鷹の羽学園の生徒会長グリフィスは悩んでいた。
平民しか入らない、超ビンボー高校としてその名を轟かせる鷹の羽学園
毎月、部活動はおろか生徒会運営費さえ出るかどうか
ぎりぎりの運営を根性で乗り越えてきた。
しかし、もう後が無い、後ろは川だ!状態になってしまった。
いや、起死回生のチャンスはある。
幸い、グリフィスはフェンシング部の部長で
全国大会にも出たことのある強者だった。
次の大会で優勝すれば莫大な賞金が手に入る。
俺でも駄目なら百人斬りのガッツがいる。
そして、確実に鷹の羽学園フェンシング部の前に立ちはだかるのは
歩いて五分の所にある私立聖鉄鎖高校のフェンシング部だ!
私立聖鉄鎖高校、幼稚舎からある名門中の名門で
お母さん達がついお受験に走ってしまうお金持ち高校
偏差値も高いし、スポーツも高レベル。
何より学生が皆、貴族のぼんぼんばっかりなのだ。
男子校のハズなのになぜか伝統で生徒会長は女だった。
生徒が貴族のおぼっちゃまでも、さすがに偏差値が高いので
「いくら伝統といったって男子校の生徒会長が女なのはどうか?」
といった声が無論でる。
しかしその生徒会長は聖鉄鎖高校運営財団ヴァンディミオン家の令嬢なのだ
皆、影でぶーぶー不平を言いながらもヴァンディミオン財団には
頭があがらないのでそのまんまである。
この会長ファルネーゼという名前のわりと可愛らしいお嬢様なのだが
頭の方は?なお嬢様だった。
生粋のお嬢様なので世間知らずだから仕方が無い。
しかし、聖鉄鎖高校の生徒会は文句も言えないくらいきちんと運営されてる
聖鉄鎖高校七不思議の一つである。
そして聖鉄鎖高校の七不思議の二つ目に
「フェンシング全国大会で必ず勝つ謎の美少年」の存在がある
確かに聖鉄鎖高校の学生でフェンシング部の部員である
事だけは確認されているのだがそれが誰かまったくわからないのだ
一時、フェンシング部副部長のセルピコなんじゃないかと囁かれたが
キツネ顔の地味な奴が、あんな超イケメンのハズは無いと否定された
ちなみにこのセルピコ君、ヴァンディミオン財団の
特別奨学生として聖鉄鎖高校へ入学したくらい優秀だったが
何故か彼の事は皆スルーだ。
生徒会の副部長も務めているし、中間、期末試験共に
すべての教科オール二番の成績をキープしているのだが
誰もその事実に関心が無かった。
完全無視である。
生まれが平民である事にも注目されないくらいナッシングだった
私立聖鉄鎖高校の七不思議、その三は「ファルネーゼ様の成績」であった。
大財閥ヴァンディミオン家の令嬢ファルネーゼ様は
どう見てもおつむの方は「?」だった
聖鉄鎖高校は金持ち学校だけのレッテルじゃなく
偏差値も相当高いのだ
国立T大、K大はもとより海外の有名大学へ留学する生徒だっている
暴力指導で何度も問題になっているモズグス神父(聖鉄鎖はミッション系)
に心酔している、火を見ると興奮するなど危ない性癖を抱え
しかもビンボー高校鷹の羽学園のマッチョ、ガッツに惚の字など
おぼっちゃまには理解出来ない思考回路を持ちつつも
何故かファルネーゼ様は成績学年首位をキープしているのだ
その影にはセルピコ君の涙ぐましいフォローがあるのだが
他の生徒達は「仕方ねえよな、ヴァンディミオン財団だし〜」と
成績も金で買ってるんだと陰口を叩いていた
さすがに、周囲のそんな空気がわからない程ファルネーゼ様は
馬鹿(あ、言っちゃった)ではなかった
そんな訳でファルネーゼ様は男子学生紅一点というストレスも加わって
いつもキリキリし、お側付の副会長セルピコにきつくあたっているのであった
ところ変わって鷹の羽学園
「グリフィス〜っ!」
と可愛い女の子が生徒会長グリフィスに駆け寄ってきた。
名前はキャスカ、風紀委員長と鷹の羽学園生徒会副会長を兼任している
肌の色が健康的に焼けていて、はつらつとした女の子である。
「グリフィス、生徒会費の為にフェンシング全国大会出るの?」
キャスカは心配そうに聞いてくる。
グリフィスに気安く話しかけられるキャスカは学園女子の羨望の的だ
なにせグリフィスは成績優秀、スポーツ万能
おまけに私立聖鉄鎖学院の生徒より気品ある美しい男子生徒として
地域のお年頃の娘さん達にきゃーきゃー言われている存在なのだ
制服もど派手な鷹の刺繍がされた白ランを着ている
しかも裏番としてグリフィスの名前を聞くだけで
そこの地域の不良(笑)が震え上がるくらいのカリスマなのだった
ただしちょっと宝塚系ではある‥‥
そのグリフィスがキャスカの肩に手を置いて微笑む
「心配するなよ、キャスカ。俺の実力は知ってるだろう?
それにうちには百人斬りのガッツがいるんだ。
俺が優勝、奴が準優勝くらい狙えるよ」
「う〜ん、それはわかってるんだけど、グリフィスばっかりに
苦労押しつけちゃってるみたいで‥」
ぽっと頬を染めながらキャスカは答えた。
こんな間近でグリフィスを見られるなんてあたしくらいだ。
長くのばした銀髪がとっても綺麗で似合ってて
顔にもニキビなんて全然ないの、綺麗〜。
「何ぼーっとしてるんだい?キャスカらしくないだろう。
お前だって剣の腕は確かなんだ、いざとなったら出てもらうさ」
そういって爽やかにグリフィスは笑った。
そう、うち(鷹の羽学園)には聖鉄鎖に負けないくらいの
剛の者がそろっているのだ。
その筆頭が百人斬りのガッツ!
学校にドラゴン殺しと呼ばれる2mちかい大剣を背負ってくる凄い奴だ。
ふと銃刀法違反なんじゃないかとの思いが脳裏を横切るが
日本刀じゃないからいいんだろう、たぶん‥。
それに鷹の羽学園の生徒と言うと
警察もビビるくらいの不良学校だしな
「鷹の団」
それは不良、ワル、ストリートファイターにとって
一番相手にしたくない奴らと囁かれている。
無論、トップはグリフィスだ。
巨漢のピピン、ナイフ投げの達人ジュドー
だまし討ちのコルカス、そして百人斬りのガッツだ!
紅一点技のキャスカも名を連ねているが
マネージャーみたいなポジションかもしれない。
「あいつら、やべーよ、チョーやべえよ
真剣って、マジに斬れる剣もってやがって
ぜってぇー相手にしたくねよ、奴らいかれてるぜ…」(ry
匿名で某ヤンキーの方が証言してくれました。
無論、声は変えて、顔出し無しです。
不良、ヤンキーらに怖れられている「鷹の団」だが
意外に女子供に無体な事はしないのが信条らしく
ひと味違った、任侠系のワルとしても畏敬の念をもたれている様だ。
「俺は俺の国をつかむ」
鷹の団団長グリフィスの口癖だ。
「ねえ、グリフィス。それは鷹の団関東圏拡大って事?」
キャスカは聞いた事があった。
「俺の夢はそんな小さいものじゃない。
もっと大きい、”俺の国”だ。
この鷹の団で必ずつかみ取ってみせる」
「日本全国制覇って事?」
「もっと大きな”俺の国”だ」
「暴○団になりたいの?」
「違うよ、”俺の国”だ」
「政財界を牛耳るくらい?」
「ふふ、もっともっと大きな国だ」
「………」
爽やかに自分の夢を語るグリフィスに
キャスカはもう何も言えなかった。
グリフィスだったらT大だって夢じゃないし
政治家になってトップになればいいのにと思うのだが
グリフィスはあくまで「鷹の団」で俺の国をつかみたいらしい。
「男の人の夢って、時々わかんない…」
キャスカの正直な感想である。
しかもグリフィスは俺の国を手に入れて
何をしたいのかさっぱりわからないのだ。
北の将軍様とかにこっそり憧れているのかもしれない。
もしくは核を保有する某超軍事国家レベルになりたいのだろうか?
しかも鷹の団で?
考えているうちにヤバい方向になってきた。
とりあえず核拡散防止条約である(?)
所変わって、深夜、広大なヴァンディミオン家邸宅の一室
ファルネーゼお嬢様のお部屋である。
「……ファルネーゼ様、ガッツさんの事でも考えてらしたんですか?」
「ち、違う……」
「では、どうしてここがこんなになるんです?」
セルピコの平静な問いかけに、ファルネーゼは息を乱していた。
「そ、そんなトコ触るな!」
「触らなきゃわからないでしょ?」
ファルネーゼは頬を染めてうつむいた……。
「何度説明したらわかるんです?
この数式は解法あてはめれば簡単に解けるんですよ。
いつも変なトコでつまずいて」
聖鉄鎖高校は今、期末試験前なのだ。
久々にサド目になったセルピコが、自分の勉強そっちのけで
出来のわるいファルネーゼ様にお勉強の猛特訓をしているのだ。
「最終手段でカンペでもお作りしますか?」
「そ、それだけは嫌だ!」
ファルネーゼ様、馬鹿(また言っちゃった)のくせに
フェアでないやり方は嫌うのだ。
「そうお思いになるんでしたら
いつもの通り試験だけには集中なさい。
ファルネーゼ様の成績如何では私が御館様にお叱りを受けます」
「…うむ…」
ファルネーゼ様の額には油汗が浮かんでいた。
相当苦労なさっているご様子である。
「いつもの様に試験だけ乗り切ればいいんです。
後はガッツさんでも婚約者のロデリック様でもおかずにして
思う存分自慰でもなさいなさい」
「セルピコ!いくら私の出来が悪いからって
その口の聞き様はなんだっ!」
「いいんですよ、エロパロ板なんですから。
私はなにか間違った事言いましたか?」
「……言ってない……」
「ではまた試験勉強に戻りましょう」
「……うむ……」
こんな感じでセルピコ君は試験前だというのに
ファルネーゼ様のつきっきり家庭教師で
自分の勉強はほとんど出来ないのが現実だった。
しかし、試験ではすべての教科オール二位の成績はキープしている。
本当は全国模試でトップクラスの成績なので
聖鉄鎖の勉強など軽くクリア出来るのだが
いろいろ込み入った事情の為、引き分け成績(?)にとどまっているのだった。
「セルピコ、お前の三者面談はいつも寂しいなあ」
期末試験も終わり聖鉄鎖高校三年生のセルピコ君は
担任のジェローム先生と二人向かい合わせで座っていた。
進路相談の為である。
「あ、わりぃ。俺はいつもずけずけ物を言っちまってな。
謝るわ」
「いいんです、本当の事ですから」
ジェローム先生、女に弱いが奥さんに頭のあがらない
話のわかるナイスガイな先生として貴族の坊ちゃん生徒にも人気がある。
関係ないがいつも美人な奥さんの愛妻弁当を持ってくる。
セルピコ君の横に当然座るべき人物はなく
かわりにヴァンディミオン財団取締役フェディリコ氏の書簡がある。
中身は「セルピコになんの問題はありません…云々」くらいの短い内容だ。
「話戻すか。セルピコ、お前エスカレーター式で聖鉄鎖大に進むつもりか?
もったいないなあ、ここの大学もわるくはねえけど
お前ならオックスブリッジも狙えるのにな」
「僕、奨学金もらう条件で大学は聖鉄鎖に決まってるんです。
そこ出たら留学も考えています。」
「あのファルネーゼ様が結婚してからか?」
「ん〜まあ、そういう事になりますかねえ」
「立ち入った事聞くけどよ、お前の母ちゃんどうした?」
「三年前に亡くなりました、火事で
(ファルネーゼ様の火遊びが原因ですけど…)」
「父親は?」
「僕、婚外子なんです。
(ファルネーゼ様とは異母兄妹なんデス)」
「そうかあ、すまん事聞いたな…。
その歳だって母親恋しいだろうに」
「いえ……(頭がお花畑になっちゃった母様なんて正直いらな…ry)」
「お前、苦労してるな。
アノお嬢様のお世話に、天涯孤独か…」
うっすらとジェローム先生の目頭に涙が浮かんでる。
「いえ、それなりに幸せです。」
そういうセルピコ君は糸目なのでよくわからないが
遠い目をしていた……。
「じゃあ、進学希望は聖鉄鎖大学の紋章学科でいいんだな」
「はい」
「お前、マニアな学問の道に進むんだな。
まあ、なんでも大丈夫だと思うが」
「将来は紋章学の本場、欧州に行って本格的に学位を取ろうと考えています」
「そうか、がんばれよ。
俺でよければいつでも相談にのるぜ」
「ありがとうございます」
一礼してセルピコ君は席を立った。
「他人に相談して解決する問題だったら良かったんですけどねぇ……」
セルピコ君は廊下でぽそっとため息をついた。
さてまた場面は鷹の羽学園、放課後の風景。
フェンシング部の部活動が終わって部員達はくつろいでいた。
「冷て!グリフィス、ふざけんのやめろよ」
フェンシング部部長グリフィスの無二の親友ガッツは
水をかけられてびしょ濡れだ。
「あはははは、お前も服なんか脱いで水でも浴びろよ。
気持ちいいぜ」
屈託なくグリフィスは笑った。
まったく、お前にはかなわないぜ。
苦笑するガッツはマッチョなナイスガイである。
ハンマー投げの室伏選手に似ている強面ながら
意外に優しい性格で小さな女子供に好かれていた。
「グリフィス、お前のそのペンダント
いつ見ても気持ちわりいな。
あれか?雑誌の裏に載ってる通販で買うと
女にもてもてとか宝くじに当たるとかそういうやつ……」
ガッツはグリフィスが裸になっても身につけている
ペンダントを見て言った。
確かベヘリットとかいって真っ赤な色に福笑いみたいな目鼻口がついている。
「これはそんなんじゃない。
むしろもっと安っぽいものかもな。
小さい時、縁日で占い師のおばちゃんに見てもらった時
『あんたには覇王の相がある!』って言われてもらったんだ」
子供っぽいけど、俺が自分の国をつかみ取る為のまじないみたいなもんさと
グリフィスはいたずらっぽく笑った。
「ふ〜ん、なんか時々生きてるみてえで気色わりいぜ。
で、幾らで買ったんだよ?」
ガッツはあまりべっちーが好きではないらしい。
「ん〜と、50円だったかな……」
「50円で覇王になれんのか……」
「何かを”捧げる”といいらしい」
「ふ〜ん……」
「ねーグリフィス、部室の外で水浴びするのやめようよ〜。
せめてパンツくらいはいてよっ」
マネージャーのキャスカが目のやり場に困っていた。
「ははは、キャスカも浴びないか?気持ちいいぞ」
グリフィスは身体に自信があるのか、所かまわず脱ぎ癖がある。
別名『鷹の団の裸んぼう将軍』の通り名があった。
女子生徒はきゃーきゃー言いながら写メールしたりしてるが
密かにほもの覗き穴場にもなっている。
おじ様の隠れグリフィスファンが結構いたりするのだった。
鷹の羽学園の微笑ましい(?)部活動光景をデジカメ片手に
見守っている人物がいた。
「桜の木って嫌いなんですけどねえ。
べたべたヤニがくっつくし」
桜の木に登ってガッツやグリフィスの姿を盗撮(?)している人物
聖鉄鎖高校のセルピコ君その人であった。
「ガッツさんとグリフィスさんて人も撮っておいた方がいいんでしょうか?
ファルネーゼ様、マッチョか毛深い方がお好きみたいだし」
さあ、ギャラリーの皆さんはセルピコ君が
何故こんな真似をしているのかなんとなく想像出来ますよね。
ふとセルピコ君が下を見ると携帯でグリフィスの姿を撮る為に
押し掛けた多数の女子の中に、ちらほらと混じっているオヂ様の姿をみかけた。
「美少年趣味に兄貴系ですか……」
ちらっと小耳に挟んだ「鷹の羽学園のグリフィスとガッツは非処女だ」
という噂が脳裏をかすめる。
お尻がむずむすする様な噂で、セルピコ君はげんなりしている。
と、よそ見をしていたらデジカメの画面からガッツの姿が消えていた。
「!?」
間を置かずにセルピコの登っていた桜の木がどうっと倒れた。
女の子達にケガ人はなかったが、動きが鈍くなった
熟年のオヂ様が何人か木の下敷きになっていた。
身のこなしが軽いセルピコ君は何事もなく地面に着地した。
「おい、お前聖鉄鎖の学生か?
さっきからデジカメで盗撮しやがって何の真似だ?」
セルピコ君の真ん前には鬼の様な形相をしたマッチョ、ガッツがいた。
背負った巨大な両手剣で桜の樹を一刀両断切り倒したらしい。
あちゃー、せめて私服で来るべきでした。
セルピコ君の服装は夏の聖鉄鎖高校の制服であった。
ちなみに半袖の白いシャツにネクタイ。
仕立てが良いグレーのパンツという出で立ちである。
「盗撮は確かに失礼しました。
ですが今期のフェンシング全国大会で僕らとあたるのは
鷹の羽学園さんでしょう?
僕、フェンシング部なんです。敵情視察ですよ」
「理由はどうでもよ、デジカメよこせ。
盗撮したデータ消してやる」
「嫌ですね……」
ガッツ、セルピコ、にらみ合ったその一瞬
両者抜刀した。
「いい抜きっぷりじゃねえか」
頬に切り傷をおったガッツ。
「あなたこそ、やっぱりさすがです」
この靴高かったんですよ
セルピコ君の靴はぼろぼろだ。
「という事で、いずれまた。
会場でお会いいたしましょう」
「へ、ふざけた野郎だ」
セルピコの背中を見送るガッツ。
盗撮されちゃったデータの事は頭からふっとんだらしい。
「強いな、途轍もなく。
あの方が片眉をそり落として三年間山に籠り
剣の修行をしたゴッドハンドのガッツさんですか」
ちょっと情報が微妙に変化して伝わっているらしい……。
「僕の細身の剣でどれだけ迫れるかな……。
おっと、あとはロデリック様の映像を撮らなきゃ」
その夜、ファルネーゼ様は激怒していた。
試験が無事終わったのはいいが、自室の机の上に
ガッツと婚約者と決まっているロデリックの
デジタルプリントが置いてあったのだ。
ご丁寧にライターも一緒である。
「セルピコーっ!」
「はいはい、なんですか?」
「こ、これはなんだ!?」
「"おかず”ですよ、お、か、ず。
ほらロデリック様なんか胸毛わさわさでいーんじゃないですか?」
「お前はー私を愚弄する気か!?」
「必要ないのでしたら処分いたします」
「………いい……」
「では、失礼いたします。おやすみなさいませ」
一人、自室に残されマッチョなガッツの裸体や
ロデリックのデジカメプリンタを呆然と見ていたファルネーゼ様。
「…………」
(*´Д`*)アアッ・・・・
(;´Д`)ハァハァ
'`ァ,、ァ(*´Д`*)'`ァ,、ァ
以下略