「はぁ・・・どうしようかしら・・・」  
教会、祭壇の前で祈りを捧げながらシスカは、また大きくため息をついた。  
「どうかなさいましたか?シスカさん」  
目の前に、ふっと影が落ちる。顔を上げると教会の主、クルトがいつもと変わらぬ笑顔で立っていた。その笑顔にシスカは美しい眉を中央によせるように無理に笑って答える。  
「じ、実は・・・今月、もう生活するお金がないんです」  
「え!?あなたほどの冒険者がなぜです?」  
「そ、それはですね・・・」  
   
 話は要約すると、こんな感じとなる。聖騎士隊入りを目指して日々、冒険者として  
過ごす毎日だが彼女、いや冒険者にとって仕事が減る時期がある。そう、年に2回  
行われる討伐隊の月だ。それまでに蓄えをしておけばいい話なのだがシスカは前の月に  
リリーに依頼した品が、あまりにも出来がよく、つい多めにお礼を支払ってしまった。  
そういう時に限って仕事もなく、なぜか出費も重んでしまい気づいたら財布の中は酒代で  
空っぽ。かくて、ため息が自然と出てしまうのであった。  
 
「本当にどうしましょう・・・」  
相談する相手を間違えている事はシスカも分かっている。何しろ、ここは貧乏教会、  
行き場のない子供の生活を支えるために日々、走り回っている神父様の家。落ち込む  
彼女を見ながらクルトは少し考え込みシスカに告げた。  
「お金を稼ぐというのは難しいですねぇ。シスカさんがよければ私のお手伝いを  
 していただけませんか?少しはお礼を出せると思える仕事があるのですが」  
「えっ?本当ですか!」  
シスカの目が輝いたが、それもすぐに人のいい笑顔の神父に不安になる。  
「あの〜、具体的には何をするんでしょうか?」  
もっともな質問にクルトは笑顔で答えた。  
「実はですね、明日の夜に貴族様の屋敷でオークションがあるのです。  
それで先日ある、お嬢さんが寄付してくださった剣を出品したいのですが。  
使用する際のイメージをお伝えするのに困っているんです。私では使えませんし、  
かといって妻にさせるわけにもいかなくて・・・モデルになってくださる人を探して  
いたんですよ」  
よく分からない部分があるけど、でも・・・その提案を断る理由にはならない。  
シスカは二つ返事でうなづきクルトと同意の握手を交わした。  
「では、明日の夜に」  
そう言いながら去っていくシスカの背をクルトは笑顔で見つめていた。  
 
「・・・大きいお屋敷」  
月のない小道を迎えにきた馬車に乗って、たどり着いたのは立派な屋敷前だった。使用人らしき男性が奥へと案内する。シスカはきょろきょろしながら落ち着き払ったクルトの後ろをついていった。  
「こちらで、お待ちください。ではクルト様、後程」  
一室に案内されるとシスカは大きく息を吐きイスに座った。  
「ク、クルトさんって、す、すごいんですね」  
「いえいえ、たまにオークションを利用させていただいているので  
顔を覚えられただけですよ」  
シスカの上ずった声にクルトは少し笑うと部屋のテーブルの上にある  
ワインを勧めてくれた。テーブルの上には、お酒と仮面舞踏会の時に  
顔を隠すかのようなマスクが置かれている。  
「今日は仮面舞踏会でもあるんですか?」  
顔の上半分が隠れ目の部分だけがあいているマスクをつけているクルトに  
ワインを飲みながらシスカは質問した。  
「いえ、そういうわけではないのですがオークションのルールですので。  
あなたも、つけてくれませんか?」  
クルトの指示に従いシスカはマスクを手にした。?、自分のだけ眼の部分の  
穴がない、不良品?そう聞こうとした時クルトから話し掛けられた。  
 
「で、シスカさん。お礼なのですが買い取り金額の7:3でどうでしょう?」  
「・・・それは具体的にはいくらになるんでしょう?あ、私まだ剣を見せて  
もらっていませんでしたよね」  
そうでしたそうでした、そう言いながらクルトは胸元に抱えていた筒から  
剣を取り出し手渡す。それは豪華な宝石が細部に埋めこまれてある美しい剣。  
シスカは驚きのあまりイスから立ち上がった。  
「こ、これ!かなり高いんじゃありませんか!?宝石がたくさん・・・」  
「寄付でいただいた物なので私にも、よくは分からないんですけど。でも、  
はっきり言えるのはこの値段が上がるかどうかは貴方次第ということですよ」  
私次第?剣を見つめながらシスカは疑問を口にした。  
「これ・・・切っ先が鋳潰してあって使い物には・・・というかこんな宝飾  
ばかりで持ちにくいもの普通は使いませんよ・・・」  
「えぇ、使う方は柄の方ですから。そうそう、媚薬入りワインはどうです?」  
!?どういうこと、と言葉を発する前にシスカの視界が揺らいだ。こめかみを  
押さえるようにイスに座り込むと不良品と思ったマスクをかぶせられると同時に  
クルトの声が聞こえた。  
「おやすみなさい」  
と。  
 
 
「・・・」  
(体が熱い・・・大きな楔が私の中に打ち込まれたみたい・・・)  
「さぁ、皆さん。この剣にいくらの値をつけますか?」  
ガヤガヤと人の声が耳の中をこだまする。そして、この香り。  
何か精神を・・・自分の性への欲求を刺激する香りは?チリンと  
近くで鈴の音が聞こえた。  
「20000だ!」  
「30000つけますわ!」  
どうやらオークションは始まっているのね・・・。私はいったい  
どうしたの?この上下に引っ張られる感じは何?体を動かそうと  
するが動かない・・・。朦朧とする意識の中、少しでも状況を  
把握しようとうっすらと目を開いたがマスクで覆われ、さらに  
目隠しをされているらしく状況がつかめない、声を発しようと  
しても、こちらも布で縛られている感覚。マスク内がお香で  
くぐもっていて鼻で息をする度に体がしびれる感覚。自分の腕が  
動かないのはどうやら鎖で空中へと吊られているようだ。  
周囲は?私の現在地は?としびれる思考を無理に動かし神経を  
とがらせ・・・気づいた。自分は今、会場内を見渡せる場所、  
つまり壇上に、まるで見世物のようになっている事を。  
(な、何なのよ、いったい!)  
「っ!?」  
 
シスカは自分が裸である事に悟った。それだけではない、  
先ほどからの体の熱、大きな楔。クルトから手渡された  
剣の柄が今、自分の中へと打ち込まれていることを。  
抵抗しようにも自分の中の欲望が、それを放さないことを。  
収まりきらなかった柄から滴り落ちたシスカのしずくが  
水溜りのように床の色を変えている。次の刺激を与えて  
ほしくて体が火照っていく。  
(ど、どういう事なの?・・・アっ・・・)  
チリンと音がする、自分の近くで。シスカの美しい丸みを  
帯びた桃色部分を下へたどると両太ももに糸で巻きつけられた鈴。  
自分が快楽を求めて腰元をくねらせるたびに音がした。  
(こ、こんな恥ずかしい・・・事・・・あ、アぁ・・・っ)  
内部からの疼きに耐えかね、再度くねる太ももから、また  
チリンと音がする。そんな様子を見ていた貴族たちから声が飛びかった。  
「オーナー!その柄の鞘も落札対象か!」  
「オーナー!もっと、鞘の中の商品をよく見せて下さいな!」  
鞘とは私の事なのだ、鈴が鳴るのを必死でこらえるシスカへ、  
誰かが近寄る気配がした。そして予想通りの声。  
「残念ながら・・・鞘はお譲りできないのです。これは、  
あくまで使用例ですので。私としても初の試みなのですよ」  
「む・・・むぐっ!」  
 
今、自分の前には、いつもと変わらぬ笑顔のクルトがいるとシスカは思った。  
しかし、それは間違いであり彼女の目の前にいるのは誰も知らない裏の顔、  
さる貴族からの貢物(エルザの盗品)を売りさばくオーナーとしてのクルトが  
そこにいた。オーナーの発言を聞いて男性貴族たちから金額を提示する声が  
止んだ。今がチャンス!と宝飾目的の女性貴族が声をあげる。  
「40000出しますわ!」  
「40000!本日の最高金額が出ました!どうです?もういらっしゃいませんか?」  
司会の貴族が声をあげる。男性貴族たちの「あの鞘もつけてくれればなぁ・・・」  
があちこちから聞こえた。その声にクルトは笑ったまま、シスカのマスクを取る。  
そして片手で剣を握り、もう片方の手でシスカの口を覆った布をはずすと彼女に  
小声で、ささやいた。  
「さぁ、貴方次第ですよ」  
 
いきなり柄を引き抜かれ、快い感覚と喪失感にシスカから悲鳴のような  
喘ぎ声が上がった。  
「ア・・・っ!あぁぁぁっん!」  
ガクガクと、ひざが揺れ鈴の音が彼女の声に驚きシーンとした場内に  
響き渡る。口元から、つぅっと流れたしずく、浮かび上がった薄紅色の唇、  
口元のからのしずくを更に怪しく感じさせるほくろ・・・。それらを  
食い入るように見つめる男性貴族から生唾を飲む音と再度、声が上がった。  
「よ、45000!オーナー、使用例をもっと見せてくれ!」  
「分かりました」  
でこぼこした柄が再び、中へと押し入ってくる。チリンチリンと鳴り響く  
音に合わせるかのようにシスカの声が重なる。  
「ふっ、イ、嫌ぁ・・・!!アぁああああああ!」  
チュ、ズッズッ、チュク。水音が場内に響いていく。  
「さすがに大事な妻をこんな人目にさらせませんんしね。  
貴方がこの前日、教会に来て下さったのもアルテナ様のお導きでしょう」  
小声で耳元にささやきながらクルトの指はシスカの快楽で熟しきった  
秘芯をも、可愛がっていく。太ももを伝うしずくは、もはや滝のようだ。  
「まさか、こんなに淫らな女性だとは思いませんでしたよ。  
シスカ・ヴィラさん」  
「あッ!嫌ぁ・・・ァっ!!くウぅッ!」  
 
床に届くか届かないかの宙吊りの足へと伝うしずくを振り払うかの  
ようにシスカは抵抗しようと体をくねらせた。もう鈴の音など気には  
ならない。彼女の中へ太く、でこぼこした柄が出たり入ったりする度に  
宝石がシスカの愛液によって輝きを増すのを見て女性貴族からも金額の  
コールが飛ぶ。楔部分がシスカが立って蹂躙されているため、理性を  
失いかけた貴族たちから、もっと足を開かせようと再度、コールが飛んだ。  
「ご、50000だ!50000出す!だから、その鞘も譲ってくれ!頼む!」  
「60000!その宝石の数は譲れませんわ!」  
そんな声が聞こえないくらいにシスカの思考が弾けようとしている。  
絶頂を迎える前に、そろそろ落札価格が決まろうとしていた。  
・・・クルトは手を動かすのを止め司会の終了の小槌を待とうとした時・・・。  
「あっ!ァ・・・い、ぁ・・・も、ッとぉ・・!」  
シスカの艶声に司会の打ち下ろす小槌は止まった。絶えず腰をゆらゆらと  
動かしながらシスカは自分では戻れない場所まで足を踏み入れる。  
うるさいくらいに鳴る鈴さえも聞こえず自分の中へと宝石を押し込んでと  
腰をくねらせていた・・・。クルトから淫らな人だ、と安堵の息が漏れた。  
「もっと欲しいなら、どうすればいいですか?さぁ言ってごらんなさい」  
「は、はぁ・・・あッ・・・わ、私を・・・か、買ってぇ!!」  
 
無機物が繰り返し飲み込まれていく非日常な光景、目が  
見えないため余計に強調されるシスカのなまめかしい  
喘ぎ声に男性貴族たちから大歓声が上がった。65000、70000と  
高値更新がどんどん積み上げられていく。止むことのない声に  
クルトは至上の笑みを浮かべた。  
「さぁ、ご褒美です」  
「ぅんっ!も、もうっ!イ、いくのッ!・・・ふアぁァッ!!!」  
シスカが頂点に達し、気を失い鈴の音も止んだ静寂の中を、一人の  
女性の声が懍と響いた。  
「100000」  
大台とも言える金額に皆が声の主を探す・・・。その中で我にかえった  
司会者が小槌を振り下ろした。クルトは落札者のご婦人に恭しく頭を下げた。  
 

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