カスターニェのオットーの雑貨店は海辺ならではの品揃えと、  
宅配を売り物にする店だ。その店先でエリーは困っていた。  
「うーん…」カスターニェでは出費ばかりがかさんで収入がない。  
エリーはもう素寒貧に近い状態になっていた。  
(シャリオミルク関係も原石も全部売っちゃったし…もう次冒険に  
護衛を雇う資金も無い…どうしよ…)  
「どうした? お嬢さん」  
財布とにらめっこするエリーにオットーが話しかける。  
「ウチの店が高すぎるなんて言うんじゃないだろうな?」  
(う…それも言いたいコトではあるんだけど)  
「いえ、そんな…ええと、今回はもういいです」  
何度見ても中身の増えないお財布を閉じて、エリーは回れ右した。  
 
その背中にオットーが笑いをかみ殺したような口調で話しかける。  
「おいおいどこ行くんだよ、かごが満杯だぜエ?」  
「あ…」確かにこのままではどこに行ってももう採取はできない。  
宅配を頼まないならこのままザールブルグに帰るしかないが、エリーは  
やっとシーズンを迎えたばかりの千年亀のタマゴがどうしても欲しかった。  
(うう…工房で踊ってるハズの妖精さんたちを解雇できないのかなあ…)  
エリーは一瞬やくたいもないことを考えたが、すぐに気を取り直した。  
「あ、そうだ、これ! ローレライのうろこがあった!」  
エリーは今採ってきたばかりのうろこをかごから出した。  
「これって確か買ってもらえるんですよね!」  
「あァ? うーん…」  
「え? だめなんですか?」オットーの渋い返事を聞いてエリーの顔が曇る。  
オットーも困り果てた。  
「他の物もだけど、それを売りさばくのは結局ザールブルグだから、  
あんたのザールブルグの倉庫にあるから価値があるんだよ。  
今ここで出されても困るんだよナァ…いくらでも転がってるんだから」  
 
「ええ〜!」エリーは途方に暮れた。宅配でザールブルグに送らなければ  
うろこは売れない、しかしザールブルグに送る資金がない…。  
いくら考えても堂々巡りだった。  
「ここで買い取るとしたら、砂丘の砂の売値と同じ程度になっちまうよ。  
…悪ィけど、こっちも商売なんでね」オットーは気まずそうに頭をかいた。  
「どうしよう…うー…ちょっとここにかごを置いていきますから待ってて下さい。  
ボルトさんにこの辺で何か仕事がないか聞いてきます!!」  
エリーは店内にかごを降ろすと、はかない望みに賭けるべく身を翻した。  
その背中にカウンター越しにオットーがあきれたように声をかけた。  
「この辺に漁師以外の仕事なんてネエぞぉ?」  
「でも…でも、私困るんです…」泣きそうな顔で立ちつくすエリーに  
オットーはかける言葉が見つからなかった。  
 
「ねえ、そのうろこ、アタシが買おうか」突然話に割り込んできたのは  
ユーリカだった。  
「ユーリカ! 本当に?」エリーの顔がぱっと明るくなる。  
「ただし。条件がある。その条件を飲むなら、高値で買ってやるよ」  
ユーリカはエリーに何事かささやいた。それを聞いたエリーは真っ赤になる。  
(どうしようかなあ…)としばし宙を見つめて考え込んだが、  
結局エリーはこのままザールブルグに帰るのはイヤだったので、決断した。  
「うん、いいよ」「よし決まりだ! じゃオットー、店閉めて」  
ユーリカは我が物顔にオットーに指図する。  
「おいおい、ここはお前の店じゃねえぞ」渋るオットーに  
ユーリカはまた何事か耳打ちして、腰に手をあてて問う。  
「エリーはいいってよ? アンタは不満なの?」  
「不満って…」ちらりとエリーを見る。  
エリーはその場に立ちつくしてもじもじしていた。  
オットーは口の端で笑った。「わかった、ユーリカにはかなわねえや」  
 
しばらくして、エリーとオットーとユーリカの3人はオットーの自宅にいた。  
「なあ、ここまで来ちまったけど、本当にいいのかよ?」  
オットーはエリーに何度目かの確認をする。エリーははにかみつつ答える。  
「はい。二人のお手伝いだけ、だよね、ユーリカ?」  
「そ。いいじゃん、たまにはさ」勝手知ったる他人の家、といったようすで  
ユーリカはどんどん中へ踏み込んでいく。  
開口部の大きな明るい屋内。大きなテラスのある寝室に入ると、  
「んー、このままじゃ狭いかな?」ユーリカはつぶやいて、ふたつ並んでいた  
ベッドの間のサイドテーブルをどかした。  
ユーリカの意図を察して、オットーが二つのベッドを寄せる。  
 
「さてと、これでよし。ユーリカ、あれはまだ取ってネエだろうな?」  
「うん。…もう、ひどいよ。今日一日ずっと気になってたんだよ?」  
オットーはユーリカの頭をぐりぐりと撫でる。  
「よっし、いい子だ。じゃあ見せてみな」  
「ええ?」ユーリカはエリーの方をうかがうそぶりをする。  
「おいおい、お前さんが連れてきたんだろうが」わかってんだぞ、という  
口調でオットーがたしなめる。  
「お嬢さんだって恥ずかしいんだぜ。てめえから脱ぐのがスジってもんだろうが」  
「それもそうなんだけどさ…ちぇ」観念したようにユーリカはブーツを脱いで  
ベッドにあがり、腰に巻いた布を外す。  
なりゆきを見守っていたエリーは息を飲んだ。ユーリカの黒いスパッツの中心に  
濡れたようなシミができていたからだ。  
その視線を見ないようにしながらユーリカはビスチェを取って、筋肉質ながら  
意外に豊かな胸をさらし、スパッツを脱ぎ、最後にパンティに手をかけた。  
 
オットーはにやにやしながらエリーに話しかけた。  
「よっく見てな、お嬢ちゃん」  
ユーリカは顔を真っ赤にしながらも、隠そうとはせずにパンティをはがしていく。  
透明な液が糸を引いたことに驚く間もなく、  
あらわになったユーリカの局部にエリーは愕然とした。  
彼女の秘所には張り型が押し込まれていたのだ。  
(え、い、一体、いつから…???)エリーの中に疑問が渦巻いた。  
「へっ、ずっと感じてたみたいだな?」オットーはほぼすっぽりと埋まった  
その張り型をさらに押し込み、ぐりぐりとかき混ぜるようにする。  
「ん…っ。あんたが、やらせたんだろうがぁっ…責任取れよ?」  
「へいへい。でもそうだな…お前ひとり気持ちいいってのもずるいだろ。  
まずはお前がこっちのお嬢ちゃんを気持ちよくしてやったらどうだ」  
 
急に自分に話題を振られてエリーはたじろぐ。  
「え? い、いえ、私は、あの」  
追い打ちをかけるようにユーリカが上気した顔でエリーを招く。  
「あんたもさっさと脱いで、こっち来なよ。  
あたし一人にこんな恥ずかしいカッコさせてないでさ」  
(…えーい、覚悟はしてきたはずだもんね!)エリーはなかばヤケになって  
ブーツを脱いでベッドにあがり、ぽんぽんと服も脱いだ。  
「あっちゃー、色気ない脱ぎ方するなぁ…」オットーはちょっと残念そうだった。  
一方ユーリカはさっそくエリーの上にのしかかり、その胸をやさしく愛撫する。  
「でもやっぱエリーは色白でいいなー。うらやましいよ」  
「あっ…」女同士ならではの触れるか触れないかの優しい愛撫に  
エリーの快感のスイッチが入る。  
 
ユーリカはエリーの胸についばむようなキスを落とす。  
「や…ああ…」エリーは身悶えて、知らず知らずにユーリカの唇に  
胸を押し付けてしまう。「あんたも…ほら」  
ユーリカはエリーの手を取って自分の胸に押し当てる。  
エリーは初めて見る女性の裸体を前にして、何をすべきかわからなくて戸惑った。  
でも自分のものよりはるかに量感のある胸に興味が湧いて、  
弾力を試すようにもみほぐしてみる。  
「んっ…そうそう、いいよ…」ユーリカはうっとりとした声をあげる。  
普段服の下になっているユーリカの胸は日焼けしておらず、他の部分に比べれば  
ずっと白かったが、エリーと違って肌に琥珀のようなツヤがあった。  
エリーがその頂点を撫で、自分がしてもらったように優しく口付けると  
みるみるうちにそこは固くとがり、励起した。  
「いいよ、エリー…」  
ユーリカはいったんエリーの体を離して体勢をもどすと  
自分の固くとがった頂点をエリーのそこに押し付けてこねまわした。  
「あ…はぁっ…」エリーの背筋を甘いしびれが走り抜ける。  
 
「やっぱり感度いいな、この子は」  
突然近くでオットーの声がしてエリーはびくっとする。  
「まだ全然触ってネエのにもう濡れてきてるよ」  
オットーの視線は知らずに片膝を立てていたエリーの秘所に注がれていた。  
「きゃっ」エリーは慌てて足を閉じるが、そこにユーリカが割り込んでくる。  
「だめだめ、ちゃんと見えるようにね…ふうん、ホントだもう濡れてる」  
ユーリカはエリーの秘部を撫であげて感触を確かめる。  
「あ…は、恥ずかしいですよお…」エリーは上ずった声で抗議した。  
「恥ずかしがるこたないだろ、お互い様なんだから」  
ユーリカは指をエリーの秘裂と花芽の間を幾度も幾度も往復させた。  
秘裂から湧き出す愛液でその指はぬるぬると滑り、エリーは羞恥と共に  
強い快感を覚え、指の動きに合わせて荒い吐息をもらす。  
「あ…だ、だめ…気持ちよく…なっちゃうよ…ああ…」  
「んー、エリーってかわいい!」自分の指にあっさりと陥落するエリーが  
本当にかわいくて、ユーリカはエリーの唇にキスした。  
 
「ねえ、オットー…アタシもそろそろ…、お願い…」ユーリカはうるんだ声と  
共にオットーに振り向く。  
「ああ? 何をだよ?」オットーはにやにやしながら問い返す。  
「もう…我慢できないよ…」わかってるくせに、と言いたげにユーリカは  
腰を持ち上げる。  
「そうだなぁ、俺もこんなの見せつけられて何もしねえわけにゃ  
いかないと思ってたところだぜ」  
オットーはユーリカの秘所から抜けかけていた張り型を一気に引き抜いた。  
「ふぅんっ」ユーリカがせつないあえぎをもらす。  
「欲しいんだろ、くれてやるよ…」いいながらオットーは後ろから  
一気にユーリカを貫く。  
「あああっ」ユーリカはエリーの上でのけぞった。  
オットーの動きに合わせて目の前でぶるぶると揺れるユーリカの胸に  
エリーも愛撫を加えた。(お手伝いお手伝い…)  
後ろからユーリカを深く貫きながらオットーはユーリカの敏感な芽を  
むいて指で刺激する。  
「あっ…そんなに激しくしちゃ…」ユーリカは抗議するが、オットーは  
全く気にもとめずに彼女を執拗に責めたて続ける。  
ユーリカはけもののように声をあげつづけ、やがてひときわ高い声を  
あげて背中を激しくのけぞらせた後、くたっと果てる。  
 
「あーあー、先にイッちまいやがって…」  
横ざまに崩れ落ちるユーリカの中からオットーのモノがずるりと抜け出て  
反動で跳ね、まとわりついた液が飛ぶ。  
「しょうがねえなあ…」  
間にいたユーリカがいなくなって、オットーとエリーの目が合う。  
(これはひょっとして…そういう展開?)エリーはひるむ。  
オットーは悪びれずに彼のモノを手にとってエリーに尋ねた。  
「悪ィけどよ、お口でしてもらえる?」  
ちょっと違うことを想像していたエリーは一瞬ほっとする…が、  
すぐにとんでもないことを言われたことに気づく。  
「ええっ!」  
「一応本番はナシって言われてるからよ、お口でしてもらうか  
後ろでするかなんだけど。…後ろでしたことって、あるか?」  
何のコトを言われてるのかはわからなかったが、とにかく  
そんなに経験があるわけではないエリーはぶんぶんと首を振る。  
 
「だろうな。じゃ、時間ネエからやっぱお口だ」  
「…な、何をすればいいんですか?」  
「大体見当ついてんだろが? でもそうだな、ついでだから  
ちょっと後ろも開発しとく?」  
オットーは逆さまにエリーにのしかかり、エリーの菊の蕾に指をあてがった。  
「わ、な、何をするんですかっ!」  
「ここ触られんのも初めてか? 慣れればイイもんだぜ?」  
「いや…汚いですよ、そこ…」オットーの指がそこをもみほぐすのを  
感じて、エリーは激しい羞恥に苦しむ。  
「余計なこと言ってねえで、お嬢さんは俺のをくわえな。  
念のため言っとくが歯は立てないでくれよな」  
「んうっ」有無を言わさず突っ込まれてエリーは返事もできなかった。  
(う…間近で見るとグロテスク…それに変な味…)とは思いながらも  
そこは錬金術士、未知の物に対する好奇心はそそられたので  
積極的に舌を使ってなめあげ、袋にも指を使う。  
「意外とうまいな。俺も負けられネエな」そういうとオットーは  
エリーの秘裂に舌を差し入れた。  
 
「んんんっ」エリーの芯からじゅん、と蜜があふれ出る。  
オットーはエリーが感じているのを確かめて、片手は菊の蕾に、  
片手は花芽に、そして舌は秘所に…同時に3箇所を責めたてていく。  
「んんっ…うう…ッ」声を出せないエリーの快感はぐんぐんと頂点に  
近づいていくが、それでもエリーは必死にオットーのモノに奉仕することを  
忘れなかった。夢中で舌を使い、時に手を添えて彼をしごきたてる動きは  
とても初めてとは思えないほどで、すでにユーリカで  
かなり快感を得ていたオットーが達するのにさほど時間は要しなかった。  
「うぉ…い、イクっ」彼は秘裂を責めていた舌を指に変え、  
激しくエリーの中をかき回しながらどくどくとエリーの口内に  
精液を吐き出した。  
「ああああっ…ひ、うっく、」ほぼ同時に激しいオットーの責めにエリーも  
達して思わず声をあげてしまったため、エリーは気道に精液を吸い込んで  
しまってげほげほとむせ返り、まだびくびくと液を噴出しつづける  
オットーのモノを吐き出してしまった。  
白濁した液にまみれて汚れた顔を気道の苦痛に歪ませつつ、  
しかも快感の余韻に打ち震えるエリーの姿をもしもオットーが見ていたら、  
おそらくそのままではすまなかっただろうが、幸いにもオットーも  
自分の内部感覚に没頭していたのでエリーは危機を逃れられたのだった…。  
 
 
エリーがバスルームを借りていると、  
オットーとユーリカが話しているのが聞こえた。  
「アンタさ、アタシを先にイかせたの、わざとだろ」  
「はは、ばれてたか」  
「あったり前だっての!」  
「まあまあ。どうだい? 明日もアレ挿れて行くか?」  
「だめ! 明日の朝はアタシの漁場の潮回りがいいんだ」  
ぱしっとユーリカがオットーの手をはねのける音が響く。  
(うーん、あの二人、私にはわかんないなあ…人にはいろいろあるんだね…)  
元通り服を着込みながら、エリーはひとつため息をついた。  
 
「また店の方に来てくれよなっ」  
オットーはにかっと笑って手を振った。ユーリカも笑って手を振っていた。  
エリーも手を振り返す。  
とにかく、千年亀のタマゴを採取できたら次は自分の手で持って帰ることに  
して、そろそろカスターニェを離れよう。  
内心ではそう決心したエリーだった。  
 
 
-おしまい-  
 

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