-彼は戸惑っていた  
 自分の"大事な人"がこんな事をして来ると思っていなかったからだ-  
彼は"彼女"に名前を呼ばれ振り向いた その時  
彼女は自分の唇に唇を重ねてきた  
何が起きたのか一瞬把握できなかった だが それは"彼女"の戯れなのだろうと思った  
『何すんだよ』といおうとした瞬間 そのまま押し倒されていた  
彼女はまた唇を重ねてくる 舐める様に濃厚に…  
次の瞬間 彼女の舌が彼の口内に潜り込んできた  
永い 永いキスを終え彼女は俺の名を呼んだ  
「榊…」  
「みいこ姉…」  
姉さんは俺の唇を人差し指で押さえ…  
「今だけは…姉さんって呼ばないで」  
 
そのまま夜は更けていくのであった…  

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