「ヴィオ、もう店じまいの時間だよ」  
店番をしていたロードフリードは、調合中のヴィオラートに声をかけた。  
「うそ、もうそんな時間ですか?」  
ヴィオラートは調合の手を止めて、窓の外に目を向けた。  
既に日は沈みかけて、空は茜色から夜の色に変わり始めている。  
「はい、これが今日の売り上げ」  
ロードフリードは人の良い微笑みを浮かべ、売上金の入った箱を手渡す。  
その際、しっかりとヴィオラートの手に手を添えることを忘れない。  
「ありがとうロードフリードさん。本当に、いつも何から何まで」  
「いいんだよ。ヴィオのお役に立てれば俺も嬉しいから」  
「そうだ! お礼に…というのもなんですけど、今日お夕飯食べていって下さいよ!」  
「それは嬉しいけど…いいのかい?」  
ロードフリードがプラターネ家に長居する事を、  
バルトロメウスはあまり好ましく思っていない。  
その理由が分かっているだけに、ロードフリードは少々決まりが悪かった。  
「いいんです。お兄ちゃんったら、  
ちょっと目を離した隙にまたぶらっとどこかに行っちゃって…」  
「畑にいるんじゃないのかい?」  
「だったらとっくに帰って来てますよ。どうせ村の外をほっつき歩いているんです。  
こうなったら2・3日は帰ってこないし…遠慮しないで食べていって下さい」  
「そういうことなら。遠慮なくいただいていくよ」  
「じゃあ、支度してきますね」  
ヴィオラートはにっこりと笑って、ぱたぱたと台所に駆けていった。  
(ようやくチャンスが来た…)  
ヴィオラートの後ろ姿を目で追いながら、ロードフリードはうっすらと笑みを浮かべた。  
 
バルトロメウスは、ロードフリードがヴィオラートに気がある事に感づいていて、  
最近は露骨に警戒している。  
ここ最近は、長時間ヴィオラートと2人きりになる機会など訪れたことがなかった。  
この絶好の機会を逃しては、次にいつチャンスが訪れるか分からない。  
今夜、ヴィオラートを自分のものにしよう…  
そう決意すると、どうしようもなく気持ちが高揚してきた。  
「ヴィオ、今夜はこの家に1人なのかい?」  
ロードフリードは2人分の皿をテーブルに並べるヴィオラートに声をかけた。  
「え? まあ、そういう事になりますね…」  
「もし迷惑でなければ、俺が今晩ここに泊まろうか。  
最近カロッテ村も人が増えて物騒になってきたし」  
「えっ? いいんですか?」  
「もちろん、他ならぬヴィオのためだからね」  
「わあ、ありがとう!ロードフリードさんがうちに泊まるのって何年ぶりかな」  
ロードフリードは嬉しそうにはしゃぐヴィオラートを微笑ましいと想いながらも、  
少しも警戒心を抱いてもらえなかった事には軽い失望も感じていた。  
どうやら自分はヴィオラートの中で男として認識されていないらしい。  
(好都合ではあるけどね…)  
顔にはいつもの紳士的な笑顔を浮かべながら、  
ロードフリードは今夜ヴィオラートをどんな風に抱こうかと考えていた。  
(悪いなバルテル…でも家を空けたお前が迂闊なんだからな…)  
「じゃあロードフリードさんのお泊まりする所用意して来ますから、  
お鍋ぐるこんぐるこんしてて下さーい」  
「あ、はは…ぐるこんね…」  
 ロードフリードの思惑にはまったく気付かず、  
ヴィオラートはうきうきと2階へ上がって行った。  
 
夕食後、2階に案内された。  
お兄ちゃんのベッドですみません、と言いながら  
目の前でバルトロメウスのベッドのシーツを替えてくれる。  
「ヴィオ」  
「はい?」  
振り返るヴィオラートの肩を両手で掴まえる。  
無警戒な少女をベッドに押し倒すのは、驚くほど簡単だった。  
ヴィオラートは何が起きたのか分からない様子で、  
キョトンとした顔でロードフリードを見上げていた。  
組み敷かれて、覆い被さられてキスをされても、現状を把握していないようだった。  
服をはだけられ、露わになった胸に触れられて、  
ようやく彼の様子がいつもと違うことに気付いたらしい。  
「ロ、ロードフリードさん…?」  
初めてヴィオラートの目に怯えの色が浮かんだ。  
(鈍いよ…ヴィオ…)  
ロードフリードは苦笑した。なるほどバルトロメウスが警戒するわけだ。  
ヴィオラートはまるっきり無防備だ。  
恐らく自分がロードフリードの目にそういう対象として映っているなど、  
考えたこともなかったのだろう。  
「や、やだっ…」  
「ヴィオ…」  
「んん…っ」  
もがきだしたヴィオラートの両手首を押さえ付けて  
首筋に舌を這わせると、ビクンと身体を震わせた。  
そのまま鎖骨を伝って、控えめにふくらんだ胸へと舌での愛撫を進める。  
 
「やっ…ロードフリードさん、やめて…っ!」  
ヴィオラートは身体を捩って逃げようとするが、  
そんなわずかな抵抗など鍛えられた男には何の意味も為さない。  
ロードフリードはヴィオラートの抵抗を軽々と押さえ込むと、  
骨張った両手で柔らかい胸をゆっくりと揉みしだいた。  
「やだああっ」  
ロードフリードの両腕に縋り付いて、ヴィオラートがいやいやと首を振る。  
ヴィオラートは目尻に涙を浮かべている。  
「ヴィオ…」  
胸をやわやわと揉みながら、両方の可愛い乳首をキュッと摘んでみる。  
「や…っ…!」  
ヴィオラートはビクッと身体を震わせ、ロードフリードの腕に爪を立てて感覚に耐える。  
「……つ…っ」  
「あっ、ご、ごめんなさい…」  
ロードフリードが腕の痛みにわずかに顔をしかめると、ヴィオラートは慌てて手を離した。  
「いいんだよ別に。爪を立てたって…」  
爪を立てられる痛みも、ヴィオラートに与えられるものだと思えばどうということもない。  
 
「ど、どうして、こんな…ロードフリードさん…っ」  
「ヴィオ…俺は前からずっと、ずっとこうしたかったんだよ…」  
「う、うそ…だって…」  
「すまない、ヴィオ。俺はヴィオにとっては『優しいお兄ちゃん』なんだよな…」  
優しいお兄ちゃんでいてあげられなくてごめん、と囁くと、  
ロードフリードはヴィオラートのスカートに手を掛け、下着ごと一気に引き下ろした。  
「きゃああ! ちょっ…待って……!」  
悲鳴を上げてもがくヴィオラートの脚を大きく開かせると、  
茂みの奥の、まだ幼さを残しているそこをつぅっと指で撫でた。  
「あ…っ」  
ビクッとヴィオラートが身体をすくませる。  
「可愛いよ、ヴィオ…」  
ロードフリードは、軽くヴィオラートの頬にキスをすると、大きく脚を広げさせて間に顔を埋めた。  
そして、ぴちゃぴちゃと音を立て、ヴィオラートの性器を舌で愛撫し始めた。  
「ひゃっ、あっ、ああっ…あん…っ」  
ヴィオラートの口から嬌声が上がる。  
(う、嘘…なに…この声…?)  
ヴィオラート自分の声に驚き、慌てて口を手でふさいだ。  
「だ、だめ…ロード…フリードさん…っ」  
身体を震わせながら、ヴィオラートは必死でロードフリードを脚の間から押しのけようとする。  
「ヴィオ…」  
ロードフリードは、自分の頭を押しやるヴィオラートの手を取ると、  
うやうやしくその甲にキスをした。  
「あう…」  
ロードフリードの仕草に、ヴィオラートの顔がカーッと真っ赤に染まる。  
抵抗がわずかにゆるんだ。  
 
その隙にロードフリードは中指をヴィオラートの中にそっと差し込んだ。  
「や…っ…いた…っ」  
「少しガマンして、ヴィオ…」  
「やあ…っ…ああ…っうう…っ」  
ロードフリードは、ヴィオラートの中を傷つけないようにゆっくりと指を動かす。  
ヴィオラートは抵抗を諦めたのか、両手で顔を覆ってすすり泣きを始める。  
ロードフリードは怯えるヴィオラートを可哀想だとは思ったが、  
もう衝動を押さえ込めるような段階ではなかった。  
差し入れる指を2本に増やして、そっとかきまわす。  
「う…んん…っ…ふわ、ああ…っ!」  
そこから濡れた音が聞こえ始めたのを見計らって、  
ロードフリードはヴィオラートの脚の間に身体を割り込ませた。  
「ヴィオ…もういいかな…?」  
「え……?」   
ヴィオラートが恐る恐る指の隙間から覗くと、  
今まさに、ロードフリードがいきり立った物をヴィオラートの脚の間に押しつける所だった。  
「やっ!! いやあああ!」  
初めて見る男性のそれに、ヴィオラートが悲鳴を上げる。  
「入れるよ…ヴィオ…」  
「っ!…やだ、待って…っ! やだあ!」  
「大人しくして、ヴィオ…っ!」  
ロードフリードはもがくヴィオラートを押さえ付けると、先端をねじ込むように突き入れた。  
「いやああっ!」  
「う…」  
締めつけのきつさに、ロードフリードは眉をひそめる。  
ヴィオの身体は、男を受け入れるにはまだほんの少し幼いのだ。  
 
「…い…た…っ…痛い…ロードフリードさん、痛いです…」  
「ごめん、ヴィオ…ごめん…」  
ぽろぽろと涙をこぼすヴィオラートの髪をなだめるように撫で、額にキスを落とす。  
「本当はヴィオがもう少し大人になるまで待つつもりだったんだ…  
それまでに俺が正規の騎士になって、それからヴィオを…でも…ごめん…」  
「……ロードフリードさん…?」  
「ヴィオ…ッ!」  
「あああ…っ!!」  
ヴィオラートが身体のこわばりを少しゆるめたのを見計らって、  
ロードフリードは一気に奥までヴィオラートを貫いた。  
「はあ……ヴィオ…」  
痛みにのけぞるヴィオラートを抱きしめながら、ロードフリードは歓喜のため息を洩らした。  
騎士鍛錬所を卒業し、カロッテ村へ戻ってきた彼を出迎えてくれたヴィオラート。  
6年会わない間に、すっかり娘らしくなっていたヴィオラートを見た時から、  
いつかこうして自分の手で抱こうと思い描いていたのだ。  
ヴィオラートに深く突き入れていた物を少し引くと、  
それが破瓜の血をまとっている事を確かめ、ロードフリードは眼を細めた。  
当然だ。バルトロメウスと2人で大切に大切に守ってきたのだから。  
もっとも、ロードフリードは自分がそれを手に入れるために守ってきたのだが。  
 
「大丈夫…? ヴィオ…」  
「う…あんまり、大丈夫じゃないです…いた…い…」  
「ごめん…ヴィオ…でも、俺…」  
「………」  
「ヴィオの事が…」  
「…………」  
「好きなんだ、ヴィオ…」  
「………」  
「ヴィオ……」  
「……ひどい……」  
「え?」  
「ひ、ひどいですよロードフリードさん。  
普通最初に『好きです』って言って、  
それからキスしたりするんじゃないんですか!?  
いきなりこんな…順番めちゃくちゃです!」  
「ご、ごめん…」  
「ロードフリードさんいつもと違うし、怖いし、おまけに痛いし…」  
「ご、ごめんよ、ヴィオ…」  
「悪いと思うなら……もう少し優しくして下さい…」  
「ヴィオ…」  
「………」  
「嫌…じゃないんだね…?」  
「……嫌…じゃないです…」  
でも怖かったんですからね、とヴィオラートは真っ赤になってそっぽを向いた。  
 
「分かった、優しくするよ。だから泣かないで、ヴィオ…」  
ロードフリードはヴィオラートの頬に手を添わせると、親指で涙をそっとぬぐった。  
ヴィオラートは泣きはらした目で精一杯笑ってみせると、  
ロードフリードの背中に腕を回して、ぎゅっとしがみついた。  
ヴィオラートの柔らかい感触と、甘い髪の匂いに、ロードフリードは眩暈を覚えた。  
「す、すまないヴィオ…ちょっと…我慢できそうにない…」  
「え?」  
「動くよ、ヴィオ」  
「えっ? ちょっと待ってロードフリードさん…あっ…いた、た、…」  
慌てて逃れようとするヴィオラートの細い腰を押さえ付け、ロードフリードが動き始めた。  
ヴィオラートは新たに生まれて来た痛みに悲鳴を上げた。  
「痛…いた、い…っいた、たたた…い…うご、かな、…っ」  
「ごめん、止まらない…ヴィオっ!」  
ロードフリードはヴィオラートの腰をつかみ直すと、激しく腰を叩きつけた。  
「あああっ…!」  
激しい突き上げにヴィオラートは大きく揺さぶられ、  
ロードフリードの肩に額を押しつけて感覚に耐える。  
きつい締めつけにロードフリードは限界を感じた。  
「ヴィオ…ヴィオ…いくよ…っ」  
「んん…っ」  
ぐっと奥まで突き入れて、昇りつめるままに熱いものを注ぎ込む。  
「あ…ああッ…」  
ロードフリードのものを受け止めて、ヴィオラートは身体を2.3度びくつかせた。  
 
 
翌日、ロードフリードは昨日までと変わらず店番をしていた。  
違っているのは、今日はヴィオラートもレジに並んでいる事だった。  
ヴィオラートはカウンターに頬杖をついて傍らの青年を見上げた。  
「ロードフリードさんは騎士になりたいんですよね」  
「ああ」  
「騎士になったらカロッテ村を離れないといけないんですよね」  
「そうだね」  
「でもカロッテ村を離れたくないんですよね」  
「俺がなりたいのは、この村を守る騎士だからね」  
「思いっ切り矛盾してません?」  
「してるね。無茶苦茶だと自分でも思うよ」  
ロードフリードは自嘲気味に笑った。  
「いいじゃないですか、無茶苦茶でも」  
「え?」  
「要は、カロッテ村がもっと大きな都市にすればいいんです。  
そうしたら、この村を守る騎士が必要だってことになりますよ!」  
「そんなに上手くいくかなあ」  
「いくかなあ、じゃなくて、するんです!」  
ロードフリードは、強い意志を秘めたヴィオラートの瞳を眩しい気持ちで見つめた。  
カロッテ村を大都市にする、なんて大それた考えを、この少女は現実にしようとしている。  
「そうだね。無茶な夢だって、かなえてしまえば無茶じゃないんだ」  
「そうですよ、2人でずっとこの村に住めるように頑張らなきゃ!」  
ヴィオラートはにっこりと笑った。ロードフリードもつられて微笑む。  
そこに、ドアのベルが来客を告げた。  
 
「アイゼルさん、いらっしゃ〜い!」  
「おめでとう、ヴィオ。聞いたわよ、あなた結婚するんですって?」  
「ええええっ!? ど、どういうことですかそれっ!?」  
「どういうことって…村中その話でもちきりよ」  
「ど、どうして…?」  
「…俺がこの家に泊まったのを誰かに見られてたんだろうな…」  
「それだけで、結婚、ですか?」  
「なるほどね。大体分かったわ」  
「何が分かったんですか、アイゼルさん?」  
「多少大きくなったといっても、この村はまだまだ田舎だってことよ…」  
アイゼルはじろっとロードフリードを睨んだ。  
「ちょっとは計算に入れてたでしょ」  
「…否定はしません」  
再び、ドアベルが鳴った。ギイッと地獄の扉の様な音を立ててドアが開く。  
「ロードフリード…」  
「バ、バルテル…早かったね…」  
「ちょっと面ァ貸せ」  
「わ、分かったよ。ごめん、ヴィオ。すぐに戻るから…」  
頬を引きつらせながら、ギクシャクとドアに向かうロードフリードに、  
アイゼルは事も無げに言い放った。  
「命だけは守りなさいね」  
 

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