「ぱんぱかぱ〜ん、おめでとうございます!ヴィオラーデンのお買い物スタンプが  
 十個たまりました〜!」  
カウンターのヴィオが、ぱちぱちと手を叩いた。  
「そんなに騒がなくてもいいわよ。どうせ、もともとあなたに押し付けられたものだし」  
スタンプ帳の持ち主、ブリギットはヴィオの隣で店番をしているロードフリードが  
気になるらしく、ちらちら、とそちらばかりを伺っている。  
 
『お得意様だけにこっそり配ってるんだよ』、そう言われてもらったスタンプ帳。  
お買い物一回につき、にんじんの絵のハンコが一個押される仕組みになっている。  
「で、これがたまると何かあるのかしら。別に何か品物が欲しい、って訳じゃないのよ。  
 ただ単に少し興味があるだけで……」  
そう言いつつも、ブリギットは嬉しそうな顔でそわそわしている。  
「えっとねえ、ヴィオラーデンからの感謝の気持ちとして、スペシャルワンダホーな  
 サービスが受けられるの。ねっ、ロードフリードさん」  
「そうだよ。店もそろそろ閉店の時間だし、丁度良かったね。お店を閉めるまで、  
 少し待っててくれるかな、ブリギット?」  
サービス、とやらの内容はわからないが、ロードフリードに笑いかけられたので、  
ブリギットはこくん、と頷いた。自らも閉店作業を手伝い、ヴィオラーデンの  
ドアの鍵はすぐにきちんと閉められた。  
 
「ブリギット、こちらへどうぞ!」  
ヴィオはとんとん、と軽快に足音を立て、二階の兄妹の部屋へと向かっていく。  
「え?」  
「ほらほら、遠慮せずに」  
どうしてそんな場所に連れて行かれるのか疑問に思ったが、  
「さあ、どうぞ」  
紳士然としたロードフリードにうやうやしく手を取ってもらうと、ぽーっとなってしまう。  
ヴィオがドアを開け、ブリギットを押し込むようにしてロードフリードも部屋に入る。  
「それで、あなたのお部屋とスタンプ帳のサービス、どんな関係が……」  
突然ロードフリードに抱きすくめられ、ブリギットの呼吸が止まった。  
「ロ、ロードフリード、さ、ま……」  
弱々しい声はロードフリードのくちびるにふさがれてしまう。  
「でも、良かったね。ブリギット、ロードフリードさん大好きだもんね」  
驚きのあまり、抵抗も忘れているブリギットのドレスをヴィオはどんどん脱がせてしまう。  
「あ、あなた、何してるの」  
愛しい人に突然与えられたキスのせいで火照った身体が空気にさらされ、  
少し身震いしてからブリギットはヴィオを振り返った。  
「何、って。サービス、サービス」  
「サービス、って、あなた」  
落ちそうになっているドレスを両手で押さえようとするが、その手は  
ロードフリードにつかまれてしまう。  
 
「あ、っ」  
きめの細かい白い肌から、真っ青なドレスがするり、と滑り落ちる。  
「きゃ……あっ!」  
手を押さえられて、乳房を隠す事もできずにブリギットは小さな悲鳴を上げた。  
「ブリギット、きれい」  
ヴィオがうっとりとため息をつく。  
「本当だ。とってもきれいだよ、ブリギット」  
「あ……、あ、あ」  
かたかた、とブリギットの脚が震えている。頬は赤く染まり、固く閉じられた  
目の端には涙が滲んでいる。ロードフリードは少し背をかがめると、首を傾けて  
ブリギットの薄桃色の乳首にくちびるを近づけた。  
「く、んっ!」  
乳首をくちびるに含まれ、ブリギットの細い身体が緊張する。  
「ロードフリードさん、ブリギットが倒れちゃう〜」  
脚に力が入らず、へなへな、と今にも崩れ落ちそうなブリギットを後ろから  
支えているヴィオが困ったような声を出した。  
「ああ、それじゃあベッドへ行こうか?」  
返事もできないブリギットを抱き上げ、ロードフリードはヴィオのベッドへ向かう。  
すぐその後をヴィオがちょこちょこ、と追いかけた。  
 
「あ、あの、私に、何をするつもりなんですの……?」  
服を全て脱がされ、ベッドの中心に座らされたブリギットは、おびえて自分の身体を  
抱きしめている。  
「何、って。だから、ヴィオラーデン特製のサービスですよね、ロードフリードさん」  
自分から服を脱いだヴィオは、いたずらっぽく笑っている。  
「そう。たっぷり楽しませてあげるからね、ブリギット」  
ロードフリードがブリギットの前で服を脱いでいく。男の裸を初めて目にして、  
思わずブリギットは目線をそらせた。  
「ブリギット、緊張してるなあ。はい、リラックス、リラックス」  
ブリギットの背中にヴィオがぴったりと貼り付いた。後ろからいきなりブリギットの  
胸を押さえ、たぷたぷ、と揺らす。  
「きゃっ!」  
「ヴィオ、ダメだよ。そんなにいきなりじゃ、ブリギットが驚くだろう」  
今更驚くも何もあったものではないが、  
「怖くないからね、ブリギット。身体の力を抜いて、俺達に任せていればいいから」  
優しい声で語りかけられると、ほんの少しだけ安心できるような気がした。  
 
「ん……、っ」  
顎に指をかけられ、ロードフリードに甘いキスをされる。  
「はあ、っ」  
ちゅっ、ちゅっと何度も軽いキスを繰り返しながら、ロードフリードの手が  
ブリギットの胸に伸びた。肌の表面だけをゆっくり指でたどっていくと、  
そのかすかな刺激にブリギットのくちびるからは物欲しそうな吐息が漏れる。  
「ブリギットの髪、いい、にぉい……」  
ヴィオはブリギットの首筋や敏感な耳元に熱い吐息を吐きかけながら、手の届く限りに  
だんだんと汗ばんでくる彼女の身体をそっとなで回す。肩のラインを手のひらで  
なぞり、ロードフリードが口を付けている乳首のすぐそばをくすぐり、くびれた  
ウエストから太ももまで伝って下りていく。  
「う……、あっ!」  
ヴィオとロードフリードの手が、同時にブリギットの脚の付け根に伸びていく。  
「あ、あぁ」  
身体全体、特に胸を念入りに攻められ、ブリギットのそこはじんじん、と熱くうずいていた。  
(は、早く……、早く)  
ぼんやりと心地よく痺れていく頭の中で、ブリギットはそこに触れてもらう事を望んでいた。  
それなのに、どちらの手も決して肝心な場所には訪れようとしない。  
「や……、あぁ」  
ブリギットの腰が、より一層強い快楽を求めてくねり始める。  
「もう、私、私」  
 
ブリギットの中心からは、シーツを濡らす程の愛液がこぼれていた。  
「どうしたんだい?ブリギット」  
じっと、ロードフリードに目を見つめられる。  
(憧れのロードフリード様に、こんな淫蕩な私を見られてしまうなんて、でも)  
今まで、身体の中にこんな淫らな刺激を求める自分が住んでいたなんて、知らなかった。  
「もっ……」  
もっと、と言ってしまいそうになり、ブリギットは、ぐっ、とくちびるを噛んだ。  
「ブリギット、我慢しなくていいんだよ。どうして欲しいの?」  
いつもは無邪気なヴィオの声。普段と同じ可愛らしい声なのに、今日はなんだか、  
少しだけ意地悪に聞こえてしまう。  
「今日は、大切なお客様であるブリギットへのサービスだからね。して欲しい事は  
 なんでもしてあげるから、言ってごらん」  
ロードフリードの指が、愛液をあふれさせている中心、ブリギットの膣口にそっと触れる。  
「あ……っ」  
ぬるぬるしている愛液をたっぷりと指先に絡め、くるくる、と小さく円を描くように  
指を動かすが、ブリギットが一番触れて欲しい場所、一番感じる場所だけは避けている。  
「ロードフリード、様」  
紅潮したブリギットの頬に涙がこぼれた。  
 
「どうしたんだい?ブリギット。君は今日の主役なんだから、なんでも望むまま、  
 希望を言ってくれていいんだよ」  
とろとろに濡れたロードフリードの中指が、ブリギットの中に少しだけ入ってくる。  
そして、すぐに出て行ってしまう。  
「そう。素直になって、ブリギット。欲しいでしょ?」  
ロードフリードが弄っている場所のすぐ上、ブリギットが刺激して欲しい場所を、  
ヴィオが触れるか触れないかくらい、かすかに指先でつついた。  
「あっ!」  
がくがく、とブリギットの身体が震え出す。  
「うあ……っ、あぁっ」  
しかし、快楽を与えられたのはほんの一瞬。またロードフリードとヴィオは  
ゆるやかに、間接的な愛撫を続ける。  
「ロ、ロードフリード様、ヴィオ……」  
涙で喉が詰まりそうになりながら、ブリギットはかすれた声を出す。  
(今日の主役、なんて言って……、希望を言え、だなんて。まるで私の方から  
 恥ずかしい事を言い出すのを待ってるみたいじゃないの)  
ふっ、と気づく。  
みたい、ではなくて、二人はブリギットにねだらせようと、もったいぶって、焦らしている。  
 
(そんな事、私の口から言える訳……)  
心の中では葛藤しているが、身体はどんどんと高められていく。  
(そんなはしたない事……、でも、でも)  
閉じようと思っているのにだらしなく開いてしまうくちびるからは、自分のものとは  
信じたくないようないやらしい声がこぼれている。  
(でも……、もう、だめ!)  
「お、お願い、します」  
ひっく、ひっくと泣きながら、耐えきれずに懇願の言葉が口をついてしまう。  
「どうしたんだい、ブリギット?」  
「このままじゃ、私、おかしく……、お願い、どうにかして」  
ぶるるっ、と身体が震える。  
「ねえ、ブリギット、それじゃわかんないよ。気持ちよくなりたい、とか、  
 ……いかせて欲しい、とか、きちんと言ってくれないと」  
ふふっ、とヴィオが笑う。  
「そうだね、ヴィオの言う通りだ。もう一度、はっきりと君の希望を言ってみて  
 くれないかな、ブリギット?」  
ロードフリードの手がブリギットの膝に当てられる。細く形のいい脚を  
ゆっくりと開かせていく。  
 
「ああっ……、お、お願いします」  
大きく開かれた脚の間に、ロードフリードが顔を入れる。ひくひくしている中心に、  
ふっ、と息を吹きかけると、それだけで新鮮な蜜がこぼれ落ちてくる。  
「ロードフリード様、気持ちよく、して……ううっ、私をいかせて、下さいまし」  
頬から火でも噴き出したかのように、まるで燃え上がってしまうかと思うくらいに  
恥ずかしさが全身を駆けめぐる。  
そして、羞恥が満たされている身体に確かにこみ上げる、ゾクゾクするくらいの期待感。  
「ヴィオにも、お願いしないとね」  
ロードフリードが両手の親指でブリギットのやわらかい肉を広げた。  
「ヴィオラート……ヴィオラートにもお願いするわ、だから私を気持ちよくして……」  
首だけ後ろを振り返り、はあはあ、と息を荒げながら切なそうな瞳で訴える。  
「うん……可愛い、ブリギット」  
ヴィオが首を伸ばし、ブリギットに口付ける。同時に、ずっと待ちわびていた場所に  
ぺちょり、とロードフリードの舌が押し付けられた。  
「……!」  
親指でそこに被っている皮を剥き上げ、同時にその突起が一ミリも逃げないように  
しっかりと押さえつけ、濡れた舌で丹念にねぶる。  
(私……、ヴィオラートに、女の子にキスされて……、それなのに)  
ヴィオは舌を絡めながら、やわやわ、とブリギットの乳房を揉みしだいている。  
 
ロードフリードはブリギットに聞こえるように、わざとぴちゃぴちゃと大きな水音を立てる。  
ぴくぴく、と痙攣しているブリギットの身体中に玉のような汗が浮かんでくる。  
(気持ち、いい……、こんな、こんなの、初めて)  
自分から脚を大きく開いて、片手でロードフリードの頭を押さえつけている。  
もう片方の手はヴィオに取られ、ブリギットと同じようにぐしょぐしょになっている  
彼女の股間を弄る事を強要されている。  
(あつい……、熱くて、気持ち、い……)  
びくん、とブリギットの身体が跳ねた。  
「いっちゃうかな?」  
ヴィオがブリギットのくちびるから口を離す。声も出せないブリギットは、ヴィオの  
目を見つめ、ただこくこく、と何度も頷いている。  
「いいよ。いって」  
ヴィオが、ふっくらとしたブリギットの上くちびるの中心を、ぺろり、と舐めた。  
「ふ……っ!」  
それが引き金になったのか、途端にブリギットは頂点に到達した。  
「あ……っ、あっ、あぁ」  
愕然としたようなブリギットのあえぎ声。  
「ああ……、ん」  
それでも、すぐに満足そうなため息を漏らした。  
 
「スペシャルワンダフルな、サービス……ねえ」  
「ワンダホーだよ、ワンダホー」  
ぐったり、とベッドに横たわっているブリギットの額に滲んでいる汗を、ヴィオは  
やわらかい布で優しく拭いてやっている。  
「まあ、今日はここまでだね。最初からあんまり過激な事しても疲れてしまうだろうし」  
「あ、そう言えば、もうすぐロードフリードさんもスタンプたまるんですよね」  
ヴィオは服を着ているロードフリードに微笑みかける。  
「ああ、そうだった。今やってる店番が終わったら、ゆっくり買い物に来るよ」  
「えと、あの、ヴィオラート?」  
「ん?」  
ブリギットは、真っ赤になった顔の熱も冷めないままに上半身を起こす。  
「ロードフリード様がお店番終わったら、その……、私がお手伝いしてもよくてよ」  
(そうすれば、今度は私がロードフリード様にご奉仕できるのかしら)  
ドキドキ、と高鳴る胸を押さえる。  
「うん、だったらお願いしようかなあ」  
ヴィオもブラウスを取り、袖に腕を通している。ブリギットはそのブラウスの裾を  
そっとつまんで、  
「それと……、新しいスタンプ帳は、早速頂けるのかしら?」  
すました声でささやいた。  
 

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