「ハロー!」  
聞き慣れた騒がしい声が花柳館の道場中に響いた  
「こんにちは、陸奥さん。才谷さんなら今日は来ていませんよ」  
と倫が慣れた口調で陸奥に声をかける  
「だろうな。才谷さんは今忙しいから、こんなボロ道場に顔を出す暇なんて無いはずだぜ」  
ボロ道場・・相変わらず口が悪いなと思いつつ、倫が問い掛ける  
「才谷さんがいないとわかってるのに、今日はどうしてここに?」  
「うるせぇなぁ!才谷さんがいなかったら、俺はここに来ちゃいけねぇのかよ!」  
いつもなら「そんな事は言ってません!」と反論する所だが、  
ここで口を挟むと口論になるのが目に見えていたので、倫は暫く黙った  
沈黙に耐え切れず陸奥が口を開いた  
「おい!お前は今、暇なのかよ?」  
「暇って・・稽古をしていた所ですけど・・」  
「オーケィ!じゃあ俺についてこい!」  
稽古をしていたと言ってるのに、この人は人の話を聞いていないんだろうか・・  
力より知識の陸奥さんには武術の稽古など無意味に見えるのだろうか。また荷物持ちでもさせられるのだろうか・・  
花柳館の皆は出払っていたので今は倫一人。また貧乏くじを引いてしまった・・  
などと倫はその場で立ったまま考えていた  
「おい!早く来いよ!」  
陸奥が急かす  
「荷物持ちなら、もう嫌ですからね」  
「シャラップ!ああっ!もう黙ってついてくりゃあいいんだよ!」  
陸奥が倫の手を強引に引いた  
「着いたぜ」花柳館からそう遠くない所。倫には見覚えのある場所だった  
この間、持たされた荷物を運んだ陸奥の宿泊している宿だった  
陸奥に手を引かれたまま部屋につれられる  
「俺はこれをお前に見せたかっただけなんだよ!」  
差し出された小さい箱には、宝石のような綺麗な玉のような物がぎっしり詰まっていた  
「わぁ、綺麗ですね・・これは何ですか?」  
「キャンディって言う西洋の飴らしいぜ」  
「きゃんでぃ・・」  
鈴花さんから聞いたことがある。甘くて、果実のような味がして、  
その甘さのあまり口に入れた瞬間にほっぺたが落ちるらしい  
 
「でもこんなに小さい箱に入っているのだから陸奥さんが持って来てくれた方が早かったのでは?」  
「あんな剣と飯を食う事しか頭に無い奴等の巣窟に持ってっちまったら、  
お前に見せてやる前に辰巳か咲彦辺りが全部食っちまうだろうが」  
「ふふっ、それもそうですね。陸奥さん優しいですね」  
小さく笑った倫は陸奥が今まで見たことの無いような表情だった。いつも喧嘩ばかりだから  
「(なっ・・こいつ、こんなに可愛かったか・・?やばい、顔が熱くなってきた。アンビリーバブル!  
赤面してるであろう情けない顔は絶対見られたくねぇ)」  
「よ、よし、今俺がキャンディを1個お前にやるから、目を閉じて口を開けろ」  
「わかりました」  
無防備に口をあけている倫の唇に目を奪われながらキャンディを口に運ぼうとしたが・・手元が狂い、  
キャンディは手から離れ畳に転がってしまった。そして、動揺した陸奥が倫を押し倒す体制になってしまった  
「陸奥さ・・ん」  
「こ、こ、これはだな!キャンディを落っことしちまって・・」  
倫が潤んだ瞳で陸奥を見を上げる  
「(ああっ、もう止まんねぇ!)」  
「なぁこのままで、もう一度目を閉じたまま口を開けてくれないか・・?」  
陸奥が問い掛ける。倫は黙ってうなずいた  
 
陸奥は箱から新しいキャンディを1個取り出し、口に放り込んだ  
倫の頬に触れながら、自分の口に含んでいたキャンディを倫の口へと移した  
「凄く甘い・・」  
鈴花さんの言った通り、口の中がとろけるような感じだった  
さっきまでこれを陸奥が含んでいたんだと思うと恥ずかしくなった  
「倫、お前は俺の事、どう思ってる?」  
真面目な顔で陸奥が問い掛けた  
「陸奥さんこそ・・私の事、どう思ってるんですか?」  
「ストップ!ストーップ!俺に質問するのは俺の質問に答えてからにしやがれ!」  
真面目な顔から一変、いつもの調子に戻った陸奥を見て倫は吹き出してしまった  
「わ、笑うなって・・俺は真面目に聞いてるんだぞ」  
「すいません」  
小さく笑いながら倫が言った  
「最初は何て自分勝手な人なんだろうって思ってました」  
いつも才谷さんの事ばかりだし、  
台所に入ってきてはつまみ食いして邪魔をするし・・  
「つまみ食いは関係無いだろっ!」  
「すいません」  
倫が笑いながら謝った  
時々、陸奥さんのこういう所が可愛いと思ってしまう  
「それになぁ、俺が台所に顔を出すのはお前が・・」  
「私、陸奥さんの事好きですよ」  
「本当か・・?」  
「喧嘩ばかりですけど、それだけ陸奥さんが私を真っ直ぐ見てくれているんだなって感じていましたから。陸奥さんはどうですか?」  
「俺も・・お前の事がいつの間にか好きになっちまってた。だからもう今は我慢できねぇ」  
二人はしばらく無言で互いを見つめ合っていた  
「なぁ、俺にもキャンディくれないか?」  
陸奥がねだるように言った  
倫は体を少し起こし、舐めていたので、少し溶けてしまったキャンディを自分の口から陸奥の口へと運んだ  
キャンディはすぐに溶けて無くなってしまったが、口の中にはその甘い風味がまだ残っていた  
それを吸い付くすかのように互いの舌を激しく絡み合わせる  
「陸奥さ、ふっぁ・・何か私変な感じ・・」  
陸奥は倫を押し倒した。倫の上半身の着物をはぎ、まだ誰にも汚されていない少女の裸体に魅入った  
「(ただのガキだと思ってたが、こいつちゃんと女だったんだな・・あんな男所帯に居て襲われてないのが不思議なくらいだ)」  
「陸奥さん・・?私どこかおかしいですか?」  
倫の体に魅入っていると倫がポツリと嘆いた  
「何でだ?」  
「陸奥さん、急に黙ってしまったから」  
一応、江戸での遊学中やら島原やらで多少、女遊びの経験がある陸奥にとっては倫の反応が新鮮だった  
「ノーキディング!お前の美しさに見惚れていたのさ」  
その真っ直ぐな言葉に倫は恥じらった。倫の反応が可愛いらしくて、愛しいと思った  
 
陸奥は倫の胸に顔を近付け、乳首を舐め回し、吸ったり、甘噛みした  
「いやぁ・・あんっ・・あん」  
倫は初めての感覚に酔い始めていた。陸奥の荒くなった息が胸にかかると感度は増していった  
もっと、とねだるように陸奥の頭を自分の胸に押さえ込む。意識が遠くなってきた時、  
下半身の着物を脱がされそうになっているのに気がついた。倫は、はっと我に帰り、必死に抵抗する  
さっきから違和感を感じていたので、見られたくないと思った  
「倫、抵抗しても無駄だぜ?ここまで来ちまった以上な」  
倫が一瞬気を抜いた隙に着物は脱がされ、必死に閉じていた足はこじ開けられた。陸奥が顔を秘部に近付ける  
「やぁっ・・そんなとこっ、見ないで・・」  
倫の言葉にかまわず陸奥は秘部に舌を入れ、溢れ出す蜜を舐め始めた  
「ひゃぁぁぁぁんっ!」  
舌で秘部をつき、吸い尽くす  
陸奥が笑みを浮かべながら倫の顔を見上げると感じているのか倫の体は一層、激しく揺れた  
陸奥の頭を掴み、顔を自分の秘部に押し付けた倫の秘部は確実に陸奥を欲しがっていた  
「お前、いやらしいな。こんなに濡らして」  
「言わないで・・はぁんっ・・下さいっあ」  
「あんな男所帯にいて毎日犯されたくて、たまんなかったんじゃねーのか?」  
「そんな事なっ・・ふぁ、はぁんっ」  
陸奥が倫の秘部に指を入れ、クチャクチャと音を立てながら掻き回す  
「ひゃぁぁんっ!陸奥さぁん・・何かここ、へ・・んっなのっ・・」  
「(そろそろ、我慢できねぇ・・)」  
陸奥は袴を脱いだ。倫は始めてみる男のそれに目を奪われた  
陸奥は立ち上がったそれを倫の秘部に擦り付け始める  
「ひぁっ・・はやくっ・・」  
倫が物足りない様子で陸奥を見上げながら言う  
「どうして欲しいんだ?ちゃんと言わなきゃわかんねーぜ」  
陸奥が倫の秘部を擦り続けながらニヤリと笑い問い掛ける  
「あっ、はぁ・・んっ・・陸奥さんのそれで私の・・ここを突いてくださぁっ・・」  
倫がもう我慢出来ない様子で答えた。陸奥は倫の体を起こし、自分の上にのせると、一気に奥まで突き上げた  
「やぁぁぁっん!いやぁぁっ!」  
涙を浮かべながら倫が苦しそうな表情をする。陸奥は倫の胸の突起を揉みしだき、  
つねりながら、舌を絡ませ熱い口づけをする互いの体は激しく上下する  
痛みが和らいできて、倫は快感を覚え始めていた  
「陽之助さぁんっ・・はぁんっ、気持ちいいのっ・・」  
「はぁはぁっ・・出すぜ・・」  
倫の中に熱い物が注がれる。絶頂を向かえた二人は気を失ってしまった  
 
「ん・・」  
陸奥が目を覚ますと温かい日差しが部屋の中に差し込んでいた  
「(あのまま、寝ちまったのか・・)」  
隣では倫が静かに寝息を立てながら眠っている  
「(ちくしょう!本当にこいつ可愛いな・・さすが、俺のマイハニー!陽之助さんって呼ばれるのも中々・・  
しかし、理性が飛んじまってたとは言え、中で出しちまったし、どうしたもんか・・庵にばれたらどうなるかわからねぇぜ・・)」  
陸奥がそうこう考えている内に倫が起きた  
「おはようございます・・陸奥さん」  
陸奥は不満そうな顔になった  
「ノーッ!これからはだな、俺と二人の時は陽之助さんって呼べ!わかったな?」  
倫は嬉しそうに頷いた。後で庵に朝帰りをした事でこっぴどく叱られるのも知らずに・・  
 
後日、花柳館の倫の部屋で陸奥が眠っていると倫が陸奥を呼びに来た  
「陽之助さん、才谷さんが来ましたよ。では、私は用事があるので出掛けてきますね」  
「んぁ・・あぁ、サンキュー」  
目を擦りながら陸奥は道場へと向かう  
「おぉ、陽之助!待ちくたびれたぜよ!」  
「すみません才谷さん」  
「いいきに!ところで倫さんの事なんじゃが、最近女っぷりが増したと思わんか?」  
「えぇっ・・そ、そうですか?」  
「おまん、わしがやったあれはどげんした?」  
「キャンディですか。えぇ、まぁ・・」  
「で、どこまでいった?おまんの事だからキャンディをきっかけに手をさり気なく握るぐらいかのう」  
「ええっと、その・・」  
陸奥がゴニョゴニョと才谷に耳打ちする  
「これは驚いたのう!おまんに先を越されてしもうたか!」  
「シーッ!才谷さん声が大きいですって・・」  
「はっは!すまん、すまん。わしは鈴花さんがキャンディを舐めてる隙にチューとしたら、ビンタされてしまってのう。  
おんしのテクニックは、まっこと凄いぜよ!」  
「さ、才谷さんに褒められるなんて・・!」  
「二人共、随分楽しそうですけど何の話をしてるんですか?」  
いつの間にか倫が立っていた  
「んぁ?なななな、何でもねぇよ!つーか何でいるんだよ!出掛けたんじゃなかったのかよ?」  
「忘れ物があったので、取りに来ただけですよ」  
「なら、早く持っていってとっとと行っちまいやがれ!」  
はいはい、と行った様子で倫が戸を開け、出掛けようとする  
「あっ、その、なんだ・・気をつけて行けよな」  
陸奥が声をかけると倫は  
「いってきます」  
と弾んだ声で出掛けて行った  
「おまんら夫婦みたいじゃのうー」  
と才谷が言うと、恥ずかしそうな様子を見せながらも陸奥がはにかんでいた  
 
終わり  
 
 
 

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