「失礼致します。」  
あの襖の向こうに御台がいる。  
随分早く、来たものだ!  
儂は、立ち上がり上座に座った。  
「入れ」  
部屋の襖を開けると御台が入って来ると儂の前に平伏せた。  
「上様、お呼びで御座いますが?」  
顔を上げた。  
久しぶりに聞く御台の声。  
聞いているだけで肩に入った力が自然と抜け来るのが分かる。  
儂が唯一、心と体が安らげる場所。  
それは、御台の側だと言う事が、今はっきり分かった。  
顔を上げた御台は、柔らかな笑みを浮かべ微笑んでいた。  
「今宵は、もう政務も終わりじゃ!久しぶりにそちと、ゆっくりしたいと思ってのう。御台」  
「はい。」  
「疲れた。横になる。そちの膝を貸せ」  
「はぁ?私の膝にこざいますか?」  
目を丸くし表情を固まらせ言う御台が可愛らしい。  
そんなに驚く事、ないであろう!  
「そうじゃ、そちの膝を儂に貸せと言っておるのじゃ。早よう、近う寄れ。儂は、疲れた」  
うつけの振りをしている時の様に儂は、御台に言ってみた。  
すると御台は、「はい」と返事をすると、スッと立ち上がり儂の前に座るのを確認すると  
儂は、そのまま御台の膝に頭をのせ横たわった。  
横たわるとふぁっと御台の甘い香りが儂の鼻をくすぐった。  
「上様。」  
ますます目を丸くし驚いた表情を浮かべ御台は、儂の名前を呼んだ。  
「何、驚いた表情をしておる。我らは夫婦。夫が妻の膝を枕に寝て何がおかし。」  
「上様」  
「今宵は、朝までそちと一緒に過ごす事が出来るのう?」  
「はい。上様。私は、嬉しゆうございます。」  
「儂もじゃ、御台」  
そのまま儂は、御台の膝に頭をのせ横たわったまま他愛もない会話を楽しんでいると  
いつの間にか儂は、御台の膝の上で眠っていた。  
 
あれから儂と御台は、二人で夕餉までのひと時を楽しんだ。  
夕餉も夕餉で、時々は母上と御台と共に摂るのも良いが、御台とだったら毎日共に  
しても言いと思った。  
夕餉の後、儂は一旦、中奥に戻り湯浴みをし、寝着きに着替え再び儂は奥へ戻った。  
儂が部屋に入ると既に二組の布団が敷かれ、続きとなっている部屋には囲碁が置かれていた。  
こうして御台と共に夜を過ごすのも、5つ並べをするのも、二月ぶりだった。  
何時もの様に儂が負けた。  
「今日は、もう終わりじゃ」  
「はい。」  
御台は、微笑み返事をすると碁石を片付けはじめた。  
儂は、立ち上がり布団が敷かれてある部屋に行った。  
何故か今、儂は御台をこの腕に抱きしめたいと言う衝動に駆り立てられていた。  
そんな時、囲碁の片付けを済ませた御台がゆっくりと儂に近づいてくる気配が感じた。  
気が付くと儂は、御台の手首を掴み抱き寄せ、御台の唇に己の唇を重ねていた。  
御台は、目を大きく見開いたまま固まっていたが、儂に身を任せていた。  
唇を離すと「上様」と御台は儂を呼んだ。  
儂はそのまま、再び御台の可愛らしい唇を奪う様に己の唇を重ね口吸いした。  
最初は互いの唇を重ね御台の唇の感触を感じ  
己の唇で御台の唇を挟み、舌先で唇をなぞった。  
息苦しくなって来たのか、儂の唇から逃れようと薄っすらと口を開けた隙をみはかり  
儂は、御台の口内に己の舌を差し入れた。  
「うっ」  
突然儂の舌が御台の口内に潜入した為、驚いたのか曇った声が儂の口内を通して聞こえて来た。  
御台の口内に己の舌を潜入させたのは、今回が初めての事だ。  
そのまま儂は、御台の舌を捕らえ己の舌と絡ませた。  
先程まで、手でささやかな抵抗を見せていた御台だったが、観念したのか次第に体の力が抜け  
崩れ落ちた。  
儂は、唇を離し己の腕で御台の体を支え、そのままゆっくり御台を布団に座らせた。  
 
「上様」  
目を潤ませ肩で息を吸う御台。  
早急すぎたか?と頭の中で思ったが、既に遅し。  
頭の中で考えるより先に儂は、御台を押し倒していた。  
「そちが欲しい。」  
儂は再び、御台の唇を奪った。  
これ程まで、身も心も全て我が物にしたいと思った女人は、初めてだ。  
今までこの腕に何度も女人を抱いて来た。  
欲望の捌け口として・・・  
将軍の義務として・・・  
その義務も欲望も何時しか捨て、うつけを装い今まで生きて来た。  
だが、儂は御台と出会い、儂の考えが変わった。  
人を愛する事を知り  
この女人を守りたい  
家族を・・・  
儂の家族を守りたいと初めて思ったと同時に今まで眠っていた男の欲望も  
目覚めて来た。  
最初は、母上に早く子を作れと泣きつかれ、渋々、奥へ・・・  
御台の元へ参った。  
御台と囲碁板を挟み5つ並べをしながら共に語りあっているだけで・・・  
もっと御台を知りたい、触れたいと思うようになった。  
儂は、角度をかえ貪る様に御台の唇に唇を重ね、御台の生気を吸い上げる様に己の舌を絡め  
吸い上げた。  
「うっ・・・うっ」と御台はもがき苦しんでいる様子だが、儂は構わず続けた。  
唇を重ねるだけの口吸いでさえ御台は、耳たぶまで真っ赤にし固まり恥らっていた。  
今は、唇を重ねるどころか・・・儂の舌が御台の舌を捕らえ口内を舐め回し、ているのだ、  
初めての経験で混乱しているに違いない。  
唇を離すと名残惜しそうに儂と御台の唇と繋がる糸が引き切れた。  
「御台」  
腕の下にいる御台は、いつも儂に見せる愛くるしい乙女の顔でなく・・・  
今だ、見た事がない女の顔になっていた。  
 
「上様」  
儂は、再び御台の唇を塞いだ。  
先程以上に荒々しく・・・  
そして、空いている片手で夜着の上から御台の胸元に手を沿え撫でた。  
初めて触れる御台の胸の膨らみ。  
夜着からでも御台の胸の柔らかさが手に伝わって来た。  
直に御台の胸の膨らみに触れたく、そのまま儂は、御台の夜着の紐を解いた。  
「あっ!いけませぬ」  
儂の唇から逃れ御台は、己の手を握った。  
そのまま儂は、御台の手を握り布団に手を押さえ付け御台の耳に息を吹きかけた。  
「あっ!」  
手に入っていた力が抜け儂は、首筋に唇を這わせ、そのまま一気に夜着の紐を解き  
合わせから手を差し入れ直に御台の膨らみに触れた。  
直に触れる御台の胸の膨らみ。  
カステラの様にふあふあし、心地よい柔らかさだった。  
しばらく儂は、御台の首筋に唇を這わせたり、耳に息を吹きかける様に「御台」と囁きかけた  
後、耳朶を唇で挟み愛撫した。  
「うっ・・・あっ・・いけませぬ」  
儂が御台に与える、恐らく初めて感じる感覚に戸惑い愛の歌声を抑えようと手の甲で口を押さえ  
込み耐えていた。  
儂はそのまま、御台が纏う夜着の合わせを開き胸を露にした。  
初めて見る御台の裸体。  
蝋燭の炎によって照らし出された白い御台の体は息を呑むほど美しかった。  
こんなに美しい女人の裸体を見たのは、初めてだ。  
儂は、息を呑んだ。  
御台は、恥ずかしいのか両手で胸を隠した。  
何故隠す。  
こんなに美しい体をしているのに・・・  
己が着る着物の帯を解き儂も生まれたままの姿になった。  
 
今だ、夜着の袖を通したまま儂の手によって合わせだけを開かれたままの御台。  
そのまま儂は、直に御台の素肌に肌を重ねた。  
肌を重ねた瞬間、溜息が出るほど心地よく肌を重ねただけで達してしまいそうだった。  
今まで何度も女人と肌を重ねたが、この様な経験は初めてだった。  
それは、儂が心の底から愛した女子だからなのか・・・  
御台の肌は、滑らかで儂の体に吸い付いて来る。  
そちのその体は、儂のものじゃ。  
誰にも触れさせぬ。  
もう、儂以外の男に触れさせる事も許さぬ。  
儂は、無我夢中で御台の体に赤い所有の刻印を押しはじめた。  
最初は、御台の首筋に舌を這わせ、手始めに鎖骨の窪みに一つ赤い所有の刻印を押す。  
己の舌と唇を使い御台の体を味わい、己の手の平で乳房を撫で膨らみを楽しんだ。  
御台の乳房は何て柔らかく弾力があり、こうして触っているだけでも飽きぬ。  
この乳房も儂のものじゃ  
どれ、そろそろそちの乳房の頂上にある蕾を味見してみるか。  
少し出した舌先で儂は、乳房の頂上にある蕾を舐めあげた。  
「あっ・・・うっ・・・」  
すると御台は、一瞬甲高い声を上げたが直ぐに手の甲で口を塞ぎ快楽を絶えている  
のが見て分かる。  
そのまま乳房の頂上にある蕾を口に含み舌先で蕾の周りをなぞり吸い上げ、もう片方の  
手で蕾を摘みあげると御台の体は、弓矢の様に仰け反らせた。  
儂は、一気に御台の夜着を脱がせ寝具の脇に投げるとバサっと音を立て畳の上に  
落ちた。  
そのまま儂は、御台の華奢な体を抱き寄せ抱きしめると激しく唇を奪い、舌を絡ませた。  
 
続き  
 

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