ザールブルグの一角。連日何かしらの問題を起こし、人々から不安と嘲笑を買っている工房  
『マリーのアトリエ』からは、朝から甘い香りが漂っていた。  
アトリエの中には客人もいなければ妖精さんもいない、工房の主マリーだけが懸命にかまどを  
かき回している。中身は………チョコレートのようだ………  
「よし!出来た。後は型に入れて……と」  
一時間後、自分の作ったハート型のチョコレートを見ながら、マルローネは独り呟く。  
「受け取って……くれるかな……」  
そういうとマルローネはチョコをラッピングし工房を後にした。  
 
時刻は午後3時。マルローネはクライスの自宅前へ来ていた。この時間帯、  
クライスは丁度『お茶の時間』だ………以前頼まれた中和剤赤をこの時間に  
届けたとき、「せっかくのお茶の時間………うんぬん…」と嫌味を言われた記憶  
が蘇る。  
 
「?……どうしたんですか?私は貴方に何も依頼してはいませんが………」  
 
元来の人当たりの悪さから、この様なイベントに縁の無かったクライスは、マルローネの  
訪問を驚きつつも彼女を部屋へと通した。  
『ふふ……やっぱりお茶の時間だったみたいね』「はい!これ……」  
心の中でこの状況を喜びながらもチョコを渡す。  
 
「……………見たところ市販品ではないようですが、意外ですね貴方にも  
チョコを作ることが出来るなんて」  
「そんな事言って、ホントは嬉しいんじゃないの?………ねぇ、食べてみてよ…」  
クライスとの付き合いもかれこれ長くなる。彼の嫌味にも十分慣れた……そして  
何よりも、これから起こることがマルローネは楽しみで仕方がなかった。  
 
クライスが異変に気が付いたのは、程無くしてからだった。マルローネへお茶の  
お代わりを持とうと席を立ったとき、めまいを覚えた………手足も微妙に痺れを  
帯び始めている。  
「クライス……大丈夫?」台詞では心配をしているが、それとは裏腹にマリー  
は『してやったり』という顔をしている。  
「……なっ…マルロ……ーネ…さん……何を」  
意識はしっかりとしているが、ろれつがまわらない。体も思うように動かせない。  
 
マリーはそんな状態のクライスを支えつつ、彼をベッドへと寝かし  
「大丈夫よ、効果は一時的なものだし、副作用もないわ」  
笑顔でそう応えると、服を脱ぎ始めた  
「ちょっ!……マルローネさん!何をするんですか!?」  
「ふふ………わかってるくせに……」  
そう言うとマリーはクライスの顔に自分の顔を近づけると、唇を重ねた。  
「ん……んぅ………」  
薬入りチョコの効果で、上手く口が回らないクライスをリードするように  
積極的に舌を絡ませる。  
 
「ふふ……気分はどう?気持ち良かった?」  
「…………………」  
不覚にも薬を盛られ、身動きが出来ない状態での恥辱に無言で堪えるクライスを  
無視し、なおも続ける。  
「ずーっとこの時を待ってたのよ。今まで散々好き放題言ってくれたけど、今度は  
私の番…………長かったわ、貴方が私の作ったものを何の抵抗も無しに使って  
くれる様になるまで」  
 
「くっ!……全く……貴方という人は……」  
何とか抵抗をしようと試みるクライスだが、上手く体が動かない。マリーに上に  
乗られていればなおさらだ。  
「無理しないで…………ここもこんなに大っきくなってるくせに」  
そう言いつつ、クライスの下半身に手を伸ばす。そして素早くズボンを脱がせると、  
既に大きくなったクライスのものを見つめる。  
 
「ねぇクライス、気持ち良くなったらちゃあんと出してね。」  
そういうとマリーはいきなりクライスのモノを咥えこんだ。  
「んっ!」  
クライスの甲高い声と共に腰が跳ね上がる。まるで薬の効果など関係無いかのように。  
 
いやらしい音が鳴り響く。もうどのくらいの時間が経過したのだろう、まだ5分だけの  
ような気もすれば、1時間も経ったような気もする。マルローネは始めの時こそ  
『気持ち良ければ出しても良い』と言ったが、クライスはまだ1度も出すことが出来ない  
でいた。マルローネは巧みにクライスの絶頂を操り、彼がイキそうになると愛撫を緩め、  
その絶頂の波が引くと、また彼の弱点を愛撫し続けた。  
 
「ねぇ……クライスどうしたの?私に気にしないで、いっぱい出してもいいんだよ?」  
マルローネは意地も悪く話しかける。彼女にはクライスがもう少しで『堕ちる』と  
いう確信があった。だが、ただ堕としたのでは詰まらない。彼を服従させるための言葉を  
クライス本人の口から言わせたい。  
 
「クライス、苦しいでしょ?こんなにヒクヒクしてるのに…………ちゃあんと  
お願いしてくれれば、たくさん出させてあげるよ?」  
 
もうクライスは限界だった、この言葉を口にすればどうなってしまうのか?  
マルローネの奴隷になるのか?一生弱みを握られ生きていくのか?先の事は分からない。  
ただ、この言葉を言わなければ、マルローネは自分を決して絶頂まで導かないだろう。  
ということは確実に分かった。  
 
「マ……ル…ローネ……さん。………お願い……です」  
クライスは、か細い弱々しい声で懇願した。  
 
『堕ちたわね……これでクライスは私のもの』  
「ふふ……じゃ、約束通りいっぱい出させてあげるね。……………  
下・の・お・口・で・ね」  
マルローネはそう言うと、クライスのものを自分の割目にあてがうと、一気に  
腰を落とした。  
「んん!!…………!」  
今度甲高い声を上げるのはマルローネの方だった。腰から脳髄にかけて快感が  
走る。絶頂を迎えられず苦しんでいたのは、マリーもまた同じだった。  
 
「ぁ……ん……クライスの……すっごく大っきい……」  
クライスのものの大きさを楽しみつつも、ゆっくりと腰を上下に動かす。油断を  
していると、クライスよりも先にイってしまいそうだ。クライスと同じ時間我慢  
していたのだから、無理も無い………またクライスも、もうイキそうということが、  
ヒクつき具合から分かる。  
「ね……クライス、もうちょっと我慢してね………一緒にいこ?」  
マリーはそうクライスに伝えると、器用にも彼の根元を押さえつけ、激しく腰を振る。  
 
互いの絶頂は思ったよりも早く訪れた。  
「んぅ!………クライスぅ……私、んん!……もういっちゃうよぉ………」  
マリーは自分がイクタイミングを見計らい、クライスの根元から手を離す。  
マリーの浮いた腰が、下がったとき……クライスもまた絶頂を迎えた  
「くっ!……マルローネさん……!」  
 
かなりの量の白濁した液が、自分の中に出続けているのが分かった。  
「あは……クライスったら凄い………こんなにいっぱい出して」  
マルローネは絶頂の余韻に浸るまま、クライスの唇に本日2度目のキスをし、  
今だ薬の効果で痺れが残るクライスの代わりに、全ての後始末をすると  
 
「またしようね」  
 
と言い、彼の部屋を後にした。  
 
その後、クライスはアカデミーの研究室に閉じこもり、ある薬を完成させた。  
その薬がマルローネに使われるのはそう遠い未来のことではなさそうだ………  
あと数日経てばホワイトデーなのだから。  
 
 

PC用眼鏡【管理人も使ってますがマジで疲れません】 解約手数料0円【あしたでんき】 Yahoo 楽天 NTT-X Store

無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 ふるさと納税 海外旅行保険が無料! 海外ホテル