「なぁ、お前らって暗殺以外はなにかできないのか?」  
「出来ません。アサシンなので(隠れるのは得意だけど・・)」  
「暗殺のやり方ならば色々ありますけど・・」  
 
部屋の隅で隠れるようにしている二人に、青年が話しかける。  
後ろからそう話しかけられた一人が背を向けたまま問いを返すと、  
反対側に居たもう一人が続けて言う  
 
物陰に隠れている二人はザシンとゼロシン、  
そして二人に声を掛けたのは反乱軍のリーダーであるビュウだった  
 
「じゃあ毒を盛ったりはできるのか?」  
「出来ますよ」  
「一口で死に到る物からジワジワを苦しめる物までと…」  
 
ビュウがそう聞くとザシンが即答し、ゼロシンが続けて言う。  
 
「依頼ですか・・?」  
「あぁ、ちょっと・・な」  
 
ザシンが横目でビュウに聞き、少し重たそうな声でビュウが答える。  
 
「誰・・にでしょうか?」  
「パルパレオス」  
「あぁ、やはり」  
 
依頼を頼んで来たビュウにゼロシンがターゲットの事を聞くと、  
ビュウがそれに即答し、出された名前にザシンが言う。  
 
ビュウは、にっくき宿敵パルパレオスに毒を盛ってやろうと二人の元へ訪れたのだ  
 

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