その日もいつもと同じお茶の時間のはずだった。
依頼品を取りにきたミルカッセにエリーは香りのいいお茶を出していた。いつもと違う香りのお茶を
「試作品なんだけど…。」
と遠慮がちに出すエリーにミルカッセは優しく微笑んで
「おいしい」と飲み干していた。
とりとめのないおしゃべりがしばらく続いていた。
ミルカッセの変調は唐突だった。顔が赤くなって、息遣いが少し荒くなっていった。それに気づいたのか、エリーが立ち上がると、工房の入り口に鍵をかけて、窓にカーテンをひいた。
「エリー…?」
薄暗くなった部屋の中で怯えたようにエリーを見るミルカッセ。
「効いてきたみたいだね。」
にこっと笑うエリーの笑顔はしかし、いつもと違っていた。
「エリー、お茶に何か入れたの…?」
「うーーん、身体が知ってるんじゃない?」
相変わらずニコニコと笑いながらエリーはミルカッセの胸をすっとなでた。
「は・・ん」
服の上からのわずかな刺激にミルカッセの身体はビクンッと跳ねた。
「ね、感じるでしょ?」
そう言うとエリーはミルカッセに唇を重ねた。余りのことに呆然としているミルカッセの口腔内をエリーの舌があっという間に犯す。
ねっとりと舌を絡められて、ミルカッセの身体の中心に感じたことのない熱が生まれた。
「あ・・ん、あぁん!」
エリーの手がミルカッセの豊かな胸をもみあげる。服の上からでもその刺激は薬で敏感になったミルカッセには強すぎた。喉を鳴らして身悶える。
「脱ぐ?」
エリーが唇を離してミルカッセの乳首を弄りながら尋ねた。エリーの愛撫に勃ち上がったそれは服の上からでも、はっきりと看て取れた。
「脱ぐ…?」
呆然とミルカッセが問い返した。自らの身体に起こっていることが信じられずに、頭がついてきていなかった。ただ、下腹部に生じた感じたことのない疼きはどんどん熱くなっていった。
エリーはあっという間にミルカッセの服を脱がせてしまった。
「あ…、いや!!」
ようやく事態をのみこんだミルカッセが弱々しい抵抗の声をあげるときには、エリーは下着姿のミルカッセを長椅子に押し倒していた。
「いやなの?」
エリーは少し残念そうにそう言ったが、手はミルカッセの下半身に伸びていた。
「でも、ここはそういってないよ。」
エリーの手がミルカッセの秘所に触れた。先ほどからの刺激で、そこはしっとりと濡れはじめていた。
「やめて…、エリー。」
「やめない♪ミルカッセ、可愛いんだもの。」
いたずらっぽくエリーは笑うと、ミルカッセの胸をはだけて、乳首を吸い上げた。
「あぁぁぁぁ!!」
エリーの指はミルカッセの快楽の蕾を探り当てると、それをくりくりと愛撫しはじめた。
「あ…、ぁぁん・・。」
ミルカッセの口から、際限なく喘ぎ声が洩れ始めた。
「ほら、感じるでしょ?」
エリーも少し息を荒げて耳元で囁いた。だが、快楽を追うので精一杯のミルカッセの意識にはもう、エリーの声は届いていなかった。
ミルカッセの秘所からはねっとりと蜜がたれはじめてきた。
「少しほぐすよ。」
エリーがミルカッセのなかに指を滑り込ませた。エリーの細い指はミルカッセの負担にはならなかったようで、エリーの指はミルカッセの蜜を絡めながらすぐに根元まで埋められた。
エリーは時折、ミルカッセに口付けながら、指を動かし続けた。指は一本から二本、三本と数が増えていった。
「ェ…、エリィィィィ!!」
ミルカッセがエリーの名を呼びながら腰を突きあげてきた。
「可愛いよ、ミルカッセ」
エリーもうっとりとミルカッセの乱れる姿を見ながら指をうごかし続けた。もう、エリーの手全体にべったりとミルカッセの蜜が絡みついていた。
「ひ…!!」
ミルカッセが細い悲鳴をあげてのけぞった。数回激しく痙攣すると、ぐったりと長椅子に沈み込んだ。
「イッたんだ。」
満足げにエリーは顔をあげると、半ば意識を飛ばしているミルカッセの顔を両手ではさんでまた深く口づけた。
「今度は私も満足させてくれる?」
エリーがミルカッセの耳元に囁いた。ミルカッセはこくんとうなずいた。
「じゃ、上に行こ♪ 続きはベッドで♪」