下一ケタが3の日の飛翔亭の午後・・・
「フレアさん、こんにちは!」
エリーの元気な声がカウンターに響いた。
「あら、こんにちはエリーさん。どうしたの?楽しそうな顔して・・・」
「えへへ、あのね・・・」
エリーはカウンターから身を乗りだし、フレアにそっと耳打ちする・・・
「フレアさん、あたしの護衛をしてほしいんですけど・・・」
フレアは飛び上がらんばかりに驚いた。
「えっ、えええっ!?私が、エリーさんの護衛?」
「はいっ!ダメかなあ・・・」
「でも、私、武器なんて何も使えないわよ?」
「いいんです!その分、私がしっかり護衛しますから、ねっ?ねっ?」
「それじゃ、護衛の意味ないんじゃ・・・?」
エリーは何かを懇願するようなきらきらした目でフレアを見上げた。
「お願いしますよう・・・」
しばらくその目で見つめられたフレアは、ようやく返事をする・・・。
「・・・わかりました。それで、行くのはいつ?」
「明日ですっ!」
「おい、いいのか、フレア?ディオが黙っていないと思うぞ?」
フレアの隣にいるクーゲルが二人を咎める。
「大丈夫ですよ。そうなったら、これを使ってくださいね♪」
エリーは懐から包みを取り出して、フレアに手渡した。
「何これ?」
「それは安眠香です。ブレンド調合で効力を最大にしてあるから、効き目は抜群ですよ!
あ、でも、自分では吸わないようにしてくださいね。吸ったら寝ちゃうから。」
そしてエリーは出口に向かった・・・
「じゃあ明日、城門で待ってます!うふふ、楽しみだなあ・・・♪」
フレアは茫然と立ち尽くしていた。
「・・・とりあえず、明日、城門前ね・・・」
翌日・・・
「あれ、フレアさん!どうしてここに?」
フレアが城門前に着くと、そこにはハレッシュがいた。」
「ハレッシュ、あなたがなぜ・・・?」
「いや、俺は・・・」
「あ〜っ!二人とも、ちゃんと来てくれたんだ〜♪」
二人が振り返ると、そこにはエリーがいる。
「おい、エリー!何でフレアさんがここに?」
「ふっふー♪今回は、フレアさんも、あたしの護衛として雇いました♪」
「んなっ!フレアさんが戦えるわけないじゃないか!」
「大丈夫ですよ♪その分、ハレッシュさんが強いから。」
「あのなあ・・・。」
「それで、エリーさん、今回はどこへ行くの?」
「ふふふっ!今回は・・・あの山のてっぺんまで行きますっ!」
エリーが指差した先には、ヴィラント山の頂が・・・
「お、おいっ!エリー、ヴィラント山って言ったら、魔物も強く、危険な地域だぞっ!」
「大丈夫ですって。その分あたしがしっかりフレアさんをお守りしますし、ハレッシュさんも強いから。」
「あのなあ・・・」
そしてエリーは元気よく声を張り上げた。
「では、出発ーっ!」
「ふう、ふう・・・」
きつい山道が続く・・・
普段めったに外に出ないフレアには、体力の限界が近い・・・
「フレアさん、俺の肩につかまって。」
「は、はい・・・」
さすがに冒険慣れしてるだけあって、ハレッシュとエリーは平然としているが・・・
エリーはさっそくハレッシュに耳打ちする・・・
「ハレッシュさん、ここが、男の見せどころですよ♪」
「わ、わかってるよ!でも、さすがにこの山道は、フレアさんには・・・」
「ふふふ、実は、この山頂に、とっておきの場所があるんですよ♪」
エリーはにこっと微笑んだ。
「そうだっ!ハレッシュさん、この際、フレアさんを抱っこしていったらどう?」
「ええっ!?」
フレアはやつれ気味の顔をハレッシュに向けた。
「フレアさん・・・わかった。じゃあ、行くよ、せーのっ!」
ひょい。
ハレッシュはフレアを軽々と抱き上げる。まるでお姫様のように。
「ひゅーひゅー♪ハレッシュさん、色男♪」
エリーが二人を冷やかした。
両腕に伝わる、フレアのぬくもり・・・
「いっ、いかんっ!」
ハレッシュは首を左右にぶんぶん振った。
(俺の想いは、よこしまなものじゃない!もっと純粋なものなんだ!)
そう思っているのに、ハレッシュの男はどんどん元気になってゆく・・・
(くっ!我慢だ、我慢!)
ハレッシュはひたすら耐えながら、黙々と山道を登ってゆく・・・
「さあ、着いた!」
今、三人の目の前に、暖かい湯気を放つ大きな水たまりがある・・・
「こ、ここって・・・?」
「そう、温泉だよっ♪」
フレアとハレッシュはお互いに顔を見合わせて驚いている・・・
「そ、それで、ここで何をするつもりだ?」
ハレッシュの質問に、エリーは元気に答えた。
「もちろん、入っていくんだよっ!」
「え、ええ〜っ!?」
エリーは突然、悲しそうな顔をした。
「二人とも、嫌?」
「お、俺は別にかまわんが・・・フレアさんは?」
「わ、私も・・・いいけど・・・でも・・・」
フレアは顔を赤くした。
「恥ずかしい・・・」
「ハレッシュさん、早くぅ〜!」
エリーが無邪気に手を振った。
「わ、わかったから、そんなにせかすな!」
ハレッシュがようやくお湯に入ると、すでにエリーとフレアはそこにいた。
「ハ、ハレッシュ・・・恥ずかしい・・・」
フレアが顔を真っ赤にしてハレッシュのほうを向いた。
「フレアさん・・・」
ごくり。
ハレッシュの生唾を飲み込む音が聞こえた。
すぐ近くに、愛しい人が全裸になっている・・・
だが、フレアはお湯の中にしゃがんでいるので、見えない。
(み、見たい・・・はっ!い、いかんいかん!俺の想いは、そんなよこしまなものじゃないんだっ!)
ハレッシュはゆっくりと二人に近づいた。すると、エリーがニヤニヤしながら言った。
「ハレッシュさん、見たい?」
「見たいって、何をだ?」
「もうっ!決まってるじゃないですか!フレアさんの、は・だ・か♪」
「エ、エリーさん!」
怒りながら、フレアはますます顔を真っ赤にする・・・
いつの間にか、ハレッシュの視線は、フレアにくぎづけになっている。
「ふふっ、わっかりましたあ!せーのっ!」
突然、エリーがフレアを羽交い絞めにする。
「エ、エリーさん!何を・・・!」
そのまま、エリーは勢いよく立ちあがった。
「きゃあっ!」
フレアの叫び声が響いた。
「じゃーん!初公開・これが、フレアさんの身体でーすっ!」
今、ハレッシュの目の前に、一糸まとわぬフレアの身体がさらけ出された・・・
ハレッシュの視線は、フレアの裸体にくぎづけになっている・・・
「す、すごい・・・これが・・・フレアさんの・・・」
「いやあっ!」
冒険慣れしているエリーの両腕は、フレアがいくらもがいても外れない・・・
「大丈夫ですよ。ハレッシュさんは、優しいから。」
「で、でも、恥ずかしいわ・・・!」
「ふふふ。それにしても、フレアさんの身体って、すごくいやらしいんですね。」
その体勢のまま、エリーは少しずつハレッシュに近づいた。
ハレッシュの目の前に、フレアの豊満なふくらみが突き出される・・・
つん。
ハレッシュがつつくと、淡いピンク色の乳首がぷるるんと揺れた。
「こ、これが・・・夢にまで見た、フレアさんの・・・」
ハレッシュが優しくキスをすると、またぷるるんと揺れる・・・
「あ・・・」
フレアは淡い吐息を漏らした・・・
そしてハレッシュは、目の前の二つの大きなふくらみにそっと手をかける・・・
「やわらかい・・・」
ゆっくりと揉むと、次第にフレアの身体は熱を放つ・・・
「あああ・・・ああ・・・はああん・・・」
フレアの身体から、次第に力が抜けていく・・・
そこでようやく、エリーは腕を離した。
「エリーさん、初めから、このつもりで・・・」
「うふふ。ハレッシュさん、がんばって!」
「あはあっ!」
ハレッシュの手のひらが動くたびに、フレアの身体に言い知れぬ快感が押し寄せる・・・
不思議な香りを放つ、ピンク色の先端部・・・
ハレッシュはその先端部に、ゆっくり舌を絡ませる・・・
「あはああっ!!!」
やがて、ハレッシュの顔がゆっくりと下に下がってくる・・・
その豊満な胸からは想像もできないほど、細い腰・・・
その後ろに腕を回して、ぐいっと抱き寄せる・・・
そのお腹のすぐ下には、鬱蒼と茂る森・・・
ぐいっとお尻を抱き寄せると、ハレッシュの目の前に、美しい秘丘が突き出された・・・
ごくり。
ハレッシュの喉が鳴った・・・
そのままハレッシュはゆっくりと舌を伸ばす・・・
(もう少し、もう少し・・・!)
ハレッシュがつついたのは、赤い突起・・・
途端にフレアの身体が激しく動く・・・
「くああっ!」
ハレッシュの舌の上で、赤い突起が踊る・・・
「ひあああああああっ!!!」
フレアが叫ぶと同時に、ハレッシュの舌が濃厚な蜜であふれた・・・
「これが、フレアさんの味・・・」
ハレッシュは顔をうずめて、ひたすらに吸い続ける・・・
びくんびくん・・・
フレアの割れ目が、激しく動くたびに、蜜を噴き出す・・・
「フレアさん、俺を感じてくれているのか・・・」
「ああん!あぅっつぅ!いいっ!!!」
フレアの叫び声が、辺り一帯にこだました・・・
やがて、その濃厚な蜜を放つ割れ目に、痛みが走る・・・
ハレッシュの大きいシンボルが、その割れ目にゆっくりと吸いこまれてゆく・・・
ぷちぷちぷち・・・
「ひあああああああ・・・・・・!」
フレアの痛みによる叫びが響く中、ハレッシュのシンボルが根元まで埋まった・・・
「フレアさん、初めてだったんだね・・・」
二人の結合部から、血がしたたり落ちる・・・
そしてそれは、湯の中に落ちた後、ゆっくりと薄まって消えた・・・
痛みに耐えながらフレアがおそるおそる下を覗くと、ハレッシュと繋がっているのが見えた。
「あああ・・・私、私・・・」
「フレアさん?まさか、嫌なのか?」
ハレッシュが聞くと、フレアは首を横に振った。
「ううん。違うの。ただ、ついに私・・・あなたに操を・・・捧げることができたから・・・」
フレアの瞳から涙があふれだす・・・
「フレアさん・・・愛してる!」
そのハレッシュの言葉に、二人の結合部から、蜜がじわっとあふれだした・・・
フレアはハレッシュの首の後ろに両腕を回して、ぎゅっと抱きしめた。
「ハレッシュ・・・!私、幸せです・・・!」
ハレッシュはフレアの膝の後ろに両腕を回して抱えあげると、ゆっくりと腰を動かし始めた・・・
ぐい、ぐい・・・
エリーはしゃがんで、二人の隙間から結合部をゆっくり眺めた・・・
ハレッシュのモノが動くたびに、フレアの身体から次から次へと濃厚な蜜がしたたり落ちてくるのが見える・・・
「す、すごい・・・。これが、男女の営みなのね・・・」
エリーも思わず生唾を飲み込む・・・
(あたしもいつか、こんなふうにされるのかなあ・・・?)
エリーの脳裏に、乱暴な口調の聖騎士の顔が浮かんだ・・・。
「ダグラス・・・」
いつの間にか、エリーも自分の股間を撫でまわす・・・
突然、滝のようにしずくがあふれて落ちた。
「な、何!?」
エリーが覗くと、フレアとハレッシュの結合部から、大量の液体が一気に吹き出ている・・・
その中には、所々に白く濁った液体も混じっていた。
フレアの身体がぐったりしている・・・
ハレッシュはすぐにフレアを抱き上げ、近くの大きな岩に横たえた。
うつろな目でハレッシュを見上げるフレア・・・
「ハレッシュ・・・私・・・」
「わかってるよ。」
ハレッシュはそのまま、そっとフレアの唇に口づけする・・・
「ん・・・」
フレアはそれに答えるかのように、ハレッシュの首筋をそっと抱きしめた・・・
「まさか、初めてでイっちゃうなんてね・・・。よっぽど相性がいいんだね・・・」
帰り道、エリーはふと、考え込んだ。
その隣で、ハレッシュが歩いている。
フレアは、行きのように、ハレッシュにお姫様だっこされている・・・
そのお互いに見つめあう表情は、誰が見ても、本当に愛し合う恋人に見える・・・
ふと、フレアは顔を上げてエリーを見た。
「エリーさん、ありがとう・・・。」
エリーは照れ臭そうに頭をポリポリ掻いた。
それからしばらくして・・・
エリーがカウンターを覗くと、フレアが優しく声をかける・・・
「あら、エリーさん、どうしたの?」
「ふふふ。フレアさん、だいぶお腹が大きくなったね♪」
「でしょう。これも、エリーさんのお陰ね♪」
フレアがにっこりと微笑むその後ろで、ディオが一段と険しい顔をしている・・・
(こ、怖いよう・・・)
それからしばらくは、エリーは3、13、23日以外は飛翔亭に近づかなかったという・・・。
「イングリド先生、最近、飛翔亭のマスターが、怖いんですぅ〜・・・」
エリーがイングリドに話すと、イングリドは目を剥いて怒った。
「自業自得ですっ!」
その横で、ヘルミーナが笑う。
「大丈夫よ。あの手の男は、赤ん坊が産まれたら、途端に甘々になっちゃうからね。」
数ヵ月後、ヘルミーナの目が正しいことが実証されたわけだが、それはまた別のお話。
おしまい