぱらって帰ってきたら、カードキーが無いなんて。  
日本最後の夜ってことで、浮かれてたんでしょうねぇ。  
フロントに行くことを思いつけばよかったのかもしれませんけど、  
考えてみれば夜中ですし、誰もいなかったかもしれませんね。  
それに結果的に、あの時部屋に入らなくて正解だったみたいですし。  
 
いやしかし本当に、成長したとは思ってましたけど、まさかあんな関係になってるなんてね。  
 
よっぽど疲れちゃってたんでしょうねぇ、ドアの前でうたた寝しそうになっちゃったんですよ。  
で、ドアに寄りかかったらぴったり耳を押し付けた格好になったんですけど、  
ホテルの防音がしっかりしてなかったのか、中の音がちょぉーっとだけ、聞こえてきまして。  
耳を澄ましたら、なんだかジュリアが騒いでるみたいで。  
あー起きてるんだぁ、じゃあノックしたら開けてもらえるなーって思ったんだけど、  
よくよく聞いてみると、なんかおかしいんですよ。  
騒いでるって最初思ったんですけど、ちゃんと意識して聞いてみると、喘ぎ声だったんです。  
あの子声大きいから、だからドア越しでもちょっとだけ聞こえちゃってたのかもしれませんねぇ。  
や、もう、あんな初々しいよがり声なんて久しぶりに聞きましたよ。  
普段はお姉さんぶってても、やっぱり女の子ですね。  
時々ラウルの名前呼んでるのとか、聞こえてくるんですよ。  
可愛いものですよ、大人の私から見ればね。  
それにあの泣き虫ラウルがジュリアとそんな風にできるようになるなんて、  
もうそれだけで私感動しちゃいましたよ。  
 
え? 姉弟?  
 
ああ、まあ確かにね、問題だとは思いますよ。  
けどまあ、しょうがないんじゃないですか? 好きなら全部。  
あの子たちだってバカじゃないんだし、自分たちのしてることくらいわかってるでしょう。  
その辺のことはね、たぶん保護者気取ってる私だって口出しする権利、無いと思うんですよ。  
 
ま、心配事といえば、避妊のことですかね。  
ラブホテルじゃないんだから部屋にはコンドームなんて置いてなかったでしょうし、  
あの子たちもまだ子供なんだから自分で持ってたとも思えませんし。  
この間のは、たぶん初めてだっただろうから仕方ないとして、  
やっぱりそういうところはきちんとしないとね。  
これは、保護者とかそういうのじゃなくて大人としてね、ちゃんとさせないと。  
今度性教育とかなんとか理由付けて、ラウルに教えてあげますよ、付け方。  
どっちにしろ、そろそろそういうこと教えてやらなきゃいけない年頃でしたしね。  
相手がお姉ちゃんでも好きならしょうがないとして、これだけは、ね。  
 
そう、そうなんですよ、好きなら全部しょうがないんです。  
ですから奥さん、私のこの溢れんばかりの想い、どうにか受け止めてはいただけませんかねえ。  
 
あれ、奥さん、ちょっと待って下さいよ! 奥さ〜ん!  
 
 
 
 
……あーぁ、また逃げられちゃったぁ。寂しいなぁ。  
 
今度、ジュリアとラウルにお願いして仲間に入れてもらおうかしら。  
 
………無理よねえ、絶対。  
 
 
 
 
                                         糸冬  

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