(家茂お渡り、寝所にて宮と睦まじく真っ最中)
家茂「ハァハァハァ、ううっ!み、みや」(あと少しで上り詰める)
(一方奥泊まりの部屋の外では)
幽霊家定 ダダダダダーっ!(将軍奥泊まりの部屋へ突進)
入り口にて御坊主「いけませぬおまちください家定さま−!!!おまちくださいーーーっ!!!」
(ふすまがガバっと開く)
家定絶叫「みーだーいーはーどーこーじゃーーーーーあああ!!!! みだいみだいみだいいいいーっ!!!
何が起こったか分からぬ家茂&宮 白絹夜具の上、一糸まとわぬ姿で抱き合ったまま驚きの
あまり家定を見上げ凝視。
(いちおう、家茂上、宮さん下)
騒ぎを聞いて駆けつけて来た大御台 寝所の天井に向って絶叫する家定と寝所の床の上で
の全裸で固まっている二人を交互にみやり、へなへなとその場に倒れこむ。
我に返った宮「きゃーっ!!! いやや−っ!!! さがれさがれさがれー!!!」と悲鳴を上げて
家茂の胸に顔を埋めて隠れる。
家茂 ショックで口がきけない宮を抱き、頭の中が真っ白のまま朝を迎える。
交合の場面を見てしまった姑と見られた息子と嫁、翌朝の仏間では
凍りつくような空気が流れる。
幽霊家定は、都合が悪くなると消える。