「ジョウ……」  
 どうしちゃったんだろう、私。  
「ああっ、ジョウ、ジョウ、ジョウっ!」  
 そりゃあ、ジョウのことは大好きだ。この世でたった二人、命を預けあった仲。  
 キスしてもいい。  
 でも、見慣れたはずのジョウのパンツを握りしめて個室にこもって、臭いを嗅いだだけで  
乳首をビンビンに立たせて、H汁を垂れ流しちゃってる。  
 こんなのおかしい。マセガキみたい。拉致されている間に打たれたクスリ、まだ残ってる  
のかな……?  
 我慢できずに、もう一度なめらかな生地に鼻を埋め、思いっきり吸い込む。  
「ん、っはぁ……!」  
 ああっ、たまんない……クスリなんかより何倍も、私の脳天を直撃してくる。  
 やっぱりジョウって、戦いで発情してるんだ。そうじゃなきゃ、こんな甘美な臭いには  
ならないよ……。  
 その甘美さをもっと味わいたい、そう思ったら、自然と舌を這わせていた。  
「ふ、あむ、チュ……」  
 大事なところがあたっていたほんの小さな部分を、むさぼるように噛んで唾液をなじませ、  
少しずつ吸い出す。口の中がジョウの幸せな臭いでいっぱいになる。  
 水の音がポチャン、ポチャンと聞こえる。いやらしいお汁がよだれみたいにあふれて、  
トイレの中に堕ちているんだ。私のアソコがこんなにきかん坊だったなんて、知らなかった。  
 でも、まだ早い。  
 だって、体中がこんなにもゾクゾクしてるんだよ……?  
「あ、ひっぐぅっ!」  
 パンツの生地を乳首にあてがっただけで、おっぱい全体に電気が走る。  
 濡れそぼったパンツをゆっくりこすりつけると、まるでジョウにしゃぶり付かれている  
ような気分になる。  
 思わずジョウの頭を抱え込もうとして、  
 
 腕が空を切った。  
 
「あ……そっか」  
 ひどく切なくなった。  
 一気に頭が醒めた。サイテーな気分。ジョウがいくら好きだからって、オカズにするなんて……  
バカだ、私。  
 今日はジョウの顔も、まともに見られないと思う。  
「だっていうのに、こいつは」  
 股間を見下ろす。陰毛がざわつく。わずかに覗くビラビラが、未だに妖しげな光沢を  
放っている。水音も、間隔は少し開いてきたけど、やっぱり止まらない。  
「もう……知るもんか!」  
 指に絡めたパンツを、だらしなく開いた雌穴に突っ込んだ。  
「くあはっ……バカッ、私のバカッ! こんな、あっ……こと、しなくたって、ジョウは、私を……  
んんんっ! 受け、止めて、くれる……のにいぃ!」  
 半べそをかきながら、それでも気持ちよさに逆らえない。  
 気が付けばクリからおしっこの穴から、私の大事なところはみんな、ジョウのパンツの中に  
抱かれていた。  
「ごめん、ごめんね……ジョウ……ああはああぁぁっ……!」  
 ギリギリのところで絶叫を押し殺し、私は達した。  
 
 それから少し放心状態だった。が、ノックの音で我に返った。  
「まだか、メグ。珍しいな、便秘なんて」  
「あ、えっ、うん、も、もうちょっとだけ待って!」  
「ああ……?」  
 さて、どうしよう。  
 パンツは隠したし、普通の顔して出て行けば大丈夫かな……臭いでばれるかも? でも、  
このトイレには消臭機能もついてるんだし……  
 ええい、ままよっ!  
「あははっ、お待たせ、ジョウ!」  
 覚悟を決めてドアを開けた時、自分でも分かった。思いっきり不自然な笑顔。  
 ジョウ自身は気づいてないんだか、興味がないんだか、何も聞かれなかったけど……  
 その日はどのみち、ジョウに合わせる顔がなかったのだった……あ〜あ。  
 

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