ファルネーゼは父の書斎で見つけた画集をこっそりとベッドの下に忍ばせていた。
夜も更け、女官たちが全て下がった事を確認すると、
ファルネーゼは息を殺して寝台から起き上がり、ベッドの下の分厚い本を取り出す。
そして高鳴る胸を押さえ、紙がすれて音が出ないように注意しながらページをめくった。
「んっ」
ファルネーゼはうずきはじめた股間に手を伸ばし、下着の中に手を入れた。
裸の男女が豪華なベッドの上で抱き合うその図画は、なんともいえないほどエロティックだった。
幼い彼女はその行為の意味などほとんど知らなかったが、
この下半身のうずきだけはどうしようもなくリアルだ。
その衝動に突き動かされるまま、ファルネーゼは指を動かし、
まだ毛の生えていない幼い割れ目をなんどもなぞる。
「んん…」
甘い声がつい漏れてしまうが、毛布をかみ締めてこらえた。
声を出すと女官やセルピコが来てしまう。
この姿をみられるのはとてもまずい。本能的にファルネーゼはそれを知っていた。
ふと気がつくと、ファルネーゼの小さな割れ目からはとろとろと甘い蜜があふれはじめていた。
(ん……これが出てくると……どんどん気持ちよくなる)
それが何なのかはよくわかっていない。
だがそのぬるつく汁を指で掬い取り、つんととがった肉の芽にこすりつけると、
全身から力が抜ける。ふわふわと酔ったような状態になり、どうしようもなくなる。
くちゅくちゅ
ファルネーゼは指先に愛液をからませると、まだ発達していないクリトリスの先端に塗りつけた。
「ああっ……ん」
思わず嬌声を上げてしまう。涎がこぼれ、咥えていた毛布が糸を引きながら口から離れた。
いつの間にかファルネーゼは本を見るのを忘れ、交尾をする獣のように四つん這いになり、
腰を高く上げて行為に没頭し始めた。
つんつんとクリトリスを人差し指で突き、腰をくねくねと動かすと、ますます快感は高まっていく。