辺境の、カロッテ村には娯楽が少ない。街灯もなく、ランタン  
の油も無駄遣いはできない夜ともなればなおさらである。太陽が  
落ちると、訪れるのは指先すら見えぬ暗闇。途端にやることが無  
くなるわけだ。  
 すると、そんな所で発展するのはなにか。ずばり、『夜這い』  
の制度である。  
 これは、カロッテ村が特に性風俗的に乱れていたということで  
はない。同様の状況の山村では良くある話。若衆のクチコミで、  
このしきたりは暗黙のまま続いていく。  
 そして、今日、彼ことバルトロメウスは一つの決意を胸に、夜  
闇に乗じて家を抜け出した。  
 目指すは、村長の家。  
(おちつけ、落ち着けよ、俺。そうだよ、別にこれはたいしたこ  
とないんだ)そう心に言い聞かせるも、心臓はバクバク。(誰だ  
ってやってることなんだ。現に今、ロードフリードの奴は、家の  
二階で、ヴィオと…)  
 と、出かけに入口ですれ違った彼の姿を思い出す。村長の家へ  
と行く旨を話したら、潜めた小声と、変わらぬ笑顔で『がんばれ  
よ』。ずいぶんと心づけられたものだ。  
(しっかし、あいつもよくも、よくもまぁあんな小娘相手に気分  
が出るもんだなぁ。まぁ、確かに、ここ二年くらいで、意外と出  
るとこが出て来たというか。胸も良い感じに膨らんで来たし、尻  
もまぁ、安産型というか。だけど、中身はあのじゃじゃ馬だぜ?  
ホント、いい趣味してるよ……)  
 ニンジン好きのじゃじゃ馬か。人知れず、自分の考えに悦。  
 
 村長の家の前、ちょうどいい目印になっている村の名物、大木と向かうバル  
テルだったが、酒場の前を通り過ぎようとした時、軒先に人の気配を感じた。  
さすがにこの時間では、酒場も店じまいをしているはずだが?  
「バルトロメロス、さん?」  
 人影の方が先に声をかけて来た。  
(クリエムヒルトさん?)  
 酒場の横の雑貨店の女店主である。声をかけられてこのまま無視をするわ  
けにはいかない。「あ、どうも、こんばんは。妹がいつもお世話になってま  
す……」我ながら間の抜けた返答だなぁ、と思いながら、バルテルは彼女の  
所へ。  
 ワンピースにエプロン。いつも見かけるのと同じ姿のままで、彼女は立っ  
ていた。  
「はい。お話はヴィオちゃんから良く聞いてます。ところで、こんな遅くに、  
どちらへ?」  
「いいいいいや、なんってーか、寝付けないで。散歩、かな?」大仰に慌て  
て否定。我ながらわざとらしいと思わせるそんな動きを見て、クリエムヒル  
トはくすりと笑った。  
「でも、注意した方がいいですよ。広場の方にはメラニーさんがいて、バル  
テルさんみたいな若い人が来るのを今か今かと待っていますから」  
「え……そ、それは」  
 一瞬、ばあさんに襲われる自分の姿を想像して、鬱になりかける。(い、  
嫌すぎる!広場を通らずに村長の家に行くしかないのか?)  
 
「ねぇ、バルテルさん?」いつも以上に艶のこもった声。  
「は、はい?」  
「バルテルさん、お相手居ないならば、私はどうでしょうか?」  
「い、いや、それは!?」  
 バルテルにとって、寝耳に水の申し出だった。柳眉を寝かせて、ねだるよ  
うに上目使いでこちらを伺うクリエムヒルト。心が動かないはずはない。  
 でも……  
「すいません、俺には決めた人が……っつぷ?」セリフは言いきる前に遮ら  
れた。身を寄せて来たクリエムヒルトの、意表を突くくちづけ。バルテルの  
頭が一瞬スパークする。それも、くちびるをただ合わせるだけのものではな  
い。接合した部分から、クリエムヒルトの舌が、バルテルの口内を侵食する。  
湿り気と、柔らかさを持ったそれが、蹂躪するように動き、混ざる唾液と共  
に、脳内にはあまったるい靄が。  
「ぷぁ」しばらく、それこそ、バルテルにとっては数時間とも取れるような長  
い時間、キスを味わっていたクリエムヒルトがくちびるを放した。両者の間に、  
てろりとした涎の銀糸が垂れる。  
「難しく考えることはありません。楽しんでください、バルテルさん?」田舎  
娘特有の無邪気さの中に、拭えぬ淫蕩さを漂わせた微笑みを浮かべるクリエム  
ヒルトの前で、バルテルの決意は氷解していく。理屈とか、常識とかが下半身  
の膨張に流される瞬間だ。激しいキスの余韻で、口を開くことままならなかっ  
たバルテルは、問いかけに頷きかえすので精一杯だった……  
 
 二人はそのまま、酒場の中へ。卓上のランプ一つだけに火を灯す。薄明か  
りに、両者の影が、揺らいだ。  
「その、オレ、こういうの経験少ないから……あんまりうまくいかないかも  
しれないけど」  
「大丈夫、ですよ。バルテルさんの好きに、してください。でも、一つだけ、  
約束してくれませんか」  
「は、はい?」  
「……今日だけは、この瞬間だけは、私のことだけを好きな貴方でいてくだ  
さい」言いながら、エプロンを、そしてワンピースを脱いでいった。形良い  
乳房が顔をだし、バルテルが息を飲んだ。  
「バルテルさんも」  
 上半身だけをはだけさせた格好で、クリエムヒルトがバルテルのズボンに  
手をかけた。  
「あ、ちょっと、待」  
 留めるセリフを口にするが、彼女のしなやかな指は、スムーズにズボンと  
いう枷を外す。顔を出したのは、我ながら、嫌になるくらいに主張したモノ  
だった。  
「わぁ凄い、元気、バルテルさんの」悪戯っぽい口調でそんなことを言うク  
リエムヒルト。「バルテルさん、こういうのは、初めてですか?」  
 下半身に顔を近づけると、  
 くちゅ。  
 屹立したそれを、音を立てながら口にした。  
 
「うわぁ」  
 暖かいものに包まれている感触、加えて、柔らかな舌が感じる所を上下す  
る。初めての感触に仰け反らんばかりに、背を張り、情けない声を上げてし  
まうバルテル。  
「……うん、くちゅ……れる、ぷは。バルテルさん、可愛い」  
 ストロークに、舌の動きが絡まる。先端、亀頭の周り、快感を刺激する絶  
妙な動き。ときおり、口からモノを放すと、ハモニカを鳴らすように横に咥  
える。トワタリに舌を這わせ、ちゅくちゅくと全体へのライトキス。いちい  
ち、脳髄にまで、ぴりぴりとした快感がこみ上げてくる。  
「あむ、れる……ちゅぱ、ん、んん、くぷ………ん」  
 唾液が上下動にあわせて、いやらしい水音を立てる。息遣いと、じゅぷ、  
じゅぷという音だけが、誰も居ない酒場に響いた。  
「よ、良すぎ……オレ、もう……」  
 絶え絶えにうめいたあと、バルテルは快感の上昇まかせて、奉仕を続ける  
クリエムヒルトの後ろ頭を抑えた。喉の最奥がぶつからんがばかりにぐっと  
引き寄せると、次の瞬間、バルテルはおのれの精をクリエムヒルトの口内へ  
思いっきり放出した。  
「んん!」  
 多量のそれが口から溢れる。溢れたものは喉を、胸を通って、床へと零れ  
落ちた。  
「むぐ……ん、こく、こく」  
 口内に残ったものを、嚥下する喉の音が聞える。  
 
 放散が終わり、気を抜いてバルテルがへたり込むと、  
「まだ。残ってます」口の端に一条、白濁を滴らせたままのクリエムヒルト  
が、縮みかけたバルテルのモノにふたたび吸い付いた。ねろりと舌を這わせ  
て、亀頭のものを、そして尿道に残った分も吸い上げる。  
 若いバルテルは、それだけでむくむくとモノが起き上がってしまう。  
「す、すいません、オレ、まだ……」  
「わかってます。こんどは、こっちで、ね?」スカートを持ち上げると、  
そこに下着はなかった。「バルテルさんのモノを触ってただけで、私もう」  
自分から指を這わせた。ソコに中指が飲み込まれると、ちゅくりと小さな水音。  
「だから、このまま、いい、ですよね?」  
 ゆっくりと、体を合わせてきた。  
 熱い。かき分けてそこへ自らを進めると、締め付け、なにより熱さが包み  
込んで来た。湿りとあわせ、まるで蕩けるような感触。  
 ゆっくり、ゆっくり、埋めていく。バルテルのモノがすべて埋まると、  
「ん、あっ、い、いいですよ、うごいて、下さい」見上げてくるのは、熱っ  
ぽい視線。  
 正常位。お互いの姿が一番密着するその形のまま、バルテルは腰を動かし  
た。ぎこちない、慣れているとは言い難い動きだった。しかし、クリエムヒ  
ルトが応える。  
 ぱちゅん、ぱちゅん。結合部から響くいやらしい音。  
 
「ん、ああ!胸、胸も、触ってくれませんか……」  
 乞われるままに手を伸ばす。重みあるそれを、たぷんたぷんと弄び、そし  
て時折中心の乳首に触れる。  
「んあああ!いい、いいです、バルテルさん、好き、大好きですぅ!」  
 再び、キス。ただ、今度はバルテルもされるがままではなかった。お互い  
が舌を絡めあう、深いくちづけ。  
「お、オレ、そろそろ」  
 エクスタシーに向けて、注挿を早めるバルテル。それにあわせてクリエム  
ヒルトががくがくと腰を揺らす。  
「あん!ね、膣内(ナカ)、ねぇ、膣内(ナカ)にお願い!」  
 中は流石に、と最後にモノを抜こうとするが、  
「駄目!」  
 すかさず、体を寄せてきたクリエムヒルトに阻まれた。  
「オレ、もう!」  
 次の瞬間には、包まれたまま、どくどくと二度目の白濁を、クリエムヒル  
トの膣内に向けて、発射していた……  
「ああ、出てる。叩いてます、あなたのタネ……あったかい」  
 そしてそれを、彼女は悦にいった表情で受け止めるのだった。  
 こぽり、溢れたものが、結合部から滴り落ちた……  
 

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