ある日の帰り道。僕はタマちゃんと一緒に川原の土手を自転車を押して、  
話ながら帰っていた。  
二週間前、室江高校の近くで強盗があったので、  
学校が出来るだけ集団で帰るよう支持をだした。  
そのとき、タマちゃんが  
「じゃあ、ユージ君・・・一緒に帰ろうか・・・」  
と誘ってきてくれてからというもの、僕らは一緒に帰ってる。  
僕は強盗の件は聞き流して一人で帰るつもりだったが、  
タマちゃんは真面目に守るつもりだったらしい。  
非常に彼女らしい。  
強盗は三日前に捕まったが、結局そのまま一緒に帰ってる。  
正直、強盗に感謝だ。  
「本当に夕日、綺麗だね・・・」  
「本当に綺麗だ。回りした価値はあったよ」  
実は川原を通ると、帰り道としては遠回りになる。  
だが今学校で、ここの夕日は絶景だと話題になっているので、  
僕らも来てみた。  
今日は偶然、他の部より剣道部の活動が早く終わったため、  
僕ら以外に人はいなかった。  
夕日はオレンジ色に街と、季節はずれの積乱雲を染め、  
影との絶妙の色合いを映し出していた。  
しかし僕は、夕日に感動するより左手の違和感が気になっていた。  
少々、腱鞘炎気味なのだ。  
「・・・左手、大丈夫?」  
左手を気にしていたことにタマちゃんは気付いたらしい(  
腱鞘炎のことは知っている)。心配そうな顔つきで僕の左手を覗き込んだ。  
「ありがと、大丈夫だよ。」  
これ以上心配をかけないため、僕は笑顔で答えた。  
「しっかしまだまだ練習不足だよ。早くタマちゃんみたいに強くならないと。」  
「・・・ユージ君は私を買い被りすぎだよ・・・」  
タマちゃんは頬を赤くして言った。  
 
・・・この顔を見るたび、自分の胸の内を彼女に伝えることはかなわない、  
と思わされる。  
タマちゃんは真面目だ。今の軽口ですら真面目に受けとめてしまうほどに  
僕が胸の内を彼女に伝えたら、  
彼女は困って黙り込んでしまうだろう。悩んでしまうだろう。  
今時の女子高生のような思考回路を彼女はあまり持ち合わせていないのだ。  
代わりにあるのは純粋で真面目なココロ。  
仮に付き合ってもいいと言っても、  
それは僕を気遣う彼女の正義感からくる自己犠牲だ。  
どれほど些細なことでもタマちゃんを苦しめることを僕は望んでない。  
あらかじめ回避できることならなおさらだ。  
ひょっとしたら、タマちゃんも僕のことをと思ったこともあったが、  
その考えはすぐ捨てた。  
それほど僕は自惚れていない。  
今、誉められて照れている彼女は決して悩んではいないだろう。  
しかし過度な想いや言葉は必ず彼女のココロを食い潰す。  
それなら僕はこれでいい。彼女を裏切らない友達  
これ以上を望む必要はないのだ。  
「そんなことないよ。タマちゃんの強さは剣道部の皆が認めてる。  
 だからもっと自信をもっていいよ。」  
「そうかな・・・ありが  
そこまでしか、タマちゃんから声はでなかった。  
「きゃっ!?」  
土手ぎりぎりを話ながら通っていたためだろう。  
タマちゃんが押していた自転車の後輪がスリップして落ちかけていた。  
しかも防具入れを後部の荷台に積んでるせいで重くなっている。  
僕が事態に気付いたときには後輪はほとんど落ちていた。  
しかももっと悪いことに、ハンドルがあたってタマちゃんが  
バランスを崩してしまった。下手をすれば自転車と一緒に土手の下。  
もっと悪ければ河に落ちる。  
「タ、タマちゃん!」  
僕がそう呼んだときには、彼女はすでにゆっくりとだが  
土手めがけて落ちていた。  
僕は自分の自転車を捨ててタマちゃんの方へ踏み込んだ。  
そして彼女が突き出した右腕を左手でつかんだ。  
腱鞘炎の痛みが駆け巡った。しかし離さない。離すわけにはいかない。  
しかしあまりに焦って飛び込んだため、僕もバランスを崩してしまった。  
すでに二人一緒に落ちることは避けられなくなっていた。  
僕は彼女を引き寄せた。  
「くっ!!」  
無理に使った左手の痛みは僕の顔を歪ませるのに十分だった。  
しかしそれでも引き寄せた。  
僕は彼女の頭に右手を回して抱き寄せた。強く、ぎゅっと。  
 
そのまま僕らは土手に落ちた。ガーッという音が右肩の痛みとともに走った。  
ありがたいことにそれほどたたないうちに土手の滑走は止まった。  
カラカラと倒れた自転車のチェーンがなっている。  
僕は彼女の両肩をもって彼女を抱き起こした。  
「タマちゃん、大丈夫!?怪我無い!?」  
彼女は頷いた。一応僕も確認したが、特に怪我は無さそうだ。僕は安心した。  
「あ〜よかった。タマちゃん怪我なくて・・・」  
「でも・・・ユージ君が・・・」  
彼女に言われてようやく僕は自分の状態に気が付いた。  
右肩から背中にかけて砂だらけで、Yシャツは所々破れていた。  
そのとき磨った所は熱い痛みをもっていた。髪の毛もボサボサで砂だらけだ。  
タマちゃんを抱き起こしたときには無我夢中で気にしてなかったが、  
左手には激痛が休まず走っていた。  
しかしそんなことをタマちゃんに言えば心配するのはいうまでもない。  
「大丈夫だよ僕は。気にすることないよ。」  
そういって安心させようとした。しかし痛みからくる顔の歪みは押さえきれなか  
った。  
彼女の瞳は潤みはじめていた。  
「・・・ゴメンね・・・ゴメンね・・・あたしのせいで・・・」  
タマちゃんはヒーローに憧れている、人よりとても正義感にあふれている。  
そんな彼女は自分の過失で人を傷つけることに罪悪感を感じている。  
そんなに重い怪我で無くても他人を傷つけたということは  
彼女のココロに深く突き刺さる。  
僕は彼女を怪我から守ったが、代わりにココロを傷つけてしまった。  
見ていられなかった。  
「そ、そんなに気にしないでよ!本当に僕は大丈夫なんだ!!  
 タマちゃんが怪我無いならそれでいいんだよ・・・」  
気が付いたら僕はタマちゃんを抱き締めながらそうさけんでいた。  
 
これはタマちゃんを困らせるだけだと頭は叫んでいる。  
しかし止められなかった。愛しい人が自分のために泣いている。  
それは僕にもつらいことだった。  
しばらくして、僕は自分のやっていることに対してようやく目が覚めてきた。  
ゆっくりと手を離し、離れてから謝ろう。そう思った。  
しかし離れる直前、僕は強い力で引き寄せられた。  
タマちゃんが抱きついたと気付くまで時間は掛からなかった。  
「タ、タマちゃん・・・?」  
思わぬ彼女の行動に驚いて、僕は彼女の顔を見た。  
気付いた彼女は言った。ほほ笑みとともに。  
「ありがとう・・・」  
・・・そのほほ笑みに僕は思わず見とれてしまった。  
人は日頃から彼女を『かわいい』と形容する。  
しかしそこにいる彼女はとても『綺麗』な・・・綺麗な女性だった。  
「綺麗だ・・・」  
僕はそういうしかなかった。  
僕らは何秒か見つめあった。やがてどちらからでもなく顔を近付けあった。  
お互いに躊躇しあいながらも確実に・・・  
唇が重なった。キスなんて僕はしたことなかった。タマちゃんもしたことはない  
だろう。  
お互いにぎこちないキス。でもお互いに求めあっているのはわかった。  
唇が離れたとき、タマちゃんの顔は夕日も手伝って真っ赤になっていた。  
顔をうつむけて離れたタマちゃんを僕は後ろから抱き締めた。  
彼女を困らせるという考えはもう無かった。  
さっきのキスで自分も彼女も同じだったことは確信していた。  
「もっとこうしていられる間柄になりたいよ。タマちゃんが好きだから・・・ダメ?」  
彼女は振り替えり、耳まで真っ赤にした顔を横に振った。  
 
 
こうして僕らは付き合うことになった。  
しかし気恥ずかしいので剣道部では秘密にすることにした。  
それから一ヵ月間、僕らは普通の恋人達と同じようにすごした。  
昼食を二人で食べる、一緒に帰る、休日はどこかに遊びにいく。  
絵に描いたような幸せな二人だった。  
しかし、最近僕は悩んでいた。  
好きすぎてそのうち、理性を追い越しはしないかと。  
僕も健康な高校生なのでそういうふうに頭が回ってしまう。  
しかしそんなことに踏み切るきっかけなんて僕にはわからない。  
かといってこんな気持ちをため続けたらどんな形で爆発するかわかったものでは  
ない。  
こんな気持ちを持て余していたある日。  
僕らは帰宅してる最中、夕立に見舞われた。雨具は両方無し。  
幸い、今日は川原を通らず帰ってたので雨宿りするところがあった。  
「どうしよっか、ユージ君・・・」  
「僕は家が近いからなんとかなるけどタマちゃんはやばいよね。」  
「・・・クシュン」  
僕の隣から小さなくしゃみが一つ。  
やばいだのなんだの言えばもうびしょぬれなのでとっくにやばかった。  
タマちゃんはブレザーを脱いでいたので上着はYシャツだけだった。  
風邪をひく理由としては十分だった。  
「・・・僕の家、来る?」  
「・・・えっ?」  
「このままだったら、タマちゃん風邪ひいちゃうから、  
うちで雨宿りしていきなよ。」  
「・・・うん。」  
ここまで言って自分の理性の飛び具合に気付いた。  
ただでさえ悩んでいるのに、濡れたタマちゃんのYシャツが透けて、  
肌が見えたせいだろう。  
 
雨に濡れつつ二台の自転車は僕の家に着いた。  
雨宿りしてたときには肩しか濡れていなかったタマちゃんのYシャツは、  
全身が濡れ、下着まではっきりみえていた。  
僕は自転車をおりてから、ずっとポケットに手を入れていた。  
スラックスの中が欲望ではち切れそうなので  
押さえてなければならなかったのだ。  
さすがにやばいので早くうちのなかに入って、しまおう。  
母さんにタマちゃんをまかせてその間になんとかしよう。  
こういうときに幼なじみというのは助かる。  
ドアの前まできて、僕はドアに何か紙が張ってあるのに気付いた。  
剥がしてみると母さんのメモだった。  
なんだろう、とひととおり目を通すことにした。  
「・・・何、かいてあるの?」  
タマちゃんが覗き込んできた。  
「母さんからのメモみ・・・た・・・ぃ」  
僕は固まった。タマちゃんはきょとんとしてる。  
「どうしたの?」  
「・・・十時まで誰も帰ってこない。」  
メモは結構長かったので重要なところだけ抜粋。  
『今日は十時まで勇次ひとりだから』  
・・・タマちゃんも少し固まった。  
 
 
タマちゃんをうちにあげてからというもの、僕はまったく落ち着かなかった。  
雨はあがりそうになかった。  
僕もタマちゃんも黙り続けていた。  
お互い反対側をむいて、うつむき、座っている。  
何か話そうと思っても話題が思いつかない。  
普段は何の抵抗もない会話も、極度の緊張の中で封じられていた。  
「・・・クシュン」  
タマちゃんのくしゃみの音が部屋の沈黙を破った。  
この音で僕の緊張の糸も切れた。  
「あ、そ、タマちゃんシャワー浴びてきなよ!  
濡れてるままだったら風邪ひいちゃうしさ、  
着替えは大きいけど僕のやつ貸してあげるから!」  
今までしゃべらなかった分一気に早口で喋った。  
そのまま立ち上がってタンスに向かい、  
適当にズボンとTシャツを取り出してタマちゃんに渡した。  
「ね?」  
「・・・うん。」  
改めてタマちゃんをみると顔はあの夕日を見た日くらい真っ赤だった。  
僕はタマちゃんをつれて風呂に向かった。  
風呂に着いてすぐ、僕は彼女にタオルとバスタオルを貸し、  
シャワーの説明をさっきより早口で教えて、  
自分もバスタオルを一枚つかんで逃げるように部屋に戻った  
 
部屋のドアを閉じてすぐ、僕はその場に座り込んでしまった。  
僕を形容する言葉はたった一つ。『ヘタレ』だ。  
いわゆるチャンスは山ほどあったのにすべて拾い損ねている。  
あまりに度胸というものがないな、と軽い自己嫌悪に陥った。  
しかし冷静になるにつれ、これはこれでよかったと思えてきた。  
僕の一方的な気持ちをぶつけても彼女にとどかないだろう。  
そう割り切って考えれば大分気が楽だ。  
そう割り切ろう。  
『キィ・・・』  
考えがまとまった時にドアが開く音がした。  
タマちゃんが戻ってきたのだろう。  
何、落ち着いていつもどおりしとけばいいのだ。  
「あ、タマ  
振り返った時にいたのはたしかにタマちゃんだった。  
だが彼女の格好が問題だった。  
下着しか付けていなかった。  
思わぬ状況に、部屋の真ん中にいた僕は、  
部屋の反対側まであとずさった。  
さすがにむこうが尋常じゃない場合のことは考えてなかった。  
「ちょっ?!タマちゃっ!?どっ!?」  
焦りまくっている。仕方あるまい。  
タマちゃんも顔は真っ赤だったがこっちに近づいてきた。  
そして僕の横に座った。  
そして言った。  
「ユージ君・・・あたしと・・・したい・・・?」  
あまりにピンポイントな発言。  
「えっ!?なっ!?どっ!?」  
すでに日本語ではない言葉を僕は口にしていたが、  
タマちゃんは言いたいとしてることを理解したようだ。  
「だって・・・あたし、ユージ君に何かあげたくて・・・  
ユージ君はあたしにやさしくしてくれるけど・・・  
あたしはお礼を言うばかりで・・・お礼を何もあげれてないから・・・  
せめて・・・」  
そこまで言ったタマちゃんを僕は抱き締めた。  
聞いてるうちに頭の糸がきれていた。  
「・・・僕も男だから、こっから先どうなるかわからない。  
それでもいい?」  
「うん・・・」  
彼女の覚悟をたしかめ、僕は抱き締めていた手をといた。  
「・・・クシュン」  
「・・・やっぱ今日寒いし、服は着なよ。」  
 
これからすることを考えれば普通は服は着ない。  
しかし、風邪ひく一歩手前の彼女に強制はさせられない。  
なによりお互い、全裸になるのはやはり恥ずかしかった。  
タマちゃんは今、僕の貸したTシャツを着ている。  
さすがにズボンではできないので、  
まだ湿っているスカートをはいてもらった。  
「それじゃ、いくよ・・・」  
そういいながら僕はタマちゃんにキスした。  
ただのキスではなく、深い、大人のキス。  
彼女の口の中に何度か舌がはいる。  
「んっ、んあっ、ん、ふぅ、」  
彼女の口が少し開くたび、切ない声がでた。  
いつしかタマちゃんも舌を入れてきた。  
ファーストキスのときよりぎこちなく、  
しかし、お互いに求めあっている。  
唇を話すと、間に糸を引いた。  
二人とも、頭の中は熱に犯されていた。  
「胸・・・いい?」  
「・・・うん。ユージ君の好きにして・・・」  
 
僕はタマちゃんのTシャツをめくりあげた。  
ブラジャーはもう外してあったので、  
そこにあったのは少し小さい乳房と、かたく勃ったち桜色の突起だけ。  
「・・・ごめんね、小さくて・・・」  
タマちゃんは申し訳なさそうに言った。  
「大丈夫だよ。ここもタマちゃんなんだから。いやだなんて思わないよ。」  
そういって僕は小さな丘をおおうように手を置いた。  
「ひゃっ・・・」  
「あ、ご、ごめん!」  
タマちゃんの少し躊躇する声に、想わず謝ってしまった。  
「い、いいよ・・・つづけて・・・」  
そう言われて僕は手に力を少しかけた。  
小さいとは言え、さすがに弾力があった。  
そのまま少しずつ揉みしだく。  
「あっ、ふぅ、あっ、あはぁっ、くぅっ」  
ちょっとずつ力をあげたり乳首をいじったりしていくうちに、  
最初はくすぐったそうだった彼女の声に切なさが交じりはじめた。  
そうしてるうちに僕の顔はどんどん胸に近づいていった。そして・・・  
『ペロッ』  
「ひゃあっ!」  
僕が先端を舐めると、彼女は一際大きい声をあげた。  
そのままちろちろと、恐る恐るなめつづける。  
「あっ・・・ああっ・・・くぅっ・・・ユ、ユージぃ、くうぅん・・・」  
彼女の乳首は甘く、ちょつぴり汗の味がした。  
徐々に慣れてきたので、ときどきくわえたり吸ったりもしてみた。  
「ひゃぁ・・・はぁ・・・ふぁ・・・」  
すでにタマちゃんは出来上がってしまっている。  
僕はそっと唇を離した。  
 
「あっ・・・」  
「どうしたの?なごりおしい?」  
僕も十分出来上がっているらしい。  
少々意地悪なことを言ってしまった。  
「えっ・・・だって・・・その・・・その・・・」  
「気持ち良かったの?」  
また少々意地悪なことを言ってしまった。  
しかし、聞いておきたかった。  
タマちゃんはゆっくり小さく頷いた。  
本人も認めるのは恥ずかしいのだろう。  
しかし、彼女が少なからず喜んでいるのは僕もうれしい。  
「じゃあ・・・もっと気持ちいいこと、してあげようか?」  
「・・・うん」  
すでに二人とも快楽の囚われ子だった。  
僕は座っているタマちゃんのスカートをたくし上げた。  
白い、地味なデザインのショーツがそこにはあった。  
すでにその部分はしめっていた。  
頭をぼーっとさせる匂いが漂ってきた。  
「な、なんかもう濡れてるよ。」  
「・・・さっき胸いじられてた時に・・・」  
「・・・さわるよ」  
すでに同意はもとめていない。  
「・・・直接はやめて・・・ね?」  
さすがにそこまでする気は『まだ』無い。  
ショーツが湿っている部分に指をあてる。  
タマちゃんの体がビクッとゆれた。  
そのまま谷に沿わせて上下する。  
「あっ、あはっ、くあっ、はぁっ」  
指の上下にあわせて甘い声が部屋を満たす。  
僕の頭を、タマちゃんは抱き締めていた。  
これほどまでに弱々しい彼女を僕は見たことが無かった。  
僕は指を少し上の部位にあげていった。  
そこにはちいさな突起・・・クリトリスがあった。  
軽く押した。  
 
「やあぁっ!!」  
彼女の声がまた一段と大きくなった。  
しかしかまわず押し続け、ときどきつまんだ。  
「あぁん!・・・はあぁ!な、なんか、・・・  
すごい・・・すごいよぉ!」  
もはやショーツは愛液で大きな染みを作っていた。  
そろそろ頃合いかもしれない。  
「・・・脱ごうか・・・?」  
「えっ・・・?」  
「タマちゃんのそこ、見せてよ・・・」  
もう、耐えるのは難しかった。  
タマちゃんもそれがわかったのか、無言でショーツを脱いだ。  
申し訳程度の毛が生えた中にうっすら筋が見える。  
「・・・脚、開いて・・・」  
「・・・うん」  
そういって彼女はひざを抱えて、  
いままで誰にも見せたことのないところをあらわにしていった。  
とろとろの愛液で珊瑚色の秘丘はこれ以上無いほど  
いやらしく輝いていた。  
「あ、あんまり・・・じっと見ないで・・・」  
「あ、ご、ごめん!」  
またも謝る僕。進歩が無い。  
しかし、目はどうしてもそこに行ってしまう。  
タマちゃんの一番女の子らしいトコロに。  
抑制は効かなくなっていた。  
「タ、タマちゃん・・・」  
「なぁに・・・?」  
さすがに脚を開いたままの格好でいるのは疲れたのか、  
タマちゃんはその場にペタンと座っていた。  
「つ、『続き』・・や・・・ろ・・・?」  
 
「・・・ユージ君・・・大好きだよ・・・」  
そういって彼女は僕に近づく。  
そして僕のすぐ前まできて、  
おもむろに僕のズボンのジッパーをおろした。  
「えぇっ!?ちょ、ちょ、ちょタマちゃん!?」  
驚き慌てる僕を尻目に、  
タマちゃんはどんどんジッパーを下ろしていく。  
待ち遠しかったかのように、  
下ろしきる前、張り詰めていた僕のモノは勢いよく飛び出した。  
「きゃっ!」  
タマちゃんも少し驚いていた。  
しかしすぐ、珍しい物を見るような目で、じっと見てきた。  
「これが・・・ユージ君の・・・」  
正直恥ずかしい。  
「タ、タマちゃん・・・は、恥ずかしい・・・」  
「あ、ご、ごめんなさい!」  
やってることが、さっきと逆になっていた。  
一瞬しんとする。そして  
「・・・ぷっ、はは、あはははははは」  
「ふふ、うふふふふふ」  
お互いにおかしくなって笑ってしまった。  
おかげで緊張が多少解れた。  
「そ、それじゃあタマちゃん・・・やろう?」  
「・・・うん。」  
お互い最良の状態だった。気持ちも、体も、ココロも。  
 
「じゃあ、仰向けに寝転んで。  
それから・・・さっきみたいに脚、開いて・・・」  
「こ、こう?」  
言われたとおりにタマちゃんはした。  
僕のモノはこれまでにないほど硬くなっていた。  
それをタマちゃんの入り口に当てる・・・  
ちゅくっと、粘液が音をたてた。  
「あっ・・・」  
「・・・いくよ・・・」  
「・・・きて・・・」  
ゆっくりと、僕は腰を前にだした。  
先端部がゆっくりと消えていった。  
「くぅ〜っ・・・」  
「・・・やっぱり、いたい?タマちゃん・・・」  
タマちゃんがいままで見せたことのない、苦悶の色を見せ、  
僕は焦った。  
「だい・・・じょうぶだよ・・・いたく・・・ない・・・」  
精一杯言っているが、明らかに痛そうだった。  
むしろ、我慢してくれている分痛々しい。  
しかし、ここでやめたらタマちゃんは  
自分のせいでと落ち込んでしまうだろう。  
僕は少し、スピードをあげた。  
ミチミチと、何かが破れる感覚がつづいた。  
しかしここで躊躇して、痛みを引き伸ばさせるわけにも行かなかった。  
ただただ、前にすすめた。すると、ぷちっと何かが弾けたような音がした。  
そのあと、すんなりそこは僕をうけいれた。  
「全部・・・入ったぁ・・・」  
「ほ・・・本当・・・だ・・・  
ユージ君・・・うれしいよ・・・」  
彼女はそういいながら上体をおこし、僕に抱きついた。  
彼女がそういうだけで僕もうれしくなった。  
体もココロも、これで一つになっていた。  
「じゃあ・・・動くよ・・・」  
 
「うん・・・動いて・・・ユージ君を感じさせて・・・」  
僕は彼女と抱き合いながら、体を上下に動かした。  
スカートの中から、ずちゅ、ずちゅと粘液が音を立てた。  
「あぁっ!んっ!んンッ!うわぁッ!」  
タマちゃんは温かく、心地よく、頭が回らなかった。  
「ふぁっ!はァンッ!やんっ!  
ゆ、ユージくん!ユージくぅン!」  
タマちゃんの甘い声はどんどん大きくなっていく。  
それに合わせて愛液もどんどん増えていった。  
お互い何も考えれていなかった。  
ただ愛する人と繋がったことに対する喜びと、  
これまでに経験したことのない快楽に満たされていた。  
「ユージくんっ・・・あのねっ・・・あのねぇっ!」  
「なぁに?タマちゃん。」  
「だいすき・・・だいすきだよ・・・  
だいすきだよぉ!!」  
ココロからの声。それは僕のココロにとって最大のプレゼントだった。  
「僕もだよ、タマちゃん。僕も大好きだよ。」  
僕もココロからの声で返した。嘘をつく必要はなかった。  
「うれしい・・・うれしいよぉ・・・」  
タマちゃんがそう言ったとき、僕は肩に水分を感じた。  
抱き合っていて気付かなかったが、  
タマちゃんは泣いていた。  
にじみ出た涙ではなく、流れ続ける涙を。  
僕と一つになったこと。  
僕とココロのそこから思い合ったこと。  
そのうれしさから泣いていた。  
僕のために泣いてくれる。  
僕も泣きそうになった。  
 
ありがとう、タマちゃん・・・僕にはもったいないよ。」  
そういいながら、より強く腰をグラインドさせた。  
「あぁっ!はぁっ!やあぁ!ひゃあぁ!」  
もうそろそろ限界が近かった。  
「た、タマちゃん、でそうだ。そろそろ抜くよ・・・」  
でないとやばい。  
しかし、タマちゃんは手を離さなかった。  
「ダメッ、抜かないでぇ・・・  
今日大丈夫だから・・・最後まで一緒にぃ!」  
どうやら安全日のことをいってるらしい。  
「わかったよ。最後まで、一緒だ。」  
僕は一気にペースをあげた。  
「ああっ!!な、なんかぁ!!くるぅ!!」  
タマちゃんも限界らしい。「ひゃあ!!はあぁ!!ユージくぅン!!  
一緒に、一緒にぃぃ!!」  
「うん、一緒だよ、タマちゃん。  
じゃあ、いくよっ」  
「うんっ!一緒だよぉ!!」  
僕は彼女のなかにこみあげた気持ちをすべて出しつくした。  
「あっくっあっあああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」  
タマちゃんは注ぎ込まれた精液と快楽で  
絶叫をあげたあと、僕の方に寄り掛かってきた。  
荒い息をしている。  
「だ、大丈夫?タマちゃん。」  
僕は心配になってタマちゃんにといかけた。  
タマちゃんは息を整えてほほえんだ。  
「大丈夫、大好きだよ・・・」  
彼女の瞳から流し損ねたらしい嬉し涙が一筋こぼれた。  
それを見て、僕はいとしさがこみあげてきた。  
ゆっくりと彼女を抱き締めた。  
「僕も・・・大好きだよ」  
嬉し涙を流しながら、僕は強く、強く、抱き締めた・・・  
 
 
ちょっとエピローグ  
「あ、あの・・・ユージ君・・・」  
あと片付けしてるとき、タマちゃんがいった。  
「なぁに?タマちゃん?」「その・・・Tシャツ汗まみれなんだけど・・・」  
確かにTシャツは汗でぐっしょりだった。  
気付けば僕のもぐっしょりだった。  
「新しいの貸してあげるよ。」  
「うん・・・ありがとう・・・あ、あの・・・」  
彼女は何か言いたそうだ。  
「言いたいことがあるなら遠慮せずに言いなよ。」  
彼女は少し迷ったあと、こう言った  
「その・・・ユージ君が着てるTシャツ・・・ちょうだい・・・」  
「えっ?」  
「だって・・・ユージ君の匂いがする・・・」  
タマちゃんの大胆な発言に多少驚いた。  
僕はほほえみながらTシャツをぬいだ。  
「ふう・・・はい。」  
そういって僕はTシャツを渡した。でも・・・  
「あと、今タマちゃんが着てるTシャツ、洗濯しなくていいよ」  
「えっ?」  
END  
 

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