『るーしぇが愛する者は、俺も愛してる』
少女の頭の中を、この言葉が繰り返されてる
僕はどっちのルーシェ君を…
15歳の少女は、隣で無邪気に眠る少年をみながら、少女は自分の躰を抱き締めた…
『D.S…』
隣で眠る少年の中にある、もう一人の男を思い浮べる
抱き締めた手は、何時の間にか少女の胸に移動していた
柔らかい感触が手の中にあることに抵抗を感じながらも、少女はそのまま掌を動かして、自らの膨らみを軽く触っていく
少女の躰を恥ずかしさが駆け抜けた
今隣で眠る少年が、目を覚ましたらどうなるだろう?
しかし一度火が付いた躰は止めることは出来なかった
着ている服の質感が肌を撫でる
布が抵抗なく滑っていく…
少女は胸を片方の片手に預けて、もう一方の手を唇に触れさせた
どこか熱っぽい吐息を指先に感じる
少女は唇を何度か撫で、口内の舌のぬめりに触れて、顎を辿って首筋に唾液の線を描いていく
濡れた素肌に少し冷たい空気が掠める
その温度に少女の肌が一瞬粟だった
ランプに照らされた自分の姿と少年を見ていることに耐えられず、少女は目を瞑るが、動く両手は止まることはない
片方の手でゆっくり解していた胸が、小さな突起を服に押しつける
その存在を指先で知ると、少女は迷った後で突起を摘む
『はん………んっ』
咄嗟に口を割った自分の声に驚くが、突起を摘んだ指はそのままに、体温の上昇と共に赤みを帯びてきた唇をそっと舐めた
隣で眠る少年に、気付かれないように声を堪えようとする少女の吐息は、其の度に熱を増していた
首筋で一度止まった手は、胸を通り過ぎて腰を通り、薄い布で隠されたヒップを包む
小柄なヒップには必要以上に構う事なく、布の上から太股、そして足の付け根の辺りを撫でた
『………ふ……』
甘味を含んだ声が鼻から抜ける
薄い布地の服を手でそっとたくし上げる
布地を持ち上げると、むき出しになった足に空気が直接触れた
熱をまとった少女の肌は、空気に含まれる冷たさにも冷まされなかった
それどころか、そのおんどすらも刺激になるかのように、少女の体は一層の熱を帯びる
少女は薄く目を開いた。
たどたどしく自分の掌が太股をさかのぼり、下着を探り当てる。
少女は一瞬躊躇ったが、考えるのを止めるために指を奥に進めた。
『あ……んっ』
下着の隙間からそっと指を差し入れる。
薄い茂みをかきわけて、さらに奥の秘所を探った。
探る迄もなく、指先は目的の場所を見つける。
明確に居場所を示すように、そこは蜜に濡れていた。
少女は蜜に濡れながらも、まだ男を知らない閉じられた肉の割れ目に自分の中指を滑り込ませる。
思っていたよりもそこはぎゅっと引き締まり、強い抵抗を表す自身の壁に、少女は少しだけたじろく。
だが、その抵抗が長く続かない事も知っていた。
入り口の周りを指の腹で撫でながら、溢れる湿り気を頼りに指を進める
指を阻む素振りを見せながらも、確実に奥からはぬめりを帯びた液体が滲み出てきていた。
『あ……っ、んんっ、ふあんっ……』
体の中に入り込む細い指の感触に、少女の体が一度大きく身震いする。
虚ろになる視線は、どこに落ち着いていいのか判らないまま、あちこちを彷徨う。
体の力が抜けていくにつれ、きつく少女の指を締め上げていた肉壁も力を緩めていく。
ゆっくりゆっくりと進められていた指を、望んでいるかのように飲み込んでいく。
中指一つで進められていた指に、少女は頭で考えることなく人差し指を加えた。
湿った音が、少女の耳に小さく届く。
『ひゃんっ……んっ……はぁ』
高く上がった声を天井に向けて放つ。
声を放った後傍らの少年に気付かれないかと、少女は恐る恐る隣をみてみるが、少年は安らかな寝息をたてていた。
抵抗が殆どなくなった内部を、指は奥へ奥へと誘う。
その動きは少女の気持ちそのままを映すように次第に激しくなる。
少女はもう片方の手を服の中に滑り込ませると、下着の上からやや乱暴に胸をもみほぐす。
体中を巡る体温に色付いたピンク色の突起が、痛々しそうな程にそそり立つ。
爪の先が掠める刺激すら、高潮した声に変わった。
『あ、んっ……ああんっ……』
大きく回した指が、少女の敏感な箇所を強くこすった。
理性が遠退く頭で、少女は二人の男の顔を浮かべる。
一人は、隣で眠る少年…そして、少年に封じられた古の魔法使い…。
少女は荒く吐き出される息と一緒に、愉悦の色を含んだ声を上げた。
『あん……やぁっ、はあぁっ!』
押し黙る部屋の沈黙。
少女は訪れた絶頂に体中の力を抜いた。
体の中から濡れそぼった指を引き抜く。
絡み付いた透明とも白とも言いがたい液体が、重たく指と一緒に引き出される。
じわりと下着に、割れ目から染み出たものが移る。
『お気に入りなのに……染みにならないかなぁ……』
…彼女は知らない。
この後拉致され、今着ている物を全て溶かされてしまう事を
【END】