カロッテ村、酒場にて。  
 片隅で一人、座っている旅の錬金術師、アイゼル。しばらくすると、酒場の  
なかに、ローブを頭からすっぽりと被って素性を隠した、怪しげな人物が現れた。  
その人物は、アイゼルの側に来ると、わざとらしい、くぐもった声で、  
「頼んだものは?」  
「ええ、用意できてるわ」  
 言うと、テーブルの上に、何かしらの詰まった麻袋を載せた。  
「効果の程は、信用してもいいんですよね」  
 懐疑的なセリフに、アイゼルはチョットだけムッとする。  
「……いちおう、言わせてもらえるなら、あの子に錬金術を教えたのは、私。  
それでも信頼できないようならば、仕方ないわね。これはなかったということで」  
 言うだに、麻袋に手を掛けようとする。すると、フードの人物が慌てて、その  
手を止める。  
「ま、まった。疑っているわけじゃないんです。なんというか……それだけ、切羽  
詰まってるというか。それに、もう頼れるのは貴方くらいで……だから、それを、  
是非、僕に売ってください!お願いします!」  
 顔を隠した人物は、勢いこんで、頼み込まんがばかりに、頭を下げた。  
「まぁ、もとよりそのつもりだったけれど……何に使うかはあえて聞かないわ。  
でも、悪用はしないでね」  
「……悪用?むしろ、自衛ですよ」  
 フードの人物は、麻袋を掴んだ。対価として、幾許かの金貨を置くと、礼儀正し  
く、お辞儀を一つしてから去っていった。  
 残されたアイゼルは一人、置かれた金貨を弄ぶように、手で転がしながら、一人  
ごちた。  
(なんというか……あの人も、大変ねぇ……)  
 
 その夜。再び、ロードフリードの自室にて。  
「うふふ、ロードフリードさま、こんばんは〜。また来ちゃいました〜」  
 いつものように、訪れるパメラ。そして金縛りのロードフリード。  
 だが、今日の彼は少し違った。深夜の来訪に動じるでもなく、まるで待ち構  
えていたかのように、落ち着いた様子。  
「今晩は何をして楽しみますか〜?胸で、それともお口で?手でもいいですよ〜」  
 彼の様子に気付いてか気付かずか、パメラは楽しそうに、肩をはだけさせ、  
焦らすように時間を掛けながら、するりとドレスに手をかけ、脱いだ。月光を  
背に、女性らしい曲線を伴った、まろびやかな裸体が姿をあらわした。  
 少女の顔つきには若干アンバランスに、成熟したそれは、見る人の劣情を刺激  
するのに充分すぎる、魅力的なものなのだが……  
 だからこそ、ロードフリードには危険なのだ。  
「うふふ、それじゃ、今日も、ご奉仕させていただきま〜す……って、きゃ!」  
 金縛りのロードフリードにパメラが近づいた次の瞬間だった、  
ひゅん、  
 空気を切る音と共に、ロードフリードの横から何かが飛び出してきた。  
 細長いそれは、パメラをめがけて一目散に飛んでくる。  
「な、なんですか、これ?」  
 慌てた声を出すパメラに、細長い何かが巻き付く……  
「あ、き、きつい、です……」  
 一重、二重。ぐるぐると巻き付く何かのおかげで、いつのまにか彼女は身動き  
が取れなくなっていた。  
 縄、なのだろうとすぐに理解できた。  
 巻き付いた縄は彼女の手足の自由を奪うと、形良い胸へと這い、ことさらにそ  
れを強調するように、乳房のぐるりを取り囲み、締め付けた。秘芯を含んだ淫裂  
も、逃れられず呪縛の餌食となり、臀部の窪みに沿うように、一本の縄が回され  
た。  
「こ、ここのが、食い込んで、いた……」  
 濡れてもいない秘所に、縄のごつごつとした感触は、強烈すぎる。その痛みと、  
緊縛感に彼女は身を捩らせた。  
 
 加えて、気を抜けば、秘芯が縄にすれ、痛みの中に、これまた耐えられぬ快  
感を走らせる。  
「は……ぅん」  
 耐え切れず、甘い吐息と共に、パメラはその場に崩れ落ちた。  
 その間、ベッドの上では、いつのまにか、ロードフリードの体に自由が戻って  
いた。窮屈さに耐えていた体を、こきこき動かし、もだえるパメラを見下ろしな  
がら、彼は言う。  
「特注の『生きている縄』ですよ。アイゼルさんに作ってもらいました」  
「うう、ロードフリードさま、ひ〜ど〜いです」  
「……こうでもしないと、いつまでたっても、あなたのペースになりますからね。  
そうでは、僕の体がもちません」  
「ロードフリードさま、あたしのご奉仕、気持ち良くなかったですか?その、至ら  
ぬところがあったら、努力しますから」  
「……そういう問題ではありません」  
 動けないパメラと、見下ろすロードフリード。まるっきり、いつもと立場が逆転  
したことになる。  
「女性を縛るというのは不本意ですが、今回は心を鬼にさせていただきます。もう、  
僕の元に来ないと約束してくれたならば、この縄は解いてあげますが」  
「そ、そんな……嫌です!!」  
 うずくまったパメラが、潤ませた目で訴える。  
 ……さっそく、心が痛むロードフリード。だがここはぐっと堪えて。  
「そうですか……ですが、ここで折れるわけにはいきません。頷いてくれるよう、  
仕向けるしかないようですね」  
「な、何をする気なんですか……」  
 
 そこで出て来たのは、真っ赤な蝋燭だった。何かしら禍禍しいその大きさに、  
目にしたパメラの表情に怯えが走る。  
「それは……」  
「これまた特注の蝋燭です」  
 燭台からそれに火を移す。オレンジ色の炎がともり、その下のロウ溜りに半固  
形の真っ赤なロウが溜まる。  
 緊縛され、身動きの出来ないパメラは、ロードフリードにお尻を突き出すよう  
な形で固まっていた。窮屈ながらも後ろを振り向き、彼の動きに目を凝らす。  
「もう来ないと、約束してくれますか?」  
「……嫌です」  
 仕方ない、とふるふる首を振ったロードフリードが、ゆっくりと蝋燭を傾けた。  
 熱された真っ赤な液体が、白くキメ細かいパメラの尻に滴り落ちる。  
「……っつぅ!」  
 下腹部に襲い来る熱さに、パメラが小さな悲鳴をあげた。  
 白い肌に、赤の滴状が良く映える。熱さのせいか、その周りの肌も、ほんのりと  
桜色を帯びていた。  
「約束、してくれますか……」  
「嫌、です……ああ!」  
 次は背中に。縄を避けるように、肌の大きく晒された部分をめがけて、蝋が垂ら  
された。  
「ロードフリードさまぁ……いやです、こんなのは……普通に、いつもみたいに愛  
してください……」勢いの弱まった声。  
「駄目です。そうしたら、オシオキになりませんから」  
 ……ロードの様子に、若干サディストげなモノが混じりつつあった。  
 
「そもそも、本当に嫌がってるんですか?」  
「え……?」  
「口では嫌だと言いながらも、先ほどから、垂らされるたびにいやらしく腰を  
動かして。本当は気持ちがいいんじゃないですか」  
「……そ、そんなことは、ありません」  
「さて、本当にそうでしょうかね」  
 言うと、ロードフリードは蝋燭を置き、パメラの後ろについた。  
 そこはパメラの視野の外だった。何が起るのかわからない不安に、彼女の顔  
が曇る。  
 そして、次の瞬間。  
ぱぁん。  
「ひゃぅ!」  
 肉を叩く音が高く響いた。パメラの尻へ、ロードフリードが掌を落としたのだ。  
 一瞬にして突き抜ける痛覚に、パメラがふたたび身を捩った。叩かれた部分が  
熱を持ち、じんじんと痺れる。  
「……もう説明は要らないかもしれないですけど、特製の皮の手袋です」  
「はぅ、痛いのは嫌です……許してください……ひゃぁん!」  
 二撃目が打たれた。衝撃に、ぴくんと背を反らせる。  
「口では嫌と言っていますけど……」スパンキングの後も、体を小さく震わせて  
いるパメラ、その淫裂に彼はゆっくりと手を伸ばす。「こんなに濡れているのは、  
どうしてですか」  
 添えて開くと、ぱくりと秘貝が糸を引く。とどまらず、溜まっていた愛液が  
つぅっと垂れて、床に落ちた。  
「……そんなぁ」  
「縛られて、蝋燭を垂らされて、叩かれて……それでこんなに濡れているのは、  
どうしてなんでしょうかね」  
「んんっ、そんなこと、言わないで……」陰部をまじまじと見られている、羞恥に  
パメラは顔を真っ赤にした。  
 
「さぁ、抵抗せずに認めなさい。あなたは叩かれて感じるマゾだって」  
 ぱぁん、三発目が振り下ろされた。  
「くぅん!……わ、わかりました、認めますぅ、あたしは、縛られて、叩かれて  
感じちゃう、淫乱マゾなんですぅ、だから、だから……焦らさないで、ロードフ  
リード様のそれを、あたしのなかに入れてください!!」  
 絶叫にも似た調子の告白に、満足げな表情のロードフリード。  
「良く言えました。それでは、御褒美にお望みのモノを……」  
 縄をずらし、もはや十二分に潤ったそこに、同じく準備万端な自らの物を挿し  
入れた。行為の影響か、膣内(疑似)は普段以上に熱を帯びていた。  
「はぁん……入って、きたぁ…」  
 パメラが歓喜の声を上げる。  
「うふふ。動いて、ください……ロードフリードさまぁ」  
 乞われるに従い、彼は腰を動かした。いつもの事ながら、そこの反応は、本物  
とまるで遜色ない。突き入れれば、全体をきゅうっと締め付け、引き抜くにつれ  
カリ首に刺激が走る。  
 いつもは受け身だったロードフリードは、ここぞとばかりに、パメラに腰をぶ  
つけていく。  
「いいですぅ、はげ、しくて……素敵ですぅ……きゃう!」  
 最奥への一突きがトドメとなり、パメラがのぼりつめた。四つんばいの姿勢のま  
ま、きゅうっと背を伸ばす。すると、瞬間、締め付けが強まり、  
「う、僕も……!」  
 と、ロードフリードも精を放っていた。  
……ドクン、ドクン。  
 長い、長い、まるで何かを吸い取られるような膣内射精。  
「あれ……?」  
 というか、ここに来て、根本的なことを忘却していたことに、ようやく気付い  
たロードフリード。  
(何故、結局、いつも通りにやられてるんだ僕は……?)  
「素敵でした……ロード、フリードさまぁ……」  
 引く抜くと、こぽり、収まりきらなかった白濁が零れ落ちた……  
 
「というわけで、やはり男の方から積極的に求めてくるのも、なかなか刺激的  
なんだなぁと思ったわけですわ」  
「……そ、そうなの」  
 誰もが聞いたら間違いなく赤面する、赤裸々な性体験告白を聞きながら、アイ  
ゼルは若干苦い顔。  
「いやぁ。これも、アイゼルさんのおかげですねぇ」  
「まぁ、とりあえず、そう言ってもらえて良かったわ……」溜め息と共に。  
 しかし……アイゼルは思う。  
 まさか、パメラさんが彼女の先生と知りあいだったなんて(※ユーディーのア  
トリエ参照)。なおかつ、いまだに定期的に連絡を取り合っていたなんて……  
 いまだに先生に頭が上がらないのか、それとも何か、周りには知られたくない  
過去の事実を握られてでもいるのか……パメラの頼みに嫌と言えない彼女は、仕  
方なしに今回の企みに手を貸すこととなった。  
「で、次回お願いしたいのは、魔法のギャグボール……もしくは魔法のバラムチ  
とか」嬉々として、そんなことを語るパメラ。  
「はぁ……」呆れるしかなかった。  
(ロードフリードさん、大変ねぇ)  
 

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