俺はビュウ。しがないクロスナイトである。  
色々な面倒ごとに巻き込まれる星の下に生まれたらしい。  
いきなりカーナがピンチである。時間稼ぎで、マテライトが橋を落とした。  
黒魔法で凍らせて進め?阿呆、そんなところで戦ったらツルツル滑ってコントにしかならん。  
おぉ、そんな事やってる間にも敵兵が攻めてきてる。こうなりゃ…  
う  に  う  じ  
お、効いてる効いてる。面白いように逃げ惑ってるぞ。あとは遠距離から遠巻きにすればいいや。  
クロスナイトは遠距離から攻撃できるから便利だよな。  
お、攻撃に巻き込まれたうにうじ共がこっちへ。サラマンダー、ちょっと火を吹け。  
あーぁ。突っ込んでったマテライトがついでに被害受けてるや。  
ま、いつもどおりの無駄なガッツで耐えてくれるだろ。さーて、脱出だ  
 
 
 
俺はビュウ。しがないクロスナイトだ。  
早速ストーリーから離れることにする。色々突っ込まれそうだが、まぁ気にしないで(by作者  
今日は訓練だ。最近ちょっと反抗気味なラッシュを〆てやろう。盾でセイントヒットを受け止めろ。  
出来ない?味の道と武の道は根性がなきゃできんのだよ。黙ってやれ。レベル差が20?手加減するから。  
「それじゃ、軽く…」  
と言葉で言っても、割と本気でセイントヒットを放つ俺。  
「バカ、俺の準備がぁぁぁぁぁ」  
あら、ラッシュの手に盾が無いな。悪い、ちょっと早とちりした。ま、いい色に焼けたからいいでしょ。  
「お疲れ様です。お茶を淹れてきました…」  
おー、わざわざありがとう、フレデリカ。  
「いえ…やる事が無かったものですから…」  
嘘だな…彼女は病弱だが、その割りに働いてるぞ。仕事の合間に淹れてくれたのかな…?  
「ビュウ…俺を焦がしておいて、治療もせずにフレデリカと茶かよ…」  
殺しても死なないような男が何を言う。黙って寝てろ。  
「あの…ラッシュさん、いいんですか?」  
あぁ全然大丈夫。鳩尾蹴ったぐらいで、へこたれる男じゃないから。さ、冷めないうちに飲んじゃおう。  
「あ、そうですね。冷めちゃったら、美味しくないです」  
 
しばらく談笑した後、フレデリカは帰った。俺も帰ったけど、ラッシュだけは次の日まで気絶してた。  
ラッシュ曰く、川岸の向こうに綺麗な花畑が見えたらしい。  
舟で行けるらしいが、金が無くて乗れなかったそうだ。ちょっと背筋が寒くなった。  
 

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