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名無し推奨が2chの掟 コテハン必衰のレスがつく  
ネタは天下の回り物だが いつの日からかエロ文の山  
流れ流れてエロパロ板で 出会いましたはCOWBOYスレ  
調子っ外れのメロディで 奏でるSS 『セクシィ・トーク・ウィメン』  
 
 
〜セクシィ・トーク・ウィメン〜  
 
 
「シッ、シッ! シシュッ、シッ、シ!」  
照明の殆どを落としたビバップ号のリビングで、スパイクは日課の鍛錬に勤しんでいた。  
風切音を立てて左右の拳を振るい、虚空に鋭い蹴りを放つ。  
引き締まった裸の上半身にはうっすらと汗が浮かび、細かい飛沫となって周囲に飛び散る。  
力強く繰り出される手足の動きは、熟練した舞のような優美ささえ備えていた。  
「シュッ、フッ! ふうぅ……」  
仕上げに高々と振り上げた脚を静かに引き戻すと、伏せた両掌を押し下げながら、肺に残った息を吐き出した。  
動きを止めると同時に額から新たな汗が浮き上がり、頬を伝って顎の先から滴り落ちる。  
ソファーに掛けていた手拭いを取ると、スパイクは振り返りもせずに背後の気配へと声を掛けた。  
「……何か用か、フェイ?」  
「あらやだ、いつから気付いてたの?」  
軽く虚を突かれたような声と共に、しばらく前から壁際に背を預けていたフェイがゆっくりと歩み寄った。  
身体の汗をざっと拭いつつ、スパイクは横目で彼女の姿を視界の隅に納める。  
湯上りらしくバスローブに身を包み、ホットタオルを頭に巻いたフェイに向け、無愛想に言葉を返す。  
「さっきからだよ。ところで、答えになってねえぞ」  
「別に用なんか無いわよ。ただなんとなく見てただけ」  
「見てて面白いもんでも無えだろ」  
「ほんとにねー。ぜんっぜん面白くも何ともなかったわ」  
スパイクがソファーの端に腰を下ろすと、その横の背もたれへフェイが気だるげに寄り掛かる。  
筋の通らない返答に、スパイクは少し呆れたように鼻を鳴らした。  
 
「だったら何で見てたんだよ」  
「退屈だからに決まってんじゃない。こんな何も無い処で漂流してから、何日経ったと思ってんのよ」  
拗ねた様子で唇を尖らせるフェイの言葉に、スパイクはふと視線を宙に浮かべた。  
航路からも外れたこの宙域でビバップ号がエンジントラブルを起こしてからの日数を、頭の中で指折り数える。  
「確か、四日ぐらいか?」  
「もう五日よ五日。せっかく久々に大物捕まえて思いっきり遊べる予定だったのに、こーれじゃ生殺しだわ」  
「安心しな。退屈で死んだ奴はいねえよ」  
顎の動きに合わせてカクカクと頭を揺らすフェイに向け、スパイクは気休めにもならない言葉を吐く。  
「いい女には刺激が必要なの。ねえ、あんただってやること無くて暇でしょう?」  
こてんと頭を背もたれに寝かせ、フェイはスパイクの横顔にねだるような声を掛ける。  
スパイクはテーブルの上の煙草を手に取り、指で叩いて吸い口を取り出しつつ、気の無い口調で先に釘を刺した。  
「ギャンブルだったら付き合わねえぞ」  
「なによぉ、いいじゃないたまには。イカサマ無しでやるからさぁ」  
「それ以前に、借金踏み倒すような奴と博打する気はねえよ」  
「う〜っ、ケチぃ……」  
取り付く島もないスパイクの態度に、フェイは喉の奥で唸りを上げた。  
不機嫌さを露わにした瞳でじっと睨みつけられても、スパイクはそ知らぬ顔で咥えた煙草に火を灯す。  
「とにかくねぇ、こうやる事ないんじゃ、ロマニーの血が騒いでたまんないって言ってんのよ」  
「だから誰がロマニーだっての」  
「いちいちうっさいわね。あーもーヒマヒマったらヒマっ!」  
苛立たしげに身を起こすと、フェイはソファーの背に腰を下ろし、そこからくるりと身を翻す。  
そしてスパイクの横で大きく足を組み、その上でふてくされたように頬杖をついた。  
 
「どうでもいいが、そこでそんな格好してると、見えるぞ」  
「え? ……あ」  
ちょうど頭の高さで組まれた脚にちらりと視線をやって、スパイクは平静な声色で呟いた。  
短いバスローブの裾は太腿の付け根辺りまで上がり、肝心な部分をどうにか覆い隠す程度の余裕しかない。  
一瞬きょとんとしたフェイは、自分の姿を改めて見下ろしてから、獲物を見つけた猫の如く目を細める。  
頬杖をついたまま軽く身を乗り出し、からかい混じりの視線をスパイクに向けた。  
「んふふ〜。あらぁ、そんなに気になる?」  
「別に。お前が気付いてなさそうだったから、言ってやったまでだ」  
スパイクは口の端に咥えた煙草を上下に揺らしつつ、普段とほとんど変わらぬ態度でそう答えた。  
その横顔を薄く笑みを浮かべて眺めながら、フェイは尚も追求する言葉を重ねる。  
「無理しちゃって。ほんとは目のやり場に困ってるんでしょ? けっこう可愛い処あるのね」  
「誰がだよ。十代のガキじゃねえんだ、その程度で動揺する訳ねえだろ」  
「ふぅん。じゃあ、これならどうかしら?」  
素っ気無い言葉を受け流したフェイは、そう言うと組んでいた脚を緩やかに解いた。  
引いた足先を持ち上げると、見せつけるように両手を添えて、そのままゆっくりと伸ばしてゆく。  
スパイクは眼前にぬっと差し出された白い素足から目線を外し、斜め上にあるフェイの顔へと向け直す。  
「何のつもりだ?」  
「見て分からない? あんたを誘惑してんのよ」  
「誘惑だぁ?」  
「そっ。ねぇ、いっぺん試しにしてみない?」  
呆気に取られた表情で訊ねるスパイクに、フェイはちょっとした提案のような軽い口調で誘いかける。  
スパイクは珍妙な顔付きのままズルズルとソファーに沈み込み、大きく首を仰け反らせて天井を振り仰いだ。  
 
「あ、何よその態度。こんな美人がせっかく誘ってあげてるのに、それはないんじゃない?」  
「自分で言うかね……」  
ぐったりと脱力したスパイクに対して、フェイは咎めるように軽く声を荒げた。  
天井で旋回するファンを見るとも無しに眺めつつ、スパイクは口を開くのさえ億劫そうにのったりと呟く。  
「からかうつもりならジェットにでも絡むんだな。俺はそんな手には乗らねえよ」  
「疑い深いわね、ちょっとそんな気分になっちゃったのよ。それに、少しは暇潰しにもなるじゃない?」  
猜疑に満ちた問い掛けに、フェイは媚びを含んだ口調で答えを返した。  
スパイクは嘆息と共に大きく紫煙を吐き出し、冗談としか思えない物言いに異を唱える。  
「お前な、暇だからってだけで男を誘うのか?」  
「いけない? 自由に生きるロマニーの女は、気ままな一夜の恋にも情熱を燃やすものなのよ」  
「まだ言ってやがる」  
磁力にも似た秋波を投げ掛けるフェイに、スパイクはソファーにもたれながら器用に肩を竦める。  
「あいにくと、俺は無粋なゴールジュの男なもんでね。悪いが他を当たってくれや」  
「そうはいかないわ。あたしはね、いま、あんたとしたいって言ってるの」  
乗り気でない態度を崩さぬスパイクの頭上に覆い被さるようにして、フェイはゆらりと顔を寄せた。  
細い指先で咥えた煙草を素早く奪い取り、その代わりとばかりに自分の唇を押し付ける。  
「お、おい……、んむっ?」  
「んっ、ちゅ! んんっ、む……、ん、んふぅ……」  
流石に軽くうろたえたスパイクの瞳を覗き込み、フェイはそのキスを更に濃厚なものへと変化させていった。  
肉感的な唇が柔らかな感触を伝え、差し入れられた舌が巧みに踊り、スパイクの情感を煽ってゆく。  
たっぷりと一分ほども深い口付けを交わしてから、フェイは僅かに顔を引き、クスリと笑みを零した。  
 
「どう? これでもまだ、その気にならない?」  
「ならないって、お前なぁ……」  
フェイはソファーの背から降りてしなやかに身をすり寄せると、小首を傾げて問い質した。  
挑みかかるような口調と眼差しに、スパイクは苦笑とも諦めともつかない微妙な表情で応える。  
「別に本気じゃないから安心して。あ、それとも、あんたの方が本気になっちゃいそうで恐いのかしら?」  
「自信過剰にも程があるっての。……ま、いいか。そこまで言うなら相手してやるよ」  
「ふふっ、そうこなくっちゃ」  
スパイクは何かを振り払うように軽くかぶりを振ると、ソファーの背から身を起こしてフェイに向き直った。  
フェイは含み笑いを洩らしつつ、スパイクの首筋にしどけなく両腕を絡める。  
「だけど俺、避妊具なんざ持ってねえぞ?」  
「ご心配なく。女一人で色々とヤバい世間を渡ってきたんですもの、不妊処置ぐらいしてるわ」  
「お前、そんな事してんのかよ? 用意がいいっつうか何つうか」  
「レディーのたしなみよ」  
「そりゃまた、とんだレディーもあったもんだ」  
フェイの肩口に手を伸ばしながら、スパイクは軽い皮肉を込めて唇の端を持ち上げた。  
どこか得意げな顔付きで受け答えつつ、フェイは背を反らしてスパイクの首を引き寄せてゆく。  
「ついでに言っとくが、後で金払えったって聞かねえからな」  
「やーね、ムードの無いヤツ。もう少し気の利いた台詞ぐらい言えないの?」  
「暇潰しで男を誘う女には言われたくねえぜ」  
「あら、それもそうね」  
薄く目を細めて告げるスパイクの言葉に、フェイはふざけた調子で小さく舌を出して見せる。  
いつものように軽口を叩き合いながら、二人はどちらからともなくソファーの上に身体を重ねていった。  
 
                      ◇  ◇  ◇  
 
「ん……、んふふっ、んっ……」  
「なに笑ってんだよ」  
しどけなくソファーに横たわったフェイへ覆い被さり、スパイクは緩やかな愛撫を行っていた。  
バスローブの上から腰に手を這わせ、脇腹から豊かな乳房へと遡り、乳首の手前で焦らすように引き返す。  
どこか冷めた表情のまま、柔らかな耳朶をついばみ、首筋に唇を寄せる。  
笑い混じりの吐息を洩らすフェイは、癖の強いスパイクの髪に指を絡め、可笑しそうに口を開いた。  
「結構手馴れてんのね。もっと下手なんじゃないかって思ってたけど」  
「そいつはどーも」  
賞賛とも揶揄ともつかない言葉に、スパイクは滑らかな太腿を撫でながら曖昧に答えた。  
フェイは逞しい背中を掌でゆっくりとさすりつつ、更に笑みを深めて言い募る。  
「普段、女には大して興味無いみたいな顔してるくせに。まったく裏では何やってんだか」  
「あのな。お前、いつもそんな風にペラペラ喋ってんのか?」  
スパイクは気を削ぐような台詞ばかりを紡ぐフェイに、軽く眉をひそめて問い掛けた。  
しかしフェイは悪びれた様子も無く、挑発的な視線でスパイクを見上げる。  
「気に入らないなら黙らせて見れば? 女の口の塞ぎ方ぐらい知ってるでしょ?」  
「……なるほどね」  
「んむっ……。ん、あふ、んんっ……」  
言下に求めている事を即座に了解し、スパイクは自分の唇でフェイの口元に蓋をした。  
軽く開かれた唇を舌先で辿り、先刻のお返しとばかりに深く内部を探ってゆく。  
フェイの舌はそれを歓迎するかのように動き、スパイクの舌へ妖しく絡み付いていった。  
 
「あぷ、んむぅ、ん……。んっちゅ、はむ、んん、んふ……っ」  
くぐもった水音を立てながら、スパイクとフェイは競い合うように唇を重ねていった。  
舌先で唇を舐め、歯列を突付き、温かな粘膜の擦れる感触を味わう。  
時折わずかに顔を離し、互いの唇の間で舌を揺らめかせ、空中で淫靡な舞踊を繰り広げる。  
その間も、スパイクの手はタオル地の布の上からフェイの肢体を撫で続け、興奮を高めさせてゆく。  
しばらくして、フェイは背に回していた腕を解くと、優雅な動きでゆっくりと上体を起こした。  
「……ねぇ、そろそろこれ、脱がせて下さらないかしら?」  
「はいよ」  
甘えた目線と声で促され、スパイクはバスローブの帯の結び目をするりと解いた。  
片方の襟口を肩まで広げると、まろやかな曲線の乳房とツンと立ち上がった乳首が姿を現す。  
もう一方の襟も同様に脇へ除ければ、後は自然に腕を滑り、フェイの背後へ柔らかく舞い落ちる。  
袖から手首を抜き、自分で頭のタオルを取ってソファーに掛けると、もう彼女の身体を隠す物は何もない。  
瑞々しい艶と充実した張りを兼ね備えた見事な曲線は、成熟した大人の女の魅力を存分に振り撒いている。  
湿り気を残した黒髪を軽く一振りすると、フェイは上目遣いにスパイクの瞳を見据え、艶然と微笑んだ。  
「ふふっ。さあ、ご感想は?」  
「ん? ああ、そこそこじゃねえの?」  
薄暗い照明にも鮮やかに映える白い裸身を前にしてもなお、スパイクは余裕を持って受け答えた。  
どうあっても普段の態度を崩そうとしないスパイクに、フェイは小さく鼻に皺を寄せる。  
「ったくこの男は。あんたに褒め言葉なんか期待したあたしが馬鹿だったわ」  
「悪いね。歯の浮くような台詞なんざ柄じゃないんでな」  
「もういいわよ。その代わり、態度の方で示してくれるんでしょうね?」  
「へいへい。最大限努力しますよ、お嬢様」  
誘うような指使いで顎をくすぐるフェイに、スパイクは苦笑いとふざけた口調で応じる。  
そして、口振りとは対照的に繊細なタッチで、露わになった素肌をそろそろと撫で上げていった。  
 
「あはっ、ん……。いいわ、その感じ……、んっ!」  
「お気に召して頂いて、光栄の至り」  
「ばか、醒めちゃうでしょ……。口より、手を動かしなさいよ……、んっ、そうっ……」  
スパイクの手が軽やかに這い回っていくにつれ、フェイの白い肢体は徐々に赤味と火照りを深めていった。  
掬い上げる掌は弾力のある胸の膨らみを、伸びた指先はその頂点の突起を捕らえ、柔らかく揉み解してゆく。  
後ろ手を突いた姿勢で身を任せていたフェイは、愛撫を中断してうそぶくスパイクに小さく不満を洩らす。  
しかし、指の腹が乳首を潰すように捏ね始めると、再び陶然とした表情に戻って熱い吐息をついた。  
「だったら、こういう口の動かし方もいらないのか?」  
「んんっ! あっ、ふ……」  
そう言うとスパイクは、緩く掴んだ乳房に唇を寄せ、先端の蕾を音高く吸い上げた。  
固く尖らせた舌先で乳輪の境をくるくると刺激し、周囲の柔肉ごと軽く頬張り、小さく歯を立てる。  
「はんっ、く……! んふ、そういう事なら、話は別ね……」  
「だろ?」  
息を切らしてゆくフェイに短く返して、スパイクは両手と口の三点で、魅惑的な肢体を攻め立てていった。  
片手で豊かな膨らみを揉みしだき、もう一方の乳房の麓から頂きまでを、横に広げた舌で舐め上げる。  
残った手は胸の谷間から水が流れるように臍の下まで滑らせ、そこで方向を変えて腰から太腿を目指していく。  
膝の裏まで来た処で反転し、尻肉の脇をさわさわと撫でてから、今度は後ろに回って背筋を伝い昇る。  
「はぁ、んっ、いい……。どんどん、感じて、来ちゃう……。ん、ふぅ……」  
背中から胸元へ移した手に場所を譲り、逆の乳房へ口付けて、余った手をまた同じように胴から脚へと伸ばす。  
動きに微妙な変化を加えて弱い場所を探りつつ、スパイクはフェイの快楽を確実に引き出してゆく。  
フェイは男心を蕩かすような甘い睦言を放ち、潤んだ瞳に官能の輝きを宿らせていった。  
 
「んぅっ……は、あんっ!」  
「何だ、もうこんなにしてんのか?」  
下腹部からまた脚へ向かう素振りを見せてから、スパイクの手はフェイの股間にするりと忍び込んだ。  
意表を付かれたフェイはピクンと身体を震わせて、堪え切れずに甲高い喘ぎを上げる。  
茂みに分け入った指はしっとりとぬめった大量の雫を捉え、強く熱を孕んだ粘膜が興奮の度合いを示す。  
スパイクが訊ねながら指同士を軽く擦り合わせると、濡れた細い巻き毛がチャリチャリとした感触を返した。  
「自分で、そうしておいて……、もうも何もないもんだわ……」  
「そいつはごもっとも。それじゃ、続きと行きますか」  
「あっ、はぁっ……。んっ、くぅ、ん……あ!」  
物憂げに囁くフェイに小さく頷き、スパイクは手探りで潤いに満ちた秘所をまさぐっていった。  
軽く曲げただけで中指は肉の狭間に沈み込み、ぽってりと肉厚な襞が絡みついてくる。  
湯の泉のような亀裂を上になぞってゆくと、やがて小指の先ほどの固くしこった肉芽に辿り着く。  
そこに触れた途端、フェイの肩は先程にも増して大きく跳ね、身体を支える腕がカクンと崩れかけた。  
「ん、ふぅっ! うっ、く、いいのっ、そこっ……!」  
突起の周囲でくるくると指先を回すたび、フェイの奥からは新たな雫が滾々と湧き出した。  
スパイクは溢れる愛液を掬い取って陰核に塗り付け、親指と中指でそこを摘み、こよりを作る調子で丸め込む。  
同時に胸から肩、首筋から耳元へと唇を巡らせ、時折舌を鳴らして優しく肌を吸い立てる。  
「あはぁっ、ん、んんぅっ……! んはっ、あ、んく、ん……っ!」  
中指をのたくらせながら奥に進ませると、膣道が絞り込むように内部を狭め、ぎゅっと噛みついてくる。  
挿入した指を腹側に折り、スパイクは押し当てた親指と共に、急所を中と外から挟みつけ、強く刺激していく。  
フェイはバスローブの布地を指先で掻き集め、襲い来る快楽に抗うかのように、手の中で固く握り締めた。  
 
「あっ、うんっ、んふ、あ……はぁっ……! んんんっ! くう、んはっ、はぁ……」  
スパイクが襞の連なりを掻き回していくにつれ、フェイの中は蕩けたように柔らかさを増していった。  
左右に弧を描く指の動きに合わせて、内部の肉壁が淫らに蠢き、泥を捏ねるのにも似た重い水音が響く。  
白かった肌は湯気が立ち昇るほど紅潮し、秘所から溢れた愛液が濃密な女の匂いを放つ。  
しかし、官能に半ば酔い痴れながらも、フェイの表情にはどこかもどかしげな色が見え隠れしていた。  
「はっ、はぁ、ねえ……。もう、いいから、来て……」  
「……ん? ああ、そうだな」  
やがて堪え切れなくなったのか、フェイはスパイクの腕を軽く抑え、快楽に掠れた声でその先をせがんだ。  
言われたスパイクが秘裂から指を抜き取ると、絡んだ雫が長く糸を引く。  
床に足を降ろし、手早く下着ごとカンフーズボンを脱ぎ捨ててから、再び座席に膝をついて乗り上げる。  
スパイクの剛直は古木の根のように節くれ立ち、赤黒い亀頭が雄々しく天を衝いてそそり立っていた。  
「ふぅん……。あんたのも、まあそこそこって処ね……」  
「さっきのお返しのつもりか?」  
フェイは逞しい男根を期待に満ちた目で眺めつつ、態度とは裏腹の素っ気無い評価を述べた。  
自分の先刻投げた台詞をそのまま返されて、スパイクの顔が苦笑の形を取る。  
スパイクが膝でにじり寄ると、フェイは両肘を突いて上体を軽く寝かせ、招き入れるように大きく脚を開く。  
「そこそこかどうか、自分の身体で確かめてみな……」  
「あ、っん! んふうぅっ……ぅん!」  
片手で押し下げられたスパイクの先端は、狭い膣口を押し広げ、ずぷずぷと埋没していった。  
指とは比較にならない太さの肉棒が内部を満たしてゆく充実感に、フェイの唇から歓喜の呻きが洩れる。  
静々と進んでゆく剛直は、根元に少しの余裕を残して最奥まで届き、硬い子宮の入り口へと突き当たった。  
 
「よっ、と……」  
「ん……はぁっ……。んんっ……、く、ふぅ……」  
軽く姿勢を整えて動き易い位置に移動すると、スパイクはゆったりとした腰使いでフェイの中を往復し始めた。  
剛直の殆どが露出する程度まで引き抜き、そこで一拍置いてから、再び奥を目指して静かに突き入れる。  
大きく張り出した傘が内部の微細な襞を擦り、固い幹が締め付けに抗して道を開けさせてゆく。  
長いストロークの注挿に、フェイの肢体が心地良さげに小さく戦慄いた。  
「あっ、ん、いいっ……。そこ、もっと、深くっ……」  
フェイはスパイクの動きを見計らいつつ、自らの腰を揺すり上げて、求める場所へと剛直をいざなった。  
灼熱の肉棒が退いてゆくのに合わせ、意識して下腹部に力を込め、膣壁との摩擦を強める。  
肥大した亀頭が前後していく度、内部の肉襞が風を受けた葦のようにざわめく。  
片脚を腰に絡めて後ろへの動きを抑制し、浮かせた尻を淫らにうねらせると、先端が子宮口をぐりっと抉った。  
「あはぁっ、んぅ、くふっ……。これっ、すごく、いいのぉっ……」  
「……こうか?」  
「そうっ、それ、いっ……。んんっ、はぁ、んっふ……」  
スパイクが深く繋がった状態で腰に捻りを加えると、フェイは眉を寄せて小さく頷いた。  
互いの動きが混じり合い、剛直が不規則な軌道を描いて、温かな秘洞の中を掻き乱す。  
フェイは薄桃色の舌先で見せつけるようにくるりと唇を舐め、乾き始めたそこに潤いを取り戻させてゆく。  
「んっあ、あっはっ、ん……。熱いっ……、もう、溶けちゃいそう……、ん、はぁっ……」  
自分の官能を昂ぶらせるように、フェイは淫らな言葉を呟き、潤んだ碧い瞳をスパイクの目に向けた。  
左右で僅かに色の違う瞳でその眼差しを見返しつつ、スパイクは徐々に動きを早めていく。  
熱を帯びながらもどこか遠くを見ているような視線を受け、フェイの背筋に不可思議な疼きが走った。  
 
「んっんっん、っはぁ……んぅ……。あ、は、んっふ、んんん、くぅ……」  
スパイクは深く突く動きに、浅い位置で細かく行き来する動作を交え、フェイの官能を更に高めていった。  
片腕で上体を支え、空いた手でたふたふと弾む乳房を交互に揉みしだき、白い項にちろりと舌を這わす。  
腰は文字を綴るように複雑な線を織り重ね、一突きごとに膣内の異なる場所を強く刺激していく。  
的確に求める動きを心得て来たスパイクの攻め立てに、フェイの快楽は次第に極みへと上り詰め始めた。  
「んっ、あっ、ねえっ……。あたし、そろそろ、来そうっ、なんだけどっ……」  
「……いいぜ、先にイっちまっても」  
「あ、っは! んんっ、ふっ、あっ、や、はっ、あんっ!」  
フェイが限界の近づいた事を告げると、スパイクはまた少し動きの間隔を短くして、奥の肉壁を小突き出した。  
たちまち膨れ上がる感覚に集中するように、フェイは震える四肢に力を注ぎ、きゅっと唇を噛む。  
力を入れれば入れるほど、剛直を咥え込んだ膣道もきゅうっと締まり、中の動きを明確に訴えてくる。  
「あふっ、いい、いいのっ、あとっ、もう、少し、でっ、来るっ……!」  
切なげに目を細め、悦楽の予兆に声を上擦らせながら、フェイは細かく身を震わせた。  
貫かれ続ける股間で渦巻いた炎が、背筋の芯を駆け上がって脳裏を焦がし、意識を幻惑する。  
痺れるような快感を限界まで溜め込んでから、フェイはそれを一気に解き放つ。  
「んんぅっ、もっ、駄目っ……あああぁっ!」  
一際甲高い叫びと共に、フェイの肢体が寒気を覚えたかの如く痙攣し、爪先がピンと伸ばされた。  
剛直を握り締めるように強く収縮した膣道が、声の途切れると同時にふわりと脱力していく。  
「はあぁっ、ふぅ、はっ、はぁ……っ」  
全身の力を抜いたフェイはくたりと背中をソファーに降ろして、絶頂の余韻に荒い呼吸を連ねる。  
動きを止めたスパイクは、フェイの中に肉棒を埋めたまま、彼女が息を整えていくのを静かに見下ろしていた。  
 
「それにしても、随分感じ易いんだな。そんなに溜まってたのか?」  
「別に……。遊びだから、気兼ねなく楽しんでるだけよ……」  
「へぇ、気兼ねなく、ねぇ……」  
ようやく乱れた息が収まってきたのを見計らって、スパイクは様子を窺うようにフェイへ問い掛けた。  
言われたフェイは少々悔しげに目を逸らし、憂いを帯びた声で小さく答える。  
快楽に蕩けた体と勝気な言葉とのギャップに、スパイクの唇からフッと苦笑が零れ出す。  
「ところで、俺の方はまだまだなんだが、続けても平気か?」  
「当たり前でしょ……。どうせなら、しっかり満足させてよね……。まだまだ足りないんだから……」  
「あっそ。じゃ、遠慮なく」  
「あ、ん……。ふっ、ん、んん……っ」  
念のためといった感じで訊ねてから、スパイクは再びゆっくりと腰を揺すり始めた。  
一度達したフェイの中は、先程にも増して豊かな潤いを湛え、充実した襞がみっちりと剛直を押し包む。  
軽く引き抜けば吸い付いた粘膜が雁の裏を舐め、深く突き込めば膣道が幹全体を甘く絞り上げてくる。  
止め処なく溢れてくる愛液に助けられ、スパイクはまた少しずつ動きのリズムを早くしていった。  
「そう言やお前、深い方がいいんだったよな?」  
「え……? あ、んんぅっ! や、これ、奥にっ……!」  
スパイクはフェイの腰を斜めに傾けると、膝を一歩進めて、剛直の付け根までを滾る肉壷の中へと突き入れた。  
子宮を上へと押し込まれるような圧迫感と、それに伴う甘美な慄きに、フェイの顎が浅く仰け反る。  
「ああっ、は、んうっ……! くっ、はっ、あぁ!」  
最奥をごりごりと刺激する硬い感触が電流となって駆け巡り、身体のあちこちが短く痙攣を起こす。  
下火になりかけていたフェイの身体の猛りは、新たな快楽をくべられて、一気に猛火へと転じていった。  
 
「はぁ、んっ、あ……っは! んん、んく、んんんんんっ! ……はっ、はぁ、はぁっ……」  
それからフェイは、緩急をつけたスパイクの突き上げで、幾たびも絶頂へと追い立てられていった。  
もはや特に意識を集中しなくとも、迸る快楽は頭の芯を痺れさせ、瞼の裏に白い火花を散らす。  
フェイが達する度、スパイクは労わるように動きを緩め、彼女が落ち着き始めた処で徐々に速度を上げてゆく。  
息も絶え絶えのフェイとは対照的に、スパイクは大して疲れた様子も見せず、愛撫と律動を繰り返す。  
いつ果てるとも知れない悦楽の波涛が、フェイの意識に霞みをかけつつあった。  
「ねぇ、ちょっと……。いつまでも、見栄張ってないで……。早く、出しちゃいなさいよっ……」  
「何だ、もう降参か?」  
残った理性を掻き集めて、フェイが切れ切れに訴えると、スパイクは見透かしたように目を細めた。  
その余裕たっぷりな表情に自尊心を刺激され、フェイは精一杯に棘を含ませた声で反論する。  
「自惚れんじゃ、ないわよ……。疲れて来たから、さっさと終わらせてって、言ってんのっ……」  
「そりゃ失敬。なら、ちょっとペース上げても大丈夫だな?」  
「え? あ、ちょっ……!?」  
するとスパイクは、フェイの腰を両手で抱え込み、ソファーの上で膝立ちになった。  
頭と肩を座席に寝かせたまま、下半身だけを大きく持ち上げる姿勢を取らされ、フェイは少し慌てた声を出す。  
意図をおぼろげに悟り、反射的に身を捩って逃れようとするが、快楽に痺れた身体は思うように動かない。  
「行くぜ」  
「なっ、そんな、待っ……んくぅ! やっ、あっ、ああっ、んぁっ!」  
一方的な宣言と共に、スパイクは引いた腰を激しく打ち付けた。  
奥を突き破らんばかりの重い衝撃に、フェイは大きく息を呑み、ビクンと背を反らす。  
最初の一突きで弾みをつけ、スパイクは人が変わったかのような荒々しい動きで、フェイの膣内を犯し始めた。  
 
「あっ、ちょっ……はぁん! 激しっ、ん、もっと、ゆっくりっ……!」  
「早く終わらせろっつったのは、お前だろ……」  
「だって、こんっ……なの、すぐ、来ちゃ、んっ、あ、ああぁっ!」  
飢えた獣の如き勢いで体内を貪られ、フェイの口から容赦を求める言葉が飛び出した。  
乱暴でありながらも決してツボを外さない強烈な注挿が、灼けつくような快楽を生み出し、理性を侵食する。  
スパイクの両手はフェイの尻肉をしっかりと掴み、腰を突き込む動きに合わせて強く引き寄せていく。  
咄嗟に身構える余裕も無いままに、のたうつフェイの肢体が絶頂の波動に震えた。  
「やっ、だめっ! イったの、イったからっ、ちょっと、緩めて……っ!」  
「だから、好きなだけイけって。俺の方は、もう少しかかりそうだしな……」  
「だめぇっ、だめなのっ! あたしっ、続けてはっ、あっや、来る、また来るっ……んんんっ!」  
フェイが切羽詰った口調で訴えても、スパイクはまるで意に介さず、それどころか更に動きを早めていった。  
少し息を切らしたスパイクの突き放すような声が、フェイに淫猥な被虐の快感を与える。  
激しい律動がもたらす快楽の波は、絶頂とその寸前の間で細かく振幅し、落ち着く事を許さない。  
「んっあ、あっあっ、やっく、んうぅん! やっめ、あっはぁ、息っ、できなっ、あくぅ!」  
「大袈裟な……ヤツだな。足りないなんて、言ってたのは誰だよ……?」  
「もうっ、もういいっ! いいからっ、とめっ……やっ……!」  
「ここまで来て、止まる訳ねえだろ……っ。あと少しぐらい、堪えて見せろって……」  
「無理っ、無理よっ! こんなっ、っは、あたしっ、んっ、あっ、あっ、あぁっ!」  
責められ続ける秘所からは壊れたように大量の蜜が溢れ、下腹部を伝って臍の窪みまで滴っていった。  
絶え間なく連続する悦楽の極みが、積み重なって意識を圧し、それでもなお膨れ上がる。  
未知の領域へ強引に巻き込まれてゆく怖れと不安が、フェイの意地と見栄を粉々に打ち砕いた。  
 
「やだっ、やだやだぁっ! おねがいっ、もうっ、もうやめてよぉっ!」  
「……おい、フェイ?」  
いきなり物慣れない少女の如く泣き出したフェイに、スパイクは軽く目を瞠った。  
叫びながら髪を振り乱してイヤイヤと首を振り、堰を切って溢れる涙で紅潮した頬を濡らす。  
豹変した態度にスパイクは怯みを覚えるが、勢いのついた欲情はその懇願に却って激しさを増してゆく。  
縋りつくように強く収縮する締め付けが剛直を襲い、スパイクの腰にぞわりと射精の欲求が走った。  
「悪ぃ……。もうちょっとだけ、待ってくれ……」  
「いやぁっ! んっ、ゆるしてっ、あっ、もう、あ、ゆるしてぇっ! おねっ、くふぅ、おねがい、だからぁっ!」  
まともな意識があるかどうかも分からないフェイに謝りながら、スパイクは最後のスパートをかけた。  
フェイは交差させた両腕で目元を覆い、ぐずった声で必死に許しを請い、残った力を振り絞って身悶える。  
初めて見るフェイの可憐な姿に、雄の衝動が激しく掻き立てられ、滾る肉棒から出口を求めて遡ってゆく。  
「ひぅ、だめぇ! あたしっ、んっ! やだっ、ゆるしっ、もうっ、やっ、やなのぉっ!」  
「く、はっ、うっ、く……っ、くぅっ!」  
「いやああぁぁっ!」  
スパイクが奥で達したのに続いて、フェイは断末魔にも似た絶叫を放ち、強張った身体をガクガクと震わせた。  
脈動する剛直から熱い迸りを注ぎ込まれる度に、焼け爛れた膣道がひゅくひゅくと痙攣する。  
フェイの中に全てを吐き出し終えると、スパイクは静かに腰を引き、急に重くなった肢体をそっと下に降ろす。  
「ふぅ……。終わったぞ、フェイ……」  
「ぁ……は……んっ……はぁ……ぁっ……」  
スパイクが一息ついてそう告げると、フェイは完全に意識を失って、ただぐったりと浅い呼吸を続けている。  
「……聞こえてねえ、か」  
険の取れたあどけない寝顔を見下ろして、スパイクは小さく一人ごちた。  
 
                      ◇  ◇  ◇  
 
フェイの上から離れると、スパイクは手拭いで濡れた自分の股間をざっと拭き、再びズボンを身に着けた。  
次に、席を立って仮眠用の毛布を引っ張り出し、失神したフェイの身体にそっと掛けてやる。  
しばらく気が付きそうにないフェイの姿にふっと唇の端を上げ、ソファーの反対側の端に腰を落ち着ける。  
煙草を取り上げてライターの炎を短く閃かせると、深々と吸い込んだ煙を大きく吐き出した。  
「そう言や、女を抱くのもずいぶん久々だったよな。……ちょっと加減が効かなかったか?」  
珍しく熱くなった自分を振り返るように、スパイクはゆっくりと呟いた。  
心地良い開放感と脱力感が残る体へ、ニコチンのもたらす微かな痺れが染み渡ってくる。  
静まり返ったリビングの中で、煙草の燃える音とフェイの穏やかになってゆく吐息とが、妙に耳についた。  
「しかし、このまま起きなかったら、やっぱ俺が部屋まで運ばないといけないのかねぇ?」  
小さく寝返りを打ったフェイの顔をちらりと窺って、スパイクは二本目の煙草に火をつけた。  
面倒な事だと言わんばかりに肩を竦め、出来るだけそれを先延ばしにするように、のんびりと紫煙を燻らす。  
そうして二本目の半ば過ぎが灰に変わった頃、フェイはようやくピクリと瞼を震わせ、薄く目を開いた。  
「ん、あ……?」  
「よぉ、お目覚めかい?」  
半ば夢見心地な声を上げるフェイに向け、スパイクは軽く手を振って見せた。  
フェイはしばらく無言のまま、顎を引いて軽く首をもたげ、不確かな視線でスパイクの姿を眺め続ける。  
じっと反応を待っていると、フェイはにわかに片腕を持ち上げ、二本の指を立てた手をふらふらと差し出す。  
「……一本ちょうだい」  
「あのなぁ、第一声がそれかよ?」  
先程までの嬌態が嘘のようないつも通りの物言いに、スパイクは思わず吹き出した。  
 
「いいから、火ぃつけてこっちに寄越しなさいっての」  
「へいへい、仰せのままに」  
横柄にくいくいと曲げるフェイの指に、スパイクは新たな煙草を一吸いして火をつけ、ひょいと手渡した。  
フェイは再び頭をソファーに預けると、億劫そうにその手を口元へ寄せ、大きく一服する。  
唇から煙を吐きつつ前髪をくしゃっと掻き上げると、視線を天井に向けたまま忌々しげに呟いた。  
「あんたさぁ、今まで女に『しつこ過ぎる』って言われたことない?」  
「そこまでハッキリ言われた事は無えけどな」  
「あっそ。……ヤる前に訊いとけば良かったわ。付き合わされたこっちはもうくたくたよ」  
「それにしちゃ、随分と楽しんでくれてたみたいだったけどな?」  
主導権を完全に奪われた事が気に入らなかったらしく、フェイはぶつくさと毒づいた。  
スパイクが混ぜ返すと、フェイはジロッと下から睨み付けて、苛立ったように声を尖らせる。  
「いいからもう、さっさとどこかに消えなさいよ。あたしはもう少しここでゆっくりしたいんだから」  
「了解。それでは、用済みの男は立ち去るとしますか」  
余韻が強くて動けないのを誤魔化すフェイに、スパイクは気付かぬ振りをして立ち上がった。  
そして、フェイが小さく安堵の息をついた処で、ぐるりとソファーを回り込み、ずいっと顔を近づける。  
「……ところでな、フェイ」  
「なっ、な、何よ?」  
「最後のほう、けっこう可愛かったぜ?」  
「────っ!?」  
低い声で囁きかけると、どうやらちゃんと覚えていたらしく、フェイの顔が一気に羞恥の色に染まった。  
最も触れられたくなかった点を指摘されたフェイは、やがてワナワナと肩を震わせ、眉を吊り上げてゆく。  
甲高い罵声と共に飛んでくる物をひょいひょいと避けながら、スパイクは軽快な足取りで歩み去っていった。  
 
〜END〜  
 

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