皇子×ティア  
 
破壊活動ほど面白いものはない、と皇子は笑う。  
強く怪しい風がふくなか、目の前に座り込む少女に目をむけた。  
預言書を持っていた選ばれし者だ。  
強い力に圧倒されたのか、今は立てずにいる。  
気丈な表情を見せていても、その中に恐怖と不安が混ざっているのが分かった。  
だけど可愛らしい顔立ちをしていると思う。  
その少女から奪い取った預言書が、激しい風にパラパラとめくれていく。  
その光景を見ていると、気になるページを見つけた。  
(・・・ほぉ?)  
それは、目の前にいる少女に関するページだった。  
ティア。  
それが彼女の名前。  
(・・・少し遊んでやるか)  
慣れた手つきで通り名を  
<敏感>  
にかえ、装備のところから服をとりのぞくと  
あっというまに、それはティア本人さえ気づかないほど早く服がなくなる。  
強い風がやけに寒いとティアは自分で体をおさえると服がないことに気づき、顔を赤らめる。  
そして両手で胸を隠し、陰部を隠すように両足を強く閉じる。  
(何で・・・!?)  
かあぁ、といっきに赤くなる顔。  
皇子はそれに何となく興味を持った。  
白い体。  
驚くほど純情、真っ赤になった顔はリンゴのよう。  
両手の間から見える白い小ぶりな胸に、桃色の小さい物体がちょこんと。  
すらりと伸びた足、見える太もも、チラリズムが感じられる。  
やはり寒いのか、ぶるりと一つ震えると、部下達の視線も集まっていることに気づき、俯いた。  
なんともそそられる仕草。  
 
ティアのその仕草に、自分のモノが固くなるのを感じた。  
クレルヴォはそっとページをめくり、まだ追加されていない自分の部下に目を向ける。  
こいつら・・・、どうにかどこかにやってしまえないだろうか  
記憶を消してしまえば楽にティアに手を出すことができる。  
だがいちいち部下をコードスキャンするのは面倒だ。  
 
ティアは吹き荒れる風を肌に感じ、  
部下や皇子のむける視線を全身に感じた。  
茶色い髪がさらりと揺れた。  
皇子はそっと足元から草をはりめぐらし、ティアの手にふれさせると  
ティアは二つの山を隠すこともせずに驚いて手を離す。  
そのとたん、ティアの白く可愛らしい胸が露わになり、皆の視線がいっそう集まる。  
 
 
「クレルヴォ皇子、そろそろ・・・」  
その部下の声に、ちっと軽く舌うちをした。いいところだったのに・・・次は下を全開にさせるつもりだったのだが  
 
とりあえず返事をし、少し預言書をいじる。  
 
ティアの服はいつのまにか戻り、町の真中でぽつんと座り込んでいた。  
 
皇子はティアのコードは直さずにいた。  
またこんど会う時にはきっと戦いをするだろう。  
その時に敏感というコードが直っていなければ触れるたびに反応されるのではないかと、  
次回を楽しみにしながら、城へ帰った。  
 
次会うときはこの高ぶった気持ちをどうにかしてもらおうか。  
地下部屋に監禁して犯してしまおう・・・  
そう、まずは触手を張り巡らして・・・ティアの顔は真っ赤に染まるだろう。  
まずはその姿を見ながら、自分でもあの胸や陰部に触れ、  
甘い声が漏れてきたら自分のモノをぶちこんでやるのだ。  
その後はもちろん甘い言葉を囁いて、ティアが涙を流しつつほわりと笑ったら、  
キスを落とし・・・  
 
無償に自分の物にしたくなってしまった、  
ティアという存在。  
 
その時のティアの表情を想像し、一人静かに笑った皇子に、  
ワイマールは首をかしげた。  
 
完  

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