「はぁ〜…。退屈…」  
アカデミーの売店のお姉さんであるルイーゼはため息をついた。  
いつもなら、生徒達が代わる代わるお店に来て、それはそれは忙しいのであるが、  
今日はめずらしくさっぱり生徒達が訪れない。  
いつもここに来ては面白い話を聞かせてくれるエリーもこないし、  
時間がたつのがものすごくゆっくりに感じた。  
「やだ〜。それでその後どうしたの?」  
「いやいや、中和剤かけたら戻るかなと思ったらさ、ガッシュの枝がますます臭くなって…」  
一組のカップルと思わしき男女二人がルイーゼの目の前を楽しそうに通過していく。  
「あ〜あ、わたしも…彼氏が欲しいなぁ…」  
アカデミーの売店は年中無休。しかも、就業時間は朝一番から日が沈むまで。  
こんな状態では、なかなかお目当ての男性と出会う機会すらない。  
いや、アカデミーにも男の学生は多いが、立場上、彼らとの恋愛は禁止されている。  
ルイーゼが一度、国宝虫の糸を買いに来たイングリドにもし破るとどうなるか、  
と尋ねたところ、  
「そうね…。こういった分野はヘルミーナが担当しているから、彼女に聞けば?」  
と言われて以来、その規則も絶対に破らないと心に誓った。  
 
(命は惜しいものね…)  
もう一度、大きくため息をついた。  
「ため息ついて、どうしたんですか?」  
はっと顔をあげると、そこには不機嫌そうに一人の少女が立っていた。  
たしか、貴族の娘でアイゼル・ワイマールという名前だったと記憶している。  
「ご、ごめんなさいね。ちょっとぼーっとしてたから…」  
「ルイーゼさんの場合、いつもぼーっとしているような気がしますけど…」  
「うぅ…」  
ルイーゼは痛いところを疲れ、困惑した表情を浮かべた。  
「はい、これ、引き取ってもらえます?」  
そんな彼女に構いもせず、アイゼルはカウンターの上に何かを置いた。  
「あ、はいはい。………あら?」  
ルイーゼはそれを手に取り、じーっと見つめた。  
キラキラと7色に光る宝石。これはもしかして…  
 
驚くのも無理はない。  
コメートはこのザールブルグでも最も高価な宝石の一つである。  
錬金術師の女の子なら、それを作って自分の引き出しにしまうぐらい、  
女性に非常に人気のあるものであった。  
「…そうです。とにかく、それ、早く売りたいんです」  
しかし、アイゼルのほうは、  
やや不機嫌そうに早く会計を済ませて欲しそうであった。  
「あ、ご、ごめんなさいね。…じゃあ、これ」  
つり銭を間違えないよう、入念に手のひらに取った銀貨の数を確認して、  
それをアイゼルに手渡すルイーゼ。  
「綺麗なコメートね」  
「!!」  
アイゼルはぷいっと怒りをあらわにして銀貨をもらうと早足で寮のほうへと消えていった。  
「…どうしたのかしら?」  
ルイーゼはやや心配そうな顔をしながら、アイゼルが売ったコメートを眺めた。  
「私でもこんなに綺麗なものは作れないのに…。これでも失敗作なのかしら?」  
アイゼルが不機嫌な理由が思い当たらなかったが、  
ルイーゼは念のため、売られたアイテムを廃棄する用の袋にそれを入れず、  
自分のカウンターの引き出しの中にしまった。  
 
 
ザー……  
ザールブルグの町に雨が降り注いでいる。  
「あ〜、なんで雨が降るのよ〜…」  
ルイーゼはその中を涙目になりながら走り抜けていた。  
売店の営業時間が終わり、あとは家に帰って食事を作るための材料を買って帰るだけだったのだが、  
突如、この雨が降り注いできたのである。  
「ぐすん…。前が見えにくいわ…」  
もともと視力が悪い彼女にとって、さらに視界を悪くさせるこの雨は地獄だった。  
途中、立て看板に躓いてこけるわ、前から歩いてきた人にぶつかるわ…。  
「うぅ…。この服、お気に入りなのに…」  
足元を見る。  
今日おろしたての服の裾は、こけたときや、水溜りに足を突っ込んだ再に跳ねた泥で、  
すっかり汚れてしまっていた。  
この天のいたずらとも思える雨に恨みを抱きながら、  
ようやく自分が住んでいるところにたどりついた。  
 
「もうぐしょぐしょ…」  
濡れた服を絞りながら、愚痴るルイーゼ。  
さっさと部屋に戻ろうとして、顔をあげると、  
(あら?)  
軒下には先客がいた。  
ブラウンの髪の毛に高級そうな洋服で身を包んだ少女だった。  
(たしか、あれは…)  
「アイゼル?」  
少女はふとルイーゼのほうに振り向いた。  
その顔立ちからしてやはりルイーゼの思ったとおり、  
その少女はアイゼルであることは間違いなかった。  
「やっぱり…」  
「ルイーゼさん…」  
アイゼルは、濡れた髪をたくしあげ、驚いたような表情をしていた。  
 
「どうしてこんなところに?」  
「あら、それは私のセリフじゃないかしら?」  
そう返され、アイゼルはたしかに、というような表情でうつむいた。  
「ここは私の住んでいる家なの」  
「そう…だったんですか。なんか勝手に軒下に来てしまってすみませんでした…」  
アイゼルはルイーゼに頭を下げた。  
「いいのよ、別に。それよりも、服、乾かしていかない?」  
ルイーゼはアイゼルの足元を見た。  
アイゼルのスカートからは水滴が落ち、まるで影のように地面を濡らしていた。  
「い、いえ…。そんな…気にしないでください」  
「いいのよ。どうせ、私しか住んでいないから寂しかったの。入って入って」  
遠慮するアイゼルの腕を引っ張って、ルイーゼは自分の家に入った。  
 
 
 
やはり今日の雨は激しいようで、ルイーゼの家の中でもその音が良く聞こえた。  
「………」  
ある意味無理やりルイーゼの家に連れ込まれたアイゼルは、玄関に立ったまま、  
落ち着かない様子であたりを見回す。  
可愛いにぬいぐるみで覆われた部屋。  
暖炉の上に。ベッドの上に。窓枠に。  
いたるところに大小さまざまなぬいぐるみが所狭しと置かれている。  
アイゼルもぬいぐるみは好きであるが、ここまで部屋に敷き詰めるほどは集めていない。  
「ふふふ、かわいいでしょ?」  
ルイーゼは、まだ着替えていなかったが、浴室からバスタオルを持って現れた。  
「はい」  
「ありがとうございます…」  
髪飾りを外し、髪をふくアイゼル。  
「…そういえば、どうしてこんなところにいたのかしら?」  
「!!」  
 
アイゼルの手が止まる。  
「あなたはエリーと違ってアカデミーの寮住まいでしょう?」  
だから、日が沈んだころに街中にいる方がおかしいのである。  
「そ、それは…」  
アイゼルは唇をかみ締め、視線を彼女から逸らした。  
その瞳にはなんともいえない悲しみが伺えた。  
「…もしかして、恋愛のことでなにかあったのかしら?」  
「!!」  
アイゼルが驚いた表情でルイーゼのほうに向き直った。  
「…そう、みたいね」  
当てずっぽうに適当に言っただけなのだが、アイゼルの態度からすると、  
原因がそれだと分かった。  
「…ノルディスが……」  
アイゼルが重たい口を開いた。  
「いえ、ノルディスの部屋にエリーがいたんです…」  
アイゼルはそこで一旦、話をやめた。  
その目は涙で潤んでおり、ぐすっ、っと嘔吐の声も出していた。  
「…ノルディスというと、今のアカデミーの中でも相当優秀な男の子のことね」  
いつも試験結果発表を掲示板に張る際、  
たしかにその名前がいつも一番上にあったことをルイーゼは思い出す。  
「………」  
アイゼルはルイーゼの言葉に黙って頷く。  
「それで? ただ遊びに来てたんじゃないの?」  
アイゼルは首を大きく横に振る。  
「遊びに行ってるだけだったら、こんなに悲しい思いはしません!!」  
「アイゼル……」  
「朝、実験の授業に一緒に行こうと彼の部屋に行ったら、  
 部屋の鍵が開いてたんです。そして悪い気がしながらも覗いてみたら…」  
アイゼルは一旦唇をかみ締めると、血を吐くように言葉を吐き捨てた。  
 
「裸のエリーとノルディスが…幸せそうに彼のベッドに横たわっていたんです!!」  
「………」  
「正直、ショックでした。まさか二人がくっついていて、  
 そこまでの関係になっていただなんて…」  
アイゼルは我慢しきれずに、大量の涙を流し、それを隠すように顔を隠した。  
ルイーゼはようやく理解した。アイゼルがなぜ、コメートを売ったかを。  
あれはノルディスからもらったものであろう。  
学年成績トップの彼ならば、  
あれぐらい素晴らしいコメートを生成することも不可能ではない。  
だから、売ったのだ。  
彼を忘れるために…。  
「そして、今日の最後の授業が終わって部屋に戻ろうとしたら、  
 あの二人が廊下にいて…そして…私に気づいていなかったのか、  
 まるで私に見せ付けるように…キスを……交わしていたんです……」  
そこまで言うと、アイゼルは大声で泣き出し、蹲ってしまった。  
「そうだったの…。だから、ショックでこんなところへ来てしまったのね…」  
ようやく、彼女の事情を全て察したルイーゼはそんな彼女の頭を優しく撫でた。  
「辛いでしょうね…。今まで自分が思いを寄せていた男の子が、  
 自分の知り合いの女性と付き合っていることを知ってしまったら…」  
「ルイーゼさん…ルイーゼさん…ううう…」  
アイゼルはたまらずルイーゼの胸に顔を埋めた。  
大きな彼女の胸の中は彼女の穏やかな性格を思わせるくらい暖かかった。  
「…お風呂、入りましょうか?」  
アイゼルは顔を埋めさせたまま、それに頷いた。  
 
「湯加減、どうかしら?」  
「はい…。とても気持ちいいです…」  
ルイーゼとアイゼルの声が狭い浴場に響き渡る。  
アイゼルは魔法で暖められた湯船に使ったまま、体を洗っているルイーゼのことを見つめていた。  
自分とは違う大人の女性。  
その引き締まったヒップに、くびれたウェスト…。  
バシャアン!!  
「あ〜、やはり気持ちいいわね…」  
湯船からお湯をすくい、石鹸の泡を流し、体を振るわせるときに、  
ぷるるんと震える豊かな胸…。  
(私も、あれぐらいになれば、ノルディスも私のほうに向いてくれるかしら…)  
「あ、あの。ルイーゼさん…」  
「はい? なにかしら?」  
ルイーゼは笑顔を見せて湯船の中に入ってきた。  
そのときに、彼女の金色の陰毛が生い茂った秘部を見てしまい、  
アイゼルは顔を赤らめた。  
「あの…その……。私も…ルイーゼさんのようになれるでしょうか?」  
「え?」  
アイゼルは湯船の中で勢いよく立ち上がる。  
「わ、私…。はやく大人の体になりたいんです!  
 大人になれば…ノルディスも……振り向いてくれるかもしれないので…」  
やはり最後の方は言いにくかったのだろう。  
アイゼルの言葉は徐々に弱くなっていた。  
「アイゼル…」  
「お願いします…。どうしたら、大人の体に早くなれるんでしょう?」  
 
「………」  
「………」  
しばらく二人の間に沈黙が流れた。  
ルイーゼはアイゼルの身体を眺める。  
やはりまだまだ発展途上、という言葉は外せないが、  
すらりとした美しい肢体に、さらにふくらみを増そうとしている双丘は、  
彼女も思わずため息を漏らしそうになった。  
(若いのって…うらやましいわね…)  
ふと、ルイーゼは自分が欲求不満であることを思い出した。  
アカデミーの男子生徒に手を出すのはご法度だが、  
女子生徒に出すのは、ご法度じゃない。  
ルイーゼは思わずつばを飲み込んだ。  
「アイゼル…」  
ルイーゼはゆっくりと立ち上がると、その成長途中の胸に手を伸ばした。  
「あ……」  
アイゼルの身体がぴくんと反応する。  
その初々しい反応に思わず口を歪めると、その胸を揉み始めた。  
「ちょ、ちょっと…ルイーゼ……さん…?」  
突然の出来事に、戸惑いを隠せないアイゼルに構わず、  
ルイーゼはそのまま彼女の胸を刺激する。  
「アイゼル…。私があなたの身体を大人にしてあげる…」  
そして、アイゼルの上気したピンク色の乳首を口に含む  
 
「ああ…そ、そこは…だ、だめです!!」  
「ふふふ。気持ちいいでしょう…。ほら、アイゼルも私の胸を揉んで…」  
ルイーゼはアイゼルの手を自分の胸の上に乗せた。  
「こ、こうですか?」  
アイゼルの手が、ルイーゼの胸の形をかえる。  
「すごい…柔らかい……」  
ルイーゼの胸はさきほど頭を埋めたときには気づかなかったが、  
むにむにと柔らかかった。  
「あん……いいわよ…アイゼル…気持ちいい……」  
ルイーゼは胸の刺激の気持ちよさを味わいながら、アイゼルの胸をしゃぶり続ける。  
やがて、アイゼルの乳首が膨れ、こりこりと硬くなった。  
「アイゼル…。あなたって結構えっちね…。乳首が硬くなってるわよ?」  
「あ…そ、それを言うならルイーゼさんだって……ほら」  
「あはぁん…」  
アイゼルがルイーゼの乳首をくりくりと指でこね回す。  
まるで芯があるかのように、同じくルイーゼの乳首も硬くなっていた。  
「くす…。お互い、えっちなのね」  
「えっちなのはルイーゼさんのほうだけじゃないですか?」  
「それは、どうかしら?」  
ルイーゼは意地の悪い笑いを浮かべると、  
アイゼルの薄く陰毛の生えてきている秘所に指を割り込ませる。  
 
「あぁぁ!!そ、そこは!!」  
「暖かい…。それに、濡れてるわよ?」  
アイゼルの膣内は使っている湯船のお湯よりも暖かく、  
そして指に粘り気のある液体が絡みついてくる。  
「ルイーゼさん、そんなとこは弄くらないで……」  
大事な部分に指を入れられ、恥ずかしいのか、気持ちいいのか、  
それが混ざりあった表情でルイーゼを見つめるアイゼル。  
「アイゼル、恥ずかしいの?」  
「は、はい…」  
「じゃあ、私のを触っていいから?」  
「え?…あ」  
アイゼルが何も言う前に、ルイーゼは先ほどと同様、彼女の手を掴むと、  
その指を自分の膣内に入れた。  
「あん…」  
(あ…すごい……暖かい…)  
「ふふふ、アイゼルのココも、こうなってるのよ?」  
ルイーゼの言葉を聞き、アイゼルは耳まで赤く染めてしまった。  
「そんなに恥ずかしがらないで…。女なら、当然の反応なんだから…」  
「は、はい……」  
アイゼルはやはり恥ずかしかった。  
性行為はしたことはないものの、夜な夜なノルディスを思い浮かべて自慰ぐらいはしたことはある。  
だから、同性のルイーゼに色々と弄くられ、『感じている』自分が恥ずかしかった。  
「アイゼル…。そこに横たわって」  
しかし、アイゼルは恥ずかしいながらも、その好意をやめることはしなかった。  
言われるままに、湯船から出て、木製の床の上に仰向けになる。  
そして、ルイーゼも湯船から出ると、彼女とは反対の方向を向いて、  
そのまま彼女にかぶさるように乗っかった。  
アイゼルの視界に、ルイーゼの秘所が入る。  
石鹸と、彼女の愛液の香りが彼女の鼻を刺激する。  
 
「お互い、大事なところを舐めあいっこしましょう…」  
「は、はい…」  
ルイーゼの腰がさらにアイゼルの顔に接近する。  
(こ、ここに舌を入れるのね…)  
アイゼルは覚悟を決めて、おそるおそるそこに舌を割り込ませた。  
「はぁ…」  
ルイーゼが嬉しそうに喘ぎ声を漏らす。  
(ちょっと苦いけど…甘い…)  
初めて味わう女性の味。  
独特の匂いとその味は、アイゼルを夢中にさせる。  
ぴちゃ…ぴちゃ…じゅる……  
音を立てて、ルイーゼの膣内全てを味わうかのように舌を動かす。  
「あぁ…アイゼル…すごい……私も…負けてられないわね」  
アイゼルが貪るように自分のを味わう様子を見て、嬉しそうな表情を浮かべると、  
ルイーゼもアイゼルの膣内に下を入れた。  
「ん……」  
アイゼルから切なそうな声が漏れる。  
「私も気持ちよくさせてあげるから、ね…」  
 
そのまま浴室に二人の喘ぎ声と、淫らな水音が響き渡った。  
「ルイーゼさん…わ、私…」  
アイゼルは身体の奥底から込み上げてくるものを感じた。  
これが来たということは、そろそろ限界なのであると悟り、  
ルイーゼにその旨を伝える。  
「イクのね…。じゃあ、いっしょにイキましょう…」  
アイゼルのを舐めるのをやめると、ルイーゼは体の向きを変え、彼女と向き合う。  
そのまま、ルイーゼは自分のアソコをアイゼルのそこと重ねた。  
 
「いくわよ…」  
ぬちゅ…  
「ああ!!!」  
ルイーゼが腰を動かし、お互いの性器を擦り始めた。  
「はぁ…あ…どう…気持ちいい?」  
「は、はい…。とても気持ちいい……」  
証拠に、アイゼルは擦れるたびに甘い声を響かせている。  
「かわいいわ、アイゼル…。男の子にあなたを渡したくないくらい…」  
ルイーゼがさらに腰の動きを早めた。  
「ああ!!ル、ルイーゼさん!!も、もう私ダメです!!!!」  
「ちょっと待っててね。一緒にイクっていったでしょう?」  
ルイーゼは片手を自分の秘所に持っていき、陰核の皮をめくり、直にそこを触る。  
「っっ!!ア、アイゼル!!! いいわよ!! イッて!!!! 私も…イク!!」  
「ルイーゼさん…あ、あああああああああ!!!」  
「あはぁぁぁぁぁぁ!!!」  
二人の身体が同時に痙攣し、一際大きな喘ぎ声が混ざり合って響き渡った。  
 
「はぁはぁはぁ…」  
「アイゼル…」  
ルイーゼが顔をアイゼルに近づける。  
「うん…む…」  
そして、二人の唇が重なった。  
アイゼルも、長い間浴室にいたことでややのぼせていることもあり、  
それを拒もうとはしなかった。  
少しして、二人の口が離れる。  
「アイゼル…続きはわたしのベッドでしましょう?」  
ルイーゼが優しくアイゼルの頬を撫でる。  
その表情は非常に穏やかで、アイゼルはその笑顔に惹かれた。  
「はい」  
返事をするアイゼルの目はすでに潤んでいた。  
まるで恋人といるように…。  
 
「ああ!!! ル、ルイーゼさん!! イク、イクゥゥゥゥ!!!!」  
「わたしも!! あ、ああああああああ!!!」  
夜が更けても、雨は止まなかった。  
明かりの消えた部屋でアイゼルとルイーゼがベッドの上で乱れ、  
雨の音を掻き消すかのように喘ぎ声を上げていた。  
「はぁはぁ…。アイゼル…物足りないの?」  
「え?」  
これで何度目の絶頂を迎えたのかはわからないが、  
アイゼルの目はまだ物足りなさそうだった。  
ルイーゼは、ふと、その原因が頭の中に浮かんだ。  
「ちょっと、待ってて…」  
ルイーゼはベッドから起き上がると、机の引き出しから何かを取り出した。  
「ルイーゼさん?」  
「アイゼル、これ、何だと思う?」  
ルイーゼの手には、竹に穴が複数箇所開いているアイテムが握られていた。  
「疾風の笛?」  
「さすが、現役のアカデミーの生徒。当たり」  
ルイーゼは再びベッドの上に乗ると、吹き口を軽く舐めると、  
それをアイゼルの秘所にあてがった。  
「アイゼル…。アソコにこういった太くて大きいモノが欲しかったんでしょ?」  
「あ、そ、それは…」  
図星だった。アイゼルは自室で自慰行為に耽る際、指を入れて自分を慰めていたが、  
最近は指程度では満足しなかったし、  
ルイーゼとのこの性器の擦りあいも、何回もしているうちに物足りなくなった。  
「アイゼルは正直ね…」  
その様子を見たルイーゼはアイゼルの頬に軽くキスをすると、  
あてがっていたものをアイゼルの膣内に押し込んだ。  
「――――――はぁっ!!」  
太くて大きいものが自分の膣壁をかき分けて奥に入り込んでくる。  
「すごいでしょう? 大きいでしょう?」  
奥へ押し込むたびに、アイゼルの身体がびくんと反応するのを見て、  
ルイーゼは嬉しそうな表情を浮かべていた。  
 
「さあ、動かしてあげる。男の子とする時の感覚を味あわせてあげる」  
ルイーゼはゆっくりと笛を動かした。  
「あ…す、すごい…はぁん…」  
今まで味わったことのないような快感がアイゼルの全身を走り抜ける。  
太く、そして竹のひんやりとした冷たさが膣内を大いに刺激する。  
ルイーゼとの行為で身体が火照っているアイゼルにとって、  
この相反する温度を持つものは、気持ちよすぎた。  
「ふふふ、気持ちいいでしょう?  
 私、アカデミーの生徒だったころ、コレを作ったときは、  
 よくこれでオナニーしていたのよ…」  
昔を思い出し、ややうっとりとした表情をしながらも、  
ルイーゼはアイゼルを責める手を休めない。  
疾風の笛は、あっというまに愛液にまみれ、  
笛を握るリイーゼの手も、その暖かくねばっこい液体に包まれた。  
「ルイーゼさん……すごすぎます………こんなの、こんなの!!」  
「アイゼル、あなたって本当に可愛いわ。  
 だから、イカせてあげる。  
 彼の事なんか忘れて、私の快楽の虜になればいいわ……」  
ルイーゼは、空いている手でベッド脇の小物入れを空け、  
そこから一枚の布を取り出すと、それを指に巻くと、  
アイゼルの淫核の皮をめくり、直にその指で擦った。  
 
「あ…ひゃん!!」  
笛よりもさらに冷たい感触。  
まるで氷をそこに当てられたような、突き刺すような冷たさ。  
しかし、それが気持ちいい。  
「やっぱり、熱で膨張したものには、冷却してあげないとね。  
 今、アイゼルのクリちゃんを『ひんやり湿布』で擦ってあげてるのよ」  
「ルイーゼさ…ん。そんなもので……擦られたらますます……」  
しかし、アイゼルが言い終わる前に、ルイーゼはそんなアイゼルの顔を見て、  
にっこりと笑った。そのあまりにも可愛い笑顔から、  
彼女がそんなことわかりきっているようだった。  
「アイゼル……さあ、どんどんしてあげるわよ…」  
ルイーゼの手の動きがますます早くなる。  
「あはっ! も…もうだめです! 私…私!!」  
「いいわよ。イキなさい、ワイゼル。あなたのイク顔、私によく見せてね」  
「あ、あ…ああああああああ!!」  
アイゼルの身体がびくんと大きく痙攣し、  
びくびくと小さく身震いしながら、花弁から彼女の愛液がとめどなく溢れてくる。  
そして…  
ぷしゃああああ…  
気持ちのいい音を立てて、愛液とは違う液体が噴水のようにわきあがった。  
そして、それはルイーゼの顔を濡らしてしまった。  
 
「アイゼル…おしっこするぐらい気持ちよかったのかしら?」  
ルイーゼは、顔にかかったその液体を、戸惑うことなく、  
指ですくって口に運ぶ。しょっぱい味がルイーゼの口に広がった。  
「あ…」  
自分がおもらししたこと。  
そして、それをおいしそうに飲むルイーゼの顔を見て、  
アイゼルの顔が紅潮する。  
「くす。恥ずかしがることはないわ。  
 まったく、あなたって本当に可愛いわね…」  
ルイーゼがアイゼルに顔を近づける。  
アイゼルはだまって目を閉じ、彼女と唇が交わると、  
彼女の顔を抱き寄せ、長いキスを味わった。  
 
 
「…ありがとうございました」  
冷たい雨の下で行われた、熱い愛の交わりの夜が明け、  
アイゼルは身支度を整えると、  
まだベッドにその美しい裸体をさらけ出しているルイーゼに頭を下げた。  
「くす。そんな他人行儀なことしないで。  
 あなたと私は、そんなによそよそしい関係じゃないでしょ?」  
「あ…は、はい」  
アイゼルの顔が赤くなる。  
そして、朝っぱらから、自分の股間がまた疼いてきたのを感じた。  
そんな様子を見て、ルイーゼは再び美しい笑顔を見せた。  
「またいらっしゃい」  
その一言で、アイゼルの顔が明るくなった。  
「は、はい!」  
再び、先ほどよりも深く頭を下げると、アイゼルは彼女の部屋を後にした。  
窓から覗くと、街の中をうれしそうに歩くアイゼルの姿があった。  
 
「ふふふ。ひさしぶりに…私もすごく燃えちゃったな……」  
美しいブロンドの髪をかき分けながら、ルイーゼはそう呟く。  
「今度は、だれか男の人を誘惑でもしちゃおうかな?」  
彼氏のいないルイーゼは、  
同性とはいえ、他人と愛し合うことで、男と狂ってしまうほど乱れ、  
愛し合いたいと思い始めていた。  
ルイーゼは、ベッドから起き上がると、本棚に隠してあった、  
彼女のつけた『ザールブルグのいい男リスト』を開き、  
今晩の獲物を考えはじめた。  
 

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