一瞬で冷えた汗を頬に感じ、ビュウは双剣を手に取った。  
 外見で戦力を判断するつもりは毛頭なかったが、今、眼前に立つ者達に対して認識を改めな  
ければならない。人外の怪力、かつてのウィザードを凌ぐ魔力、そしてこちらを見透かしている  
ような反応。  
 "オレルスの竜騎士"元カーナ戦竜隊長ビュウを追いつめているのは、そんな恐るべき力とは  
かけ離れた、四人の美しい少女達だった。  
「もうそろそろ、許してあげたらどうかしら」  
「むしろこれからが本番だろ? 血も出てやしない」  
「ていうか彼、全然事情を掴めてないと思うけど」   
「……」  
 と、そのうちの一人が近づいてきた。  
 赤毛の、神秘的な美少女である。意志の強そうな瞳としなやかな体、美しい容姿とは対照的  
に、立ち上る魔力は底が知れない。  
 彼女は警戒するビュウの目の前まで来ると、何のつもりか、そっと彼の頬に手を添えた。  
「……」  
「! なっ……!」  
 そして次の瞬間、彼の顔を舌で舐め上げたのである。  
 そのまま押し倒すと、彼の体を抱きしめながら顔中を舐めていく。思わぬ行動に、ビュウは  
ただ戸惑うばかりである。  
「! サラマンダー、抜け駆けはよせって言ったろ!」  
「さっ、サラマンダーってまさか」  
「あ、やっと気付いた」  
「色々混乱していると思うけど、そのまさかよ。私達……」  
「……気付くのが遅い」  
 嬉しそうに言って、赤毛の少女はビュウの唇に自らのそれを重ねた。  
 
 
 
 驚くことに彼女らはビュウ達と共に戦った、あの竜達らしい。  
 赤毛の少女サラマンダーをはじめとして、高貴な雰囲気のモルテン、血の気の多い巨乳サン  
ダーホーク、美少年のような中性的美貌のアイスドラゴン。  
 アルタイルには竜人がいたが、彼らとは違い完全な人間である。はじめはビュウも半信半疑  
であったものの、竜達しか知らないはずの事実が次々と語られ、次第に信用せざるを得なくな  
っていった。  
「それで、どうして人間の姿に?」  
「朝起きたらこうなってたんだよ。さすがのあたしも驚いたぜ?」  
 サンダーホークは、長身の美女である。ギラリとした切れ長の瞳に短めの髪、ぴたりとしたシ  
ャツがその豊満な巨乳を余計に強調し、どこか危険な魅力をさらに増している。  
「人間の姿なら自由に行動できるとわかって、みんなであなたに会いに行くことになったの」  
 透き通るような声の持ち主は、モルテンだ。青い瞳と艶のある金髪は気品に溢れ、戦場では  
ヨヨ王女と共にいた彼女らしく、高貴な雰囲気を持っている。  
「僕はやめといた方がいいって言ったんですけど、みんな聞かなくって」  
 くりっとした瞳と艶のある黒髪ショートが特徴的な、少女とも少年ともつかない中性的美貌。そ  
のイメージ同様冷静沈着な物腰の、アイスドラゴンである。  
 
「……バハムートに、浮気してたでしょ」  
 壁際の椅子の背にもたれかかったサラマンダーが、頬を脹らませる。  
 カーナの城下町の、とある宿。ビュウ達は今日、ここに宿をとっていた。  
「浮気って、何言ってるんだ?」  
「"オレルスの竜騎士"なんて呼ばれて調子に乗って、私のこと放っておいたじゃん」  
「放っておいたなんて、そんな……」  
「だから私達、ちょっとお灸を据えてあげようと思ったの。浮気者に」  
「……っておい、何を!?」  
 うふふと冷たい笑みを浮かべつつ、モルテンがビュウの両腕を掴み、そのままベッドへ押し倒し  
た。  
 抵抗するが、いかんせん竜の力である。ビクともしない。  
「さぁて、二回戦の開始だ。ちょうどムラムラしてたし、思い切り楽しませてもらうぜ?」  
 牙のような犬歯を見せ、サンダーホークがシャツを脱ぎ捨てる。と、ぷるんと大きな双球が姿を  
現した。  
「こっちのはじめても、私がもらってあげる……んちゅっ」  
「むぅっ……!」  
「あーあ、もう始めちゃった」  
 アイスドラゴンがビュウの腕を縛る傍らで、サラマンダーは彼の唇を塞いだ。  
 滑らかな唇が合わされ、舌が深く伸びる。それなりに主張する乳房が胸に押し付けられ、ビュウ  
の鼓動は次第に速くなっていく。  
「じゃあ、僕街を見物してくるから」  
「何、あんたは加わんないのかよ?」  
「こういうのは趣味じゃないし」  
 ビュウの陰茎に取り憑いたサンダーホークにそう言うと、アイスドラゴンはさっさと部屋を出て行っ  
てしまった。  
「放っておきなさい。いくら彼でも一度に四人はムリだもの、ちょうどいいわ」  
「くぅっ……!」  
 嗜虐的な表情で彼の乳首を弄びつつ、モルテンが言う。  
「ン……んっ、んっ、ビュウん……ちゅっ……はむぅ……」  
「ん、ん、ん…… はっ、結構いいモノ持ってるじゃないか」  
 ゆるやかに、愛おしげなキスを続けるサラマンダーと対照的に、陰茎をその乳房で挟み、荒々  
しいフェラチオに没頭するサンダーホーク。彼女が吸い上げる度に快感が走り、腰が抜けそうに  
なってしまう。  
   

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