ビィト達は冒険の途中、深い森林の中に足を踏み入れた。
その為、ミルファは先に森林の様子を偵察する為に
一人で鬱蒼と茂る木々の中に一歩一歩入っていった。
「気をつけろよ、ミルファ!」
「大丈夫よん!この正義のスーパーヒロインBBミルファがそう簡単に
やられるわけ無いわよ!」
ビィトの言葉にいつもの調子で明るくミルファは答えた。
とは言うもののやはり森林は足を踏み入れるたびに薄暗く
不気味さを増していった。
「ちょっと・・・寂しいかもぉ・・・って!何言ってるの!私はレベル41の
正義のヒロイン、BBミルファよ!この位の森林なんてこと無いわ!」
ブンブンとかぶりを振って、ミルファは力強く呟いた。
しかしその時、風も無いのにガサガサと後ろの木々がの枝が物騒がしく揺れ始めた。
「何?誰かいるの?居るんなら大人しく出てきなさい!!」
すると今揺れていた木々の間から、やはり凶悪そうな二人のバンデルが
不気味な笑みを浮かべながらゆっくりと出てきた。
「グヘヘヘヘ・・・・何だ何だぁ!人の気配がしたから来てみれば・・ヘヘヘ・・・
カワイイカワイイしかもムチムチなイヤらしい体をした姉ちゃんじゃねえかよヘッヘッヘ・・」
「兄者ぁ・・・久しぶりの獲物だなぁ・・キヒヒヒヒ・・」
二人の兄弟らしきバンデルはとてもヤラシイ目つきで舐めるように上から下に
ミルファのムッチリした、豊満な肉体を眺めながら言った。
「あらぁ・・・誰かと思えばバンデルじゃないのぉ・・・ウフフでも貴方達じゃ
私の敵じゃ無いわね!さっさとココから消えなさい!そうすれば命だけは
助けてもあげてもいいけど、どうする?」
ミルファは見下すように二人のバンデルに吐き捨てた。
「はぁ?俺たちが姉ちゃんに適わねえだとぉ?ヘヘヘヘヘ!!こいつぁ面白ぇ!!」
「兄者ぁこの女に俺たちの恐ろしさを見せてやった方がいいんじゃないかぁ?」
「そうだなぁ・・ヒヒヒ・・・見るからにヤラシイ格好しやがってよぉ、何だぁあの
パンツを見てくださいと言わんばかりの短けぇスカートはよぉ!!あんなモン穿いてても
穿いてなくて一緒じゃねえかよぉwwヒヒヒヒ!!」
二人はそんな事言いながらミルファの体を益々ヤラシイ目つきで眺めた。
「ちょっとぉ、お二人さん?何か勘違いしていない?
私はね、こう見えてもレベル41のBBなのよ?貴方たち如きが
私に勝てるわけないでしょ?星はいくつなの?」
「星かぁ?ヒヒヒ・・・俺ぁ3つだぁ!」
「俺は二つだけど何かぁ?」
「プッ!3つと2つぅ?やっぱりダメだわ!止めときなさいって!
貴方達じゃ到底適わないわ!」
ミルファは呆れ顔でバンデルを説き伏せるように言った。
「ヒヒヒ・・・姉ちゃんこそ何か勘違いしてんじゃねえかぁ?
俺たちは誰も戦うなんていってないぜぇ!ヘヘヘ・・」
「そうだぜ!グヒヒヒ・・・戦いなんかより、もーっと楽しい事しようって
言ってんだぜぇ・・キッヒッヒッヒ・・」
「もういいわ!!あんたたちみたいなお馬鹿さんに説得しても無駄みたいね?
折角見逃してやろうって言ってるのに、どうなっても知らないわよ?
覚悟なさい!! はあああぁぁぁーーーー!!!」
ミルファは折角の説得も無駄に終わらせた二人のバンデルに
怒りと共に突進していった。
「たああぁぁぁーーーーっ!!!」
ミルファは強烈な回し蹴りを兄バンデルにお見舞いにかかった。
「ぬおおおぉぉぉぉーーーー!!ぐおおぉぉぉーーーー!!!」
ミルファの回し蹴りは兄バンデルの右頬に直撃した。
「ぐへぇぇーー・・・・!!」
兄バンデルは右頬を押さえながら倒れこんだ。
「兄者ァ!!大丈夫かぁ?」
「ぐふぅぅ・・・・な・・何とか・・・だ・・大丈夫だ・・」
兄バンデルは弟バンデルに答えた。
「ほらねぇ・・だから言ったじゃないのよぉ・・・!!止めときなさいって!!」
ミルファは更に呆れ顔で両手を広げて言った。