ぴちゃ、と水音が響く。  
それだけならたいしたことはない。  
雨が降ったって、コップを倒したって、  
滴る雫は同じような音をたてるだろう。  
だが、それが自分の足の間に顔を埋めた、明るい髪をした  
少女が行う行為によるものであれば、話はまったく違う。  
「は、……ティ、ア……」  
「ふ、ぅん……ん……」  
小さな唇が、自分の欲望に押し当てられて、覗く赤い舌先が  
ぺろりと先端を舐めあげる。  
「ん……ヒースさん、きもちいい……?」  
細く白い指先が、ゆっくりと下から上へ、上から下へと撫で擦る。  
唾液に塗れた柔らかな唇の横で、びくりと震える己を見下ろしながら  
ヒースは息をついた。  
「……ああ」  
小さく頷いて、与えられる快楽のほどを伝えると、ティアが微笑んだ。  
「よかった……じゃあ、もっとします、ね?」  
「く、ぅ」  
ぱく、とティアが先端を口に含む。ちろちろと舌で優しく撫でられる感覚に  
ヒースは眉を顰めた。  
確かに気持ちいい。  
ティアがしてくれている目の前の光景だけで、満たされる。  
「う、ぁ……ティア……」  
だが、足りない。  
もっとその奥深くまで犯したいと願っても、ヒースの腕は後ろ手に  
縛られている。シャツは肌蹴られ、ズボンの前は寛がされ、  
引きずり出されたモノはティアの手の内。  
ついつい、くい、と腰を押し上げると、ティアがきゅうと根元を掴んだ。  
 
「……ん、ヒースさん、そのままでいてください。……私、頑張ります、から」  
「……」  
そうしてまた、ティアはヒースへと舌を寄せる。  
そんな一生懸命なティアは可愛い。可愛いのだが。  
生殺し。  
ヒースの脳裏にそんな言葉が過ぎった。  
緩やかに与えられ続ける快楽に、決定的なものがないのだ。  
このままでは、いつ果てられるのか。  
幼さの残るつたない奉仕に、ヒースはティアにはわからぬよう、ため息をつく。  
だめだ。我慢ができない。  
ヒースは、縛り上げられた手元を動かした。自分がティアに施したときより  
加減がわからぬティアが結んだそれはきついものの、はずすことくらい造作もない。  
夢中になっているティアには知られぬよう束縛を解いたヒースは、そっと手を伸ばした。  
「あ、きゃんっ!」  
上半身を屈め、ティアの臀部をするりと撫でて、その間へ指を走らせた。  
突然の刺激に伏せていた顔をあげたティアが、耐えるように眉を寄せた。  
「あ、あぅ……ヒースさん、ぁ、ん、はずしちゃ……だめ、なのにぃ……!」  
ヒースを握る白く細い指先に、きゅうと力がこもる。  
見えないけれど、下着の下に隠されたティアの花は綻びかけていて、  
たやすくヒースの指を飲み込んでいく。  
「は……、だが、オレばかり、というのも、な?」  
「ん、んあっ……!」  
くちゅくちゅ、と浅く出入りさせながらヒースはティアの顔に、腰を押し付けた。  
「んっ」  
「ほら、してくれるんじゃないのか?」  
小さく笑いながらそういえば、ティアが睫を伏せた。  
そして、おずおずと再会された愛撫に、ヒースはため息をつく。  
その快楽に応えるように、ティアの中へとぐっと指先を押し込む。  
「あっ、きゃ! や、そんなにしちゃ……、あ、だめぇ」  
泣きそうな顔で、己の立ち上がったものに手を添え、  
逃げるように腰を振るティアは、ひどく淫靡だ。  
ごく、とヒースは喉を鳴らした。  
いますぐ、ティアを押し倒しかえして、ひとつになりたい。  
「ん、もぉ……わた、しっ……っ、あ、あ、あん……あっ!」  
自分はこんなにも我慢の効かない性格だったろうか。  
ヒースはずるり、とティアの体をたやすく引き上げ、  
急なことに驚く薄く開いたその唇を塞いだ。  
「ん、ん、ふぁ……、あ、ヒース、さ……だめっ……」  
腹の上に乗せたティアの後ろ頭を掴み、舌をねじ込む。  
口内には滲むように自分の味が混じっているが、それよりもティアの甘さのほうが強く、  
ヒースは小さな舌を貪った。  
さきほどよりも近くなったティアの秘所に、二本の指を差し入れて、  
内壁をこすりあげると、細い身体がしなる。  
 
寝台に身を横たえたまま、ヒースは蕩けた表情のティアに囁く。  
「ティア、脱いでくれないか……?」  
「……はい」  
わずかな逡巡のあと、ティアはのろのろとヒースの上で身を起こすと、  
汗に湿った衣服に手をかける。  
ゆっくりとあらわになったその白い肢体に、ヒースは手を伸ばす。  
へそをくすぐり、柔らかな膨らみに手を添える。  
指先で、すでに立ち上がって震えている赤い飾りをはじくと、ティアが  
腰を揺らした。  
「ヒースさん……」  
しなだれかかり、唇をねだるティアに応えながら、ヒースは唯一残る下着に  
手をかけた。するり、その下の皮膚を撫でるようにしながら、臀部から太ももへと  
引きずり落とす。  
ティアが、細い腰を持ち上げるのにあわせて、一息に膝まで抜く。  
協力的なティアが、恥ずかしそうに自分の足からそれを抜き去るのを満足そうに  
みつめて、ヒースはティアの背を撫でた。  
「さて、オレはこのままでいるから、あとは君の好きなようにしてみろ」  
「っ!」  
てっきり、このままヒースに抱かれると思っていたのか、ティアが目を見開く。  
おろおろと真っ赤になって、胸元で手を握り締めるティアに、  
意地の悪い気持ちが込み上げる。  
「ほら、足を開いて。自分で腰を下ろすんだ」  
ふるり、ティアが頭を振る。  
「や、無理ぃ……」  
「大丈夫だ、ほら」  
導くように、ティアに自分の腹をまたがせて、その腰に手を添えて浮かせる。  
先端で、ティアの足の間をつつくと、そこはもう準備万端というように、  
ぬるぬると先を滑らせるほどの蜜に塗れていた。  
「ぁ……やぁ……」  
ヒースのものを咥えていただけでこんなになった己を恥じるかのように、  
ティアが泣きそうな顔をする。  
その表情に、ぞくぞくと腰から背筋を伝い、脳が痺れる。  
ああ、可愛い。  
「ティア、ゆっくりとでいい。自分でいれてみろ」  
ティアを宥めつつそう言うと、瞳を潤ませたまま意を決したようティアは頷いた。  
そして、焦らすような緩慢な動きで、ヒースを迎え入れようとする。  
熱く柔らかな入り口を探り、ここだという場所に導いて、息をつめる。  
そのまま、ひどくゆっくりと腰を下ろして飲み込んでいく。  
いつもと違う体位のせいか、緊張のせいか、ティアの中はなかなかヒースを  
受け入れようとしない。  
それでも懸命に押し進め、ようやくなかほどまできたところで  
ティアが堪えられないように息を吐き出した。  
「あ……もお……、ヒースさぁん……」  
甘える鼻にかかった声に、突き上げたい衝動に駆られるが、  
ヒースはそれをぐっと抑え込んでティアの胸を撫でた。  
「ほら、もうちょっと頑張れ。まだ半分ぐらいだぞ?」  
「うそ……ぁ……おっきいの、こんなに、いっぱいなのに……まだ、なんて……」  
ティアが無意識のうちに、ヒースの皮膚をひっかいて、限界を訴える。  
「……ふ、しかたがないな」  
「っ! ひぃ……あ、ああああっ!」  
額に汗を浮かべ、仕方ないといいつも、こらえられなくなっていたヒースは、  
ティアの腰を掴み落としながら、同時に力強く突き上げた。  
ぴんと足の先まで衝撃を伝え、ヒースの首にすがりついたティアが  
大きな声で鳴く。  
そのまま尻の肉を掴み、ヒースは荒々しくティアの体を揺さぶった。  
 
「は、ああっ! あぅっ! やん、ヒースさ、ぁん!」  
「ティア……!」  
「ああ、奥……奥に……奥まで……んぁ、は……あっ! ん、んんっ!」  
与えられる快楽の大波に、一息で飲み込まれてしまったティアをみるに、  
自分の上で淫らに腰を振れるようになるまでは、まだまだ道のりは遠そうだ。  
だがやはり、いやらしいティアの姿は見るのは楽しいけれど、  
抱かれるよりは抱くほうが性に合う。  
ヒースは、口元に野性味を帯びた笑みを刻み、ティアを容赦なく突き上げながらそう思う。  
自らの手で、愛しい少女を乱すほうがいい。  
「はっ……気持ちいいか、ティア……?」  
「ん、うんっ……! いい……! すごく、あっ、ああっ!」  
その言葉に、座り込んで対面する格好から、ぐいと寝台へとティアを押し倒し  
汗を滴らせてヒースは笑った。  
「そうか……じゃあ、もっと、な」  
「ひあっ!」  
そうして激しく腰を前後させ、二人で快楽の階段を一足飛びで駆け上がっていく。  
お預けをされていたせいか、ティアのなかはいつもよりヒースにきつく絡みつき、  
ヒースもまた焦らされたせいで加減ができなくなっていた。  
抜き差しするたびに響く音も、深く抉るたびに奏でられる肌の音も、  
互いの獣のような吐息の音も、快感が増す度に唇から漏れる音も。  
すべてが二人を高めていく。  
「あ、あっ、あああっ、ひーす、さ……! も、もう……い、くぅ……!」  
堪えられないようにシーツを掴み、ティアが昇りつめるときが近いことを  
かん高く甘く告げる。  
「ん、あ、あふっ! や、そこ、そこは、あ、だめ! ふぁ……あ、ああああああっ!!」  
勝手知ったるなんとやら。ティアよりも、ティアの中でどこか一番感じるかを  
知り尽くしているヒースは、自身で容赦なく攻め立てる。  
きゅうきゅうと絡みつき絞り上げる感覚に、ヒースも限界を迎える。  
「〜〜〜〜っ!!!」  
ぎゅっと目を閉じたティアが、声にならない声をあげて全身を震わせる。  
「く……っは!」  
達したティアの内壁の痙攣に誘われて、ヒースはティアの中へと精を吐き出す。  
じわりと広がる熱の感覚に、互いにふるりと腰を震わせ、  
強張っていた身体から力を抜いていく。  
はふはふと、熱い息をついているティアに覆いかぶさり、口付ける。  
「ん、ん……」  
重ねあわせるだけでなく、舌を絡ませ吸い上げて、気持ちよかったと行動で伝えていく。  
ちゅ、と音を残して離れると、ティアが息をつきながら顔を覆った。  
 
「もお……はずかしぃ……」  
いまさら照れるその姿に、ヒースは頬を緩ませた。  
「何が恥ずかしい? オレを押し倒したことか? 自分から腰を下ろしたことか?  
 それともここまで乱れたことか?」  
「〜〜〜知りませんっ!」  
ぷい、とそっぽを向いたティアの頬に、からかった侘びの口付けを贈りながら、  
ヒースは笑った。  
ずるりと名残惜しくティアの中から抜け出すと、寂しそうにティアの花が震えた。  
ティアが自分のものなのだと、知らしめるように快楽の残滓がとろりと零れてくる様は、  
幾度みても欲情を煽る。  
「あ、やん……みないで……!」  
それが恥ずかしいらしく、もじ、と身体をくねらせるティアは  
実は誘っているのではないかと勘繰りたくなるほどにいやらしい。  
できればもう一度、といきたいところだが、少しティアを休ませなければと、  
なんとか自制する。  
寝転がってティアを引き寄せると、腕の中へとティアはすっぽりと収まるように  
身を寄せてくる。  
「……結局、ヒースさんにしてもらっちゃいましたね……」  
胸に手を添えて、申し訳なさそうにティアがいう。  
「そうだな……だが、まあ慣れていないなら仕方ない。  
 これから経験をつめばいいだけの話だろう」  
「……そ、それは、その……」  
「なに、いつでも君の気が済むまで練習につきあおう。  
 だから、外で教わってくる必要はないぞ?」  
「!」  
真っ赤になったティアが、額をヒースの胸へと押し付ける。  
顔をみられないための行動だろうが、小さなその耳は熟れ落ちるほどに赤い。  
やはり、いろいろと教えていくのは、恋人である自分の特権であるべきだ。  
ティアの顔色を想像しながらその華奢な体を抱きしめ、  
ヒースはこれからの夜を考えて、楽しげに口元をほころばせた。  
 
 

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