場所は塔の木『エプリティカ』。初めて汎人類連合が集ったその地で宴が行われていた。  
永く激しい戦いの末、D・Sは悪魔達を打ち滅ぼしそれを見届けた天使達は再び天界に帰っていった。  
D・Sによって悪魔王のもとから救出されたヨーコは『最後の決着』を付け戻って来た男の腕に抱かれていた。  
「ヨーコさん・・・やっと二人きりになれたね。」  
そう言いながら月明かりだけが頼りの薄暗い廊下を、ヨーコを優しく抱きかかえたD・Sは歩いた。  
ずっと恥ずかしそうに俯いていたヨーコはふと顔を上げた。  
吸い込まれそうに深く青い瞳、すっと高い鼻、美しい形の唇、きらきらと輝く銀の髪。  
今までずっと見てきた男の顔のはずなのに、照れくさくてこれ以上見つめる事ができなかった。  
「着いたよ。」  
用意されていた自室にヨーコを招き入れ扉を閉め、内側からしっかりと鍵を掛けると  
D・Sは抱き上げていたヨーコの身体を広い寝台の上へそっと降ろした。  
そしてD・S自身も傍に腰を降ろすと、ふわりと柔らかくヨーコの身体を抱きしめる。  
ヨーコのいつもより高く、そして早いリズムを刻む鼓動が、布越しにD・Sの肌へと伝わってくる。  
これからの出来事を暗示するような、不安と興奮を奏でるそれに抱きしめる力を強くすると  
D・Sはゆっくりと口を開いた。  
「・・・いいんだな、本当に」  
首筋に顔をうずめたD・Sの問いに、少しの間の後ヨーコの首が小さく縦に振られる。  
その答えにD・Sは愛おしげに目を細めると、ヨーコを強く抱きしめた。  
 
「ヨーコさん・・」  
互いの顔が見える程度に少し身体を離したかと思うと、D・Sはヨーコが身に纏っていた  
正装を剥ぎ取り自身も裸になった。  
月明かりと暗闇、左右異なる輝きに、  
蕩けそうなほど優しい色を映しだしたヨーコの身体をシーツの海へと沈めていく。  
真っ白な波の上に、陶器のように白くすべらかな肌の裸身が横たわる。  
体に敷かれた長く柔らかいその髪は燃えるように赤く、強い意志を感じさせる  
大きな瞳と同じ色をしている。D・Sはヨーコのこの瞳が大好きだった。  
だが今は不安と怯えに揺らぎ強さを失くしたヨーコの瞳を安心させるようにそっと瞼に口付ける。  
「・・愛してるよ、ヨーコさん」  
優しい愛の言葉を口にしてみるもD・Sは自身の欲望を抑えられなくなってきていた。  
初夜の恐怖に怯えながら健気に自分を受け入れようとしてくれているヨーコを  
傷付けたくない怖がらせたくない。  
頭では判っていてもヨーコが放つ処女の甘い香りにD・Sの鼓動と呼吸は荒くなっていった。  
 
D・Sの鍛え上げられた裸体も、まっすぐこちらを見つめる瞳もどちらに目をやるのも恥ずかしくて  
ずっと窓の月明かりを見ていたヨーコはようやくD・Sと視線を合わせた。  
「!!」  
部屋に入ってきたときはあんなに優しかったD・Sの目は今や欲望に燃えていた。  
D・Sが『最後の決着』を着け帰ってきたら、自分のこの気持ちを素直に伝えよう、もう逃げない拒まない。  
そう固く決意していたのに・・・。  
愛するD・Sがほんの一瞬自分を捕らえ恐怖を与えていたベルゼバブと重なってしまった。  
「あっ!・・・いやっ!」   
ベッドから逃れようと身を起こしたヨーコを瞬間D・Sは押し倒した。  
D・Sの顔が近付く。荒い息遣いがヨーコの顔にふりかかる。  
「ヨーコ・・っっ・・!」  
ヨーコは応えられない。D・Sのこんな表情は初めて見た。怒り、悲しみ、懇願、  
それらがごちゃまぜになった泣きそうな顔・・・。  
「あ・・あ」とまどうヨーコの唇をD・Sは強引に奪った。結ばれることをずっと願い続けてきた憧れの女とのキス。  
 
しばらく唇を重ねたまま、その柔らかさを味わった。ヨーコのかすかな吐息が感じられる。  
下半身に血が集まり、頭がぼうっとした。  
舌を動かし、ヨーコの唇を割った。口内にD・Sの舌が侵入する。  
 にゅるり・・・・  
しきりに顔を傾け互いの口がよりいっそう密着するようにし、舌を奥へ差し入れた。  
ヨーコの舌が狭い口内で逃げまどうが、すぐに追いつめられてしまう。  
D・Sは唾液を注ぎ込みながら舌を絡めた。逃げられないように腕を腰にまわし力強く抱きしめた。  
2人の体が密着し、ヨーコの下腹部に固いモノが押しあてられた。  
D・Sの舌がヨーコの口内を蹂躙する。口の端から、唾液が溢れ垂れ落ちた。  
「はあ!はあ!」  
「んむ・・・んふ・・・はむ」2枚の舌が蛇のように絡み合った  
そのままヨーコをベッドに押し倒し、ヨーコの手首を掴み押さえつける。その姿勢のままキスを続け唾液を送り込んだ。  
体内に互いの体液が浸透していく。  
「んむ・・・・ぷは!・・あぁ」  
ヨーコは息苦しさに顔をしかめる、ようやく唇が離されたと思ったら、   
「ヨーコさん!もう我慢できない!」  
D・Sはそういうと、掴んでいた手首を離し強引なキスで息も絶え絶えになっていたヨーコの胸の上で揺れる  
白く柔らかい大きな双丘を両手で掴んだ。指の間から先端にある薄桃色の突起がちょこんと出ている。  
「ああっ!嫌っ!!」  
甘く良い匂いにふんわりと柔らかい手触り、暖かい体温に早い鼓動、D・Sはいやらしく男を誘う  
巨乳の魔力に取り憑かれた様にヨーコの乳房を揉み続けた。  
 ふにゅふにゅふにゅ・・・・・・・コリコリコリ・・・・・・・  
「だめっ! やめてっ!」  
ヨーコは抵抗するが力が入らない上D・Sが馬乗りになっている。時折下腹部に何かがあたり這いずり回るような感覚を覚える、  
何度目かで頭が真っ白になった・・・・。  
 
「ん・・・・えっ!? い、いやぁっ!」  
気が付くとD・Sの顔は下のほうに移動し胸を過ぎ臍のあたりを舐めまわしていた。さらにその下に向かう。  
「ああ!やめて、まっ・・」  
ヨーコが必死の力で閉じていた足をD・Sが強引に開いた途端男の欲望を爆発させるような  
処女の匂いが一気に解放された。  
「はっ!はっ!はっ!」  
脳をとろけさせるような甘い匂いにD・Sの鼓動と呼吸は益々荒くなった。  
あの部分を見られている、ヨーコは羞恥と屈辱で顔を真っ赤にし震えている。  
D・Sはゆっくりと秘裂に顔を寄せた。荒い息で恥毛がそよぐ。膣口が緩み愛液が溢れた。  
 ぬちゅ・・・  
D・Sの唇がヨーコの下の唇に押しあてられる。  
「あふうっ・・!」  
初めて性器に直接刺激をうけ、ヨーコは思わず声をあげた。  
ぢゅ・・る・・・ちゅばっ、ずじゅりゅりゅりゅっ!  
卑猥な水音をたてながらD・Sは愛液を啜った。  
「いやぁ! やだあ!」  
ぬちゅり・・・・・  
「ひぁっ!?」  
今度は割れ目を指でつついた。  
 にゅじゅ、しゅりゅ・・・  
指が割れ目を撫で上げる。  
D・Sは指についた愛液をにちゃにちゃと擦り合わせた。しばらく粘りけを確かめてから、指を舐める。  
「ヨー・・・コ・さん!」  
完全に欲望に支配された目をしている。  
再び愛撫が開始された。  
 じゅりゅ、しゅにゅ、にゅちゅ・・・・  
「あんっ・・・ひっ・・・くあぁっ!」  
指がその部分を擦るたびにヨーコの腰が悩ましく動いた。ヨーコの口から艶っぽい喘ぎが洩れる。  
D・Sの指がクリトリスを集中攻撃する。  
 ちゅく、しゅにゅ、くりゅ・・・・  
「あんっ! やっん!だ、だめっ! きゃうぅっ!」  
「ヨーコさん!」  
ベッドに身を投げ出していたD・Sはヨーコの上に乗り、股を押し開いた。  
ヨーコの淫裂が更にさらけ出される。D・Sのペニスは待ちに待った女肉を前に、  
真っ赤に充血し腹に向かって反り返っていた。  
「ヨーコさ・・ん!・・・奪うよ・・・」  
「奪う・・って・・・いやぁっ!」  
 
D・Sはペニスを掴み亀頭を膣口にあてようとした。しかし、ヨーコの性器を前に、  
ペニスは限界まで充血し、急な勃起角度で痛いほどに反り返っている。  
ヨーコが必死に暴れる上に身長が30センチ近くもあるのだ、なかなか位置が合わない。  
膣口を片方の手でおさえ、腹を合わせるような姿勢でヨーコに覆い被さる。  
なんとか亀頭が膣口に当たった。  
 
二人のその部分が初めて触れあった。  
 
「ヨーコ!ヨーコ!」  
亀頭で膣口を嬲る。溢れ出た愛液が亀頭と絡み合う。  
「いや!ま、待って!お願い」  
D・Sはペニスに力を込めた。ヨーコの膣口がわずかに広がる。  
 ずっ・・ぐ・・・・  
亀頭が膣口を押し広げ少し食い込んだ。  
D・Sの背筋をゾクゾクとした快感が駆け登った。  
「い、痛いっ!・・・・ああっ!」  
さっき指で慣らされたはずなのに、それとは比べ物にならないぐらいの重い衝撃をヨーコは受けた。  
   
 ずぷぷ・・・ずぐ・・・みり・・・  
処女膜がいっぱいまで広がり、裂け始めた。  
 「いやぁっ! 本当に痛いの、やめてぇ!動かないでえ!」  
 ぐっぐっぐっぐ・・・  
亀頭が処女膜を突破した。ヨーコの膜は失われた。  
ヨーコは瞳を涙で潤ませながらシーツを力いっぱい握りしめる。  
何とか、この衝撃が過ぎ去るまで・・・。  
早く、この痛みから解放して欲しくて・・・。  
 
D・Sは亀頭を入り口付近まで後退させた。ヨーコの膣から出てきたペニスは破瓜の血で紅く染まっていた。  
「もう一度ヨーコの処女を奪う!・・・・。」  
「ああっ!ま、待って!・・・・・・・あの・・ダーク・シュナイダー・・・・ 」  
ヨーコがD・Sを受け入れると決意したとき、決めたこと。男を『ルーシェ』ではなく男の本当の名前で呼ぶこと。  
やっと、言えた。  
自分をずっと愛してくれていた、悪魔達の元から命がけで助け出してくれた、その名前『ダークシュナイダー』と。  
 
「・・・・・ヨーコ・・・さん・・・?」  
拒まれたと思い暴走しそうになっていたD・Sはようやくヨーコの言葉に耳を貸した。  
何よりも大切なヨーコを悪魔に捕らえられ救出はできたもののD・Sも深くショックを受けていた。  
ヨーコが傍にいないという虚無感は生まれて初めての恐怖だった。闘っている間中不安で不安で不安で!  
心が押しつぶされそうだった。  
この出来事はD・Sがヨーコに対して『独占欲』と『支配欲』を持つきっかけとなってしまった。  
この女を誰か他の人間に渡すことはできない、自分の物だ、自分を受け入れてくれなくとも力ずくで!  
そんな邪な心が芽生え始めていた。  
 
しかし震えながら、それでもまっすぐに自分を見つめながら初めて名前を呼んでくれたヨーコの強い想いをD・Sは理解した。  
「ヨーコさん、ゴメン。」  
「ダーク・シュナイダー。・・・痛かったんだぞ!」  
「ご・・・ごめ!・・」  
けれど、痛みを訴える身体とは別に、心は一種の至福の感に満たされているようでひどく気持ち良かったのもまた事実。  
愛しいD・Sを迎え入れた事への幸せなのか、少々乱暴だったとは言えその彼の腕の中で抱かれている事への安堵感なのか、  
今のヨーコにはそれすら判別できるような理性なんて、もう残っていないかった。  
D・Sはヨーコの上気した頬を優しく撫でる。  
 
 
「・・・キスからやり直す?」  
 
END  
 

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